今年度の第1四半期がもうすぐ終わります。「4月から新しいチャレンジをスタートさせたが、なかなかうまくいかない。それどころか、ミスやトラブルを引き起こしてしまった」。そう落ち込む人も出てきている時期です。そこで今日は皆さんに、新チャレンジの際に押さえておくとよい3つの秘訣をお伝えします。内容の大小にかかわらず大事なことなので、ぜひ実践してください。
まず1つ目は「丁寧にやる」です。新しいこととは、「今までやった経験がない」「慣れていない」ことでもあります。特に、仕事の進め方をガラッと変えたり、全く新しいツールを導入したりする場合は、ミスが出やすいものです。そう思っていつも以上に丁寧に進めてください。新しいことにチャレンジしてミスが出るのは仕方がなく、むしろそれを恐れて何もしないほうがよくありません。ただし、ビジネスですから、「リスクを考慮して丁寧に進めたかどうか」が問われるのも事実です。
2つ目は「声を大にする」です。新しいことにチャレンジすることを、周りにしっかり宣言してください。そうすることで、まず周りが応援してくれます。これは大いに力になります。さらに言うと、「あの人はそこに労力を割くのだな」ということが周りに分かるので、仕事の振り方、回し方なども変わってくるでしょう。むしろ、周りにいる管理職には、それを考慮した仕事の振り方、回し方を心掛けてもらいたいところです。
また、周りに宣言するに当たっては、「なぜチャレンジするか」「どのような効果が期待できるか」を明確に伝えることが大切です。これは応援や協力をしてくれる周りへの最低限の礼儀でもあります。理由や効果を明確に伝えるのは、1つ目の「丁寧にやる」にも通じます。周りに対して、「丁寧に伝える」ことに他ならないからです。
そして最後の3つ目は「やり切る」です。あえて強く言いますが、ミスやトラブルに決してめげてはいけません。新しいチャレンジは「こうしたい」「こうなりたい」という「あるべき姿」に向けてスタートしたはずです。ならば、そのチャレンジは、ぜひ成し遂げてください。やり切るのです。ただし、ミスやトラブルが起きたなら、その原因を突き止めて改善すべき点は改善することも必要です。「やり切る」とは、とにかく方法を曲げずに進めることではなく、臨機応変に軌道修正しつつ、「あるべき姿」を達成することだと私は思います。
皆さん、いかがでしょうか。新しいチャレンジがうまくいかないと落ち込んでいた人は、何を改善すべきかイメージできますか? また、次の第2四半期に新しいことをやろうとしている人は、今日私がお話しした3つのことが理解できたでしょうか。私はいつも、皆さんの新チャレンジを心から応援し、そしてチャレンジに感謝しています。一つひとつの新チャレンジが、当社の明日をつくっていくことになるのですから。
以上(2021年6月)
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画像:Mariko Mitsuda