活用する機会の例

  • 月次や週次などの定例ミーティング時の事故防止勉強会
  • 毎日の朝礼や点呼の際の安全運転意識向上のためのスピーチ
  • マイカー通勤者、新入社員、事故発生者への安全運転指導 など

日没前後の時間帯は薄暮時間帯※と言われ、交通事故のリスクが高まる時間帯です。

特に11~12月は、薄暮時間帯と多くの人の帰社時間や帰宅時間が重なり、交通事故のリスクもさらに高まるため、自動車の運転にはより一層の注意が必要です。

この時間帯の交通事故を防ぐため、薄暮時間帯のリスクとドライバーの注意点をご紹介します。

画像1

※季節や地域によって差はありますが、一般には「夕暮れ時」や「たそがれ時」などと呼ばれる時間帯であり、警察庁では、日没時刻の前後1時間を「薄暮時間帯」としています。

1.重大事故の発生状況

(1)死亡事故が多い時間帯

死亡事故は、17時台から19時台に多く発生しています。薄暮時間帯の死亡事故件数は、7月から増加傾向となり11月~12月に最も多くなっています。

画像2

(2)薄暮時間帯の死亡事故

死亡事故の当事者別では「自動車対歩行者」の事故が多く、薄暮時間帯は顕著になっています。 その事故類型別をみると「横断中」が約9割を占めています。

画像3

※出典:警察庁Webサイト「薄暮時間帯における交通事故防止」
https://www.npa.go.jp/bureau/traffic/anzen/hakubo.html
 (2021.10.5 閲覧)から当社作成

2.薄暮時間帯のリスク

薄暮時間帯は交通量が増す分、昼間よりリスクが高くなります。運転する際には以下のような点に注意が必要です。

(1)交通ルールを守らない歩行者等の増加

帰宅ラッシュ等での交通量の増加に伴い、信号無視、横断歩道付近の横断、自動車の直前直後横断、ながらスマホ、無灯火の自転車などと遭遇するかもしれません。

画像4

(2)歩行者や自転車に気づきにくくなる

薄暮では周囲のコントラストがなくなり、景色全体が暗くなるため視力が低下します。また、これから冬に向けて黒っぽい服装※が多くなり、歩行者や自転車に気づきにくくなります。

※「赤色や緑色・茶色・黒色」は全部黒っぽく見えて、暗がりに隠れてしまいます。

画像5

(3)一日の疲れ・油断からの漫然運転

薄暮時間帯は、一日の疲れが出たり、また会社や自宅付近の運転では油断が生じやすくなります。集中力や注意力が低下した運転は、急な「飛び出し」などへの反応が遅れ、非常に危険です。

3.運転の注意点

(1)横断歩道に関するルールの遵守

横断歩道に歩行者がいる場合は、横断歩道の直前で一時停止し、その通行を妨げないようにしましょう。

路面に「ダイヤマーク」がある場合、速度を落として運転しましょう。

画像6

(2)早めのヘッドライト点灯

視界を確保するため、また、他の車や歩行者に自分の車の存在を知らせるため、早めに点灯しましょう。日没の30分より前を目安に点灯するのが、早期点灯のタイミングです。

暗い道を走行する際は、ハイビームを上手に使って歩行者等の早期発見に努めましょう。

(3)危険を予測した慎重な運転

運転への集中を絶やさないように努めるとともに、「見えにくいところに歩行者や自転車が隠れているかもしれない」「自動車に気づかず歩行者や自転車が突然横断してくるかもしれない」といった危険を予測して、慎重に運転しましょう。

以上(2021年11月)

sj09014
画像:amanaimages

Leave a comment

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です