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活用する機会の例

  • 月次や週次などの定例ミーティング時の事故防止勉強会
  • 毎日の朝礼や点呼の際の安全運転意識向上のためのスピーチ
  • マイカー通勤者、新入社員、事故発生者への安全運転指導 など

「一日の終わりに飲むお酒が、何よりの楽しみだ」

その習慣、本当に「楽しみ」の範囲で収まっていますか?

近年、本格的なアルコール依存症に至る手前の「アルコール依存症予備軍」と呼ばれる状態にある人が、ハンドルを握るケースが問題視されています。

アルコール依存症予備軍と運転リスク

アルコール依存の兆候と割合

アルコール依存症は、ある日突然なるものではありません。徐々に進行する病気です。

次のようなサインは、お酒に「コントロールされる」ようになっている危険な兆候です。

[兆候の例]

  • ストレス解消や気分転換のために、お酒を飲むことが習慣になっている。
  • 以前よりもお酒の量が増えないと、満足できなくなってきた。
  • 「今日は飲まないぞ」と決めても、つい飲んでしまうことがある。
  • お酒を飲まないと寝付けない、または夜中に目が覚めてしまう。
  • 飲んだ翌日に「何を話したか」「どうやって帰ったか」を思い出せないことがある。
  • 家族や周囲の人から、飲酒について心配されたり、注意されたりしたことがある。

男性におけるアルコール依存症と予備軍の割合

男性におけるアルコール依存症と予備軍の割合

厚生労働省の統計※1によると、依存傾向は男性が高く、男性における「アルコール依存疑い」「潜在的依存者(予備軍)」の割合が6%以上と推計されています。飲酒習慣がある人は他人事と言えない割合です。女性は1%以下と少ないですが、アルコール依存症になりやすい※2と言われています。

※1.出典:厚生労働省「わが国の成人の飲酒行動に関する全国調査2013年」参照
https://mhlw-grants.niph.go.jp/system/files/2013/133061/201315050A/201315050A0002.pdf(2025.11.4閲覧)

※2.出典:厚生労働省「健康日本21アクション支援システム ~健康づくりサポートネット~」参照
https://kennet.mhlw.go.jp/information/information/alcohol/a-04-003 (2025.11.4閲覧)

「予備軍」の運転に潜む3つの具体的なリスク

「アルコール依存症予備軍」でも運転に深刻な影響を及ぼします。

「予備軍」の運転に潜む3つの具体的なリスク

①常態的な「酒気残り」

毎日の多量飲酒により、肝臓のアルコール分解が追いつかなくなります。「酔いが覚めた」と感じていても「二日酔い運転」のリスクが高くなります。

②離脱症状による集中力の欠如

体からアルコールが抜け始めると、イライラ、手の震え、発汗、不安感といった軽い離脱症状が現れます。

この状態で運転すると、注意力が散漫になり、危険への反応が遅れたり、攻撃的な運転になったりします。

③脳機能の低下による判断ミス

習慣的な飲酒は、判断や理性を司る脳の前頭葉を萎縮させることが知られています。

通常時でも、速度超過や無理な追い越しなど、危険な判断を下しやすくなる傾向があります

アルコールの負の連鎖を断ち切るために

飲酒について見つめ直すことは、ご自身と周囲の大切な人たちを守るための勇気ある行動です。

【個人としてできること】

  • ・現状把握: 飲酒習慣を記録し、どれだけ飲んでいるか把握する。
  • ・休肝日 :「週に2日は必ず飲まない日を作る」など休肝日を設ける。
  • ・専門機関: 飲みすぎなど不安を感じる場合は専門の医療機関などに相談する。

【事業者としてできること】

  • ・アルコールチェック
    乗車前、乗車後のアルコールチェックを対面により厳格に運用する。
  • ・相談しやすい環境づくり
    アルコール依存症が「病気」であることを理解する風土を作り、安全運転管理者や上司が、プライバシーを守った上で相談に乗れる体制を整える。
  • ・健康診断との連携
    定期健康診断での問診・結果で問題がある場合には、必要に応じて産業医や専門医への受診を勧奨する。

以上(2025年12月)

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画像:amanaimages

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