QUESTION
労働基準監督署の立ち入り調査に際して、どのようなものを事前に用意しておく必要がありますか。
ANSWER
主に労働の実態の分かるものが必要となります。
解説
労働基準監督官が事業場に立入調査をすることを臨検といいます。臨検には、定期監督・申告監督・災害時監督・再監督の4種類あります。
労働安全衛生法関係の臨検は予告なしの抜き打ちが多く、労働基準法の関係は帳簿の確認や聞き取りが必要なので、大抵予告があります。
労働基準法関係で臨検において一般的に提出が求められるのは、次のものです。
1.就業規則(別規程もすべて)
2.労働者名簿
3.時間外・休日労働に関する協定届(控)
4.時間外・休日労働に関する協定書(写)
5.4.のほか労働基準法に関する協定書(写)、協定届(控)
6.労働時間管理の為に作成している書類(賃金台帳と突合せができるもの) <例>出勤簿、タイムカード、勤務表など
7.賃金台帳(直近3箇月分)
8.年次有給休暇管理台帳
9.衛生委員会の議事録
10.衛生管理体制(衛生管理者・産業医等)に関する選任報告書(控)
11.健康診断の個人票
12.健康診断結果報告書(控)
13.労働条件の明示の為、採用時に労働者に交付しているもの (労働条件通知書等の)サンプル
14.会社の概要の分かるもの(パンフレット等)
15.会社の組織図
16.給与所得・退職所得等の所得税徴収高計算書
※本内容は2024年2月29日時点での内容です。
<監修>
社会保険労務士法人中企団総研
No.99100
画像:Mariko Mitsuda