新入社員の皆さん、当社に入社してくれてありがとうございます。ここにいる皆さんは、新しい生活への期待に胸を膨らませていることでしょう。そこで今日は、皆さんに、これからの社会人生活で大切にしてほしいことをお話しします。

皆さんは、これから先、どのような社会人になりたいと考えていますか。私は、皆さんに、何事に対しても、「自分はこうしたい」「これがやりたい」という意志を持ち、自分で物事を決めていける人になってほしいと思っています。自分の意志で、「自分事」として取り組めば、どのような仕事でも、必ず、面白くやりがいのあるものになるからです。

しかし、ビジネスについて知識の少ない皆さんは、「自分はこうしたい」「これがやりたい」ということが、まだ考えられないかもしれません。そこで、皆さんにお願いしたいのは、「冷静な頭脳と温かい心」を持つことです。

この「冷静な頭脳と温かい心」は、イギリスの経済学者であるアルフレッド・マーシャル氏が、「経済学者に必要なもの」として示したものです。経済学には、物事を冷静に、理論的に分析し、把握する頭脳が必要。そして、世の中の人を思いやり、皆の生活を良くしようという温かい心も忘れてはならない。こうした意味が込められています。

仕事も同じです。「自分はどうしたいか」を考える土台として、まず、ビジネスを分析し、把握する力が必要です。これが、「冷静な頭脳」です。

皆さんが「冷静な頭脳」を身に付けるには、必死で勉強するしかありません。ビジネスはどのような仕組みで動いているのか。商品やサービスがどのようにつくられ、どのようにして売り上げが上がり、利益が生み出されるのか。本を読み、ニュースや新聞で情報収集し、上司や先輩の話を聞いて、ビジネスの基本をしっかり学んでください。皆さんの社会人生活は、学ぶことから始まります。

そして、忘れてならないのは「温かい心」です。「自分はこうしたい」「これがやりたい」ということを決めるときは、「どうすれば世の中の人のためになるか」ということを軸にしてもらいたいのです。皆さんには、当社がどのような会社に見えるでしょうか。会社なので、もちろん利益は追求しますが、それだけではありません。当社は、世の中を、人々の生活を、今よりももっと良くすることを本気で考える会社です。このことを、常に忘れないでいてください。

私は高校時代、授業で経済学者マーシャル氏が示した「冷静な頭脳と温かい心」のことを聞き、雷に打たれたような衝撃を受けました。それまで考えたこともない視点だったからです。そのとき、自分が社会に出る際には、「冷静な頭脳と温かい心」を持ち、世の中を良くすることを本気で考え、実践しようと決心しました。

皆さんは、今日から当社の大切な仲間です。一人ひとりが「冷静な頭脳と温かい心」を持ち、一緒に世の中を良くしていきましょう!

以上(2019年3月)

pj16951
画像:Mariko Mitsuda

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