【ポイント】
- 「言葉を発する目的をよく考える」と、言葉選びが慎重になり、思いが相手に伝わる
- 「相手の言葉の意味をよく考える」と、相手の真意が理解でき、自分の成長につながる
- 「言葉を大切にする=言葉の先にあるものについて想像力をめぐらせる」ことが大切
皆さん、あけましておめでとうございます! 今日は私から皆さんに、「2025年は、こういう人になってほしい」というメッセージをお伝えします。今年、皆さんに目指してほしいのは
「言葉を大切にする人」になること
です。具体的には、今から言う2つのことを心がけてほしいと思っています。
1つは、「言葉を発する目的をよく考えること」。例えば、部下を指導する際、つい語気が強くなってしまう上司がいます。もちろん、時には厳しさも必要ですが、自分の感情をただぶつけるのは指導とは言いません。部下を指導するのは、「部下にこんなふうに成長してほしい」という目的があるからですよね。目的をよく考えれば言葉選びも慎重になり、思いは正しく相手に伝わるはずです。
もう1つは、「相手の言葉の意味をよく考えること」。今度は逆に、部下が上司の指導を受けたときについて考えてみましょう。「そのやり方は間違っている」と言われれば、誰だって良い思いはしません。ですが、ただ「叱られた」ということばかりを意識しているようでは、いつまでたっても成長しません。「上司はなぜ、自分に言葉をかけたのか」、その意味をよく考えましょう。
社外の人が相手でも同じです。例えば、取引先と話す際、相手の機嫌を損ねるようなことは誰しも言いたくないものです。ですが、多少耳の痛いことであっても、その発言をしないことで取引先が損を被る可能性があるなら、迷わず発言すべきです。「言葉を発する目的」をよく考えましょう。
営業に行ったとき、「今回は予算が……」などとやんわりと断られた経験がある人も少なくないでしょう。実は当社側の提案に問題があるものの、面と向かって言うと角が立つから、相手が言葉を選んでくれているだけのケースが多いです。「相手の言葉の意味」をよく考えて改善を図らないと、いつまでも同じことの繰り返しになってしまいます。
言葉を大切にするとは、「言葉の先にあるものについて想像力をめぐらせる」ということです。2025年はこの点を意識して、コミュニケーションをもう1段階レベルアップさせましょう。
以上(2025年1月作成)
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画像:Mariko Mitsuda