1 ちょっとしたことで運動量UP!
外にでるのは面倒…。運動は嫌いだし、時間がないし…。そんな方は、日常生活の中で運動量を増やす工夫をしてみるのはいかがでしょうか?
坂道や会社内や駅での階段等、傾斜を上り下りするのも立派な運動になります。
【傾斜の上り下りのメリット】
(1)合間の時間をみつけて出来る。
(2)筋力が鍛えられ、心肺機能の改善につながる。
(3)屋内で行えば雨の日にもできる。天候や気温に左右されない。
階段や坂道の上り下りは、平地を歩くのに比べ足腰の筋肉にかかる負荷が大きくなり、運動強度は平地の2~3倍です。そのぶん、下半身の筋肉を鍛える運動によって基礎代謝量を高める効果も期待できます。坂道で実施するなら、まずは角度が5度から10度の場所を選ぶのがお勧めです。たいした坂ではないように思われますが、実は自転車で上るのもきつい角度。最初は緩やかな角度を選び、少しずつ距離や時間を増やしていったり、角度を上げていくと無理なくできるでしょう。
【注意点】
傾斜の上り下りはゆっくりでも負荷の強い運動になりますので、階段等では手すりが付いている場所を選べば安心です。
自分の体力に応じて、何階までなら階段を使うべきかなど、決めておくのがお勧め。
現在通院中の方は、主治医へ確認をしてから実行しましょう。
また、血圧が高めの方も医師へ確認後、無理はしないようにしましょう。
2 江戸時代の運動量
265年間(諸説あり)栄えた江戸時代。
国内・海外を問わず、様々な場面で注目されています。
古き良き日本人の格好良さは世界が認めるところ。
さて、皆さんはこの時代の人々が、どのくらい歩いていたと思いますか?
当時は交通や流通が発達しておらず、自らの脚が頼りです。
例えば、最も早い飛脚は東海道(江戸-京都、約550km)を3日で駆けたそうです。
1日12時間走ったとすると、なんと時速15km!
さすがに一般の人はそれ程速くはなく、現代人とさほど変わらない4~5km/時くらい。
しかし、その移動距離はかなりのもの。
庶民の人気レジャーであったお伊勢参りでは、男性は10里、女性は8里(1里=4km)を1日で移動し、何日もかけて伊勢に向かったそうです。もちろん道路は整備されておらず、足場も悪かったので、総じて健脚だったと言えるでしょう。
加えて江戸時代は椅子が普及しておらず、室内では立ったり座ったりを繰り返す生活でした。自然とスクワットをしているようなものですね。
およそ150年を経た今、便利な時代に生きる我々も是非見習いたいものですね。
以上(2023年3月)
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画像:photo-ac