【ポイント】

  • 6月病になりやすい人には、真面目、責任感が強いなどの特徴がある
  • 「無理をしすぎない。でも、自分に余裕がある日は、誰かをちょっと助けてみる」が大切
  • “持ちつ持たれつ”の精神を大切にするチームは、折れずに生き残っていける

おはようございます。皆さんは「6月病」をご存じでしょうか。5月病ともいわれますが、4月に入社や異動を経験した人が、環境の変化に適応できずにストレスを抱え過ぎて心身の不調や体調不良を起こすことをいいます。医学的には「適応障害」の一種で、真面目な人、責任感が強い人などが6月病になりやすいそうです。

私は医者ではないので医学的なアドバイスはできませんが、6月病になりにくいチームをつくるため、日々の仕事の心構えとして、皆さんの心に留めておいてほしいことが2つあります。

1つは、「無理をしすぎないように」です。当たり前のことですが、頑張りすぎて体や心を壊してしまっては元も子もありません。もちろん、時には歯を食いしばってガッツを見せなければならない場面もありますが、頑張りというものはそこまで長く持続しません。大切なのはメリハリですから、いい意味で“ゆるさ”を身に付けてください。

もう1つは、「余裕があるときは、誰かをちょっと助けよう」です。頑張りすぎてしまう人というのは、「自分が頑張らないせいで、他の人にしわ寄せがいってしまうこと」を心配しています。だから、「この人、少し頑張りすぎだな」と思う人がいたら、「今日は私がやっとくよ」と自分のほうから助け舟を出せる人になってください。余裕のあるときだけ、ちょっとだけでいいのです。真面目な人にそういうことを言うと、「いえ、一人で大丈夫です」と返してくるのがお決まりですが、そこでもう一押し、「いいから、いいから」と笑顔で言える人になりましょう。

無理をしすぎない。でも、自分に余裕がある日は、誰かをちょっと助けてみる。そのぐらいのメンタルでいたほうがお互いに楽ですし、私はそういう“持ちつ持たれつ”の精神を大切にするチームこそ、これからの厳しいビジネス環境を生き残っていけると思います。しなやかな組織ほど、折れにくいですからね。

今日も、それぞれのペースで。でもチーム全体としては、ゆっくりでもちゃんと前に進んでいける。そんな一日を一緒につくっていきましょう。

以上(2025年6月作成)

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画像:Mariko Mitsuda