【ポイント】

  • 会社はチームであり、成果が出たときこそ、謙虚な姿勢を忘れてはならない
  • 謙虚さとは、自分の現状に満足せず、常に学び続け、高みを目指す姿勢の表れでもある
  • 謙虚さを忘れなければ、会社全体の稲穂もより一層豊かに実っていく

おはようございます。この9月は、私たちにとって上期の総決算、つまりこの半年間の努力の成果を振り返り、下期へとつなげる大切な1カ月です。さて、この実りの秋にちなんで、今日皆さんと共有したいことわざがあります。それは、「実るほど頭(こうべ)を垂れる稲穂かな」です。稲が実れば実るほどその重みで穂が垂れ下がる様子から転じて、「学問や徳が深まり、人間として大きく成長した人ほど、自らを誇示することなく、謙虚な姿勢でいるものだ」という教えを示しています。

私たちもこの上期、さまざまな目標を掲げ、日々業務に励んできました。それぞれが困難に直面しながらも、知恵を絞り、工夫を凝らし、時には協力し合いながら、多くの成果を上げてきたことと思います。企画が形になったこと、お客様に喜んでいただけたこと、プロジェクトを成功させたことなど、一人ひとりの努力が実を結び、会社としても着実に成長できた半年間だったと思います。

まさに、私たちの努力の「稲穂」が豊かに実った時期といえます。しかし、ここで大切なのが、この「実るほど頭を垂れる稲穂かな」の精神です。成果が出たときこそ、私たちは謙虚な姿勢を忘れてはなりません。例えば、皆さんのプロジェクトが成功したとします。その成功は、個人の能力だけでなく、チームメンバーの協力、他部署のサポート、あるいは上司の適切な指示、そして何よりもお客様からの信頼があってこそ成り立ったものです。自分一人の力ではない、という感謝の気持ちを持つことが、さらなる成長への第一歩となります。

ただ、謙虚さとは、単に控えめであればよいのではありません。それは、自分の現状に満足せず、常に学び続け、高みを目指す姿勢の表れでもあります。上期に素晴らしい成果を出せたからこそ、私たちはその成功体験から何を学び、何を改善できるのかを冷静に見つめ直す必要があります。課題や反省点と真摯に向き合うことで、下期にはさらに大きな実りを得られるはずです。

私たち一人ひとりが、自分の「実り」をしっかりと受け止めつつも、決しておごることなく、常に学びの姿勢を持ち続けること。そして、周囲への感謝を忘れず、互いに協力し合うことで、会社全体の稲穂もより一層豊かに実っていくことでしょう。

以上(2025年9月作成)

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画像:Mariko Mitsuda