1 メタボと加齢臭との深い関係
本コラムの登場人物を紹介します。
鶴橋さん 大阪府出身の45歳男性、趣味はラーメン・カレーの食べ歩き。
内心、メタボな体型を気にしている。
麻布さん 神奈川県出身の32歳男性、現在単身赴任中。
趣味は筋トレとランニング。自他ともに認める「健康オタク」
最近、家族に加齢臭を指摘された鶴橋さん。
健康に詳しい麻布さんに加齢臭をどうしたらいいか相談しているようです。
鶴 橋:『こないだカミさんから、わしの体を嗅いで「加齢臭ちゃうか?」って言われてん。
毎日風呂にも入ってるし、この年齢にしては結構きれい好きやと思ってたからショックやったわ。』
麻 布:『加齢臭とは中高年特有の体臭のことなんです。
原因はノネナールという中高年になると増える「不飽和脂肪酸」が酸化分解されて生成される物質です。
汗のニオイは「汗腺」という場所から出てくる汗のにおいですが、加齢臭は「皮脂腺」という場所からにじみ出てくるニオイで、汗のニオイとは発生場所が違うんです。』
鶴 橋:『そうなんやあ…。年やから加齢臭はどうしようもないんかなあ?』
麻 布:『いえいえ、予防策はあるんです。
肉や乳製品などといった動物性脂肪の酸化がニオイの発生源となりやすいんです。
皮脂腺にも脂肪が増え分解される脂肪が増えるということは、加齢臭のもとであるノネナールの量も多くなるといわれています。
また、ノネナールとは別の要因の活性酸素はお酒や香辛料、たばこによって活発に働きます。生活習慣病予防として、動物性食品、お酒やたばこを控えることは加齢臭対策にもなるんですよ。』
鶴 橋:『まさか、メタボ対策と加齢臭対策とがつながっていたとは…。深いなあ。』
麻 布:『体臭も体調や体内の状態を知るバロメーターの一つなんです。
からだの臭いを指摘されたら、まずは生活習慣を見直すことをオススメします。』
2 年末年始ここに気を付けよう
今年も早いものであっという間に「師走」です。
今回は年末の忙しいときに気をつけておきたいポイントをご紹介します。
■通院・服薬をされている方
定期的に通院をして服薬をされている方は、年末の休みの期間中にもいつもどおりの服薬ができるように医師から処方をしてもらいましょう。
年末の多忙で、「今月は診察を受けるのを忘れていた」という方は毎年多くいらっしゃいます。
医師から定期的に服薬するように指示されている薬は、年末年始といえども変わらず服薬することがとても大切です。
健康を維持するために大切なのは、医師の指示を守ること。
定期通院をされている方は12月も忘れずに通院をしましょう。
■定期的な体重測定
年末年始は「忙しくて、ふと気が付いたら体重が増えていました。」というお話をよくお伺いします。
普段なら気が付くことも、忙しいと気が付かないことはよくあります。
だからこそ、年末年始のこの時期は毎日体重測定をしましょう。
体重測定をすることで、感覚ではなく数字で自分の体の状態を客観的に確認できます。
年末年始を楽しく過ごすためにも、気をつけていきましょう。
以上(2022年12月)
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画像:photo-ac