活用する機会の例

  • 月次や週次などの定例ミーティング時の事故防止勉強会
  • 毎日の朝礼や点呼の際の安全運転意識向上のためのスピーチ
  • マイカー通勤者、新入社員、事故発生者への安全運転指導 など

春の全国交通安全運動の季節がやってきました。
春になって気候が良くなり、お花見やハイキングなど屋外での活動の機会も増えます。また、4月は年度初めで、新たな環境で生活を始める人も多くなります。
車を運転する際には、より一層の注意が必要です。こどもを始めとする歩行者が安全に通行できるよう、慎重な運転を心がけましょう。

春の全国交通安全運動

1 春の全国交通安全運動の重点テーマ

今年の推進要綱は以下の通りです。

  • ◆運動期間:令和7年4月6日(日)から15日(火)まで
  • ◆交通事故死ゼロを目指す日:令和7年4月10日(木)
  • ◆重点テーマ(運動重点)

<全国重点>

  • ①こどもを始めとする歩行者が安全に通行できる道路交通環境の確保と正しい横断方法の実践
  • ②歩行者優先意識の徹底とながら運転等の根絶やシートベルト・チャイルドシートの適切な使用の促進
  • ③自転車・特定小型原動機付自転車利用時のヘルメット着用と交通ルールの遵守の徹底

春の全国交通安全運動ポスター

今月号では、<全国重点>①「こどもを始めとする歩行者が安全に通行できる道路交通環境の確保」を中心に、運転者の皆さまに注意していただきたい内容をお伝えします。

今回の運動の詳細は、内閣府「令和7年春の全国交通安全運動推進要綱」をご参照ください。
https://www8.cao.go.jp/koutu/keihatsu/undou/r07_haru/youkou.html

2 歩行者が安全に通行できる環境づくり

歩行者が安全に通行できる環境づくりの例として、以下のような道路インフラの整備がなされています。

●歩車分離式信号の積極導入

2025年の1月に警察庁より歩車分離式信号の導入検討条件を緩和するとの通達がなされました。こどもをはじめとする歩行者の巻込み事故の防止に効果があるとされ、通学路付近の交差点等への整備、導入が見込まれます。各都道府県警察の主導で導入の効果や影響を調査・説明の上、地域住民等からの理解も得て導入が進められます。

歩車分離式信号

●ハンプ(凸部)の設置

ハンプは、車の速度を落とすことを目的に、生活道路等に設置されています。路面がなめらかに盛り上がり、 30km/h以上の速度で走る車の運転者に不快感を与える構造になっています。

ハンプ

●ゾーン30プラスの整備

ゾーン30プラスは、車の最高速度を30km/hに規制するゾーン30に、物理的デバイス(狭さく、クランク等)を組み合わせたもので、歩行者優先の安心・安全な空間を作り出しています。

ゾーン30プラス

3 道路利用者が交通環境を安全に保つために

身近なところから法令遵守(コンプライアンス)の意識を高める意味でも、車の運転者等の道路利用者が交通環境を安全に保つため、

  • ①死角を作るような路上駐車(駐車違反)はしない、②通行の妨げとなる不法占有物は置かない

など歩行者を発見しやすくする環境作りに協力・貢献しましょう。

また、歩車分離式信号やハンプ、ゾーン30プラスといった道路インフラが整備されている場所について特に気を付けるだけでなく、

  • ①歩行者優先意識の徹底、②交通ルールの遵守、③相手への思いやり・ゆずり合いの気持ちを持つ

などの点を意識した安全運転を心がけましょう。

以上(2025年4月)

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画像:amanaimages