あなたの常識を見直す「NGな褒め方、叱り方」/武田斉紀の『次世代リーダーに必須のコミュニケーション習慣』(9)

書いてあること

  • 主な読者:会社経営者・役員、管理職、一般社員の皆さん
  • 課題:最近話題のZ世代(1990年代後半以降生まれで会社においては20代前半くらいまで)だけでなく、それ以前の平成生まれ(30代前半くらいまで)の世代と、現在経営や管理職を担っている昭和世代との世代間ギャップが注目されています。それは価値観の違いやコミュニケーションの違いとして表れ、変化や多様性が求められる昨今、日本企業において深刻な経営の足かせとなりつつあるようです。
  • 解決策:まず会社においてZ世代を含む平成生まれと昭和生まれの世代背景を整理しながら、ギャップを埋めるための「価値観の変化」を明らかにします。その上で、筆者が多くの講演や企業研修で紹介してきた『次世代リーダーに必須のコミュニケーション習慣』を実践的に指南します。

1 相手を【どのように】褒めるべきかを、意識できていますか?

今シリーズでは、昭和生まれの管理職・リーダー世代と、平成生まれ、とりわけ「Z世代」との価値観に、ここ10年ほどで“真逆”といえるほどのギャップが生まれていることを取り上げています。

そして、世界のビジネス上の価値観は、平成生まれや「Z世代」の価値観のほうに寄っており、会社の成長を今後も目指すためには管理職・リーダー側の皆さんが、価値観やコミュニケーション習慣を見直す必要に迫られているのです。

第6回からは、『次世代リーダーに必須のコミュニケーション習慣』その1の『傾聴』に続いて、その2『褒める』を取り上げています。前回までで【何を】【どのように】褒めればよいかについて、おのおの整理して5項目ずつの活用テクニックを伝授しました。

今回は、引き続き「NGな褒め方」について、また「叱り方」をテーマにお話ししていきたいと思います。

2 NGな褒め方2選

NGな褒め方 ①他人と比較して褒める

例えば「〇〇さんよりすごいね」「〇〇さんはダメだけど、あなたは違うね」といった褒め方です。

上司がしがちなのが、部下の同期や近い世代との比較です。「同期の〇〇さんはできないのに、あなたはすごいね」「職場の若手〇人の中で一番すごいね」など。比較したほうが分かりやすいだろうと思われるかもしれませんが、比較された相手はどう感じるでしょう。

褒める相手と2人きりのときに伝えるから大丈夫と思われるでしょうか。身内の会合で「ここだけの話ですが」と軽口をたたいたはずが、公になって謝罪に追い込まれた政治家を、私たちは何度見たことでしょう。

今の世の中、もう“ここだけの話”などどこにも存在しません。いつかは比較対象にされた本人の耳にも入ってしまうと考えるべきです。

褒められたはずの本人も、素直に喜べないかもしれません。比較された相手が親しい人だとなおさらでしょう。そして「この上司は、陰で自分のことも引き合いに出して悪く言っているかもしれない。褒めてもらっても額面通りに受け取れない」と感じるでしょう。これでは逆効果です。

NGな褒め方 ②「〇〇なのにすごいね」

例えば「若いのにやるね」「女なのに頭が切れるね」「バイトなのに働き者だね」「主婦なのに責任感あるね」といった褒め方です。

同じ「〇〇なのにすごいね」でも、「すごい、1年目とは思えないね」であればOKではないでしょうか。先に挙げた例と何が違うか分かりますか。

前者の4つには「〇〇なのに」の対象に対する「~のくせに」といった少し見下したニュアンスが含まれていませんか。そうしたニュアンスを相手は敏感に感じ取るものです。

ではどうすればよいのでしょうか? そうです。「〇〇なのに」の部分は余計なのです。「すごいね」だけでいいのではないですか? 具体的に何がすごいと思ったのかを添えてあげれば相手はもっと実感できるはずです。

3 褒めてばかりで、叱らなくていいの?

