【業種別データ】水産食料品製造業の動向

2023年の水産食料品製造業は、事業所数・出荷額ともに前年をやや下回る一方、現金給与総額や従業者1人当たり給与は増加しております。原材料費比率は約70.7%と高く、付加価値率は低下傾向にあります。分野別では海藻加工品や冷凍食品が増収となる一方で、品目間の差が広がっております。コスト高や需給変動への対応、生産効率の向上が引き続き重要な課題となっております。

1 業界動向

1)業界全体

2023年の水産食料品製造業の事業所数は4857事業所(対前年比98.7%)、従業者数は13万1494人(対前年比98.5%)、製造品出荷額等は3兆7839億8800万円(対前年比98.3%)となっています。

1事業所当たりの従業者数は27人(対前年比99.8%)、現金給与総額は8000万円(対前年比101.9%)、原材料使用額等は5億5100万円(対前年比100.2%)、製造品出荷額等は7億7900万円(対前年比99.6%)、付加価値額は2億700万円(対前年比97.8%)となっています。

従業者1人当たりの現金給与総額は295万円(対前年比102.1%)、製造品出荷額等は2878万円(対前年比99.8%)、付加価値額は764万円(対前年比98.0%)となっています。

製造品出荷額等に占める原材料使用額等比率は70.7%(対前年比100.6%)、同付加価値額比率は26.5%(対前年比98.2%)、同現金給与総額比率は10.3%(対前年比102.3%)となっています。

【0920 水産食料品製造業】

(出所:経済産業省「経済構造実態調査(製造業事業所調査)」を基に作成)

2)水産缶詰・瓶詰製造業

2023年の水産缶詰・瓶詰製造業の事業所数は113事業所(対前年比99.1%)、従業者数は4500人(対前年比100.3%)、製造品出荷額等は1兆119億2600万円(対前年比101.0%)となっています。

【0921 水産缶詰・瓶詰製造業】

(出所:経済産業省「経済構造実態調査(製造業事業所調査)」を基に作成)

3)海藻加工業

2023年の海藻加工業の事業所数は685事業所(対前年比99.6%)、従業者数は1万6103人(対前年比100.4%)、製造品出荷額等は3848億5500万円(対前年比103.0%)となっています。

【0922 海藻加工業】

(出所:経済産業省「経済構造実態調査(製造業事業所調査)」を基に作成)

4)水産練製品製造業

2023年の水産練製品製造業の事業所数は518事業所(対前年比99.2%)、従業者数は1万9802人(対前年比96.7%)、製造品出荷額等は4113億8800万円(対前年比98.4%)となっています。

【0923 水産練製品製造業】

(出所:経済産業省「経済構造実態調査(製造業事業所調査)」を基に作成)

5)塩干・塩蔵品製造業

2023年の塩干・塩蔵品製造業の事業所数は535事業所(対前年比99.1%)、従業者数は1万2093人(対前年比97.2%)、製造品出荷額等は2752億2000万円(対前年比98.7%)となっています。

【0924 塩干・塩蔵品製造業】

(出所:経済産業省「経済構造実態調査(製造業事業所調査)」を基に作成)

6)冷凍水産物製造業

2023年の冷凍水産物製造業の事業所数は621事業所(対前年比99.5%)、従業者数は1万8357人(対前年比102.0%)、製造品出荷額等は8130億8600万円(対前年比101.2%)となっています。

【0925 冷凍水産物製造業】

(出所:経済産業省「経済構造実態調査(製造業事業所調査)」を基に作成)

7)冷凍水産食品製造業

2023年の冷凍水産食品製造業の事業所数は576事業所(対前年比96.2%)、従業者数は1万7598人(対前年比98.6%)、製造品出荷額等は7265億5500万円(対前年比97.6%)となっています。

【0926 冷凍水産食品製造業】

(出所:経済産業省「経済構造実態調査(製造業事業所調査)」を基に作成)

8)その他の水産食料品製造業

2023年のその他の水産食料品製造業の事業所数は1809事業所(対前年比98.7%)、従業者数は4万3041人(対前年比97.5%)、製造品出荷額等は1兆609億6000万円(対前年比94.7%)となっています。

【0929 その他の水産食料品製造業】

(出所:経済産業省「経済構造実態調査(製造業事業所調査)」を基に作成)

2 品目別・都道府県別出荷金額ランキング(2023年実績)

品目別・都道府県別出荷金額ランキング(2023年実績)は次の通りです。

【品目別・都道府県別出荷金額ランキング(2023年実績)】

(出所:経済産業省「経済構造実態調査(製造業事業所調査)」を基に作成)

3 経営指標

【水産食料品製造業の経営指標】

(出所:日本政策金融公庫「小企業の経営指標2024」)

(注1)( )内は、調査対象企業数です。

(注2)受取利息を加味できないなど調査項目に限界があるため、「黒字かつ自己資本プラス企業」でも損益分岐点比率が100%を超える場合があります。

以上(2026年3月更新)

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画像:Mariko Mitsuda

【朝礼】なぜ、「新年度だから、目標を立てよう」では駄目なのか?

【ポイント】

  • ビジネスの環境は日々変わるので、変化に応じて即行動できる姿勢が大切
  • 年度のように、思考や行動を縛っている「見えない呪縛」がたくさんある
  • 目の前にあるルールを考えて、納得がいかなければ、声を上げるべき

新年度を迎えて、新しい目標を立てた人もいるでしょう。これまでの私であれば、「新年度に目標を立てて取り組むことは、とても良いことです。努力をして、ぜひ、目標を達成できるようにがんばってください」と言って、皆さんを叱咤(しった)激励してきました。

しかし、今回は、冒頭に「新年度に」という言葉を付けるのをやめて、「目標を立てて取り組むことは、とても良いことです。努力をして、ぜひ、目標を達成できるようにがんばってください」としました。その理由は、「年度」という縛りから解放されてほしいからです。

もちろん、新年度に目標を立てるのは悪いことではありません。会社も、皆さんに年度単位で目標を立ててもらい、その達成度を評価します。私自身も経営者として1年間の「業績」という結果に基づいて評価を受けます。そのため、年度という期間を全く無視していいわけではありませんが、過度に年度という単位に縛られることは良くないと思っています。

