【ポイント】
- AIの発達により、調べ物が素早くできるようになった
- 一方、必ずしも正確でない情報も生成され、惑わされないようにしなければならない
- 信頼できる情報源を見極めるには、一次情報や、専門家の意見を参考にする
最近は、ChatGPTをはじめとするAIツールが急速に普及し、自力で検索するよりも効率的に情報を得られるようになりました。例えば、特定のテーマについて知りたいときや、複雑な文章を要約したいとき、AIは強力な味方になります。私も、調べ物をする際にAIを活用することで、これまで何時間もかかっていた作業があっという間に終わるようになりました。
一方、AIが生成する情報には、必ずしも正確でない内容が含まれることも事実です。AIは、インターネット上の膨大なデータを学習して回答を生成するため、誤った情報や、特定の視点に偏った情報も取り込んでしまう可能性があります。こうしたときは、提供された情報をうのみにするのではなく、「その情報は本当に正しいのか?」と考える習慣が非常に重要です。そこで、私が日ごろから意識しているポイントを2つ紹介します。
1つ目は、一次情報を確認することです。例えば、ある企業の決算を知りたいなら、企業が公式に発表しているIR情報やプレスリリース、法律や制度を知りたいなら、官公庁のウェブサイトといった具合です。私たちが普段目にするニュースやブログは、一次情報を基にした「二次情報」であることが多いのです。二次情報には、情報提供者の解釈や意図が加わる可能性があるため、必ずしも客観的であるとは限りません。できるだけ一次情報に触れることで、情報の歪みをなくし、自分自身の視点で物事を判断できるようになります。
2つ目は、専門家の意見を参考にすることです。例えば、医療に関する情報であれば、医師や研究者が執筆した論文や、公的な医療機関のウェブサイトを参照するといった具合です。ただし、この場合も、その専門家が本当にその分野の第一人者なのか、発言に偏りがないかなど、複数の情報源と照らし合わせて判断することが大切です。
AIの発達で、情報の海はより広大になり、羅針盤を持たなければ迷子になってしまうリスクも高まりました。今回伝えた2つのポイントは、皆さんが情報の海を安全に航海するための羅針盤となるはずです。ぜひ日々の業務で意識して活用してみてください。
以上(2025年10月作成)
pj17231
画像:Mariko Mitsuda