第6回から今回の第9回まで4回にわたって「褒めましょう」と言い続けてきました。若い世代との間に “真逆”といえるほどの価値観のギャップが生まれていて、世界のビジネス上の価値観もそちらにあるのだから、管理職・リーダー側の皆さんが変わらなければならない、だから「褒めましょう」と。

今日までに「早速、褒めてみた」という人はどれくらいいるでしょう。私がとらわれていたような次の3つの誤解は解けたでしょうか。

【誤解①】「褒める」なんて自分には無理と思い込んでいる

【誤解②】他人を「褒める」と、その分自分が損をする

【誤解③】「褒める」と相手が慢心して天狗(てんぐ)になってしまう

【誤解①】については、最初は相手の反応を気にしながらびくびくだったかもしれませんが、気にせず続けていたら相手の反応も好意的に変わってきたのではないでしょうか。

頑張って続けていけば、あなたは「褒め上手で、部下を育てるのが上手な上司」と呼ばれるようになれます。

そうなれば【誤解②】など氷解してしまうでしょう。

いくら部下が優秀で結果を出し続けたとしても、周囲は「〇〇さんが活躍できるのは、上司の〇〇さんが褒めて伸ばしてくれるからだね」と見てくれるはずです。①の反応も含めて、損どころか、お得なことこの上ないのです。

【誤解③】についても、あなたがいくら褒めても相手は思っていたほど天狗にはならないことに気付いたでしょう。しかし中には褒めれば褒めるほどに慢心し増長して、仕事に適当に手を抜く人も出てくるかもしれません。

そこで「褒めてばかりで、時には叱らなくていいの?」という疑問が湧いてきていないでしょうか。

年齢も経験も違うのだから上の者が叱って教えてやらなければいけないんだとおっしゃるでしょうか。

私も大学にまで行かせてもらって社会人40年、いい歳になってそれなりの経験もありますが、とはいえ限られた世界の経験です。

この歳になっても知らなくて恥をかきそうになったことは、何度もあります。理系出身でネットビジネスを立ち上げた経験からパソコンには詳しいほうですが、スマホについては子どもたちに教えてもらってばかりです。また私が学生時代に習ったはずの知識や常識が、その後の発見や理論で覆っていることも多々あります。

上司と部下の関係であろうと、上司の知らないこともいっぱいあるのです。そんな中で年齢や経験は違えど、お互い“大人同士”なのに、大人が大人を「叱る」のはおかしくないですか。

では、試しに叱ってみてください。相手はあなたの話を理解して、素直に受け入れてくれましたか。逆にあなたがさらに上の上司や先輩から叱られたとして、素直に受け入れてすぐに行動を変えられますか?

私は素直に受け入れられる自信がありません。まして叱られた経験の少ない若い世代はどうでしょうか。

「叱る」ことで、あなたが本当に伝えたい意図が相手に伝わるでしょうか。

4 「叱る」のではなく、「注意やアドバイス」をすればいい

実際に叱ってみると分かりますが、相手はあなたの話を理解し素直に受け入れてくれるどころか、むしろ反発してしまうでしょう。従来の関係性すらこじれて尾を引くかもしれません。こうなってからいくら褒めても効果なし、後の祭りです。

「叱る」のではなく、「注意やアドバイス」をすればいいのです。「注意やアドバイス」のし方にもコツがあります。

1)先に良いところを「褒めて」から行う

先に良いところを褒められると、人は認めてもらえたと感じます。その上での注意やアドバイスであれば受け入れやすいものです。

例えば「〇〇さんはいつも一生懸命ですね。でもここだけは直してほしい、みんな困っていますよ」「ここの企画はすごくいいよね。ただこっちについては、お客様はどう思うだろう?(例えばこうしては?)」

ちなみにNGな褒め方①で触れた、他人と比較して「注意やアドバイス」をするのもNGです。例えば「同期の〇〇さんはこんなにできるのに悔しくないの?」。理由は申し上げるまでもありませんね。

2)なるべく前向きな表現で、期待を伝える

これも相手を認めることに通じるのですが、例えば「〇〇さんならできると思う」「〇〇さんならもっとできるよ」「みんな喜ぶよ、私も助かるなあ」。

3)できるだけ相手に考えさせ、自律的に

こちらからあまり具体的な注意やアドバイスをすると、相手は“指示”だと捉えます。人によっては指示には素直に従いたくないと思うかもしれませんし、毎回ただ指示に従うだけでは人は成長しません。

できるだけ相手に自ら考えさせることで、本人の成長も責任感も促せます。

例えば「A社のことは担当のあなたが一番よく知っているのだから、ベストな方法を考えてみて」といったように。

5 部下が上司に褒められたいこと、使ってほしい褒め言葉とは?

