その不調、実は「6月病」? 産業医が教えるサインと心のケア術

1 6月病の社員にご用心

6月病(5月病と近い意味で使われることもあります)とは、

4月に入社や異動をした社員が、環境の変化に適応できずにストレスを抱え過ぎて心身の不調を起こすこと

です。医学的な正式診断名ではありませんが、背景に適応障害などのメンタルヘルス不調が見られることがあります。6月病の主な症状は次の通りです。抑うつ気分や不安などの情緒面の変化が見られることが多く、行動面や身体面の不調が併せて現れることもあります。

  • 情緒面:抑うつ、不安、焦り、緊張、イライラ、突然泣き出すなど
  • 行動面:暴飲暴食、遅刻・欠勤の増加、集中力の低下、仕事上のミスの増加など
  • 身体面:疲労感、不眠、頭痛、胃痛、動悸(どうき)、めまい、手の震えなど

ちなみに、適応障害とうつ病が混同されることがありますが、一般的に適応障害ではストレス因との関連が比較的明確で、環境調整により症状が和らぐことがあります。一方、うつ病との鑑別は必ずしも容易ではなく、症状の持続や重症度、経過を含めて医療機関での評価が重要です。

放置すると、症状が長引いたり悪化したりし、うつ病など他の精神疾患との鑑別や治療が必要になる場合もあります。最悪の場合、離職につながるリスクがあります。

そうならないためには「早期の発見、早期の対処」が肝心です。この記事では、産業医監修のもと、6月病対応のポイントを次の3つにまとめました。

  • 6月病になりやすい社員を早期に発見する
  • 不調が続くときは、産業医や医療機関への相談を勧める
  • 医師の意見を参考に、休職や職場復帰について判断する

2 6月病になりやすい社員を早期に発見する

一般的に次のような性格の人は6月病になりやすいといわれます。

真面目、責任感が強い、心配性、完璧主義、頼まれると断れない、気が小さい、周りの意見を気にする、失敗や苦悩を引きずりやすい

特に若手の社員は、仕事上のストレスとまだうまく付き合うことができず、ささいなことでもストレスをためて6月病になってしまうことがあります。思い当たる社員がいる場合、試しに次の視点で観察してみると、何らかの変化が起きているかもしれません。

(図表)【6月病の社員に起こりがちな変化】

自信過剰になった 覇気そうで元気がなくなった 考え込むことや、独り言が増えた
他人の言動を必要以上に気にするようになった 親しくなかった人に対して、急になれなれしくなった 自分と関係のないことに口を挟むことが増えた
議論好きになった、けんかや口論をすることが増えた 遅刻・早退・病欠が増えた 服装や髪形がだらしなくなった
酒癖が悪くなった 仕事に積極性がなくなった、先延ばし癖がついた ケアレスミスが増えた
整理整頓や後始末が雑になった 席を離れることが増えた 与えられた権限を踏み越えて行動するようになった

(出所:産業医へのヒアリングなどを基に作成)

該当項目が多い場合、上司のほうから、

「いつもと様子が違うようだけど、何かあった?」

などと声を掛け、話を聞いてみます。その際、上司が一方的にアドバイスをするだけでは、悩んでいる社員にそれを受け入れる余裕はありません。そのため、

「それは大変だね」「つらかったね」

など、社員の話に「共感を示す」ことがまずは大切です。「自分のことを分かってもらえる」という安心感があれば、社員は自分のことをもっと話してくれます。また、ストレスによって離職を考えていたとしても、こちらの対応によって離職を思いとどまるかもしれません。

社員が話しやすい環境を整えるポイントとしては、

  • 対面:個室など他人の目のない場所で話す、飲み物を飲みながらなど、緊張しない空気づくりを意識する
  • オンライン:個別のミーティングルームを設定する、「顔出し」を強要しない

などが考えられます。また、日ごろから「いつでも相談してほしい」など、次につながる声掛けをするのも大切です。

3 不調が続くときは、産業医や医療機関への相談を勧める

6月病の場合、受診のタイミングは

症状が表れてから1、2週間以上続いている状態が目安

といわれています。もっとも、希死念慮、自傷のおそれ、著しい不眠、急激な体重減少、業務遂行が難しい状態にある場合は、期間にかかわらず早めの相談・受診が必要です。まず「いつごろからつらいの?」と症状が表れた時期を確かめ、産業医への相談や医療機関(通常は心療内科や精神科)の受診を勧めることを検討します。

ただし、

  • 「君はきっと病気だよ! 受診してきなさい」などと決めつけるのはNG
  • 「最近遅刻やミスが多くて、どうも疲れているように見えるよ。だから一度体調を診てもらったほうがいいんじゃない?」など、理由を提示して受診を勧めることが大切

です。

受診を勧めても本人が迷っている場合は、改めて説明したうえで産業医面談を提案します。産業医がいない小規模事業場では、地域産業保健センターの無料相談を活用する方法もあります。家族への相談は本人の同意が原則です。相談する際は本人を責めず、家族の反感や本人への追い打ちにつながらないよう配慮が必要です。相談の際は、

「○○さんのご家庭での様子はどうですか? 会社としても心配しています」など、社員を気遣う伝え方

を心がけましょう。

4 医師の意見を参考に、休職や職場復帰について判断する

1)通院しながら働いてもらうか、休職させるか

いわゆる6月病の背景に適応障害などがあり、医師の診断を受けた場合、会社はその社員について就業継続の可否を検討します。その際は、会社の産業医や社員の主治医の意見を参考にしつつ、就業規則の休職規定と照らし合わせて決めます。

通院しながら働いてもらう場合、今の業務が治療に影響を与えないかを十分検討し、場合によっては軽度な業務などに転換します。

2)職場復帰させるか

復職や就業継続の可否は、主治医の診断書だけで決めるのではなく、本人の回復状況、業務内容、職場の受入体制、必要に応じた産業医の意見を踏まえて総合的に判断します。残業制限、業務量の調整、段階的な復職などの配慮が必要になることもあります。職場復帰後に再び症状が出るケースもあるので、職場復帰の時期や復帰後の配置などについては慎重に検討します。

職場復帰の手続きや条件、復帰後の配置などについては、あらかじめ休職規定に定めておきます。また、「長い休職の後でいきなり通常勤務に戻すのは不安……」ということであれば、

就業規則に試し出勤制度や段階的復職に関するルールを整備しておく

と、復職支援を進めやすくなります。あわせて、医療機関や支援機関が提供するリワークプログラムを活用する方法もあります。そうすれば、社員は徐々に体を慣らしながら復職することができます。

職場復帰の具体的な手順は、厚生労働省「心の健康問題により休業した労働者の職場復帰支援の手引き」が参考になります。職場復帰の可否を判断する基準の例は次の通りです。

  • 労働者が十分な意欲を示している
  • 通勤時間帯に1人で安全に通勤ができる
  • 決まった勤務日、時間に就労が継続して可能である
  • 業務に必要な作業ができる
  • 作業による疲労が翌日までに十分回復する
  • 適切な睡眠覚醒リズムが整っている、昼間に眠気がない
  • 業務遂行に必要な注意力・集中力が回復している など

診断上は職場復帰が可能でも、社員が離職の意思を固めていることもあります。その場合、面談などを通じて丁寧に話し合い、後にトラブルが生じないようにします。

■厚生労働省「心の健康問題により休業した労働者の職場復帰支援の手引き」■
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000055195_00005.html

5 6月病にならないためには?

