1 気になる経営者たちのデジタル事情
日々の業務や経営の意思決定において、情報収集やツールの選択は非常に重要。しかし、ほかの経営者の環境については意外に知らないものです。
そこで今回は、2025年6月、中小企業の経営者全409人を対象として、
- 普段、どのSNSを一番よく使いますか? その理由は?
- 業務で使っているPCのOSは、WindowsとMacどちらですか?
- (書類を読むとき)紙派? デジタル派?
という3つの質問をしてみました。
中小企業の経営者たちが普段どのように情報を得て、どのような環境で仕事をしているのか、その実態が明らかになりました。気になる結果は次章から、詳しくご紹介していきます!
なお、回答の中で、明らかに誤字と思われる表記などは修正しています。
2 経営者に人気のSNS決定戦
経営者が使用しているSNS、
ナンバーワンはFacebook(29.1%)
でした! 次点でX(17.4%)とInstagram(13.4%)が続きます。また、「使わない」と答えた経営者も34.0%とかなりの割合を占めていました。
以下に、それぞれのSNSをよく使う理由も紹介します。
【Facebook】
- 昔から習慣的に使っているので
- 年齢層が同じだから
- 仲間同士の近況報告として
- 会社関係者がよく使っているから
- 国外からの友人からの発信をよく見る
- 業務内容を紹介するため
- FBの内容によって特定業種でのトレンドを測っている
【X(旧Twitter)】
- 世の中の情報がリアルタイムで分かる
- 情報量が多い
- 情報収集がしやすいから
- 拡散が期待できる
- 読みやすく、用不用の判断がしやすいので
- 思ったことを書いたりしてもすぐいいねがもらえるから
- 読み物として面白いから
- 思いがけない内容が投稿されて知的興味をそそられる
【Instagram】
- 新しい発見があるから
- ユーザーが多く、情報が多いから
- よく行くお店が使っているから
- 画像を上げることが多いので
- 綺麗な写真を見るため
- お客様集客のため
- 我が家のペットを毎日アップロードしている
- 興味深いものが見つけやすい
3 実際、Mac派ってどれくらい居るの?
また、経営者が業務中に使用しているOSについては、
Windows派が91.4%とかなりの優勢
です。デザイン業務やその使いやすさから、Macを選ぶ経営者も居ます。
以下に、それぞれのOSを使用する理由も紹介します。
【Windows派】
- システムに慣れている
- 業務上、Windowsが使いやすい
- 他の人とのコミュニケーションが取りやすい
- 仕事とツールの相性が良いから
- 安価で使いやすい
- 今一番気に入っているPCのレッツノートのOSだから
- 業務で使用するソフトがWindows用しかないから
- 互換性が高いから
【Mac派】
- デサインで使うことが多いから
- 直感で使えるから
- iPhoneとの親和性が高いから
- 若い時からずっとMacなので扱い慣れているから
- Macは使い慣れており、タブレット・携帯を連携しているので
- 長年使い慣れているし写真を扱うのにスムーズ
- Spotlight検索が秀逸だから
4 資料は紙で見たい? 画面で見たい?
ペーパーレスの必要性が叫ばれる昨今、経営者たちに「(書類を読むとき)紙派ですか? データ(デジタル)派ですか?」と聞いてみたところ……
まだまだ紙が根強く人気! 紙派が全体の45.0%
を占めています。
しかし、紙にもデジタルにもそれぞれの長所があります。また、状況によって臨機応変に使い分けている経営者たちも多く見られました。以下に、それぞれの理由を紹介します。
【紙派】
- 見落としが少なくなるから紙
- 紙の方が頭に入るから
- なかなかまだデジタルは馴染めていないから
- 前へ行ったり後ろへ行ったり、逆さにしたりひっくり返したり、いろいろな方向から読めるから
- 紙ならゆっくりと何度でも読み返しが出来るし、長文でも目が疲れない。
- 年をとってるひとばかりでアナログ人間だから
- 紙派である。読みながら書き込みや思考順が記入出来て、図解も余白に記入できるので、更なる展開に活用出来るから。
- 図・表が含まれている場合などは、紙の方が全体を見ることができるから
- 紙の方が、温かみがあって好きだから
【デジタル派】
- コストと保管の便利さ
- AIで要点が整理しやすいから
- 検索、ページスキップ等必要な情報にたどり着きやすい
- 拡大縮小が可能
- 紙だと紛失等があり、データの方が良いと考える
- 読み上げをしてもらえるから
- 紙代が勿体無い
- 職員同士共有できる
- 書類が多くなると整理整頓が大変だから極力ペーパーレス化をしている
【併用】
- 情報の重要度によって使い分ける
- 紙でアウトプットされた書類は全体を把握しやすいが、データなら細かい部分を拡大したり二次利用がしやすいので一長一短がある
- 紙は安心感があるし、データは若い社員が受け入れやすいから
- 全体を見たい場合は紙、それ以外はペーパーレスでデータ
- 仕事でデータ化しているのでデータで見るが確認のために紙を使う
- データはスマホで見れるものは、場所や時間に縛られないのでいつでも見ることができます。紙は無くさなければ、手軽に見れますが、整理しておかないと見つけるのに時間がかかる場合が有ります。一長一短です
- 我々下請けは元請けのサーバーにアクセスして納品書を印刷して納品してる。ペーパーレスしているのは元だけで、そこから下はしっかり紙使ってますがな
- 記録の1次提出は紙で行うが、保存や加工のためにデータで保管はしている
- 紙のものは紙で見るしデータで送られて来たものはそのままデータで見ることが多いただしそのデータを使いチェックするべきものであった場合にはプリントアウトする
以上(2025年7月作成)
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画像:ChatGPT