話を「褒める」に戻しましょう。調査によれば「部下が上司に褒められたいこと」は1位「努力」、2位「成果」、3位「個性」だそうです。

「成果」が出たときはもちろん褒めてほしいでしょうが、成果はいつも出るとは限りませんし、成果の裏には大抵多くの努力が潜んでいます。そこも見ていてくれて「努力」を褒めてほしがっているのです。

同じく「部下が上司の褒めてほしい言葉」は1位「さすがだね」、2位「がんばったね」、3位「安心して任せられるね」だそうです。

いずれも自分を一人の人間として認めてほしいという気持ちが表れていませんか。部下は何人いようとそれぞれ異なります。上司に求められている役割は、部下一人ひとりを活かして会社の期待に応えることです。

「褒める」にしても、時には「注意やアドバイス」を添えるにしても、部下一人ひとりに目を配り、個々の力を引き出していくことが肝要です。それは手間もかかるし遠回りなように見えて、結局は組織を活かすための近道なのだと思います。

最後までお読みいただきありがとうございました。次回は『次世代リーダーに必須のコミュニケーション習慣』その3をテーマにお話ししていきたいと思います。

<ご質問を承ります>

ご質問や疑問点などあれば以下までメールください。※個別のお問合せもこちらまで

Mail to: brightinfo@brightside.co.jp

※武田が以前上梓した書籍『新スペシャリストになろう!』および『なぜ社長の話はわかりにくいのか』(いずれもPHP研究所)が、ディスカヴァー・トゥエンティワンより電子書籍として復刻出版されました。前者はキャリア選択でお悩みの方に、後者はリーダーやトップをめざしている方にお薦めです。

『新スペシャリストになろう!』 https://amzn.asia/d/e8GZwTB

『なぜ社長の話はわかりにくいのか』 https://amzn.asia/d/8YUKdlx

以上(2024年3月作成)
(著作 ブライトサイド株式会社 代表取締役社長 武田斉紀)
https://www.brightside.co.jp/

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経営者のパフォーマンスを上げる休息のポイントは「睡眠」と「軽めの運動」

書いてあること

  • 主な読者:多忙なため、睡眠時間を削るなどしていて、あまり休めていない経営者
  • 課題:昼夜を問わない不規則な働き方に慣れてしまって、休息のポイントが分からない
  • 解決策:質にこだわった睡眠を取る、アクティブ・レストなどの軽めの運動を取り入れる

1 経営者が取るべき「質の良い休息」とは

元気でハツラツとした経営者は周囲を明るくします。活力ある経営者の姿は社員にとって安心感がありますし、取引先などからは、経営者の活力が「会社の活気」ととらえられ、元気な経営者が経営する会社は一目置かれます。

健康の秘訣はさまざまですが、この記事で取り上げるのは「休息」です。経営者には労働時間という概念がなく、昼夜を問わず不規則に働き、休みの日も何かしら仕事のことを考えているという人が多いでしょう。そんな忙しい経営者だからこそ、

仕事でより良い結果を出すための休息、すなわち「質の良い休息」を取ることが大切

です。この記事では、質の良い休息を取るために大切な2つのポイントを紹介します。

  • 質にこだわった睡眠を取る
  • アクティブ・レストなどの軽めの運動を取り入れる

2 質にこだわった睡眠を取る

1)睡眠不足が招くパフォーマンスの低下

睡眠時間を削って仕事に打ち込む経営者は多いです。しかし、睡眠不足は判断力や思考力に大きな影響を及ぼします。例えば、厚生労働省「健康づくりのための睡眠指針2014」では、

