国の雇用政策として、若者、女性、高年齢者、障害者など働く意欲のあるすべての人々が、能力を発揮し、安心して働き、安定した生活を送ることができる社会の実現が推し進められています。誰もが「出番」と「居場所」のある社会の実現を目指しています。
この雇用政策を達成するための手段のひとつが、雇用保険の助成金です。
雇用・労働分野の助成金は大きく分けて「雇用関係助成金」と「労働条件等関係助成金」があります。前者は雇用の安定、仕事と家庭の両立支援、従業員の能力向上などを対象にしています。一方、後者は職場環境の改善、生産性向上に向けた取組みなどを対象としています。
本冊子では、これらの助成金のうち、中小企業にお勧めのものを中心に解説しています。
なお、助成金の詳細な要件については、個別に都道府県労働局やハローワークへ問い合わせて確認してください。