皆さま、こんにちは。いつも私のりそコラのコラムを読んでくださり、SNSでシェアしていただき、愛りがとうございます(愛+ありがとう)。
2019年7月8日から16日まで株式会社シリコンバレーベンチャーズが主催するSummer Startup Talk Tour(#サマスタ)を開催し、コミュニティラジオ天神、九州工業大学(戸畑・飯塚キャンパス)、北九州市立大学(北方・ひびきの)、徳山工業高等専門学校にてトーク・講演を行いました。
講演では、大切なことをクイズ形式で問いかけ、参加者とともに考えながら話を進めていくのですが、この記事では、特に伝えたいことを「講演で伝えたイノベーションに必要なもの」としてまとめました。この内容は、学生さんだけでなく、社内の新規事業やオープンイノベーションに関わる方、イノベーションが起こりやすくなるカルチャー作りを行いたい方にも役立てていただけると思います。
では、早速一緒に考えていきましょう!
次の文章の〇〇に当てはまる言葉は何でしょうか?
■シリコンバレーの著名インキュベーターであるFounders SpaceのCEOであるSteven S. Hoffman氏は、著書「シリコンバレー式 最高のイノベーション」の中で“頭脳は成功のカギではない。それよりもはるかに重要なのは、(1)〇〇と(2)〇〇だ”と述べています。
■シリコンバレーのエンジェル投資家であるRon Conway氏が語る、スタートアップに必要な3つの条件は「(3)〇〇・(4)〇〇・(5)〇〇」。
自分なりの答えを考えて、続きをお読みください。
では、答えです。
■シリコンバレーの著名インキュベーターであるFounders SpaceのCEOであるSteven S. Hoffman氏は、著書「シリコンバレー式 最高のイノベーション」の中で“頭脳は成功のカギではない。それよりもはるかに重要なのは、(1)勢いと(2)多様性だ”と述べています。
(1)勢い
これは私が日本人に身に付けていただきたいと強く願うものでもあります。なぜなら、私自身がHarvard Business School Program for Leadership Development (PLD)にて、勢いの大切さを実感するとともに、日本の現状との違いに大きく驚いたからです。それは、ある日のPLDの授業のときでした。授業の開始とともに大きな声で「What’s your number!?」と尋ねる教授に、間髪を入れずにやはり大きな声で、思い思いの数字を答えるクラスメートたちの姿。
自分の答えが正しいかどうかを気にして口ごもる人は一人もいませんでした。これが、日本だったらどうでしょうか。間違えたら……注目されたら……恥ずかしい、という気持ちが先立ち、発言することをちゅうちょする人が多いように感じます。これではもったいない。特に、これからイノベーションを起こそうとするならば、答えの分からない課題にも、どんどん立ち向かわなければなりません。正解を探すのではなく、「正解にする!」という気持ちを持ち、勢いよく行動し続けていきましょう。
(2)多様性
シリコンバレーは、世間ののけ者、ハッカー、ヒッピー、芸術家、技術者の集まりから始まり、今や伝説となりました。現在シリコンバレーには、世界中から賢い人たちが集っています。そして、多種多様な国籍・職種の人々が、おのおのの文化的な視点・考え方・体験・問題解決へのアプローチを共有し合います。これがシリコンバレーの強みなのです。そのため、私は日本でも多様性の重要さがうたわれ始めたことを喜ばしく感じています。
しかし、いくら立場の違う人々を集めたとしても、イエスマンばかりの集団となっては意味がありません。私は「Diversity of ideas」、つまり、アイデアの多様性こそが一番重要ではないかと考えています。一人の意見に固執せず、さまざまなアイデアを出し合い、よりよくアップデートできる社会の実現を目指したいですね。
■シリコンバレーのエンジェル投資家であるRon Conway氏が語る、スタートアップに必要な3つの条件は「チーム・チーム・チーム」。
(3)(4)(5)チーム
Ron Conway氏は、Google、Facebook、Twitter、PayPal、Y Combinatorなどに投資をしているシリコンバレーのスーパーエンジェル投資家で、1週間に約25社とミーティングをして、1社に投資をしています。その彼がここまでチームの必要性を説くのですから、いかにチーム作りが大切かが分かるでしょう。
昨年、私自身、Yコンビネーターが初めて開催したエンジェル投資家を作る勉強会に参加させていただいたときに、Ron Conway氏の講演を生で拝聴しましたが、そこでも、チームの重要性と、実際に、プロダクトがデモできる状態にしておく重要性を説かれていました。
ここでいうチームとは、 Cクラス人材とアドバイザーの存在です。ビジョンやアイデアを語るCEO、それを形にするCTO、そして資金調達を一緒にする財務をつかさどるCFO、プロダクトを広めるCMO、CEOの経営を支える副社長的存在のCOOに加え、エンジニアのアドバイザーだけではなく、マーケティングや経理のアドバイザーもスタートアップをスケールさせるためには必要です。
このような人材をいかに集め、共通のビジョンに向かって進んでいく体制を整えることができるか。また、社内チームだけでなく、社外にもビジョンを共有し協業できる広い意味でのチームを作ることができるか。このチームを作る力があるかどうかで、イノベーションの速度が左右されるでしょう。講演ツアーでは学生の皆さまに、友達グループでもサークル活動でも趣味の集まりでも何でもよいので、「自分が最初に声を出して新しいチーム作りをしてみましょう」とお伝えさせていただきました。何事もどんどん練習することで上達します。チーム作りも同じです。
このコラムを読んでくださった皆さまも、ぜひご自身のビジョンを共有できるチーム作りに取り組んでみてほしいと思います。素晴らしいチームをたくさん作り、みんなで世界をより良くするイノベーションを起こしましょう!
いつも愛りがとうございます。森若幸次郎ことジョンがお届けいたしました。
以上
※上記内容は、本文中に特別な断りがない限り、2019年8月27日時点のものであり、将来変更される可能性があります。
※上記内容は、株式会社日本情報マートまたは執筆者が作成したものであり、りそな銀行の見解を示しているものではございません。上記内容に関するお問い合わせなどは、お手数ですが下記の電子メールアドレスあてにご連絡をお願いいたします。
【電子メールでのお問い合わせ先】
inquiry01@jim.jp
(株式会社日本情報マートが、皆様からのお問い合わせを承ります。なお、株式会社日本情報マートの会社概要は、ウェブサイト https://www.jim.jp/company/をご覧ください)
ご回答は平日午前10:00~18:00とさせていただいておりますので、ご了承ください。