皆さんはスーパーマーケットで、その店の店員が総菜を買っているシーンを見たことがあるかと思います。そのとき、どのように感じましたか? 「店員が買い物をしているのはおかしい」「レジ待ちの列が延びて迷惑」と思う人もいるかもしれません。確かに店の制服やエプロンを着けたまま買い物をするのはどうかと思いますが、私はそれ以上に、その店に対して好感を抱きます。なぜなら、その店の総菜は、その店のことを一番よく知っている店員やその家族も食べたいと思うほど、信頼できる商品なのだと思えるからです。
私がこのような話をした理由は、皆さんのご家族に、当社のファンになってもらいたいと思っているからです。スーパーマーケットに限らず、これからの会社組織が今後も生き残っていくには、地域社会の方々など多くのステークホルダーに、「この会社があってよかった」「この会社に長く存続してほしい」と思われるような存在になる必要があります。当社もそのような存在になることを目指して、まずは会社の一番身近な存在である、皆さんのご家族にファンになっていただくことから取り組みたいと思うのです。
そこで皆さんにお願いしたいのは、当社に関する「ちょっと良い話」を、ぜひ皆さんのご家族に積極的に話してもらいたい、ということです。皆さんの口から、「こんな素晴らしい職場で働いている」ということを、ご家族に感じてもらうように努めてみてください。
そのためには、まず皆さん一人ひとりが、ご家族に話せるだけの、当社のいろいろな「ちょっと良い話」を持っていなければなりません。一番望ましいのは、「当社の商品・サービスが社会にどのように貢献しているのか」ですが、それに限らず、ささいなことでも結構です。
例えば、会社のイベントや社外活動の話でもいいですし、「会社のトイレが清潔」「会社にこんな活動ができるスペースがある」といった設備に関する話でも構いません。また、「こんな趣味を持った同僚がいる」「こんな素晴らしい同僚がいる」などの同僚自慢もいいでしょう。「きょうの職場の会話で、こんな面白い話があった」という報告もよいと思います。
ご家族に当社の「ちょっと良い話」をするためには、設備や社内の雰囲気なども含めて、職場環境全般にわたって改善していく必要があります。それから、業務を行う際に、「これは、家族に誇れることなのか」「これで、家族がこの会社のファンになってもらえるのか」と、家族の目を常に意識するようにしてください。そうすれば、いい加減な業務はできなくなるはずです。
皆さんのご家族に当社のファン第1号になっていただければ、口コミやSNSなどを通じて、その輪は地域社会の方々へと広がっていき、多くのファンが生まれていくはずです。そのための第一歩として、まずはご家族への宣伝活動を頑張ってみてください。
以上(2022年7月)
pj17111
画像:Mariko Mitsuda