もうすぐ、2019年度の第1四半期が終わりを迎えようとしています。新年度からスタートした新規事業も佳境に入り、いよいよ本格的に忙しくなってきました。今日は、こうした忙しいときにこそ、皆さんに心掛けてほしいことを伝えます。
皆さん、どうか、日ごろからリアクションをするようにしてください。これが、今日の朝礼で皆さんにお伝えしたい一番大切なことです。
対面での会話や電話、メール、チャットなど、私は日ごろから皆さんとさまざまな手段でコミュニケーションを取っていますが、皆さんのリアクションが総じて悪いのが気になります。現状のように、仕事が忙しくなってくると、皆さんのリアクションはさらに悪くなってしまいます。
もしかしたら、皆さんは、私が皆さんに対して質問や確認、説明をしたときに、「今は他のことで忙しいので、すぐには対応できない」「言っている意味、聞かれている内容が分からない」「答えに迷う」などと感じて、リアクションが悪くなっているのかもしれません。皆さんなりの理由や事情があるのでしょう。しかし、そうした場合でも、「すぐには分からないので確認します」「今は対応できないので、30分後でも大丈夫ですか」「もう一度言っていただけますか」といったリアクションをすることはできるはずです。少なくとも、分かったのか、分かっていないのかくらいは返してもらわなければ困ります。黙ったままや、「既読スルー」はやめましょう。
相手の立場に立って考えると分かりやすいかもしれません。皆さんが質問や確認、説明をしたとき、何のリアクションもなければ、皆さんは不安になりませんか。ちゃんと伝わっていないのではないか、自分の言い方が良くなかったのか、どうすればコミュニケーションを取れるのか、と困ってしまうはずです。コミュニケーションを取り直せば、時間も余計にかかってしまうでしょう。
逆に、リアクションが良ければ、お互いに気持ち良く、話も仕事もスムーズに進みます。「リアクションをする」というのはささいなことに思えるかもしれませんが、とても大切なことなのです。
皆さん、この朝礼が終わったこの瞬間からすぐに、リアクションをすることを心掛けてください。例えば対面であれば、人の話に対しては「はい」と返事をし、分からないときは「分かりません」とすぐに返しましょう。こう言うと、とても当たり前で簡単なことに聞こえるかもしれませんが、皆さんには、そうした当たり前のことさえ、できていないことを認識してください。
このとき大切なのは、相手にリアクションが伝わるように「ハッキリ返す」ことです。相手の顔を見ずに、背中を向けたまま口の中でモゴモゴ言っていても、リアクションをしていることが分かりません。リアクションは、相手に伝わって初めて「返した」ことになるのです。皆さん、私の言っていることが分かりますか。今、この瞬間からリアクションをしてください。
以上(2019年6月)
pj16963
画像:Mariko Mitsuda