理由は至ってシンプル、「日々のビジネス活動は、年度単位では動いていないから」です。私たちが考えなければならない市場環境、競合他社、お客様のニーズなどは、日々変わります。その変化に応じて、年度にとらわれることなく即行動、そんな姿勢を持ってもらいたいと思っています。

実は、年度と同じように、私たちの思考や行動を縛っているものはたくさんあります。私は、こうした「見えない呪縛」が成長しようとしている会社や皆さんの障害になっていると思っています。
身近な例でいえば「担当業務」がそうです。担当業務の内容や手順は、「必ず守るべきもの」と思い込みがちです。しかし、より効率的な方法やミスが発生しない方法があれば、すぐに変更できるようなスピーディーかつ柔軟な組織になってほしいと思っています。

そのための大切なことは2つあります。1つは、目の前にあるルールの意味を考えることです。もう1つは、もし、考えても自分が納得できなければ、「なぜ、こうなっているのですか?」と声を上げることです。そのひと声が、皆で考え、ルールを良い方向に変えていくきっかけになるはずです。

こうしたことの積み重ねが、会社の成長のために、一番必要だと肝に銘じてください。

以上(2025年3月作成)

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画像:Mariko Mitsuda

【業種別データ】畜産食料品製造業の動向

2023年の畜産食料品製造業は、事業所数が2687事業所(前年比90.0%)、従業者は16万8471人(96.7%)、製造品出荷額は7兆7310億円(88.6%)と全体はやや縮小しています。一方で原材料費比率は72.9%、付加価値額比率は23.3%と利益率が圧迫されており、部分肉・冷凍肉や一部の乳製品は増収となる品目もあるものの品目間で明暗が分かれています。コスト高や需給変動への対応、中小事業者の収益改善と生産性向上が喫緊の課題です。

1 業界動向

1)業界全体

2023年の畜産食料品製造業の事業所数は2687事業所(対前年比90.0%)、従業者数は16万8471人(対前年比96.7%)、製造品出荷額等は7兆7310億3900万円(対前年比88.6%)となっています。

1事業所当たりの従業者数は63人(対前年比107.4%)、現金給与総額は2億1400万円(対前年比99.1%)、原材料使用額等は20億9900万円(対前年比94.9%)、製造品出荷額等は28億7700万円(対前年比98.4%)、付加価値額は6億6900万円(対前年比108.7%)となっています。

従業者1人当たりの現金給与総額は341万円(対前年比92.3%)、製造品出荷額等は4589万円(対前年比91.6%)、付加価値額は1067万円(対前年比101.2%)となっています。

製造品出荷額等に占める原材料使用額等比率は72.9%(対前年比96.4%)、同付加価値額比率は23.3%(対前年比110.4%)、同現金給与総額比率は7.4%(対前年比100.7%)となっています。

【0910 畜産食料品製造業】

(出所:経済産業省「経済構造実態調査(製造業事業所調査)」を基に作成)

2)部分肉・冷凍肉製造業

2023年の部分肉・冷凍肉製造業の事業所数は908事業所(対前年比100.4%)、従業者数は4万7185人(対前年比102.6%)、製造品出荷額等は2兆3055億2000万円(対前年比106.7%)となっています。

【0911 部分肉・冷凍肉製造業】

(出所:経済産業省「経済構造実態調査(製造業事業所調査)」を基に作成)

3)肉加工品製造業

2023年の肉加工品製造業の事業所数は519事業所(対前年比100.0%)、従業者数は3万6399人(対前年比98.8%)、製造品出荷額等は1兆1149億1800万円(対前年比97.9%)となっています。

【0912 肉加工品製造業】

(出所:経済産業省「経済構造実態調査(製造業事業所調査)」を基に作成)

4)処理牛乳・乳飲料製造業

2023年の処理牛乳・乳飲料製造業の事業所数は233事業所(対前年比99.6%)、従業者数は1万7546人(対前年比104.8%)、製造品出荷額等は1兆3537億7800万円(対前年比103.3%)となっています。

【0913 処理牛乳・乳飲料製造業】

(出所:経済産業省「経済構造実態調査(製造業事業所調査)」を基に作成)

5)乳製品製造業(処理牛乳、乳飲料を除く)

2023年の乳製品製造業(処理牛乳、乳飲料を除く)の事業所数は313事業所(対前年比99.4%)、従業者数は2万3396人(対前年比98.2%)、製造品出荷額等は1兆5488億3000万円(対前年比105.7%)となっています。

【0914 乳製品製造業(処理牛乳、乳飲料を除く)】

(出所:経済産業省「経済構造実態調査(製造業事業所調査)」を基に作成)

6)その他の畜産食料品製造業

2023年のその他の畜産食料品製造業の事業所数は714事業所(対前年比99.4%)、従業者数は4万3945人(対前年比99.7%)、製造品出荷額等は1兆4079億9400万円(対前年比106.3%)となっています。

【0919 その他の畜産食料品製造業】

(出所:経済産業省「経済構造実態調査(製造業事業所調査)」を基に作成)

2 品目別・都道府県別出荷金額ランキング(2023年実績)

品目別・都道府県別出荷金額ランキング(2023年実績)は次の通りです。

【品目別・都道府県別出荷金額ランキング(2023年実績)】

(出所:経済産業省「経済構造実態調査(製造業事業所調査)」を基に作成)

3 経営指標

【畜産食料品製造業の経営指標】

(出所:日本政策金融公庫「小企業の経営指標2024」)

(注1)( )内は、調査対象企業数です。

(注2)受取利息を加味できないなど調査項目に限界があるため、「黒字かつ自己資本プラス企業」でも損益分岐点比率が100%を超える場合があります。

以上(2026年3月更新)

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画像:Mariko Mitsuda

【業種別データ】通信機械器具・同関連機械器具製造業の動向

通信機械器具・同関連機械器具製造業は、2023年に事業所数485所、従業者数5万3880人、製造品出荷額2兆9076億6300万円と大規模だが、全体では出荷額は対前年比99.1%で概ね横ばい。