6月病の予防には、本人のセルフケアと会社側の取り組みの両方が重要です。本人に対しては、趣味を楽しむ時間の確保や生活リズムの維持など、基本的なセルフケアを促します。会社としては、管理職教育、相談しやすい体制づくり、必要に応じた業務量や役割の見直し、早期面談の機会確保、職場環境の改善などを継続的に行うことが望まれます。

特に、真面目でミスを引きずる人が6月病になりやすいといわれますので、経営者が率先して

「失敗を許容する雰囲気」をつくることも大切です。甘やかすということではなく、失敗から学び、次にチャレンジする文化を育むという意味

です。

また、テレワークだとコミュニケーションが取りにくく、社員がストレスを抱え込みやすくなります。さじ加減が難しいところですが、個別チャットなどで上司がこまめに簡単な連絡を入れたり、定期的に社員と個別に面談する機会を設けたりして、通常よりも意識的にコミュニケーションを取るようにしましょう。

以上(2026年5月更新)
(監修 株式会社中央総合産業医事務所 代表産業医 細江隼)

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画像:PhotoSB23-Adobe Stock

【業種別データ】セメント・同製品製造業の動向

セメント・同製品製造業は2023年に事業所数が横ばい(約4,593事業所)、従業者は約8.5万人で安定する一方、製造品出荷額は3兆5,649億円と前年から増加(105.0%)。セメントや生コンクリート、コンクリート製品の出荷が伸び、付加価値や現金給与も改善していますが、原材料比率の高さや規模・地域による収益性のばらつきが引き続き課題です。

1 業界動向

1)業界全体

2023年のセメント・同製品製造業の事業所数は4593事業所(対前年比99.6%)、従業者数は8万5274人(対前年比99.9%)、製造品出荷額等は3兆5649億5900万円(対前年比105.0%)となっています。

1事業所当たりの従業者数は19人(対前年比100.3%)、現金給与総額は8400万円(対前年比102.8%)、原材料使用額等は4億5000万円(対前年比103.0%)、製造品出荷額等は7億7600万円(対前年比105.4%)、付加価値額は2億8300万円(対前年比109.3%)となっています。

従業者1人当たりの現金給与総額は450万円(対前年比102.5%)、製造品出荷額等は4181万円(対前年比105.1%)、付加価値額は1523万円(対前年比109.0%)となっています。

製造品出荷額等に占める原材料使用額等比率は58.0%(対前年比97.7%)、同付加価値額比率は36.4%(対前年比103.7%)、同現金給与総額比率は10.8%(対前年比97.5%)となっています。

【2120 セメント・同製品製造業】

(出所:経済産業省「経済構造実態調査(製造業事業所調査)」を基に作成)

2)セメント製造業

2023年のセメント製造業の事業所数は88事業所(対前年比96.7%)、従業者数は4,878人(対前年比95.8%)、製造品出荷額等は7085億3100万円(対前年比109.7%)となっています。

【2121 セメント製造業】

(出所:経済産業省「経済構造実態調査(製造業事業所調査)」を基に作成)

3)生コンクリート製造業

2023年の生コンクリート製造業の事業所数は2655事業所(対前年比99.5%)、従業者数は3万8107人(対前年比100.3%)、製造品出荷額等は1兆5129億1600万円(対前年比107.1%)となっています。

【2122 生コンクリート製造業】

(出所:経済産業省「経済構造実態調査(製造業事業所調査)」を基に作成)

4)コンクリート製品製造業

2023年のコンクリート製品製造業の事業所数は1607事業所(対前年比99.9%)、従業者数は3万3564人(対前年比99.8%)、製造品出荷額等は9629億400万円(対前年比101.1%)となっています。

【2123 生コンクリート製品製造業】

(出所:経済産業省「経済構造実態調査(製造業事業所調査)」を基に作成)

5)その他のセメント製品製造業

2023年のその他のセメント製品製造業の事業所数は243事業所(対前年比100.0%)、従業者数は8725人(対前年比101.0%)、製造品出荷額等は3806億800万円(対前年比99.3%)となっています。

【2129 その他のセメント製品製造業】

(出所:経済産業省「経済構造実態調査(製造業事業所調査)」を基に作成)

2 品目別・都道府県別出荷金額ランキング(2023年実績)

品目別・都道府県別出荷金額ランキング(2023年実績)は次の通りです。

【品目別・都道府県別出荷金額ランキング(2023年実績)】

(出所:経済産業省「経済構造実態調査(製造業事業所調査)」を基に作成)

3 経営指標

【セメント・同製品製造業の経営指標】

(出所:日本政策金融公庫「小企業の経営指標2024」)

(注1)( )内は、調査対象企業数です。

(注2)受取利息を加味できないなど調査項目に限界があるため、「黒字かつ自己資本プラス企業」でも損益分岐点比率が100%を超える場合があります。

以上(2026年3月更新)

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画像:Mariko Mitsuda

【業種別データ】ガラス・同製品製造業の動向

ガラス・同製品製造業は事業所数・従業者数が横ばいからやや減少する一方、品目別で動きに差が出ています。板ガラス加工や容器、ガラス繊維は出荷額が増加した反面、ガラス製加工素材などは低迷し付加価値は総じて減少。現金給与は上向くが原材料費比率の高さや採算性改善が課題で、主要な生産地は愛知・滋賀などです。

1 業界動向

1)業界全体

2019年のガラス・同製品製造業の事業所数は934事業所(対前年比98.8%)、従業者数は4万5538人(対前年比99.6%)、製造品出荷額等は1兆5822億6200万円(対前年比100.2%)となっています。

1事業所当たりの従業者数は49人(対前年比100.8%)、現金給与総額は2億6900万円(対前年比103.5%)、原材料使用額等は8億9800万円(対前年比101.2%)、製造品出荷額等は16億9400万円(対前年比101.3%)、付加価値額は6億8800万円(対前年比95.8%)となっています。

従業者1人当たりの現金給与総額は552万円(対前年比102.6%)、製造品出荷額等は3475万円(対前年比100.5%)、付加価値額は1411万円(対前年比95.0%)となっています。

製造品出荷額等に占める原材料使用額等比率は53.0%(対前年比99.8%)、同付加価値額比率は40.6%(対前年比94.5%)、同現金給与総額比率は15.9%(対前年比102.1%)となっています。

【2110 ガラス・同製品製造業】

(出所:経済産業省「経済構造実態調査(製造業事業所調査)」を基に作成)

2)板ガラス製造業

2023年の板ガラス製造業の事業所数は10事業所(対前年比100.0%)、従業者数は4159人(対前年比98.1%)、製造品出荷額等は1786億3100万円(対前年比101.5%)となっています。

【2111 板ガラス製造業】

(出所:経済産業省「経済構造実態調査(製造業事業所調査)」を基に作成)

3)板ガラス加工業

2023年の板ガラス加工業の事業所数は263事業所(対前年比98.1%)、従業者数は1万2424人(対前年比94.4%)、製造品出荷額等は4022億6500万円(対前年比119.8%)となっています。

【2112 板ガラス加工業】

(出所:経済産業省「経済構造実態調査(製造業事業所調査)」を基に作成)

4)ガラス製加工素材製造業

2023年のガラス製加工素材製造業の事業所数は71事業所(対前年比101.4%)、従業者数は5247人(対前年比98.9%)、製造品出荷額等は1956億800万円(対前年比73.2%)となっています。

【2113 ガラス製加工素材製造業】

(出所:経済産業省「経済構造実態調査(製造業事業所調査)」を基に作成)

