あけましておめでとうございます! さて、迎えた2022年に、私は皆さん一人ひとりに、ぜひやってほしいことがあります。それは、
「私はこれを一年間続けた」と言えるものをつくる
ことです。分かりやすい例えで言うと、毎朝ジョギングをする、週に1度は本を読む、月に1度は異業種の人と交流するなどです。あれもこれもと欲張らず、何か一つでいいのですが、1点だけ条件があります。「続けることが、自分のこれからにとってプラスになる」と、皆さん自身がワクワクできるものにしてください。
私が皆さんに、この「一年間続けたプラスになるもの」をつくることをお願いするのには、2つ理由があります。まず1つ目は、よく「継続は力なり」と言いますが、「継続は自信になる」からです。2022年を振り返ったとき、一年間続けたものがあれば、それは皆さん一人ひとりに自信や誇りをもたらしてくれるでしょう。何かあったときに、よりどころになるかもしれません。
2つ目の理由は、「自分の未来を考える」という視点を持ってほしいからです。この一年間で続けるプラスのことは、例えば健康に良いかもしれませんし、新しい知識や気付きを与えてくれるかもしれません。きっと、皆さんのこれからの人生をより豊かにしてくれます。つまり、費やした一年間の時間と労力は、未来の自分に向けての投資、贈り物ともいえるでしょう。
忙しいときというのは、どうしても目の前の仕事に追われて近視眼的になりがちです。皆さんも恐らくそうだと思います。ですので、「プラスになるものを一年間続ける」ことを通じて、少しでも未来を考える機会をつくってほしいのです。「物事を長期スパンで考えろ」なんて難しいことは言いません。「自分の未来にとってプラスになりそうなことを、取りあえず一年間やってみる」。これなら実践できそうな気がしませんか?
もし既に何か続けていることがある人は、それを変わらず続けてもいいですし、内容をバージョンアップしてもいいでしょう。
ちなみに私は、週に1度は、自分と違う若い世代かつ社外の人の話を聞き、学ばせていただくことを続けると決めています。私は50代ですので、20代で起業している人などを想定しています。刺激になり、私自身をバージョンアップできそうだからです。ただし、そういう人たちと話すには、まずその機会を自分でつくりにいかなければなりませんし、知識や柔軟な発想、年齢などの属性にとらわれないフラットな思考も求められます。
さて、皆さんは何を一年間続けるでしょうか。イタリアでは、「100年先ではまだ短い。300年先においしいワインにすることを考えてワインづくりをしている」と聞いたことがあります。これはなかなか持てない視点です。300年とは言わないまでも、今年は皆さんも、未来を考える視点を持って前に進みましょう!
以上(2022年1月)
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画像:Mariko Mitsuda