無線分野は伸長(同106.4%)し高付加価値を確保する一方、有線はやや低迷。特に携帯電話機製造は事業所13所、出荷額117億円と13.5%に急落し付加価値がマイナスになるなど品目差が顕著。賃金や従業者1人当たり付加価値は上向きで、生産性向上と高付加価値化が進む構図です。

1 業界動向

1)業界全体

2023年の通信機械器具・同関連機械器具製造業の事業所数は485事業所(対前年比99.4%)、従業者数は5万3880人(対前年比97.0%)、製造品出荷額等は2兆9076億6300万円(対前年比99.1%)となっています。

1事業所当たりの従業者数は111人(対前年比97.6%)、現金給与総額は6億9200万円(対前年比102.3%)、原材料使用額等は39億1800万円(対前年比98.4%)、製造品出荷額等は59億9500万円(対前年比99.7%)、付加価値額は19億2300万円(対前年比102.1%)となっています。

従業者1人当たりの現金給与総額は623万円(対前年比104.8%)、製造品出荷額等は5397万円(対前年比102.1%)、付加価値額は1731万円(対前年比104.6%)となっています。

製造品出荷額等に占める原材料使用額等比率は65.4%(対前年比98.8%)、同付加価値額比率は32.1%(対前年比102.5%)、同現金給与総額比率は11.5%(対前年比102.6%)となっています。

【3010 通信機械器具・同関連機械器具製造業】

(出所:経済産業省「経済構造実態調査(製造業事業所調査)」を基に作成)

2)有線通信機械器具製造業

2023年の有線通信機械器具製造業の事業所数は83事業所(対前年比102.5%)、従業者数は1万1455人(対前年比97.8%)、製造品出荷額等は7839億7100万円(対前年比94.6%)となっています。

【3011 有線通信機械器具製造業】

(出所:経済産業省「経済構造実態調査(製造業事業所調査)」を基に作成)

3)携帯電話機・PHS電話機製造業

2023年の携帯電話機・PHS電話機製造業の事業所数は13事業所(対前年比86.7%)、従業者数は771人(対前年比49.8%)、製造品出荷額等は117億2900万円(対前年比13.5%)となっています。

【3012 携帯電話機・PHS電話機製造業】

(出所:経済産業省「経済構造実態調査(製造業事業所調査)」を基に作成)

4)無線通信機械器具製造業

2023年の無線通信機械器具製造業の事業所数は165事業所(対前年比98.2%)、従業者数は2万7377人(対前年比98.3%)、製造品出荷額等は1兆6211億5900万円(対前年比106.4%)となっています。

【3013 無線通信機械器具製造業】

(出所:経済産業省「経済構造実態調査(製造業事業所調査)」を基に作成)

5)ラジオ受信機・テレビジョン受信機製造業

2023年のラジオ受信機・テレビジョン受信機製造業の事業所数は10事業所(対前年比100.0%)、従業者数は1229人(対前年比87.7%)、製造品出荷額等は513億6800万円(対前年比91.2%)となっています。

【3014 ラジオ受信機・テレビジョン受信機製造業】

(出所:経済産業省「経済構造実態調査(製造業事業所調査)」を基に作成)

6)交通信号保安装置製造業

2023年の交通信号保安装置製造業の事業所数は121事業所(対前年比100.0%)、従業者数は5889人(対前年比101.0%)、製造品出荷額等は2144億5500万円(対前年比99.8%)となっています。

【3015 交通信号保安装置製造業】

(出所:経済産業省「経済構造実態調査(製造業事業所調査)」を基に作成)

7)その他の通信機械器具・同関連機械器具製造業

2023年のその他の通信機械器具・同関連機械器具製造業の事業所数は93事業所(対前年比100.0%)、従業者数は7159人(対前年比99.5%)、製造品出荷額等は2249億8100万円(対前年比100.2%)となっています。

【3019 その他の通信機械器具・同関連機械器具製造業】

(出所:経済産業省「経済構造実態調査(製造業事業所調査)」を基に作成)

2 品目別・都道府県別出荷金額ランキング(2023年実績)

品目別・都道府県別出荷金額ランキング(2023年実績)は次の通りです。

【品目別・都道府県別出荷金額ランキング(2023年実績)】

(出所:経済産業省「経済構造実態調査(製造業事業所調査)」を基に作成)

3 経営指標

【通信機械器具・同関連機械器具製造業の経営指標】

(出所:日本政策金融公庫「小企業の経営指標2024」)

(注1)( )内は、調査対象企業数です。

(注2)受取利息を加味できないなど調査項目に限界があるため、「黒字かつ自己資本プラス企業」でも損益分岐点比率が100%を超える場合があります。

以上(2026年3月更新)

pj55119
画像:Mariko Mitsuda

【業種別データ】電気計測器製造業の動向

電気計測器製造業は、2023年において事業所数はほぼ横ばいで推移する一方、従業者数や製造品出荷額は増加しており、業界全体としては緩やかな拡大傾向がみられます。特に医療用計測器製造業では出荷額や付加価値額が大きく増加し、成長が目立っています。一方、工業計器製造業では出荷額や付加価値額が減少するなど、分野によって動向に差がみられます。また、原材料使用額比率がやや低下し付加価値率は改善していることから、生産効率の向上がみられる業界となっています。

1 業界動向

1)業界全体

2023年の電気計測器製造業の事業所数は948事業所(対前年比99.8%)、従業者数は4万6997人(対前年比101.9%)、製造品出荷額等は1兆6785億8400万円(対前年比104.3%)となっています。

1事業所当たりの従業者数は50人(対前年比102.1%)、現金給与総額は2億6800万円(対前年比99.5%)、原材料使用額等は10億1500万円(対前年比101.1%)、製造品出荷額等は17億7100万円(対前年比104.5%)、付加価値額は7億4800万円(対前年比105.5%)となっています。

従業者1人当たりの現金給与総額は540万円(対前年比97.4%)、製造品出荷額等は3572万円(対前年比102.3%)、付加価値額は1509万円(対前年比103.3%)となっています。

製造品出荷額等に占める原材料使用額等比率は57.3%(対前年比96.7%)、同付加価値額比率は42.2%(対前年比100.9%)、同現金給与総額比率は15.1%(対前年比95.2%)となっています。