5)ガラス容器製造業

2023年のガラス容器製造業の事業所数は41事業所(対前年比100.0%)、従業者数は3516人(対前年比101.5%)、製造品出荷額等は1505億2400万円(対前年比112.7%)となっています。

【2114 ガラス容器製造業】

(出所:経済産業省「経済構造実態調査(製造業事業所調査)」を基に作成)

6)理化学用・医療用ガラス器具製造業

2023年の理化学用・医療用ガラス器具製造業の事業所数は81事業所(対前年比100.0%)、

従業者数は2581人(対前年比106.3%)、製造品出荷額等は473億3000万円(対前年比104.0%)となっています。

【2115 理化学用・医療用ガラス器具製造業】

(出所:経済産業省「経済構造実態調査(製造業事業所調査)」を基に作成)

7)卓上用・ちゅう房用ガラス器具製造業

2023年の卓上用・ちゅう房用ガラス器具製造業の事業所数は45事業所(対前年比100.0%)、従業者数は1290人(対前年比98.8%)、製造品出荷額等は325億3000万円(対前年比104.6%)となっています。

【2116 卓上用・ちゅう房用ガラス器具製造業】

(出所:経済産業省「経済構造実態調査(製造業事業所調査)」を基に作成)

8)ガラス繊維・同製品製造業

2023年のガラス繊維・同製品製造業の事業所数は152事業所(対前年比99.3%)、従業者数は6939人(対前年比99.0%)、製造品出荷額等は2499億300万円(対前年比101.8%)となっています。

【2117 ガラス繊維・同製品製造業】

(出所:経済産業省「経済構造実態調査(製造業事業所調査)」を基に作成)

9)その他のガラス・同製品製造業

2023年のその他のガラス・同製品製造業の事業所数は271事業所(対前年比97.8%)、従業者数は9382人(対前年比106.5%)、製造品出荷額等は3254億7100万円(対前年比94.3%)となっています。

【2119 その他のガラス・同製品製造業】

(出所:経済産業省「経済構造実態調査(製造業事業所調査)」を基に作成)

2 品目別・都道府県別出荷金額ランキング(2023年実績)

品目別・都道府県別出荷金額ランキング(2023年実績)は次の通りです。

【品目別・都道府県別出荷金額ランキング(2023年実績)】

(出所:経済産業省「経済構造実態調査(製造業事業所調査)」を基に作成)

3 経営指標

【ガラス・同製品製造業の経営指標】

(出所:日本政策金融公庫「小企業の経営指標2024」)

(注1)( )内は、調査対象企業数です。

(注2)受取利息を加味できないなど調査項目に限界があるため、「黒字かつ自己資本プラス企業」でも損益分岐点比率が100%を超える場合があります。

以上(2026年3月更新)

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画像:Mariko Mitsuda

【業種別データ】なめし革・同製品・毛皮製造業の動向

2023年のなめし革・同製品・毛皮製造業は、事業所数1,255(対前年比99.2%)、従業者数1万7,738人(98.5%)とやや縮小する中、製造品出荷額は3,132億5,700万円(+8.1%)と回復しました。従業者1人当たりの出荷額・付加価値は増加し生産性は改善傾向ですが、原材料比率約57%、現金給与比率18.4%など採算面の制約や業界内の二極化が課題で、中小企業の収益改善が今後の焦点です。

1 業界動向

1)業界全体

2023年のなめし革・同製品・毛皮製造業の事業所数は1255事業所(対前年比99.2%)、従業者数は1万7738人(対前年比98.5%)、製造品出荷額等は3132億5700万円(対前年比108.1%)

となっています。

1事業所当たりの従業者数は14人(対前年比99.3%)、現金給与総額は4600万円(対前年比102.0%)、原材料使用額等は1億4300万円(対前年比108.1%)、製造品出荷額等は2億5000万円(対前年比109.0%)、付加価値額は9800万円(対前年比111.1%)となっています。

従業者1人当たりの現金給与総額は324万円(対前年比102.8%)、製造品出荷額等は1766万円(対前年比109.8%)、付加価値額は691万円(対前年比111.9%)となっています。

製造品出荷額等に占める原材料使用額等比率は57.4%(対前年比99.1%)、同付加価値額比率は39.1%(対前年比101.9%)、同現金給与総額比率は18.4%(対前年比93.6%)となっています。

【2000 なめし革・同製品・毛皮製造業】

(出所:経済産業省「経済構造実態調査(製造業事業所調査)」を基に作成)

2)なめし革製造業

2023年のなめし革製造業の事業所数は103事業所(対前年比100.0%)、従業者数は1490人(対前年比103.0%)、製造品出荷額等は411億7300万円(対前年比123.5%)となっています。

【2011 なめし革製造業】

(出所:経済産業省「経済構造実態調査(製造業事業所調査)」を基に作成)

3)工業用革製品製造業(手袋を除く)

2023年の工業用革製品製造業(手袋を除く)の事業所数は13事業所(対前年比100.0%)、

従業者数は257人(対前年比100.0%)、製造品出荷額等は55億6500万円(対前年比105.2%)

となっています。

【2021 工業用革製品製造業(手袋を除く)】

(出所:経済産業省「経済構造実態調査(製造業事業所調査)」を基に作成)

4)革製履物用材料・同附属品製造業

2023年の革製履物用材料・同附属品製造業の事業所数は71事業所(対前年比97.3%)、従業者数は828人(対前年比93.6%)、製造品出荷額等は86億4600万円(対前年比98.6%)となっています。

【2031 革製履物用材料・同附属品製造業】

(出所:経済産業省「経済構造実態調査(製造業事業所調査)」を基に作成)

5)革製履物製造業

2023年の革製履物製造業の事業所数は229事業所(対前年比97.9%)、従業者数は4173人(対前年比96.6%)、製造品出荷額等は786億3000万円(対前年比108.5%)となっています。

【2041 革製履物製造業】

(出所:経済産業省「経済構造実態調査(製造業事業所調査)」を基に作成)

6)革製手袋製造業

2023年の革製手袋製造業の事業所数は30事業所(対前年比103.4%)、従業者数は435人(対前年比113.0%)となっています。表中の「-」は該当数値が秘匿とされたものです。

【2051 革製手袋製造業】

(出所:経済産業省「経済構造実態調査(製造業事業所調査)」を基に作成)

7)かばん製造業

2023年のかばん製造業の事業所数は300事業所(対前年比101.0%)、従業者数は4516人(対前年比94.8%)、製造品出荷額等は754億6400万円(対前年比103.2%)となっています。

【2061 かばん製造業】

(出所:経済産業省「経済構造実態調査(製造業事業所調査)」を基に作成)

8)袋物製造業(ハンドバッグを除く)

2023年の袋物製造業(ハンドバッグを除く)の事業所数は257事業所(対前年比97.7%)、従業者数は2681人(対前年比100.8%)、製造品出荷額等は368億3100万円(対前年比106.4%)となっています。

【2071 袋物製造業(ハンドバッグを除く)】

(出所:経済産業省「経済構造実態調査(製造業事業所調査)」を基に作成)

9)ハンドバッグ製造業

2023年のハンドバッグ製造業の事業所数は132事業所(対前年比99.2%)、従業者数は1164人(対前年比100.1%)、製造品出荷額等は169億8500万円(対前年比93.6%)となっています。

【2072 ハンドバッグ製造業】

(出所:経済産業省「経済構造実態調査(製造業事業所調査)」を基に作成)

10)毛皮製造業

2023年の毛皮製造業の事業所数は1事業所(対前年比100.0%)、従業者数は7人(対前年比87.5%)となっています。表中の「-」は該当数値が秘匿とされたものです。

【2081 毛皮製造業】

(出所:経済産業省「経済構造実態調査(製造業事業所調査)」を基に作成)

2 品目別・都道府県別出荷金額ランキング(2023年実績)

品目別・都道府県別出荷金額ランキング(2023年実績)は次の通りです。

【品目別・都道府県別出荷金額ランキング(2023年実績)】

(出所:経済産業省「経済構造実態調査(製造業事業所調査)」を基に作成)

3 経営指標

【なめし革・同製品・毛皮製造業の経営指標】

(出所:日本政策金融公庫「小企業の経営指標2024」)

(注1)( )内は、調査対象企業数です。

(注2)受取利息を加味できないなど調査項目に限界があるため、「黒字かつ自己資本プラス企業」でも損益分岐点比率が100%を超える場合があります。

以上(2026年3月更新)

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画像:Mariko Mitsuda

「この会社、ゆるいな」ストイックな若手が去る職場の落とし穴

1 「優しすぎる会社」は、ストイックな若手からすると不安?