  • 人間が十分に覚醒して作業を行うことができるのは起床後12~13時間が限界
  • 起床後15時間以上では酒気帯び運転と同じ程度の作業能率まで低下する

とした研究結果を紹介しています(なお、「睡眠指針2014」は2023年12月に改訂され、「健康づくりのための睡眠ガイド2023」としてまとめられました)。仕事のパフォーマンスを上げたいなら、睡眠時間を削るのではなく、むしろしっかり眠ることが大切です。

2)時間にこだわるよりも質にこだわる

「睡眠時間は8時間がよい」「睡眠サイクルは90分なので、その倍数で起きるのがよい」といった話を聞くことがあります。ですが、睡眠時間や睡眠サイクルには個人差があるため、必ずしも時間だけにこだわる必要はないでしょう。

睡眠時間が極端に短いのは問題ですが、

  • 大切なのは、自分にとっての最適な睡眠時間や睡眠サイクルを知り、習慣化すること
  • そのための第一歩は、記録を残し、自分の睡眠の特徴をつかむこと

です。

例えば、毎日の就寝時間や起床時間、「スッキリ起きられた」「だるさを感じた」などの寝起きの状態、「集中できた」「午後はずっと眠気を感じていた」などの日中のパフォーマンスなどを、簡単に記録します。睡眠時間や睡眠効率(実際の睡眠時間÷ベッドにいる時間×100)を計測できるウエアラブルデバイスなどもあるので、活用してみるとよいでしょう。

1週間の記録でも、どれくらい睡眠時間を確保すれば、パフォーマンスを発揮できるのかをある程度把握できます。例えば、7時間の睡眠で十分なパフォーマンスを発揮できるのであれば、毎日24時に就寝して翌朝7時に起床するなど、

就寝時間と起床時間をできるだけ一定にすることが肝心

です。

3)「寝だめ」よりも「短い昼寝」

普段は睡眠不足になりがちな場合、時間に余裕がある日に「寝だめ」をしようとする人がいますが、実はあまりお勧めできません。一時的な疲労回復には効果があるという研究もありますが、睡眠不足の日とそうでない日とで睡眠時間の長さに開きがあると、体内のリズムが崩れ、だるさなどを感じるようになるといわれているからです。

睡眠不足を解消したい場合、寝だめよりも効果的といわれているのが、

ごく短時間(15~20分)の昼寝

です。毎日の就寝時間と起床時間を一定にした上での昼寝であれば、体内のリズムも崩れにくいですし、もともと13時~15時前後の時間帯は、昼食を取ったのと相まって、疲労や眠気を強く感じやすいので、判断力や集中力の回復にも効果的です。ただし、昼寝が20分を超えると深い睡眠に入ってしまい、かえって覚醒に時間がかかる場合があるので注意しましょう。

4)体内の温度を下げると眠りやすい

人間は、睡眠時には熱が皮膚の外に放出され、体内の温度が下がります。そのため、就寝前に体内の温度を下げると寝つきやすくなるといわれています。

例えば、就寝前にぬるめのお風呂や足湯につかると、体を温めた後に手足表面からの熱放散が増え、体内の温度が低下しやすくなります。また、睡眠中は電気毛布の加熱を切り暖房の温度を下げるのも効果的です。逆に、睡眠中に電気毛布を利用したり暖房の設定温度を高くしたりすると、体内の温度が上昇して夜中に目覚めやすくなってしまいます。

5)寝酒は控える

就寝前にお酒を飲むいわゆる「寝酒」が習慣となっている人もいるかもしれません。たしかにアルコールには、一時的に寝つきがよくなり睡眠が取りやすいと感じさせる効果があります。

ただし、こうした効果があるのは最初だけです。一定の時間がたつと、アルコールが体から抜けていく反動で眠りが浅くなり途中で目覚めてしまうなど、睡眠の質が悪化します。また、毎日アルコールを飲んでいると寝つきの効果も薄れ、飲酒量を増やす原因にもなります。

