【ポイント】

  • 馬に千里を走る才能があったとしても、才能を見いだせる伯楽は少ない
  • 「自分は力があるのに認めてもらえない」と不満を言うだけでは、状況は変わらない
  • 力に気付いてもらえるよう、仕事ぶりで信頼を積み上げることが大切

おはようございます。2026年の干支は「午(うま)」、馬です。この「馬」にちなんだことわざ「千里の馬は常に有れども伯楽(はくらく)は常には有らず」をもとに、今年一年の自分の働き方についてお話ししたいと思います。

このことわざは、1日に千里を走るほどの力を秘めた名馬はたくさんいるが、名馬を見つけ出せる伯楽(馬の素養を見分ける人)は限られている。転じて、世の中に有能な人は多いが、その才能を見いだせる人物は少ないという意味で使われます。伯楽に才能を見いだされなかった馬は、一生ただの馬で終わってしまうわけですが、ここで考えたいのが、「馬は馬で、伯楽が才能を見いだしてくれるのをただ待っているだけでいいのか」という問題です。

例えば、ビジネスの場合だと、よくあるのがこんなケースです。「自分はもっとできるはずなのに、上司は難しい案件や大事なプロジェクトを任せてくれない」「同じ人ばかり指名されていて、不公平だ」心の中でそう不満を抱えつつ、でも自分からは特に動かない——こういう状態です。

しかし、上司の立場からすると、「期限を守るか」「基本的な仕事の精度は安定しているか」「チームへの影響を考えて動けるか」といった「安心して任せられる材料」が見えない人に、いきなり難しい仕事は振りづらいものです。「力はある“かもしれない”けれど、実際はどうか分からない人」よりも、「これまでの仕事ぶりで信頼を積み上げている人」を選ぶのは当たり前です。

私自身にも、「評価してくれる人がいれば、本気を出せるのに」と考えていた時期がありました。でも、今は「評価されるに足る材料を、自分がどれだけ提示しているか」が問われていると感じています。だから、「気付いてもらえない」と言う前に、「気付いてもらえるよう努力をしているか」と、常に自問自答することを心がけています。

2026年は、「任されないことへの不満」ではなく、「任せたくなる存在になる準備」に時間を使う一年にしたいと思います。上司からの大きな仕事を“待つ”のではなく、「この人に振ろう」と自然に名前が挙がるような、信頼と実績を積み上げる“千里の馬”を目指します。

以上(2026年1月作成)

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画像:Mariko Mitsuda