相続トラブル自体は、中小企業の経営者に限らず、ありとあらゆる人について発生する可能性がある比較的一般的な法律問題です。
相続が「争続」などと呼ばれるトラブルステージに至りますと、死んでしまった親族ら(法的には「被相続人」と呼ばれる)の資産について、換価出来るもの・出来ないものを問わず、それこそ1円単位を巡り、血で血を洗うような抗争が長期に亘って繰り広げられます。終了後の親族関係は「まるで核戦争後の荒廃したデストピア」のようになり、復興することはまずありません。
では、このような相続トラブルについて「中小企業の経営者」に発生する特有の現象とはどのようなものか?それは資産の食い合いが、そのまま大波のように「企業統治」に波及する状態です。