【2970 電気計測器製造業】

(出所:経済産業省「経済構造実態調査(製造業事業所調査)」を基に作成)

2)電気計測器製造業(別掲を除く)

2023年の電気計測器製造業(別掲を除く)の事業所数は535事業所(対前年比99.6%)、従業者数は2万3273人(対前年比101.4%)、製造品出荷額等は7237億7400万円(対前年比101.9%)

となっています。

1事業所当たりの従業者数は44人(対前年比101.8%)、現金給与総額は2億4100万円(対前年比103.1%)、原材料使用額等は7億2300万円(対前年比99.2%)、製品出荷額等は13億5300万円(対前年比102.3%)、付加価値額は6億700万円(対前年比105.0%)となっています。

従業者1人当たりの現金給与総額は554万円(対前年比101.3%)、製品出荷額等は3110万円(対前年比100.5%)、付加価値額は1396万円(対前年比103.1%)となっています。

製造品出荷額等に占める原材料使用額等比率は53.5%(対前年比97.0%)、同付加価値額比率は44.9%(対前年比102.6%)、同現金給与総額比率は17.8%(対前年比100.8%)となっています。詳しくは、下表を参照してください。

【2971 電気計測器製造業(別掲を除く)】

(出所:経済産業省「経済構造実態調査(製造業事業所調査)」を基に作成)

3)工業計器製造業

2023年の工業計器製造業の事業所数は283事業所(対前年比100.4%)、従業者数は9483人(対前年比104.3%)、製造品出荷額等は3367億2100万円(対前年比98.2%)となっています。

1事業所当たりの従業者数は34人(対前年比103.9%)、現金給与総額は1億6500万円(対前年比102.5%)、原材料使用額等は7億3900万円(対前年比100.2%)、製品出荷額等は11億9000万円(対前年比97.8%)、付加価値額は4億3600万円(対前年比92.8%)となっています。

従業者1人当たりの現金給与総額は492万円(対前年比98.6%)、製品出荷額等は3551万円(対前年比94.1%)、付加価値額は1300万円(対前年比89.3%)となっています。

製造品出荷額等に占める原材料使用額等比率は62.2%(対前年比102.4%)、同付加価値額比率は36.6%(対前年比94.8%)、同現金給与総額比率は13.9%(対前年比104.8%)となっています。詳しくは、下表を参照してください。

【2972 工業計器製造業】

(出所:経済産業省「経済構造実態調査(製造業事業所調査)」を基に作成)

4)医療用計測器製造業

2023年の医療用計測器製造業の事業所数は130事業所(対前年比99.2%)、従業者数は1万4241人(対前年比101.3%)、製造品出荷額等は6180億8900万円(対前年比111.2%)となっています。

1事業所当たりの従業者数は110人(対前年比102.1%)、現金給与総額は6億300万円(対前年比93.0%)、原材料使用額等は28億1500万円(対前年比104.1%)、製品出荷額等は47億5500万円(対前年比112.1%)、付加価値額は20億600万円(対前年比114.1%)となっています。

従業者1人当たりの現金給与総額は550万円(対前年比91.1%)、製品出荷額等は4340万円(対前年比109.8%)、付加価値額は1831万円(対前年比111.8%)となっています。

製造品出荷額等に占める原材料使用額等比率は59.2%(対前年比92.9%)、同付加価値額比率は42.2%(対前年比101.8%)、同現金給与総額比率は12.7%(対前年比83.0%)となっています。詳しくは、下表を参照してください。

【2973 医療用計測器製造業】

(出所:経済産業省「経済構造実態調査(製造業事業所調査)」を基に作成)

2 品目別・都道府県別出荷金額ランキング(2023年実績)

品目別・都道府県別出荷金額ランキング(2023年実績)は次の通りです。

【品目別・都道府県別出荷金額ランキング(2023年実績)】

(出所:経済産業省「経済構造実態調査(製造業事業所調査)」を基に作成)

3 経営指標

【2970 電気計測器製造業の経営指標】

(出所:日本政策金融公庫「小企業の経営指標2024」)

(注1)( )内は、調査対象企業数です。

(注2)受取利息を加味できないなど調査項目に限界があるため、「黒字かつ自己資本プラス企業」でも損益分岐点比率が100%を超える場合があります。

以上(2026年3月更新)

pj55117
画像:Mariko Mitsuda

物流業界必読! 面倒な 「実運送体制管理簿」をかんたん作成

1 「実運送体制管理簿」とは?

早速ですが、

2025年4月から、改正貨物自動車運送事業法により、荷主から運送を委託された元請事業者に対し、「実運送体制管理簿」という運送の実態を記録する管理簿の作成が義務付けられました。

実運送体制管理簿の作成義務があるのは元請事業者ですが、トラック運送業は多重下請構造になっており、作成に当たっては荷主や実運送事業者などと連携する必要があります。ですから、この記事は、トラック運送事業者(特に元請事業者)だけではなく、荷主企業にもお役立ていただきたい内容になっています。

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実運送体制管理簿を作成する元請事業者にとっては、「ただでさえ人手不足なのに、さらに事務負担が増えるのか……」と愚痴の一つも言いたいところですが、これについては便利なサービスも登場しているので、後ほどご紹介します。

では、実運送体制管理簿の内容をみていきましょう。また、第4章では物流業界を取り巻く環境と国や業界団体が目指す将来像についても簡単に紹介しているので、ご確認ください。

2 実運送体制管理簿に記載することと、未対応時の罰則

1)実運送体制管理簿に記載すること

元請事業者が実運送体制管理簿を作成しなければならないのは、荷主企業(真荷主)から引き受けた1.5トン以上の貨物の運送について、他のトラック運送事業者を利用したときです。この場合、貨物の運送ごとに、次の事項を記載した実運送体制管理簿を作成します。