若手にはたくさん経験を積ませ、いずれは会社の中核を担ってほしい。なのに、成長する前に若手が辞めてしまう……。こうした問題に頭を悩ませる経営者は少なくないでしょう。若手が辞めてしまう理由はさまざまですが、今どきのケースとして押さえておきたいのが、

会社が優しすぎるために、「この会社、ゆるいな……」と感じて転職してしまう

というものです。

昨今は、若手にあまり残業をさせない、ミスがあっても叱らないなど、良くも悪くも「優しい会社」が増えました。一方で、若手のほうは、終身雇用などかつての日本的な雇用が当たり前でなくなりつつある中で、経営者や上司が考えている以上に「早くどこでも通用する人材に成長しなければ……」と焦っています。

ですから、会社の優しさが行きすぎると、若手はかえって「このまま今の会社で働いていても、自分は成長できないんじゃないか……」と不安に感じ、転職してしまうのです。実際、

20代の正社員197人に、「今の会社で成長を実感できているか」などをアンケートで聞いたところ、27.9%が「成長を実感できない」でいて、うち34.5%が「転職を考えている」

ということが分かりました(アンケート結果の詳細は後述)。

自分で何の努力もせず、会社が成長させてくれるのを待っているだけの若手ならともかく、勉強をしたり、社外の人に会ったりと本人なりに努力をしている「ストイックな若手」が、その努力を活かせないまま辞めてしまうのはもったいないことです。これを防ぐには、

  • 若手がなぜ「この会社はゆるい(成長できない)」と感じるのかを分析すること
  • 分析を基に、若手が成長を実感できる機会を与えること(挑戦できる環境を整えるなど)

が肝心です。まずは、前述したアンケート結果の詳細から見ていきましょう。

2 今の会社はゆるい? 20代の正社員197人に聞きました

20代の正社員197人に対し、「今の会社と自分の成長」に関するアンケート調査を実施しました(実施日は2026年5月12日)。その結果を紹介します。

1)あなたは、今の会社に勤めていて「成長している」と実感できますか?

まず、197人全員に「今の会社での成長の実感」について聞きました。「全く実感できない」が7.1%、「あまり実感できない」が20.8%、計27.9%が成長を実感できずにいるようです。

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さらに、成長を「全く(あまり)実感できない」と回答した55人に、「転職の意向」について聞きました。「既に転職活動をしている」が10.9%、「1年以内に転職活動を始めようとしている」が23.6%、計34.5%が転職を考えているようです。

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2)今の会社で成長を実感できない(できる)と回答した理由は何ですか?

図表1で成長を「全く(あまり)実感できない」と回答した55人、「少し(大いに)実感できる」と回答した129人に、それぞれ理由を聞きました。結果を上位順に並べたのが図表3です。

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成長を実感できない理由の1位は「やりがいのない仕事ばかりさせられている(単純作業など)」「放任主義で何も教えてくれない」が同率で20.0%、3位は「『事業を大きくしよう、新しくしよう』という気概が感じられない」の16.4%でした。

成長を実感できる理由の1位は「『事業を大きくしよう、新しくしよう』という気概が感じられる」の43.4%、2位は「成長に応じて新しい仕事を任せてくれる」の34.9%、3位は「やりがいのある仕事を任されている(創意工夫が必要など)」の27.1%でした。

アンケート結果を見る限り、「事業の意義」「若手に任せる仕事の内容」「上司の接し方」に、若手が成長を実感できるか否かのカギがあるようです。これを踏まえた上で、若手を成長させるために会社は何ができるのかを考えていきましょう。

3 若手に「ゆるい」と思われないために会社は何ができるか?

1)事業の将来ビジョンは、経営者自ら若手に伝えよう(経営者)

アンケート結果からは、「『事業を大きくしよう、新しくしよう』という気概が感じられるかどうか」が、若手の成長実感を左右することが分かりました。

事業のレベルについては、もちろん会社の状況によって現時点で実現できること、できないことがありますが、少なくとも現状を変えていこうという気概が感じられないと、若手は離れていきます。特にもったいないのは、

経営者の頭の中には事業の将来ビジョンがあるのに、それが若手に伝わっていないケース

です。例えば、経営者は、3年から5年先の「会社のあるべき姿」、それを実現するための課題ややるべきことを中期経営計画に落とし込みますが、その計画も社内に周知されていなければ、若手に伝わりません。仮にイントラネットなどで計画を閲覧できる状態にしていたとしても、経営者が事業に懸ける思いというのは、文字だけではなかなか伝わらないものです。

ですから、

会社のこれからの事業の在り方などについて、経営者が自ら若手にプレゼンする

など、若手に事業の将来ビジョンを語る機会を設けるようにしましょう。まだビジネスの知識や経験が少ない若手でも、経営者が「今から10年後の203X年に、我が社は○○のような姿になっている」などの理想を語れば胸をおどらせるでしょうし、経営者の話に突っ込んだ質問をしてくることもあるはずです。

2)あえて新しい仕事にチャレンジさせてみよう(経営者、上司)

「やりがいのない仕事ばかりさせられている(単純作業など)」会社では若手が成長を実感しにくく、逆の場合は成長を実感しやすいという結果も出ていました。

若手の仕事を管理するのは上司の役目です。上司は、若手の成長に合わせて任せる仕事の内容を調整しますが、例えば、

  • 上司は「若手が成長してきた、もう少ししたら別の仕事を任せてみよう」と考えている
  • 若手は「上司は自分の成長を認めてくれていない、だから、いつまでたっても同じ仕事しか任せてもらえないんだ」と考えている

など、仕事について両者の認識がかみ合っていないケースがあります。

ですから、まずは1on1ミーティングなどで両者の認識のすり合わせをすることが大切です。上司は、今の仕事をあとどのぐらいの期間若手に任せるつもりなのか、次に何の仕事を任せる用意があるのかなどを明らかにしつつ、若手にも今の仕事に対する不満などを聞いてみます。

若手が「新しい仕事に挑戦したい」と考えているなら、その仕事について何を勉強しているのか、今任せている仕事に支障が出ないかなどを確認した上で挑戦させてみる

のも1つの手です。

また、別のアプローチとして、

経営者から若手に働きかけて、新しい事業などを提案させてみる

という方法もあります。例えば、会社が新しいツール(AIなど)を導入した際に、それを使ってどんな事業ができそうかを幅広く募集します。事業にできそうな提案を若手が上げてきたら、そのプロジェクトに参画させて事業の立ち上げを経験させてみるのもよいですし、事業にならない場合でも、考えが足りない部分をフィードバックすることで若手の成長に役立つでしょう。

