活用する機会の例

  • 月次や週次などの定例ミーティング時の事故防止勉強会
  • 毎日の朝礼や点呼の際の安全運転意識向上のためのスピーチ
  • マイカー通勤者、新入社員、事故発生者への安全運転指導 など

警察庁から公表されている「令和2年における交通事故の発生状況等について」によると、全体の死者数は減少傾向にあるものの、高齢者が占める割合が増加したことや歩行者・自転車乗用者の事故類型・法令違反の状況が示されています。
また、この状況を受けて令和3年の「本年の主な取組」もあわせて公表されていますので、この機会に確認いただき、日頃の安全運転に役立ててください。

1.交通事故死者数の推移と高齢者の割合

令和2年の交通事故死者数は、2,839人で昨年より376人減少し、警察庁が発表を始めた昭和23年以降の統計で最少人数となりました。

そのうち、65歳以上の高齢死者数は、1,596人で昨年より186人減少していますが、その割合をみると、0.8%増加し56.2%となりました。

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※警察庁「令和2年における交通事故の発生状況等について」
https://www.npa.go.jp/publications/statistics/koutsuu/jiko/R02bunseki.pdf
(2021.4.19.閲覧)

令和2年の交通事故死者数を事故状態別でみると、「歩行中」が1,002人で最も多くなっています。
そのうち、65歳以上の高齢者は、743人でその割合は74.2%と高い状況です。

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2.交通事故の発生状況における主な特徴

(1)「歩行中」の交通事故死者数の特徴

道路横断中の死者数が約7割を占めます。(69.3%)
※65歳以上の高齢者では、その割合は75.6%と高まります。

・道路横断中の事故において、横断者側に横断違反や信号無視があった割合は過半を占めます。(51.8%)

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(2)「自転車乗用中」の交通事故死者・重傷者数の特徴

・自動車との事故を類型別にみると、出会い頭の事故が過半を占めます。(54.7%)

・自動車との出会い頭事故において、自転車側に法令違反があった割合は約8割を占めます。(78.0%)

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※警察庁「令和2年における交通事故の発生状況等について」
https://www.npa.go.jp/publications/statistics/koutsuu/jiko/R02bunseki.pdf(2021.4.19.閲覧)

3.本年の主な取組

警察庁は「本年の主な取組」として以下の3点を掲げています。

  • ○ 歩行者の安全確保に向けた交通安全教育や運転者に対する指導取締り
  • ○ 自転車の遵法意識の向上に向けた交通安全教育・指導取締りの推進
  • ○ 生活道路における安全確保
※警察庁「令和2年における交通事故の発生状況等について」
https://www.npa.go.jp/publications/statistics/koutsuu/jiko/R02bunseki.pdf(2021.4.19.閲覧)

≪ドライバーの皆さんへ≫

  • ◎予測運転の実践
    歩行者やランナーの急な道路横断や出会い頭での自転車の飛び出しにも対応できるよう常に周囲の状況を確認し、慎重に運転しましょう。
  • ◎思いやり・ゆずり合い運転の実践
    歩行者や自転車は、優先意識があったり、交通ルールを詳しく知らず法令違反をしてしまうことがあることを念頭に、常に冷静に、思いやりやゆとりをもって運転しましょう。

以上(2021年5月)

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画像:amanaimages

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