皆さん、こんにちは。SNSで私のコラムのたくさんシェアしてくださり、愛りがとうございます(愛+ありがとう)。前回の「シリコンバレーのアクセラレーターから学ぶ教育)」では、シリコンバレーのアクセラレーターで何を学ぶことができるのか、日本企業の経営や教育にどのように活かせるのかを、私なりに“提案型”でお伝えしました。
今回は、地方都市でもアクセラレーターを作ることで、世界を良くする人材を輩出できるということを、今の私の活動を通じた具体例とともに紹介していきます。日本をアクセラレーターで元気にしていきましょう!
早速ですが、私は日本でアクセラレーターを立ち上げました。その名も「Angel Accelerator(エンジェルアクセラレーター)」です。
2018年。年の瀬の12月30日の夜に思い立ち、すぐに行動を起こし、年が明けた今年(2019年)の1月8日に決起集会を行いました。ご縁あって埼玉県和光市の松本市長から教室をご提供いただきました。松本市長は、アンバサダーとして門下生(Angel Accelerator(エンジェルアクセラレーター)の受講生)にも会いに来てくださるなど、応援してくれています。
私がアクセラレーターを立ち上げたのには理由があります。私は、世界最速のスピードで、アクセラレーターを日本に作りたかったのです。1月8日の決起集会では、まず私から「なぜ立ち上げたのか、そして世界を良くする門下生を生み出すビジョンとは」について熱く語りました。ここで、一番重要なのは、日本人がまだ考えたこともないことを真剣に語ることでした。
例えば、ユニコーン(企業価値1200億円以上)を目指すことよりも、さらにその上をいく「ヘクトコーン」(企業価値11兆円)を目指すこと。また、最終的には、日本からアメリカ大統領になったり、もしくはアメリカ大統領のスポンサーになって、アメリカから世界を変えたり、日本を良くしたりすること。このように、「本当にできるの?」あるいは「できるわけがない」と言われそうなことを、本気で考えることが大切だと語ったのです。
私は、専門家を招いて指導してもらえば、門下生のスキルが高まると考えていました。実際、そうしてスキルを身に付けることも大事です。しかしそれ以上に、私は「世界を良くしたい、愛こそ全てだ」という、人生でもビジネスでも一番大切なマインドを重視した教育をしています。
Angel Accelerator(エンジェルアクセラレーター)は、門下生の募集期間が短いものでした。わずか1週間足らずの間に、私のFacebookの告知だけでさまざまな人が集まってくれました。東京大学、早稲田大学、慶應義塾大学、立教大学、立命館アジア太平洋大学、アメリカの大学、日本を代表する大企業3社の他、すでに注目されているスタートアップ企業などから来た人も含めて18人の門下生候補が集まり、45秒で決意表明を行っていただきました。この「45秒ピッチ」で、門下生候補が皆に伝えたのは、次の5つのことでした。
- 氏名
- Angel Accelerator(エンジェルアクセラレーター)で何を学びたいか
(例:ピッチの仕方、シリコンバレーのYコンビネーターが思いつく以上のビジネスアイデア、資金調達の仕方など) - 何のために学びたいか(目的)
(例:受講期間中にスタートアップを作りたいから、世界を良くする上で企業が必要だからなど) - 志、ビジョン、夢は何か
- Angel Accelerator(エンジェルアクセラレーター)へのリターンをどうするか
(例:受講料を支払う、起業した後に支払う、株で支払う、スポンサーを連れて来るなど)
1月8日の決起集会では、人工知能スタートアップ Nextremerの向井永浩CEOが1時間半、「元大企業社員だった僕がアントレプレナーで4.9億円の資金調達をするまで」を講演していただきました。主な内容は次の通りです。
- スタートアップ立ち上げ方
- チームの作り方
- 資金調達の仕方
ベンチャーキャピタリストの方にも、「起業の重要性」「現在のベンチャービジネスの環境」などについて、データを使って講演していただきました。
アンバサダーである和光市松本市長からの挨拶、東京証券取引所の方、そして、このメディア「りそなCollaborare(コラボラーレ)」を運営している日本情報マートからもご挨拶いただきました。その日の最後には、皆で懇親会を行いました。
その後、私は、アクセラレーターを最速のスピードで進めています。このアクセラレーターでは、2カ月間で実際にプロダクトを作り、デモが実施できるまでにしようと、最初から考えていたからです。門下生が集った勉強会の内容などは次の通りです。
●1月22日 基礎
- アントレプレナーに必要なマインド講義「門下生の心のインフラを整え、世界を良くするイノベーターになる」 by 森若 幸次郎
- スタートアップに必要な会計 基礎編 講義 by 某大手公認会計士
- 懇親会
●1月29日 応用
- 門下生同士でピッチデック(投資家向けのプレゼン資料:Yコンビネーターのやり方を参考にして制作)を見せ合い、フィードバックし合う
- アントレプレナーシップ講義とGood News by 森若 幸次郎
- 門下生によるピッチの発表
- スタートアップに必要な知財戦略 講義 by 著名弁理士
- 門下生によるピッチ
- 懇親会
●2月8日 実践
- 門下生同士でピッチデック(投資家向けのプレゼン資料:Yコンビネーターのやり方を参考にして制作)を見せ合い、フィードバックし合う
- アントレプレナーシップ講義 by 森若 幸次郎
- 営業企画 by 平泉大
- スタートアップに必要な資本政策 by 樋原 伸彦准教授(早稲田大学)
- 和光市松本市長 ご挨拶
- 懇親会
●2月13日 総括(最終講義)
- 門下生同士でピッチデックを見せ合い、フィードバックし合う
- アントレプレナーシップ講義 by 森若 幸次郎
- スタートアップに必要な会計 基礎編 講義(英語) by 某大手公認会計士
- 懇親会
2月13日の最終講義の後は、門下生がプロダクトやサービス開発に集中する時間が続いています。そして、磨き上げたプロダクトを発表する場として、3月8日に「デモデイ」を和光市で開催することになりました。3月8日は、きっと、100年後、1000年後の世界の歴史の教科書に載る「愛のイノベーション伝説」と語り継がれる1日になると思います。
私の愛のあるアントレプレナーシップ教育として、最終講義では、次のことを門下生に送りました。
- 知識より行動を起こせ
- スピード命
- 機会損失を防げ! 機会創出をしろ!
- Stay Hungry, Stay Crazy!! より大きく(世界市場)、よりクレージーに!!(イノベーティブ)
- 愛こそ全て
このように、わずか1週間足らずで、しかもFacebookだけで門下生を募集し、2カ月で、愛のあるアントレプレナーシップ教育をする。スタートしてから、たったの2カ月後に、デモデイをして、たくさんの起業家が育っていけば、日本全国が明るくなると信じています。ぜひ皆で一緒にシリコンバレーのスタンダードを学び、世界を良くするイノベーションを起こす企業を増やしていきましょう。
いつも愛りがとうございます。森若幸次郎ことジョンがお届けいたしました。
最後に。3月8日のデモデイのポスターは、漫画家の方に描いていただきました。
(画:漫画家 真田ちか氏)
以上
※上記内容は、本文中に特別な断りがない限り、2019年3月4日時点のものであり、将来変更される可能性があります。
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