なお、若手に仕事を任せる際はできる限り「最後までやり切らせる」ことも意識してください。仕事を途中で取り上げてしまうと、若手は『信頼されていない』と感じるだけでなく、やり遂げた経験も積めません。若手の進め方が気になる場面もあるかと思いますが、適宜状況を確認しつつ、基本的には本人に任せ切る姿勢を大切にしましょう。

3)日常的に教え、間違いはきちんと指摘しよう(上司)

「放任主義で何も教えてくれない」が成長を実感できない理由の同率1位(20.0%)に挙がっている一方、成長を実感できる理由には「間違いがあったら、どこが悪いのかを指摘してくれる」(20.2%)が入っています。若手にとって、上司から日常的に教わること、間違いをきちんと指摘してもらえることは、成長を実感できるかどうかに直結します。

冒頭で触れたように、昨今は「ミスがあっても叱らない」優しい会社が増えています。若手を傷つけまいとする配慮は理解できますが、行きすぎると「何をやっても何も言われない=成長できない環境」と受け取られてしまいます。

上司に意識してほしいのは、次の2点です。

まず、意図的に「教える時間」を確保することです。忙しい日常業務の中では、若手への指導が後回しになりがちです。1on1ミーティングや業務終わりの短い振り返りなど、定期的に教える場を仕組みとして設けるようにしましょう。

次に、間違いを指摘する際は「責める」のではなく「どこが悪かったのかを伝える」ことを意識することです。「なぜこうなったのか」「次はどうすればよいか」を一緒に考えるフィードバックであれば、若手も素直に受け取りやすくなります。若手が「きちんと見てもらえている」と感じられる関わり方が、この会社で成長できるという確信につながります。

以上(2026年6月更新)

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画像:ronnarong-Adobe Stock

【財務分析】 PLやBSの「見える化」で業種ごとの特徴を分析しよう

1 損益計算書(PL)と貸借対照表(BS)を「見える化」してみよう

損益計算書(以下「PL」)や貸借対照表(以下「BS」)を使って財務分析をしようとしても、細かな数字が多く、どこをみると良いのか判断に困った経験はないでしょうか。

こうしたときには、図表に落とし込んで視覚的に増減が分かるようにすると、読みやすくなります。

この記事では、財務総合政策研究所「法人企業統計調査 時系列データ」を基に、業種ごとの営業利益率などを「見える化」します。これで、業種ごとのコスト構造が一目瞭然になります。

2 PLを「見える化」して業種ごとの利益率を確認しよう

PLは、一定期間の業績を表す財務諸表の一つです。

日本の会計基準の根幹である企業会計原則に基づくと、一番上の「売上高」から費用を引いていき、「売上総利益」「営業利益」「経常利益」「税引前当期純利益」「当期純利益」の5つの利益を求める構造になっているため、

それぞれの利益を売上高で割り、段階的に利益率を出すことで収益性が分析できる

ことが特徴です。

早速、業種ごとの利益率と特徴を確認してみましょう。

業種ごとの利益率など

図表から分かる、業種ごとの主な特徴は次の通りです。

  • 売上原価率が高くなる業種:農業・林業、漁業、建設業、製造業、電気業、運輸業・郵便業、卸売業・小売業
    材料や販売用商品の仕入れや製造等に係る労務費、燃料の調達などのコスト比率が高いことに加えて、商品やサービスに付加価値をつけにくく、売上原価率が高くなる傾向にあります。
  • 販管費が高くなる業種:宿泊業・飲食サービス業、教育・学習支援業、医療・福祉業
    店舗・施設の運営費用として、人件費・減価償却費・光熱費・広告宣伝費などが高くなる傾向にあります。また、サービス業では、接客スタッフや管理スタッフの給料は売上原価ではなく販管費として処理されるケースが通常のため、これらスタッフの人員比率が高いサービス業では結果として販管費の比率が膨らんで見えます。

3 BSを「見える化」して企業の「体力」を確認しよう

PLから企業の「もうける力」が分かりますが、これだけでは判断が不十分です。例えば、「もうける力」が大きかったとしても、借金があまりに多く、返済が追い付いていないなどの場合もあるためです。また、PLで売り上げが計上されていても、売上代金が支払われるまでにはタイムラグがあります。これを「売掛金」といいますが、売掛金が膨らみ売上代金の回収が遅れるようでは、そのうち営業できなくなるかもしれません。

また、資産をどのくらい自己資本で賄っているか、いざというときに、お金に換えられる資産がどのくらいあるかといった企業の「体力」も確認する必要があります。これを安全性分析といい、財務諸表のうち、主にBSの項目を使います。BSは、企業の体力を「資産」と「負債」に分け、そのバランスを見ていくことになります。

BSの科目の例

一般的に、安全性分析では流動資産と流動負債を比較して短期的な支払い能力を見る「流動比率」、負債を含めた総資本に対する自己資本の割合を見る「自己資本比率」などの指標を見ていきます。

例えば、流動比率は1年以内に返済しなければならない流動負債に対して、1年以内に現金化できる流動資産がどのくらいあるかを見るものです。卸売業や小売業などは短い期間で仕入れと販売を繰り返すため、流動資産と流動負債が大きくなります。こうした業種の場合、短期的な支払い能力を見る流動比率は重要な指標といえます。一方、そもそも流動負債が小さい電気業(電力会社など)は、流動比率だけでは企業の「体力」を知ることは難しいので、自己資本比率を見ることになります。

なお、厳密にはキャッシュ・フロー計算書なども併せて安全性分析をする必要がありますが、ここでは分かりやすくするために自己資本比率で「体力」を見ることとしています。

前述したPLと同様に、BSも業種によってさまざまな特徴があります。

業種別の資産と負債の例

ここでは建設業(2024年度)を例に、図表に見える主な特徴と業界特有の事情を付け合せてみます。

  • 建設業は、工事の着手から代金回収までの期間が長いため、流動資産(65.5%)の割合が高いのが特徴です。特に未成工事支出金(注)として多額の資金が固定される(他の投資や消費に資金を回せない状況)ため、不測の事態に備えて高い流動比率を維持し、資金繰りの安全性を確保する傾向にあります。
    流動負債(38.0%)には、下請業者への支払手形や未成工事受入金(注)が含まれます。この「受入金」をうまく活用することで、先行する工事費用を賄うという、建設業特有の資金調達構造が見て取れます。
    純資産比率が2024年度は43.8%と高く、固定資産(34.2%)を自己資本の範囲内で十分に賄えていることから、長期的な財務健全性は極めて高いといえます。これは、工期遅延や資材高騰といった外部環境の変化(地政学リスクや経済変動)に対する抵抗力が強いことを示しています。

(注)未成工事支出金は、現在進行中の工事にかかっている材料費、労務費、外注費などのコストを、完成・引き渡し時まで一時的に資産(棚卸資産)に計上する勘定科目です。未成工事受入金は、工事完成・引渡し前に顧客から預かっている手付金や中間金(前受金)を計上する勘定科目です。

4 成長企業を見極めるには、この指標もポイント!