  • 実運送事業者の商号または名称
  • 実運送事業者が実運送を行う貨物の内容および区間
  • 実運送事業者の請負階層
  • その他国土交通省令で定める事項

実運送体制管理簿には、

  • 記載しなければならない項目は決まっているが、書式は事業者が自由に決められる
  • 作成・保存の方法は、紙媒体、電子媒体のどちらでも構わない

というルールがあります。つまり、必要なことさえ記録してあれば問題ありません。

「実運送体制管理簿」のイメージは次の通りです。

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なお、4.の「その他国土交通省令で定める事項」は、後から追加される可能性がありますが、1.~3.の事項が記載されていれば、既存の配車表を活用することも可能です。実運送体制管理簿は、貨物の運送の完了した日から1年間、営業所に備え置く必要があります。

(注)真荷主とは、一般貨物自動車運送事業者として利用運送を行う一番上位の事業者に「直接」運送の委託をしている事業者のことです。真荷主から貨物の運送を引き受ける際に、元請事業者から実運送事業者に至るまでの一連の委託関係が明らかとなっている場合は、貨物の運送ごとに実運送体制管理簿を作成する必要はありません。

実務の具体的な留意点などについては、国土交通省からQ&A(随時更新)が出ていますのでそちらをご確認ください。

■国土交通省「改正貨物自動車運送事業法(令和7年4月1日施行)について」■
https://www.mlit.go.jp/jidosha/jidosha_mn4_000014.html

2)未対応時の罰則

実運送体制管理簿の作成・保存に不備が認められ、貨物自動車運送事業法違反とみなされると、「文書警告」や「自動車の使用停止」の行政処分を受ける恐れがあります。

行政処分の対象となる事業者は、必ずしも元請事業者だけではありません。実運送体制管理簿に係る通知義務違反があれば、下請事業者が対象になるケースもあり得ます。

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なお、元請事業者は、図表2の行政処分以外に、下請法の「優先的地位の濫用」の罪に問われるリスクもあります。

■国土交通省「【別表】(貨物)違反事項ごとの行政処分等の基準(令和7年2月改正、4月施行)」■
https://www.mlit.go.jp/jidosha/anzen/03punishment/baseline.html

3 実運送体制管理簿の作成もできる便利なサービス

実運送体制管理簿の作成については、次のような便利なサービスもあるので、活用してみるとよいでしょう。

■Hacobu「MOVO Vista(ムーボ・ヴィスタ)」■
https://hacobu.jp/movo-vista/
■AppLogi「AppLogi DX Platform(アップロジ・ディーエックス・プラットフォーム)■
https://app-logi.co.jp/
■Univearth「LIFTI carriers(リフティ・キャリアズ)」■
https://www.lifti.jp/carriers

トライアル期間の有無や、問い合わせ対応などのフォロー体制などを考慮しつつ、こうしたサービスの導入を検討してみてはいかがでしょうか?

4 (参考)物流業界を取り巻く環境と国が目指す将来像

1)物流の2024年問題

物流は生活・経済を支える社会インフラですが、「物流の2024年問題」を抱えています。働き方改革関連法の施行によって、ドライバーの長時間労働の是正などが期待される半面、物流の停滞が懸念されているのです。何も対策を講じなければ、輸送能力が2024年度には14%(4億トン相当)、2030年度には34%(9億トン相当)不足し、貨物を今のようには運べなくなる恐れがあるといわれています。

こうした中、「流通業務総合効率化法」と「貨物自動車運送事業法」の改正法が2024年5月に公布され、順次施行されつつあります。

■国土交通省「物流改正法」■
https://www.mlit.go.jp/seisakutokatsu/freight/seisakutokatsu_freight_mn1_000029.html

2)国が目指す将来像は「フィジカルインターネット」

「フィジカルインターネット」は、インターネットで用いられるパケット通信(データを小分けにして送受信する)の考え方を、現実の物流の世界にも適用しようというものです。

概念的には、物流の機能を細かく分けて、使いたい機能を、使いたいときに、使いたい人が最適なかたちで組み合わせて使えるようにするということです。

経済産業省・国土交通省は、「フィジカルインターネット」を実現すべく、2040年を目標としたロードマップを2021年10月に取りまとめ、公表しています。

■国土交通省「フィジカルインターネット・ロードマップをとりまとめました!」■
https://www.mlit.go.jp/report/press/tokatsu01_hh_000594.html

3)物流ダイナミックプライシングの適用可能性

「フィジカルインターネット」に大きく関係してくるのが、ダイナミックプライシングをはじめとする、物流業界のDX(デジタルトランスフォーメーション)です。

「ダイナミックプライシング」は、商品やサービスの需要と供給の状況に応じて価格を変動させる仕組みで、航空券の料金やホテルの宿泊料などで使われています。物流ダイナミックプライシングは、この仕組みを物流業界にも適用しようというものです。

経済産業省は、「令和4年度流通・物流の効率化・付加価値創出に係る基盤構築事業(ダイナミックプライシングの物流適応に関する調査)最終報告書」として、有限責任監査法人トーマツが取りまとめた委託調査報告書を公表しています。

■経済産業省「令和4年度流通・物流の効率化・付加価値創出に係る基盤構築事業(ダイナミックプライシングの物流適応に関する調査)最終報告書」■
https://www.meti.go.jp/meti_lib/report/2022FY/000278.pdf

4)トラックの「標準的運賃」の告示

物流ダイナミックプライシングの実現に関係してくるのが、適正な運賃のあり方です。

ダイナミックプライシングでは、需要が多ければ料金が上がり、需要が少なくなれば料金が下がるのが本来の姿です。しかし、物流業界の現状は、価格競争で需要を奪い合い、忙しいのにもうらない状態になってしまっています。

こういった事態を避けるためにも、一定程度の運賃水準が保たれなければなりません。国土交通省は、2024年3月、トラックの運賃水準を8%引き上げるとともに、荷役の対価等を加算した、新たな標準的運賃を告示しました。この告示は2024年6月から施行されています。

■国土交通省「『標準的な運賃』について」■
https://www.mlit.go.jp/jidosha/jidosha_tk4_000118.html

5)貨物自動車運送の「事業許可更新制」導入検討

標準的運賃を守らないトラック運送事業者が受注を増やしてしまっては本末転倒です。こうした中、全日本トラック協会を中心とする業界団体からの強い要望を受け、自民党トラック議連などが検討を進めているのが、貨物自動車運送の「事業許可更新制」です。真っ当な競争環境をつくるためにトラック運送事業者の質を問い、悪質事業者の退場を促すものです。

