今日は皆さんに、「自分の仕事を語る」ことを考えてもらいたいと思います。捉え方は人それぞれでしょうが、聞いてください。
さて、皆さんはこの1週間で、仕事を通じてどのような新しい気付きがありましたか? 何を学びましたか? あるいは、同僚や仲間に「これ知っている?」「こう進めるといいよ」と、伝えたくなった仕事関連のコツなどは何かありましたか? もし気付きや学びは何もないという人がいたら、それは、極端に言えば「この1週間、私は自分の仕事で語ることが何もない。何もしていない」ということです。
仕事時間は平均して1週間に約40時間。気付きも学びも、語ることが何もない。そんなことがあるでしょうか。よく思い出してください。分かりやすいところで言えば、オンラインセミナーで新しい知識を得たり、商談で新しいビジネスについて話したりしたかもしれません。
新しい出会いはなくても、インターネットで調べたら労務管理の効率を上げるやり方が分かった、経理処理を進める中で、新しいアライアンス先との企画が動きそうな気配を感じたなど、皆さん一人ひとりに、「その前の1週間にはなかった新しい何か」がきっとあるはずです。
皆さんには、そうした「それまではなかった気付きや学び」を、ぜひ意識するようになってほしいと思います。なぜなら、単純ですが、「そうすれば仕事時間がもっと楽しくなるから」です。
私が改めてそう思うようになったきっかけは、先日参加したSDGsに関するオンラインセミナーでした。話し手がとても素晴らしく、まず視点がユニークで、かつ他では聞けない濃い内容が盛りだくさんでした。その上、参加者が「自分も実践できそう」と思える具体的なビジネス上のTips(ティップス)、つまり助言も与えてくれました。
私は感動すると同時に、「SDGsに仕事として取り組んでいて、毎日、自ら頭と手を動かしている人だからこそできる話だな」と感じました。そして、演技も多少入っていたかもしれませんが、「この人はSDGsに携わる自分の仕事が心底楽しいのだな」ということが、心に伝わってきたのです。
この話は皆さんにも当てはまると私は思っています。皆さんが日々「自ら頭と手を動かして」実践している仕事について、一番詳しく、臨場感を持って語れるのは、皆さん自身です。そこにはきっと、実際に試行錯誤している皆さんにしか語れないTipsがあるはずです。
想像してみてください。「これ知っている?」と同僚や仲間、もしくは家族、あるいはクライアントなど社外の人に語っている自分の姿を。そうした気付きや学びがある中で、日々、仕事に向き合っていれば、皆さん一人ひとりの仕事時間はもっと楽しいものになるでしょう。ワクワクする、やりがいのある毎日を送れるかどうかは、皆さんの「心持ち」次第です。さあ、今日も何かTipsを発見していきましょう!
以上(2022年4月)
pj17099
画像:Mariko Mitsuda