1)キャッシュ・フロー計算書(CF)も併せて確認しよう

企業の「もうける力」や「体力」を見極めるためには、PLやBSに加え、現金の流れが分かるキャッシュ・フロー計算書(以下「CF」)も見なければなりません。

前述した通り、いくら売り上げが立っていても、資金がなければ営業を続けられず倒産してしまいます。その逆もあります。例えば電気業(電力会社など)のBSを見ると自己資本比率(純資産÷総資産×100)が高くありません。一見すると「体力」がなく、支払い能力が乏しいように感じます。しかし、電気業の場合、電気料金という必ず支払われる膨大なキャッシュがあり、そうした意味では支払い能力の高い業種といえます。

CFは、「営業キャッシュ・フロー」「投資キャッシュ・フロー」「財務キャッシュ・フロー」に分かれます。一般的に、順番にプラス・マイナス・マイナスになっているのが良い状態です。営業活動で得た資金を投資活動に回して企業を大きくしつつ、銀行などへの返済や株主への配当などを増やすため、財務活動上はマイナスになる。これが成長企業のキャッシュ・フローの理想型といえます。ただし、単年度に限らず、数年間この状況が続くことが大切です。

2)利益と資産の関係で見るROAとROE

利益と資産の関係から、どのくらい効率的に利益を上げているかという観点で収益性を見ることもできます。例えば、総資産に対してどれだけ利益を上げているかを見る指標にROA(総資産利益率)があります。一般的に、IT関連など大きな固定資産を持たない業種ではROAは高くなり、製造業などの装置産業の場合は低くなる傾向にあります。

また、ROE(株主資本利益率)は、株主から預かった資本に対して、どのくらい効率的に利益を出しているかを見るものです。なお、計算上は自己資本比率が下がるとROEは上がることになるため、この指標で企業を見るときには借入金の急激な増加や自社株式の購入等がある場合には注意が必要です。

以上(2026年6月更新)
(監修 KOSOパートナーズ合同会社 代表社員CEO 公認会計士 朝倉厳太郎)

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画像:photo-ac

経営のヒントとなる言葉(ウォルト・ディズニー)

「ディズニーランドの目標は、常にゲストの期待以上のものを与えることだ。驚かせ続ける限り、ゲストはまたやって来る。だが、いったん来なくなってしまったら、それを取り戻すのに十倍以上の経費がかかるのさ」(*)

出所:「ウォルト・ディズニーに学ぶ七転び八起き経営」(ネコ・パブリッシング)

冒頭の言葉は、

「自社のファンを獲得する秘訣は、常に顧客の期待を超えることにある。それができずに、いったん離れた顧客の心を自社に向けるためには、ファンを獲得する以上の努力が必要になる」

ということを表しています。

幼い頃から漫画を描くことが大好きだったディズニー氏は、やがてアニメーターを志すようになります。1928年に制作した短編作品「蒸気船ウィリー」でデビューしたミッキーマウスは爆発的な人気を呼び、これをきっかけにして「ウォルト・ディズニー」の名前が世界中に広く知られることになりました。

ミッキーマウスが有名になった後も、ディズニー氏は現状に甘んじることなく、長編のアニメーションの制作など、次々と新しいことに挑戦しました。そして、ついにはアニメーションだけにとどまらず、ディズニーの世界観をイメージした遊園地を建設したいと考えるようになりました。

とはいえ、建設には莫大な資金が必要で、自社だけでそれを負担するのは難しい状況でした。そこで、ディズニー氏は豊富な資金力を持つ大手放送局に着目し、ディズニーのテレビ番組の提供と遊園地の共同所有権を与える代わりに、投資してもらうことを思いつきました。こうして、ディズニー氏は資金調達に成功し、遊園地の建設が始まったのです。

1955年、ディズニー氏が思い描いた遊園地「ディズニーランド」が開園しました。ディズニーランドは開園時から大盛況でしたが、ディズニー氏は慢心することなく、顧客の心をつかむための努力を続けました。例えば、開園して間もない年のクリスマスに、ディズニー氏はパレードを企画しました。しかし、パレードを行うには多額の費用がかかります。この話を聞いた会計士は、「来園者は大勢来ているし、誰もパレード目当てでディズニーランドに来ているわけではないから、わざわざ多額の費用をかけてまでパレードをする必要はない」とディズニー氏に進言しました。その話を聞いたディズニー氏は、「誰も期待していないからこそ、パレードをして来園者を驚かせるんだ」と答えたといわれています。

このほかにも、ディズニー氏は自ら食べ物を片手に園内を歩き回り、食べ終わった後の包装紙を捨てるゴミ箱が見当たらないと、翌日にはその場所にゴミ箱を設置するなど細かな改善を繰り返しては、顧客がどのような不満を持っているのかを深く探りました。

ディズニー氏が身をもって示した挑戦と改善は以下の言葉にも表れています。

「ディズニーランドは粘土みたいなものなんだ。気に入らないことがあったら、それでおしまいじゃない。また形を変えて、進化させていける」(**)

常に顧客の期待を超えるのは簡単なことではありません。しかし、一度でも顧客の期待を裏切れば、顧客の心は簡単に離れていってしまいます。ディズニー氏はこうした顧客の心離れの怖さをよく知っていたため、自ら先頭に立ち、ささいなことであっても改善を怠らず、顧客の期待を超えるための努力を続けたのでしょう。

こうしたディズニー氏の姿勢は従業員の心に届き、組織の隅々まで染み渡っていきました。これがディズニーランドの変わらないホスピタリティにつながっています。ディズニー氏は2011年12月に生誕110年を迎え、2011年から2012年にかけて多くの記念事業が行われています。これほどまでに長く人々から愛され続けるディズニーの神髄とは、ディズニー氏が常に心がけていた顧客の期待を超えること、つまり溢れんばかりのホスピタリティの心にあるのかもしれません。

ディズニー氏の言葉は、経営者として顧客に向き合う基本的な姿勢、組織を率いるために従業員に示さなければならない姿勢を教えてくれます。

【本文脚注】

本稿は、注記の各種参考文献などを参考に作成しています。本稿で記載している内容は作成および更新時点で明らかになっている情報を基にしており、将来にわたって内容の不変性や妥当性を担保するものではありません。また、本文中では内容に即した肩書を使用しています。加えて、経歴についても、代表的と思われるもののみを記載し、全てを網羅したものではありません。

【経歴】

ウォルト・ディズニー(1901~1966)。米国生まれ。1917年、マッキンリー高校中退。1920年、アニメーション映画の制作を開始。

【参考文献】

(*)「ウォルト・ディズニーに学ぶ七転び八起き経営」(パット・ウイリアムズ(著)、寺尾まち子(訳)、ネコ・パブリッシング、2006年8月)
(**)「ウォルト・ディズニーの言葉 今、我々は夢がかなえられる世界に生きている」(ウォルト・ディズニー(述)、ぴあ、2012年3月)
「ウォルト・ディズニー-創造と冒険の生涯-」(ボブ・トマス(著)、玉置悦子、能登路雅子(訳)、講談社、1983年1月)

以上(2026年6月更新)

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画像:日本情報マート

【業種別データ】発泡・強化プラスチック製品製造業の動向

発泡・強化プラスチック製品製造業は、事業所数は横ばいながら、従業者数3.4万人、製造品出荷額1兆円超と、いずれも前年比で増加し拡大傾向にあります。とくに軟質プラスチック発泡製品や強化プラスチック製容器・浴槽等は出荷額が2ケタ前後伸び、1人当たり出荷額・付加価値額もそれぞれ前年比約5%・8%増と生産性は改善しています。一方、強化プラスチック製板・棒・管・継手や加工業では出荷額が伸び悩み、業界全体の総資本経常利益率や売上高経常利益率はマイナスと収益性は低水準です。人件費負担が付加価値を上回る構造もみられ、中小企業には高付加価値品へのシフトとコスト管理の徹底が課題となっています。

