2025年12月10日水曜日~12月12日金曜日、東京ビッグサイトにて、RX Japan株式会社主催のイベント
JAPAN BUILD TOKYO -建築・土木・不動産の先端技術展-(※)
が開催されました! 本展示会は、建築・土木・不動産業者向けの展示会・商談会で、今回で記念すべき10回目の開催を迎えました。
(※業界関係者のための商談会です。一般の方のご入場はできません。)


今回は不動産テックEXPO、建築資材EXPO、商業施設・店舗DX展など、大小含めて10の展示会が同時開催され、東京ビッグサイト内は大盛況! 3日間を通して、延べ3万人以上が会場を訪れました。
この記事では、特に「不動産テックEXPO」に注目。激動の不動産業界を支えるテクノロジーは、今どんな潮流の中にあるのでしょうか。


今回の展示会で特筆すべきは、
AI関連のサービスの多様さ
です。会場内では至るところに「AI」という言葉が掲げられており、その存在感の大きさに圧倒されました。業務効率化やサービス高度化を支える技術として、AIはすでに特別なものではなくなってきており、仕事でこれらを活用する重要性を改めて実感しました。
また、セミナーイベント「不動産業界Labo! -出会い 学び 変わる-」内で行われた
「2026年の不動産業界に必要なテクノロジー戦略の視点」
という講演では、不動産テック協会代表理事/リーウェイズ代表取締役CEOの巻口成憲(まきぐち しげのり)氏が登壇。

「不動産業界を取り巻く多様なテクノロジーの流れ」と「来たる2026年、日本の不動産業界はどのようなテクノロジー戦略を取るべきなのか」について、不動産テックの最前線に立つ巻口氏自ら解説していただきました。
日本の不動産業界の生産性は、アメリカの同業界と比べて1/4程度と言われています。その現況を打開すべく、現在多くの企業が多種多様なAIサービスの導入に乗り出しています。しかし、巻口氏は
重要なのはAIサービスを導入することではなく、それらを自社の業務や目的に応じてどう使いこなしていくか
だと指摘します。
また、不動産業界における生成AIの活用はすでに広がりを見せていますが、巻口氏いわく、「生成AIは今後、電卓のように誰もが使える存在」になり、使っているだけでは差別化にはつながらないのだそうです。むしろ、
汎用的なAIを利用するのではなく、自社の知見や業務に最適化した独自のAIを構築すること( “AIエージェントの活用”)が競争力の源泉になる
とのこと。
どの業界においても、AIは一部業務の効率化ツールとして使うのではなく、業務フロー全体に組み込む発想が不可欠です。
AIの真の価値は自動化そのものではなく、意思決定の精度を高め、収益につなげる点
にあります。独自のデータをいかに蓄積し、活用していくかが、2026年からの不動産ビジネスを左右する重要なテーマです。
以上(2025年12月作成)
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画像:日本情報マート