先日、インターネットでグラスを購入したのですが、私の注文したものと異なる商品が手元に届きました。そこで、販売会社に商品交換の連絡をしました。先方の電話口に出た人は若い男性だったのですが、その人の言葉遣いが気になりました。例えば、用件の確認をする際に「商品の交換ということでよろしかったでしょうか?」など、いわゆるファミレス用語を使っていたのです。彼なりに「失礼の無いように」と一生懸命に話しているのは伝わるのですが、やはり間違った言葉遣いは「いただけないなぁ」と感じました。私は間違った言葉遣いをしている本人だけではなく、その販売会社に対してもあまりよい印象が持てなくなりました。
逆に印象のよい言葉遣いに出合った経験もあります。私が新人だったころ、取引先の会社に訪問したときのことです。取引先の担当者は、私より随分年上にもかかわらず、私に丁寧な言葉遣いで接してくれました。
私はその対応に、自分が一人前のビジネスパーソンとして扱ってもらっていると感じ、「きちんとした仕事をしなければ」と思いました。同時に、先方の担当者に対しても、「この人であれば仕事を任せても安心だ」と信頼を寄せるようになりました。
言葉遣いについて、なぜ私がこれほどうるさくいうのかといえば、正しい言葉遣いはビジネスパーソンとして、身に付けておくべきスキルだからです。
正しい言葉遣いで話すことは相手への敬意を目に見える形にするという意味を持っています。間違った言葉遣いでは、いくら相手に敬意を持って接していても、その気持ちが十分に伝わりません。人によっては、間違った言葉遣いをとても失礼な対応だと感じる人がいるでしょう。
また、正しい言葉遣いには説得力があります。大切な業務でミスをしてしまい、謝罪する場面を考えてみてください。間違った言葉遣いで謝罪をするのに比べて、正しい言葉遣いで謝罪をするほうが説得力は増すのではないでしょうか。
このように、言葉遣いはビジネスのあらゆるシーンで必要とされるスキルですから、ぜひとも身に付けておくべきなのです。
ついつい使ってしまう間違った言葉や言い回しは、誰にでもあると思います。そして、そういった癖は、自分自身では意識することが難しいものです。もし、間違った言葉遣いをしている人がいれば、周囲の人たちがそれを注意してあげてください。皆で気を付け、間違った言葉遣いを無くしていきましょう。
以上(2022年11月)
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画像:Mariko Mitsuda