1 業界動向

1)業界全体

2023年の発泡・強化プラスチック製品製造業の事業所数は1374事業所(対前年比99.9%)、従業者数は3万4212人(対前年比101.0%)、製造品出荷額等は1兆76億3300万円(対前年比105.9%)

となっています。

1事業所当たりの従業者数は25人(対前年比101.2%)、現金給与総額は9900万円(対前年比103.9%)、原材料使用額等は4億6800万円(対前年比104.9%)、製造品出荷額等は7億3300万円(対前年比106.1%)、付加価値額は2億2800万円(対前年比109.3%)となっています。

従業者1人当たりの現金給与総額は397万円(対前年比102.7%)、製造品出荷額等は2945万円(対前年比104.9%)、付加価値額は915万円(対前年比108.0%)となっています。

製造品出荷額等に占める原材料使用額等比率は63.8%(対前年比98.9%)、同付加価値額比率は31.1%(対前年比103.0%)、同現金給与総額比率は13.5%(対前年比97.9%)となっています。

【1840 発泡・強化プラスチック製品製造業】

(出所:経済産業省「経済構造実態調査(製造業事業所調査)」を基に作成)

2)軟質プラスチック発泡製品製造業(半硬質性を含む)

2023年の軟質プラスチック発泡製品製造業(半硬質性を含む)の事業所数は438事業所(対前年比98.9%)、従業者数は1万4222人(対前年比98.5%)、製造品出荷額等は4501億8700万円(対前年比105.5%)となっています。

【1841 軟質プラスチック発泡製品製造業(半硬質性を含む)】

(出所:経済産業省「経済構造実態調査(製造業事業所調査)」を基に作成)

3)硬質プラスチック発泡製品製造業

2023年の硬質プラスチック発泡製品製造業の事業所数は211事業所(対前年比100.0%)、従業者数は5484人(対前年比98.7%)、製造品出荷額等は1943億6300万円(対前年比101.0%)となっています。

【1842 硬質プラスチック発泡製品製造業】

(出所:経済産業省「経済構造実態調査(製造業事業所調査)」を基に作成)

4)強化プラスチック製板・棒・管・継手製造業

2023年の強化プラスチック製板・棒・管・継手製造業の事業所数は78事業所(対前年比96.3%)、従業者数は1719人(対前年比90.3%)、製造品出荷額等は673億1100万円(対前年比95.9%)となっています。

【1843 強化プラスチック製板・棒・管・継手製造業】

(出所:経済産業省「経済構造実態調査(製造業事業所調査)」を基に作成)

5)強化プラスチック製容器・浴槽等製造業

2023年の強化プラスチック製容器・浴槽等製造業の事業所数は379事業所(対前年比101.6%)、従業者数は7708人(対前年比112.3%)、製造品出荷額等は1945億9300万円(対前年比119.9%)

となっています。

【1844 強化プラスチック製容器・浴槽等製造業】

(出所:経済産業省「経済構造実態調査(製造業事業所調査)」を基に作成)

6)発泡・強化プラスチック製品加工業

2023年の発泡・強化プラスチック製品加工業の事業所数は268事業所(対前年比100.0%)、従業者数は5079人(対前年比99.5%)、製造品出荷額等は1011億8000万円(対前年比101.7%)

となっています。

【1845 発泡・強化プラスチック製品加工業】

(出所:経済産業省「経済構造実態調査(製造業事業所調査)」を基に作成)

2 品目別・都道府県別出荷金額ランキング(2023年実績)

品目別・都道府県別出荷金額ランキング(2023年実績)は次の通りです。

【品目別・都道府県別出荷金額ランキング(2023年実績)】

(出所:経済産業省「経済構造実態調査(製造業事業所調査)」を基に作成)

3 経営指標

【発泡・強化プラスチック製品製造業の経営指標】

(出所:日本政策金融公庫「小企業の経営指標2024」)

(注1)( )内は、調査対象企業数です。

(注2)受取利息を加味できないなど調査項目に限界があるため、「黒字かつ自己資本プラス企業」でも損益分岐点比率が100%を超える場合があります。

以上(2026年3月更新)

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画像:Mariko Mitsuda

【業種別データ】プラスチック成形材料製造業(廃プラスチックを含む)の動向

プラスチック成形材料製造業(廃プラ含む)は、事業所数907、従業者数1.8万人で横ばいながら、製造品出荷額は7,552億円と微増し、1事業所当たり・1人当たりの付加価値はいずれも伸びています。原材料比率が低下し付加価値比率が上昇するなど、収益構造はやや改善傾向です。一方で、廃プラスチック製品は出荷額・付加価値が減少しており、リサイクル分野は環境ニーズの高まりとは裏腹に収益性の確保が課題です。全体としては、生産性向上とともに、再生材・高付加価値材へのシフトが今後の方向性と言えます。

1 業界動向

1)業界全体

2023年のプラスチック成形材料製造業(廃プラスチックを含む)の事業所数は907事業所(対前年比99.5%)、従業者数は1万7875人(対前年比100.7%)、製造品出荷額等は7552億1500万円(対前年比100.7%)となっています。

1事業所当たりの従業者数は20人(対前年比101.2%)、現金給与総額は9200万円(対前年比102.1%)、原材料使用額等は5億5000万円(対前年比97.5%)、製造品出荷額等は8億3300万円(対前年比101.2%)、付加価値額は2億4800万円(対前年比108.3%)となっています。

従業者1人当たりの現金給与総額は465万円(対前年比100.9%)、製造品出荷額等は4225万円(対前年比100.0%)、付加価値額は1259万円(対前年比106.9%)となっています。

製造品出荷額等に占める原材料使用額等比率は66.1%(対前年比96.3%)、同付加価値額比率は29.8%(対前年比107.0%)、同現金給与総額比率は11.0%(対前年比100.9%)となっています。

【1850 プラスチック成形材料製造業(廃プラスチックを含む)】

(出所:経済産業省「経済構造実態調査(製造業事業所調査)」を基に作成)

2)プラスチック成形材料製造業

2023年のプラスチック成形材料製造業の事業所数は907事業所(対前年比99.5%)、従業者数は1万7875人(対前年比100.7%)、製造品出荷額等は7552億1500万円(対前年比100.7%)となっています。

【1851 プラスチック成形材料製造業】

(出所:経済産業省「経済構造実態調査(製造業事業所調査)」を基に作成)

3)廃プラスチック製品製造業

2023年の廃プラスチック製品製造業の事業所数は146事業所(対前年比102.1%)、従業者数は1921人(対前年比108.6%)、製造品出荷額等は360億5500万円(対前年比92.6%)となっています。

【1852 廃プラスチック製品製造業】

(出所:経済産業省「経済構造実態調査(製造業事業所調査)」を基に作成)

2 品目別・都道府県別出荷金額ランキング(2023年実績)

品目別・都道府県別出荷金額ランキング(2023年実績)は次の通りです。

【品目別・都道府県別出荷金額ランキング(2023年実績)】

(出所:経済産業省「経済構造実態調査(製造業事業所調査)」を基に作成)

3 経営指標

【プラスチック成形材料製造業(廃プラスチックを含む)の経営指標】

(出所:日本政策金融公庫「小企業の経営指標2024」)

(注1)( )内は、調査対象企業数です。

(注2)受取利息を加味できないなど調査項目に限界があるため、「黒字かつ自己資本プラス企業」でも損益分岐点比率が100%を超える場合があります。

以上(2026年3月更新)

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画像:Mariko Mitsuda

管理職の5割が「上司の急な指示変更」 に困惑?~管理職200人アンケート

1 管理職としてのその悩み、あなただけではありません!