2025年2月に開催された自民党トラック議連の総会では、「事業許可更新制」の導入などを盛り込んだ貨物自動車運送事業法の改正法案と制度運用に伴う新法(適正競争推進特別措置法=仮称)の骨子が明らかにされました。主な内容としては次の通りです。

  • 有効期間を5年間とする「事業許可更新制」を導入
  • 更新制度を運用する公的機関(適正競争推進機関=仮称)を新設
  • 新制度と実施機関が運用を開始するまで3~5年程度の猶予期間を設ける

早ければ、今国会の会期末(2025年6月22日)までに超党派の議員立法で、国会に法案が提出される見込みです。

■全日本トラック協会「広報とらっく(2025年2月25日号)」■
https://jta.or.jp/pdf/kohotruck/20250225.pdf

6)「事業許可更新制」を実現するための環境整備の1つが「実運送体制管理簿」

「事業許可更新制」を実現するために必要なのが、多重下請構造の是正です。物流業界は、

荷主企業→元請事業者→一次請→二次請→三次請→四次請……

と多重下請構造となっており、実際に貨物を運ぶ実運送事業者は四次請やそれより後の事業者であることも珍しくありません。

ドライバーの働き方改革を実現し維持していくには、荷主企業が払う運賃が、実運送事業者が受け取る運賃と同じでなければなりませんが、そうした環境を整備するために必要なのが、運送契約を書面で交わし、誰がどこに何をいくらで運んだのか分かるようにしておくことです。

「実運送体制管理簿」の作成義務化は、「事業許可更新制」を実現するための環境整備の1つと捉えられるでしょう。

以上(2025年4月作成)

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画像:pisan thailand-Adobe Stock

【業種別データ】民生用電気機械器具製造業の動向

民生用電気機械器具製造業は、2023年において事業所数はほぼ横ばいで推移する一方、従業者数は減少しましたが、製造品出荷額はわずかに増加しており、全体としては安定した動きがみられます。分野別では、ちゅう房機器製造業や衣料衛生関連機器製造業で出荷額や付加価値額が増加し、特に衣料衛生関連機器は大きな伸びを示しています。一方、空調・住宅関連機器やその他の分野では出荷額の減少もみられ、分野によって動向に差がみられます。全体としては、生産性指標の改善がみられる一方で、人員減少の影響もみられる業界となっています。

1 業界動向

1)業界全体

2023年の民生用電気機械器具製造業の事業所数は1062事業所(対前年比99.9%)、従業者数は5万8361人(対前年比97.3%)、製造品出荷額等は3兆3977億8100万円(対前年比100.9%)となっています。

1事業所当たりの従業者数は55人(対前年比97.4%)、現金給与総額は2億6800万円(対前年比98.9%)、原材料使用額等は17億9700万円(対前年比97.6%)、製造品出荷額等は31億9900万円(対前年比101.0%)、付加価値額は12億3100万円(対前年比102.3%)となっています。

従業者1人当たりの現金給与総額は488万円(対前年比101.6%)、製造品出荷額等は5822万円(対前年比103.6%)、付加価値額は2241万円(対前年比105.0%)となっています。

製造品出荷額等に占める原材料使用額等比率は56.2%(対前年比96.7%)、同付加価値額比率は38.5%(対前年比101.3%)、同現金給与総額比率は8.4%(対前年比98.0%)となっています。

【2930 民生用電気機械器具製造業】

(出所:経済産業省「経済構造実態調査(製造業事業所調査)」を基に作成)

2)ちゅう房機器製造業

2023年のちゅう房機器製造業の事業所数は202事業所(対前年比101.0%)、従業者数は1万1098人(対前年比103.3%)、製造品出荷額等は6619億2500万円(対前年比104.2%)となっています。

【2931 ちゅう房機器製造業】

(出所:経済産業省「経済構造実態調査(製造業事業所調査)」を基に作成)

3)空調・住宅関連機器製造業

2023年の空調・住宅関連機器製造業の事業所数は477事業所(対前年比100.0%)、従業者数は2万8256人(対前年比94.5%)、製造品出荷額等は1兆7496億600万円(対前年比98.3%)となっています。

【2932 空調・住宅関連機器製造業】

(出所:経済産業省「経済構造実態調査(製造業事業所調査)」を基に作成)

4)衣料衛生関連機器製造業

2023年の衣料衛生関連機器製造業の事業所数は26事業所(対前年比96.3%)、従業者数は3289人(対前年比88.0%)、製造品出荷額等は3974億6100万円(対前年比114.5%)となっています。

【2933 衣料衛生関連機器製造業】

(出所:経済産業省「経済構造実態調査(製造業事業所調査)」を基に作成)

5)その他の民生用電気機械器具製造業

2023年のその他の民生用電気機械器具製造業の事業所数は357事業所(対前年比99.4%)、従業者数は1万5718人(対前年比100.8%)、製造品出荷額等は5887億8900万円(対前年比97.0%)

【2939 その他の民生用電気機械器具製造業】

(出所:経済産業省「経済構造実態調査(製造業事業所調査)」を基に作成)

2 品目別・都道府県別出荷金額ランキング(2023年実績)

品目別・都道府県別出荷金額ランキング(2023年実績)は次の通りです。

【品目別・都道府県別出荷金額ランキング(2023年実績)】

(出所:経済産業省「経済構造実態調査(製造業事業所調査)」を基に作成)

3 経営指標

【民生用電気機械器具製造業の経営指標】

(出所:日本政策金融公庫「小企業の経営指標2024」)

(注1)( )内は、調査対象企業数です。

(注2)受取利息を加味できないなど調査項目に限界があるため、「黒字かつ自己資本プラス企業」でも損益分岐点比率が100%を超える場合があります。

以上(2026年3月更新)

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画像:Mariko Mitsuda

令和7年度やまがた未来くるエネルギー補助金(山形県再生可能エネルギー等設備導入促進事業)のご案内

山形県では、家庭や事業所における再生可能エネルギー等設備の導入を促進するとともに、温室効果ガス排出量の削減を図るため、再生可能エネルギー等設備の導入にかかる経費の一部を補助します。

補助対象事業や申請受付期間などの詳細な内容は、こちらのページからご確認ください。

令和7年度やまがた未来くるエネルギー補助金


誹謗中傷はダメ! 軽い気持ちの再投稿が処罰対象になる!?