3 アクティブ・レストなどの軽めの運動を取り入れる

1)疲労回復のためにあえて体を動かす

疲労回復のためには、「体を休めたほうがよいのでは?」と考える人も多いのではないでしょうか。しかし、軽めの運動は疲労回復に効果的とされています。

例えば、アスリートの中には、ハードな試合を行った翌日に「アクティブ・レスト(積極的休養・積極的休息)」と呼ばれる軽めの運動をする人が多いです。アクティブ・レストを行うと、血流が良くなって疲労物質の排出が促され、疲労回復の効果が高まります。また、幸せホルモンとして知られる「セロトニン」の分泌が高まり、不安やイライラの解消にもつながります。

2)アクティブ・レストは頑張り過ぎないことが大切

アクティブ・レストでは、

20~30分程度のウオーキングなど頑張り過ぎない程度の運動をするのが基本

です。「1駅分を歩く」「2~3フロアの移動であれば、エレベーターではなく階段を使う」などでも構いません。ウオーキングなどで体が温まった後にストレッチで筋肉をほぐすと、さらに効果的です。逆に激しい(強度の高い)運動をすると、かえって疲労が蓄積される恐れがあるので、長時間や速いペースでのランニングなどは避けましょう。

動画やアニメーションなどで軽めのトレーニングメニューを紹介してくれたり、引き締めたい部位や運動時間を選択するだけでお勧めのトレーニングメニューを提示したりするスマホアプリなどもあるので、活用してみるとよいでしょう。

3)話題のマインドフルネスに挑戦

アクティブ・レストのように積極的に体を動かすわけではありませんが、姿勢や呼吸法などを意識して瞑想する「マインドフルネス」に挑戦してみてもよいでしょう。マインドフルネスに取り組むことは、集中力の向上やストレス軽減の効果があるとされています。

マインドフルネスで、よく知られているのが「呼吸瞑想法」です。10~15分程度を目安に、

  • 背筋を伸ばして椅子に座り、足を肩幅に開いて肩の力を抜く
  • 目を閉じる(または視線を斜め前に落とす)
  • 体全体で自然に呼吸し、呼吸に意識を向ける
  • 「スピーチ原稿を作らなければ」など、雑念が湧いて呼吸に集中できなくなったら、「スピーチ、スピーチ」など、あえて雑念の内容を心の中でつぶやき、それから呼吸に意識を集中させる

といったものです。なお、瞑想をスムーズに行えるようサポートしてくれるスマホアプリなどもあるので、併せて活用してみるとよいでしょう。

以上(2024年3月更新)

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【中堅社員のスピーチ例】一歩を踏み出せば、後は楽しむだけ

おはようございます。今日は、私が昔、祖父に言われた言葉について話します。祖父は遠方に住んでいて、私とは、お盆とお正月の年2回だけ顔を合わせていました。中学1年のお盆に祖父の家に行った際、祖父から「最近、学校はどうなんだ?」と尋ねられた私は、「正直、あまり楽しくないんだよね」と返しました。

当時の私は、学校のクラスになじめず、勉強の成績もあまり良くなくて、鬱屈した日々を過ごしていたのですが、祖父は温厚な態度を崩さず、しかし、私をしっかり見つめてこう言いました。「お前は最近、何か新しいことにチャレンジしたかい? 楽しくないのは、もしかしたら、お前が何もしていないからかもしれないぞ」

このときの祖父の言葉を、私は話半分に聞いていて、あまり気に留めていなかったのですが、最近、仕事の中でふと、このときのやり取りを思い出す出来事がありました。

上司から、「ChatGPTを使って、社内資料に使う図表を作るように」と指示されたときのことです。図表自体はシンプルな作りですが、ChatGPTに作らせるには、指示の出し方に工夫が必要です。しかも、私はChatGPTに不慣れで、何度指示を出しても、思い描く通りの図表ができません。エクセルを使えば楽なのにと思いましたが、上司から「ChatGPTの使い方を身に付ければ、業務が効率化できる。たまには、新しいことにチャレンジしなきゃダメだ」と言われ、ハッとしました。

言われてみれば、私は最近、定例の業務を作業的にこなすだけで、チャレンジというものをしていませんでした。ふと、祖父の言葉を思い出し、「さすがに、このままではダメだ」と腕まくり。