上司も部下も言いたいことを言うだけで、一番つらいのは管理職である自分だ!

マネジメントで悩んでいる管理職の皆さん。その悩みは、あなただけのものではないかもしれません。もし次の3つのうち、1つでも経験のある方は、ぜひこの記事をご覧ください。

  • 上司からの指示が急に変わり、部下への説明に困った
  • 部下が自分を飛び越えて自分の上司と連絡を取り合っていた
  • 部下同士の仲が悪くて必要な連携さえ取れていないと感じた

この記事では、184人の管理職経験者に対し、上記の3つの経験があるかどうかのアンケート調査を実施しました(実施日は2026年5月12日から5月17日まで)。経験が「ある」と答えた人には、そのときにどのように対応したかも聞いていますので、皆さんがマネジメントの能力をもう一段高めるための参考にしてください。

2 上司からの指示が急に変わり、部下への説明に困った

1)47.8%が経験あり

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上司からの指示が急に変わり、部下への説明に困ったという経験が「ある」と答えたのは、管理職経験者184人のうち47.8%(88人)、「ない」も47.8%(88人)でした。

2)対応は「会社・上司の方針として説明した」が最多

上司からの指示が急に変わり、部下への説明に困ったときの対応を、82人に自由回答で答えてもらいました。最も多かったのは、「会社・上司の方針として説明した」の29人でした。

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自由回答の内容としては、例えば次のようなものがありました。

1.会社・上司の方針として説明した

  • 企業内の指示内容がそれまでと変化することはしばしば起こり得ると平素から話しており、こうしたコメントをつけて部下に説明した
  • 経緯を含めて丁寧に実情を説明して、方向転換への理解を得た
  • その内容については、上司とよく話し合った結果やむを得ないと判断したと伝えた
  • 分かる範囲で経緯を説明しつつそのまま伝えた
  • 会社の方針だと割り切って説明する
  • 会社の方針だから仕方ないといって説明した
  • 組織論として、こんこんと説明した
  • 会社の決定事項ということで変更した背景については分かったら説明する

2.そのまま伝えた

  • できるだけそのまま雰囲気が伝わるように伝達した
  • そのまんま「方針が変わった、ごめんなさい」と言う
  • 愚痴りながら方針が変わったことを説明した
  • 上長からの指示をそのまま伝える、理由は聞かれれば答える
  • そのまま事実を伝えた
  • 急な方針転換で申し訳ないが飲み込んで対応してほしい
  • 上司の指示なので、自分の中にわだかまりはあったがそのまま指示をした
  • 部下にそのまま説明した結果、会社を辞めた
  • 上司への愚痴を言いながらの説明をした
  • 事務的に伝えた

3.自分の考えも併せて伝えた

  • 会社の方針であって自分の方針とは異なることを併せて伝えた
  • 自分の思いと上司の思いを同時に伝えた
  • 自分の考えを部下に話して、上司の方針だからまずその方向で動くように説明した
  • 上司の指示でやるしかないと言いつつ、正しいのはこの考え方だと自分の考えを告げた
  • ありのまま話した後に自分の考えを伝える

4.上司に確認・交渉した

  • 自分が納得するまで上司に説明を求める
  • 「上司を説得するからしばらく待ってくれ」と言って当面の対応を依頼した
  • 変わった理由を再度上司に確認をして、自身が理解してから説明する
  • そういう上司が個人プレイをしたときには上司の上司に解決を求める
  • 正確には上司ではなく、国が方針を変えたためだったので、部下のみならず上司とともに、対応を検討した

3 部下が自分を飛び越えて自分の上司と連絡を取り合っていた

1)41.8%が経験あり

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部下が自分を飛び越えて自分の上司と連絡を取り合っていたという経験が「ある」と答えたのは、管理職経験者184人のうち41.8%(77人)、「ない」は48.9%(90人)でした。

2)対応は「特に何もしない・黙認」が最多

部下が自分を飛び越えて自分の上司と連絡を取り合っていたときの対応を、71人に自由回答で答えてもらいました。最も多かったのは、「特に何もしない・黙認」の41人でした。

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自由回答の内容としては、例えば次のようなものがありました。

1.特に何もしない・黙認

  • ケースバイケースだが、必要な事例ならば納得して何もアクションは起こさなかった
  • そのまま放置、自分の至らなさを考えた
  • 上司が要求したことなので、どうしようもなかった
  • 上司または部下から、連絡を取った内容について報告があったので特に何もしなかった
  • 必要性があって連絡を取ったのだと思い、何もしなかった
  • 立場をわきまえられる人材ではないので、気の毒な人物として捉えている
  • そういう人(自分を飛び越える人)は、注意しても繰り返すので、特に何もしなかった
  • 何もしていない。印象が悪くなっただけ
  • 苛立ったが見てみないふりをした

2.確認・共有を求めた

  • 三者(自分、自分の上司、自分の部下)で話し合いをした
  • 「案件内容が直ぐに処理する緊急性を感じて、私の留守中に部長に話した」旨の報告があったので、むしろ融通性のある行動だと伝えた
  • 事後報告でいいから教えて欲しいと伝えた
  • 必要に応じてそのような対応を取ることは仕方がないか、自分にも情報を共有するよう指示した
  • 理由を確かめる意味で、本人から事情を聴く

3.注意・指導した

  • 分かった時点で、愚かな行動だったことや、個人プレイの危うさを説き、周りにもわかる方法で個人的な点数稼ぎだったことを知らしめた
  • それを繰り返すと、必ず自分の身に返ってくる災いがあると指摘する
  • 内容によりけり、職制の重要性を伝える
  • 自分がされたらどう思うかを告げて諭した
  • 組織で動いているから順番を間違わないようにと注意した

4 部下同士の仲が悪くて必要な連携さえ取れていないと感じた

1)40.2%が経験あり

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部下同士の仲が悪くて必要な連携さえ取れていないと感じたことが「ある」と答えたのは、管理職経験者184人のうち40.2%(74人)、「ない」は51.1%(94人)でした。

2)対応は「個別に話を聞いた・面談した」が最多

部下同士の仲が悪くて必要な連携さえ取れていないと感じたときの対応を、69人に自由回答で答えてもらいました。最も多かったのは、「個別に話を聞いた・面談した」の24人でした。

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自由回答の内容としては、例えば次のようなものがありました。

1.個別に話を聞いた・面談した

  • 個別の話し合いと、双方の部下と仲の良い別の部下に間に入ってもらい修復を試みた
  • 個別に話し合って、必要な結果をまとめることに努める
  • 個別に話し合う。互いに関わりのない業務を担当させる
  • しばらくの間様子見、状況が険悪なら双方から言い分を聴取
  • 個別およびチームとして話し合いをもった
  • 個別に話した後三人で話す機会を設けた
  • 自然にフォローした

2.特に何もしなかった

  • ハラハラしながら見守った
  • 特に何もせずにやる気のある人材とのコミュニケーションを大事にする

3.複数・全体で話し合った/業務上の対処

  • 本人同士で対策を考えさせる
  • 割り切って連絡取るように伝えてしばらく注意して見守った
  • 仕事は仕事と割り切ってやるように指示する
  • 個々にチームとしての必要性を説明した
  • 全員の前で、よく説明をして、協力をしてもらう
  • ミーティングを行い、妥協点を見つけた

4.異動・業務分離など構造的に対処した

  • 担当業務を分けて、一緒に仕事をさせない。最終的にはどちらかを異動させる
  • 特に何もしていない。片方の異動

以上(2026年6月更新)

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