1 誹謗中傷はダメ! 再投稿でも処罰される恐れがある

皆さんは、SNSや動画共有サイトなどで、芸能人やアスリートなどの著名人を誹謗中傷するような投稿を見かけたことがあるかもしれません。

「容姿や性格、人格に関する悪口」「虚偽や真偽不明の情報」「プライバシーの暴露」などといった悪質な投稿は後を絶たず、そうした投稿に端を発し精神的に追い詰められて自ら命を絶ってしまう人もいて、大きな社会問題となっています。

こうした中、ネット上の誹謗中傷については、法改正等によって、様々な対策が進められてきています。

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忘れてはならないのは、

  • 匿名だからといって何を言ってもいいわけではない
  • ネット上の誹謗中傷の発信者は技術的に特定され得る
  • 元の発信者でなくても、軽い気持ちでした再投稿(注)が処罰対象になることもある

ということです。

ネット上の誹謗中傷を巡っては民事事件(損害賠償請求)も多くありますが、まずは、刑事事件として問題となるのはどのような行為で、それに対してどのような罰則が科せられるのかを見ていきましょう。

(注)再投稿とは、共感したり気に入ったりした情報をそのまま拡散する行為をいいます。SNSによって「リツイート(旧Twitter)」「リポスト(X)」など名称が異なります。

2 ネット上の投稿 刑事事件として問題となる行為と罰則

1)名誉毀損、侮辱

名誉毀損については、

公然と事実を摘示し、人の名誉を毀損した者は、その事実の有無にかかわらず、3年以下の懲役もしくは禁錮または50万円以下の罰金に処する

とされています(刑法第230条第1項)。

侮辱については、

事実を摘示しなくても、公然と人を侮辱した者は、1年以下の懲役もしくは禁錮もしくは30万円以下の罰金または拘留もしくは科料に処する

とされています(刑法第231条)。

例えば、「A氏は、裏で反社会的勢力とつながっているようだ」といった投稿をした場合、A氏から名誉毀損の罪で告訴される恐れがあります。また、「B氏は、自己中でわがまま。最悪。キモい」といった投稿をした場合、B氏から侮辱の罪で告訴される恐れがあります。

なお、人の名誉の「人」は、個人だけでなく法人も含まれると解釈されます。相手が著名人に限られるわけではなく、一般人でも会社でも相手の名誉(社会的評判)を傷つけるような投稿をしてはいけません。

2)信用毀損・業務妨害、威力業務妨害

信用毀損・業務妨害については、

虚偽の風説を流布し、または偽計を用いて、人の信用を毀損し、またはその業務を妨害した者は、3年以下の懲役または50万円以下の罰金に処する

とされています(刑法第233条)。

威力業務妨害については、

威力を用いて人の業務を妨害した者も、前条(第233条)の例による

とされています(刑法第234条)。

信用毀損・業務妨害、威力業務妨害は親告罪ではないため、被害者(や法定代理人など)からの告訴がなくても、検察が起訴することはあり得ます。

例えば、「C社は、パワハラがひどい。ヤバイ」といった投稿は、信用毀損・業務妨害の罪に問われる恐れがあります。また、「D店が気に食わない。火をつけてやる」といった投稿は、威力業務妨害の罪に問われる恐れがあります。

3)脅迫、強要、恐喝

誹謗中傷とは少し異なるかもしれませんが、いわゆる「カスハラ」に当たるような悪質なクレーマーによるネット上の脅迫、強要、恐喝などもあり得ます。

脅迫については、

生命、身体、自由、名誉または財産に対し害を加える旨を告知して人を脅迫した者は、2年以下の懲役または30万円以下の罰金に処する

とされています(刑法第222条第1項)。

強要については、

生命、身体、自由、名誉もしくは財産に対し害を加える旨を告知して脅迫し、または暴行を用いて、人に義務のないことを行わせ、または権利の行使を妨害した者は、3年以下の懲役に処する

とされています(刑法第223条第1項)。

恐喝については、

人を恐喝して財物を交付させた者は、10年以下の懲役に処する

とされています(刑法第249条第1項)。

脅迫、強要、恐喝も親告罪ではないため、被害者(や法定代理人など)からの告訴がなくても、検察が起訴することはあり得ます。

例えば、「E店の店員、殺す」といった投稿は脅迫の罪に問われる恐れがあります。また、「F店は接客態度がなってない。謝罪広告を出せ」といった投稿は、強要の罪に問われる恐れがあります。さらに、「G社は、機密情報を暴露されたくなければカネを払え」といった投稿をすれば、恐喝の罪に問われる恐れがあります。

3 再投稿でも処罰される!?

ケースによっては、悪質な投稿を再投稿した者も告訴される恐れがあります。実際に、名誉毀損や侮辱に該当する投稿を再投稿した者に対する損害賠償請求を認容する下級審判例が相次いでいます。

再投稿であっても、その投稿が誰かを傷つけることにならないか、慎重に考えて行動しないといけません。「正義感にかられて」「つい軽い気持ちで」などの主張や弁明は通用しないといえるでしょう。

また、性的被害を受けたとの女性ジャーナリストによる訴えに対し、旧Twitterで「売名行為だ」などと誹謗中傷する複数の投稿があり、当時現職だった国会議員が、それらの投稿に繰り返し「いいね」を押したことで、名誉を傷つけたかどうかが争われた裁判もありました。同裁判では最高裁が議員側の上告を退ける決定をし、同議員に賠償を命じた二審の判決が確定しました。これは、特殊なケースとも考えられますが、

  • 誹謗中傷に対しては社会全体がより厳しい目で見るようになっている
  • SNSでの振る舞いには責任が伴う

ことを忘れてはなりません。

4 参考

1)検察統計による被疑事件の起訴人員数の推移(罪名別)

