皆さん、おはようございます。今朝は、「不完全でも走り出す勇気」についてお話しします。

最近のイベントや展示会に行くと、「ChatGPT」など生成AIに関する出展が目白押しです。今、最も注目されている技術だと実感しますが、残念なことに、出展されているサービスはどれも今ひとつで、今後に期待といった感じです。

ここからが話の本題です。今の私の話を聞いてみて、皆さんはどう感じましたか? イベントに出展する会社は、貴重なリソースを割いて研究を重ね、必死でパートナーを探しています。すぐに結果が出るほど簡単ではないでしょうが、今後、課題を突破して素晴らしいサービスをローンチする可能性を秘めています。にもかかわらず、「なんだ、今ひとつなのか。だったら、まだいいや」と思った人がいたら残念です。

「草履片々、木履片々」(ぞうりかたがた ぼくりかたがた)という言葉があります。これは戦国武将である黒田官兵衛が、「毛利攻め」の最中に本能寺の変の知らせを受けて動揺した豊臣秀吉に伝えた言葉だとされます。その意味は、「片方に草履、もう片方に下駄を履いた不完全な状態でも、全力で走らなければならないときがある」というものです。この言葉があったからこそ、秀吉は世に伝わる「大返し」をして明智光秀を討てたのかもしれません。

ChatGPTに話を戻しましょう。これだけ注目されているのに、未だにChatGPTを触ったことがない人が多いようです。そうした人は、ごく限られた情報で知った気になり、「セキュリティや結果の精度の問題があるから、まだ触らない」と、もっともらしいことを言います。しかし、実際に触ってもみないで何が分かるのでしょうか? 今の課題は解決され、また新しい課題が出てくるというサイクルが急速に回っているというのに。

だからこそ、私たちは片方に草履、もう片方に下駄という不完全な状態でも走り出さなければなりません。しかも、スタートは早いほど好ましい。周囲はとっくに走り始めているのです。

それに、ChatGPTに限ったことではありませんが、どんなに待っても、物事が完璧になることはありません。「完璧だ!」と感じるのは、その時に皆さんが考える完璧になっただけであり、他人から見れば不完全です。それに次の瞬間に技術はさらに進み、完璧の定義も変わります。

とにかく、やってみる。そんなマインドが求められています。まずは、「失敗」を口癖にして、自分や周囲を否定することをやめましょう。新しい物事を進めるのは難しくて当たり前。皆さんが「失敗」と言っていることは、次につなげるための貴重な経験です。それは他人がお金を払ってでも体験したいことであり、皆さんは先んじて経験できているのです。

いかがですか。現状にとどまる危機感を覚え、前に進む勇気が湧いてきましたか? さぁ、一緒に進みましょう!

以上(2024年1月)

pj17168
画像:Mariko Mitsuda

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