【ポイント】

  • お客さまと接する際は、会社としてだけでなく自分個人を信頼してもらう必要がある
  • それには「お客さまへの理解」「自社の商品・サービスの知識」「人間性」が不可欠
  • 上司が責任を取ってくれるのは、自分がお客さまの信頼を得るために努力した先の話

新年度が始まり、このたび私はある取引先のメイン担当になりました。昨年度までは上司がメイン担当で、私はサポート役に徹していました。そのため、お客さまとの会議でも、「上司の邪魔にならないように」と発言しないことがほとんどでしたが、これからは自ら前に出て、積極的にコミュニケーションを取らなければなりません。だから、今年度は「会社ではなく、私という個人をお客さまに信頼してもらう」ことを目標に掲げます。そのための第一歩として、まずは以前上司から教わった「お客さまから頼られる人が持つ3つのポイント」を実践してみたいと思います。

1つ目は「お客さまへの理解」です。お客さまが抱えている課題は何か、ニーズを理解しないと、自社の商品やサービスをどのように勧めればよいのか分かりません。まずは、お客さま自身のことだけでなく、お客さまがいる地域の特性など、周辺情報も含めて頭にたたき込みます。

2つ目は「自社の商品・サービスの知識」です。自社の商品・サービスは、競合他社と比べて何が優れているのか、お客さまが抱えている課題をどのように解決できるのか、その良さを提供する側として正確に理解しておかなければなりません。だから、実際に商品・サービスを使ってみて良い点・悪い点を分析して、もし、お客さまの要望に合わないときも代替策を提案できるようにします。

3つ目は「人間性」です。具体的には、「礼儀正しく約束を破らないこと」「相手の立場に立って、必要な物事をよく考えられること」だといえるでしょう。ただ、「人間性」は一朝一夕では身につかないので、まずはお客さまから「常に自分たちを気にかけてくれている、何か困ったときには話を聞いてもらえそうだ」と思ってもらえるよう、「マメな連絡を欠かさないこと」を徹底します。

これまでの私には「何かあっても上司が何とかしてくれる」という甘えがありました。もちろん、私がメイン担当になった後も、上司は「自分が責任を取るから安心していい」と言ってくれますが、それは私がお客さまの信頼を得るために努力を重ねた先にある話だと思っています。先ほど口にした「会社ではなく、私という個人をお客さまに信頼してもらう」という目標を口だけで終わらせないよう、教わった3つのポイントを実践し、成果を上げ、皆さんにたくさんの良い報告ができるよう、頑張っていきます。

以上(2025年4月作成)

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画像:Mariko Mitsuda