第2章で紹介した「刑事事件として問題となる行為」について、法務省「検察統計」を基に、起訴された人員数の推移をまとめてみました。

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名誉毀損と侮辱は、被害者(や法定代理人など)からの告訴がなければ検察が起訴できない親告罪ですが、2023年には278人(対前年42人増)が名誉毀損で、73人(対前年30人増)が侮辱で起訴されています(検察統計調査。死者名誉毀損を除く被疑事件)。

同じく、2023年には117人(対前年6人減)が信用毀損・業務妨害で、220人(対前年70人増)が威力業務妨害で起訴されています(検察統計調査。電子計算機損壊等業務妨害を除く被疑事件)。また、2023年には702人(対前年22人増)が脅迫で、122人(対前年35人増)が強要で、448人(対前年124人増)が恐喝で起訴されています(検察統計調査)。

これらのうち「ネット上の誹謗中傷」が占める割合などは明らかではありませんが、毎年、数百人が起訴されるに至る様子がうかがえます。

2)SNSなどで誹謗中傷を受けて困ったとき、傷ついて辛いときは

総務省では「インターネット上の書き込みなどに関する相談・通報窓口のご案内」というチャート式で、どういう場合に、どこに相談・通報すればよいのか分かりやすくまとめた資料を公表しています。

SNSなどで誹謗中傷を受けて困ったとき、傷ついて辛いときは、独りで抱え込まず、信頼する人や公的な相談窓口に相談しましょう。

■総務省「インターネット上の書き込みなどに関する相談・通報窓口のご案内」■

https://www.soumu.go.jp/use_the_internet_wisely/trouble/reference/reference01.html

以上(2025年3月更新)
(監修 Earth&法律事務所 弁護士 岡部健一)

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画像:mako-Adobe Stock

【業種別データ】プラスチック板・棒・管・継手・異形押出製品製造業の動向

2023年のプラスチック板・棒・管・継手・異形押出製品製造業は、事業所数1,181、従業者数約30,817人、製造品出荷額は9,636億円(対前年比101.4%)と回復。従業者1人当たり生産性や付加価値率は改善した一方で品目差が鮮明で、プラスチック管は出荷が110.5%と高成長、継手も堅調だが板・棒は90.2%と低迷。現金給与総額は増加し賃金上昇が見られるものの、原材料比率約53%や中小の収益性改善、採用・人手確保が当面の課題です。

1 業界動向

1)業界全体

2023年のプラスチック板・棒・管・継手・異形押出製品製造業の事業所数は1181事業所(対前年比98.6%)、従業者数は3万817人(対前年比99.1%)、製造品出荷額等は9636億6600万円(対前年比101.4%)となっています。

1事業所当たりの従業者数は26人(対前年比100.6%)、現金給与総額は1億1800万円(対前年比104.9%)、原材料使用額等は4億3400万円(対前年比99.4%)、製造品出荷額等は8億1600万円(対前年比102.8%)、付加価値額は3億4100万円(対前年比108.0%)となっています。

従業者1人当たりの現金給与総額は453万円(対前年比104.3%)、製造品出荷額等は3127万円(対前年比102.2%)、付加価値額は1308万円(対前年比107.4%)となっています。

製造品出荷額等に占める原材料使用額等比率は53.2%(対前年比96.7%)、同付加価値額比率は41.8%(対前年比105.0%)、同現金給与総額比率は14.5%(対前年比102.0%)となっています。

【1810 プラスチック板・棒・管・継手・異形押出製品製造業】

(出所:経済産業省「経済構造実態調査(製造業事業所調査)」を基に作成)

2)プラスチック板・棒製造業の事業所数

2023年のプラスチック板・棒製造業の事業所数は160事業所(対前年比98.2%)、従業者数は5934人(対前年比99.6%)、製造品出荷額等は1972億5900万円(対前年比90.2%)となっています。

【1811 プラスチック板・棒製造業】

(出所:経済産業省「経済構造実態調査(製造業事業所調査)」を基に作成)

3)プラスチック管製造業

2023年のプラスチック管製造業の事業所数は123事業所(対前年比100.8%)、従業者数は7181人(対前年比104.9%)、製造品出荷額等は3523億8700万円(対前年比110.5%)となっています。

【1812 プラスチック管製造業】

(出所:経済産業省「経済構造実態調査(製造業事業所調査)」を基に作成)

4)プラスチック継手製造業

2023年のプラスチック継手製造業の事業所数は56事業所(対前年比100.0%)、従業者数は2329人(対前年比102.5%)、製造品出荷額等は783億9700万円(対前年比113.8%)となっています。

【1813 プラスチック継手製造業】

(出所:経済産業省「経済構造実態調査(製造業事業所調査)」を基に作成)

5)プラスチック異形押出製品製造業

2023年のプラスチック異形押出製品製造業の事業所数は278事業所(対前年比99.3%)、従業者数は8401人(対前年比96.1%)、製造品出荷額等は2134億8100万円(対前年比95.9%)となっています。

【1814 プラスチック異形押出製品製造業】

(出所:経済産業省「経済構造実態調査(製造業事業所調査)」を基に作成)

6)プラスチック板・棒・管・継手・異形押出製品加工業

2023年のプラスチック板・棒・管・継手・異形押出製品加工業の事業所数は564事業所(対前年比97.7%)、従業者数は6972人(対前年比96.0%)、製造品出荷額等は1221億4100万円(対前年比100.4%)となっています。

【1815 プラスチック板・棒・管・継手・異形押出製品加工業】

(出所:経済産業省「経済構造実態調査(製造業事業所調査)」を基に作成)

2 品目別・都道府県別出荷金額ランキング(2023年実績)

品目別・都道府県別出荷金額ランキング(2023年実績)は次の通りです。

【品目別・都道府県別出荷金額ランキング(2023年実績)】

(出所:経済産業省「経済構造実態調査(製造業事業所調査)」を基に作成)

3 経営指標

【プラスチック板・棒・管・継手・異形押出製品製造業の経営指標】

(出所:日本政策金融公庫「小企業の経営指標2024」)

(注1)( )内は、調査対象企業数です。

(注2)受取利息を加味できないなど調査項目に限界があるため、「黒字かつ自己資本プラス企業」でも損益分岐点比率が100%を超える場合があります。

以上(2026年3月更新)

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画像:Mariko Mitsuda