活用する機会の例
- 月次や週次などの定例ミーティング時の事故防止勉強会
- 毎日の朝礼や点呼の際の安全運転意識向上のためのスピーチ
- マイカー通勤者、新入社員、事故発生者への安全運転指導 など
冬の運転で気を付けたいのが路面の凍結です。運転中に車がスリップして初めて路面の凍結に気が付いたという経験をされたドライバーも多いのではないでしょうか。凍結した路面は「アイスバーン」と呼ばれ、非常に滑りやすいためスリップ事故を起こす危険があります。
今回は凍結した道路を安全に運転するためのポイントについてご紹介します。
1.路面凍結(アイスバーン)とは
路面凍結とは、道路上の水分が凍結することをいいます。気温が氷点下まで下がらなくても路面の温度は気温より3℃~5℃程度低くなることがあります。そのため気温が5℃以下になると路面凍結が発生する可能性があります。特に晴れた日の夜や翌朝は放射冷却で路面凍結が起こりやすいので注意が必要です。
路面凍結(アイスバーン)には以下の3種類があります。
◆圧雪アイスバーン
雪がタイヤによって踏み固められて、硬く圧縮された状態の路面です。昼間に車が多く通るところで、夜間に気温が下がると発生しやすくなります。
◆ミラーバーン
圧縮された路面の雪がタイヤで磨かれ、鏡のように反射するほどツルツルになった路面です。特に交通量の多い交差点付近などで発生しやすくなります。
◆ブラックアイスバーン
道路が薄い氷で覆われた状態の路面です。降雪がなくても、路面が濡れて気温が下がると発生しやすくなります。
※濡れているだけの路面と見分けることが難しく、スリップ事故を起こす危険性が高いため、特に注意が必要です。
2.路面凍結(アイスバーン)が発生しやすい場所
夜間や早朝はもちろんのこと、昼間でも陰になっている道路では路面凍結の可能性があります。次のような場所では路面凍結の発生に気が付かないことがあるので特に注意が必要です。
◆橋や立体交差などの橋梁
橋の上は風通しが良く、路面の温度が下がりやすい場所です。周辺の道路は凍結していなくても、橋の上だけが凍結していることがあります。
◆トンネルの出入口付近
トンネル出入り口付近の雪は、トンネル内部からの温かい空気により溶けやすく、気温が下がると、凍結することがあります。またトンネルの両側で気温が異なることがあるので、入口で路面凍結がなくても、出口では路面凍結が発生していることがあります。
◆交差点付近
交通量の多い交差点付近では、路面の雪がタイヤで磨かれ、ミラーバーンが発生しやすくなります。
3.冬の安全運転のポイント
冬の運転では、路面凍結(アイスバーン)を想定することが大切です。路面が凍結している道路、または凍結のおそれがある道路を走行する際には、次のポイントを踏まえて慎重な運転をこころがけましょう。
<安全運転のポイント>
①急ハンドル・急ブレーキをしない。
②スピードを十分に落として、等速走行をする。
③車間距離を十分にとる。
※早めにスタッドレスタイヤに交換するなど事前の準備をしておきましょう。
以上(2022年12月)
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