名刺はビジネスパーソンの必須アイテムと言われています。今日はその名刺についてお話ししようと思います。まず私の思い出話から始めますと、社会人になって初めて名刺ができたとき、とてもうれしかったものです。何か急に自分が偉くなったような気がしたからです。まだ学生だった後輩や、他社に就職した友人に自慢気に配ったのを覚えています。
ところで、皆さんの名刺を交換する際のマナーはおざなりになっていませんか。できれば、今日、隣の人を相手に名刺交換のロールプレイングをしてください。そこで、名刺交換のマナーを確認してください。
さて、皆さんは、この1カ月間で何人の方と名刺交換をしましたか?私は先月1カ月間で40人と名刺交換しました。知人の中堅企業の経営者は毎月セミナーや勉強会に参加しますし、その他のお付き合いもあるので、1カ月間で100枚の名刺がなくなると言います。営業などに従事する方は社外の方との接触が多いため、名刺の減りは早いでしょう。一方、内勤の方の多くは、名刺はなかなか減らないのが実情でしょう。内勤の方でも、100枚の名刺がなくなるまでに、1年以上かかるようでしたら、名刺交換できるようなシーンに身を置く必要があるでしょう。勉強会に参加する、あるいは、ネットのオフ会に参加するのもよいかもしれません。
一方、たくさん名刺を配っている人は、それだけ多くの名刺を頂いていることになります。頂いた名刺を分類してみると面白いことが分かります。
まずは、業種、役職、年齢で分別してみましょう。これら3つは偏る傾向にあります。わが社の業務に関連した業種や、役職や年齢の近い方の名刺が多くなるでしょう。できれば、セミナー・勉強会・異業種交流会などに参加して、普段ではあまり付き合いがないと思われる業種や、年齢の離れた方と名刺交換し、人脈を広げておくことも大切です。なぜならば自分や、自分の属する業界を客観的に見ることができるからです。
例えば個人情報保護法への対応一つとっても、金融業界と不動産業界、そしてメーカーでは異なるはずです。「自社の常識は他社の非常識」を認識することができるのです。多く名刺を交換する人は週に1度、少ない人は月に1度、名刺を頂いた方一人ひとりについて思い出してみましょう。名刺交換したきり、1度メール交換しただけで終わりになっている人には、電話やメールで改めて連絡しましょう。「人脈は庭の手入れと一緒」と言われます。せっかく、名刺があるのです。こまめに連絡を入れるように心がけましょう。
以上(2023年5月)
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画像:Mariko Mitsuda