突然ですが、今日この場をお借りして、私は宣言させていただきます。

私は、この会社の社長になることを目指します!

薄いリアクション、ありがとうございます。「何をばかなことを」「また冗談を言っている」とあきれていらっしゃる上司の方や諸先輩も多いと思いますが、私は本気も本気です。とにかく、私がどうして社長を目指すことにしたのか、その理由について説明させてください。

私はこれまで、自分なりに一生懸命に仕事をしてきたつもりでした。今では中堅と呼ばれるような立場になり、会社に対してそれなりに貢献できるようになったと、ひそかに自負していました。

ところが先日、ある先輩から「君は中堅社員としての自覚が足りない」とのご指摘を受けました。私としては非常に心外だったのですが、話をお聞きするうちに、確かに自分の自覚が足りなかったことに気付かされました。

私が足りなかったものは、「会社を支える」という考え方です。私は今まで、自分にできることを精いっぱいやって会社に貢献してきました。ですが、それは「自分にできるか、できないか」が基準であって、「会社に支えてもらっている」ことを前提にした考え方でした。先輩から、「中堅社員として『会社を支える』一員になったからには、『会社にとって必要か、そうでないか』という基準で仕事を選ぶべきだ」と諭されたのです。

私は、「会社を支える」とはどういうことか、自分なりに考えました。会社を支えている一番の存在は誰かといえば、社長です。

私は今まで、社長というのは「会社で一番偉くて、自分の思い通りに会社や社員を動かせる」という、いわば“特権”を持った人だと思っていました。ですが、「会社を支える」ことを基準に考えると、社長というのは「会社の将来に対して最も責任を持ち、会社を最も支えている」人なのだと理解しました。

そこで私は、会社を支える一番の存在、つまり社長を目指そう、と考えるようになったのです。もちろん、今の私にはすぐに社長になれるほど、会社を支えられる力はありません。ですが、少なくとも自分が社長になったつもりで、そして将来は社長になるつもりで、「この会社には何が足りないのか」「そのために私に何ができるのか」を考えて、仕事に取り組んでいきたいと思います。

ここで皆さんに、特に私よりも若い人たちにご提案したいのですが、皆さんも、私と一緒にこの会社の社長になることを目指しませんか? もし、この会社の全員が社長になることを目指して、会社にとって必要なことは何かを考えながら仕事に取り組むようになれば、この会社はもっとすごい会社になると思います。

でも、20年後に社長になるのは、私です! 会社を支える一番の存在になれるように、これからも精進したいと思います。

以上(2021年11月)

pj17078
画像:Mariko Mitsuda

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