私は、ChatGPTに出した自分の指示と、その指示によって生成された図表を、全て一覧にして見比べてみました。すると、自分の指示と、生成される図表との間にある規則性が、次第に分かってきました。何だか楽しくなってきた私は、その後も失敗を重ねつつ、指示の出し方を修正し、気付けば思い描く通りの図表を完成させていました。今では、ChatGPTへの指示の出し方をさらに工夫し、より複雑な図表も作れるようになっています。

私がやったことは、単に上司の指示を実行しただけで、チャレンジと呼ぶには少しおこがましいかもしれません。ですが、新しい世界に触れる、あがく、形にする、この一連の流れがとても楽しく、図表を完成させたときには、しばらく味わっていなかった、確かな達成感がありました。

自分の知らないことに挑戦するのって、面倒だし、勇気がいりますよね。私も正直、苦手です。しかし、今回の出来事から「苦手と思う気持ちを抑えて、一歩を踏み出せば、後は楽しむだけ」ということを実感しました。もし、皆さんの中に、最近仕事がなんとなく面白くないと思っている人がいたら、改めて祖父の言葉を贈ります。

あなたは、最近、何か新しいことにチャレンジしていますか?

以上(2024年3月作成)

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画像:Mariko Mitsuda

情報セキュリティを担保するために

独立行政法人情報処理推進機構から「情報セキュリティ10大脅威2024」が公表されました。このうち「組織」向け脅威を見ると、外部からの攻撃によるもののほか、内部不正や不注意による情報漏えいなど、社内起因の脅威も垣間見られます。本稿では、社内起因の脅威のうち、内部不正にフォーカスを当て、現況と対策をお伝えするとともに、それを担保する規程の例をご紹介いたします。

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情報セキュリティを担保するために

独立行政法人情報処理推進機構から「情報セキュリティ10大脅威2024」が公表されました。このうち「組織」向け脅威を見ると、外部からの攻撃によるもののほか、内部不正や不注意による情報漏えいなど、社内起因の脅威も垣間見られます。

本稿では、社内起因の脅威のうち、内部不正にフォーカスを当て、現況と対策をお伝えするとともに、それを担保する規程の例をご紹介いたします。

1 内部不正による情報漏えいの現況と対応について

東京商工リサーチの調査によると、2023年の「個人情報漏えい・紛失事故」の件数は175件(前年比6.0%増)となっており、3年連続で最多件数を更新しました。そのなかで、情報の不正利用や持ち出しにより情報漏えいした「不正持ち出し・盗難」は24件(構成比13.7%)で、前年の5件から約5倍に増加しています。

情報のデータ化が進み、大量な情報であっても瞬時に操作できるようになりました。そのようなことから、企業における重要な情報は厳格に管理する必要性が高まっています。その管理や脅威への対策としては、次のようなことを実施することが考えられます。

脅威への対策

2 情報保護に関する規程について

前出のような対策については、漠然と運用するだけでなく、対策を担保する措置が必要です。例えば、企業と労働者とで情報保護に関する覚書を取り交わす、就業規則の服務規律に記載する、別途、情報取り扱いのルールについてのガイドライン等を作成して通知することなどが有効です。

次に、参考として経済産業省が公開している秘密情報管理に関する就業規則「服務規律」への規定例をご案内いたします。

秘密情報管理に関する就業規則「服務規律」への規定例

3 さいごに

企業の経営資源として、「ヒト」「モノ」「カネ」に「情報」が加わってから長らく経ちますが、ICT化の進展も相まって「情報」の価値が年々高まっています。

今一度、自社の情報資産について目を向けながら、保護体制について見直してみてはいかがでしょうか?

※本内容は2024年2月14日時点での内容です。

(監修 社会保険労務士法人 中企団総研)

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一流の経営者は健康管理も手を抜かない

書いてあること

  • 主な読者:自分の健康に自身があって、不摂生をしがちな経営者
  • 課題:多忙であり、自身の健康維持を後回しにしがち
  • 解決策:いつ健康を損ねるか分からないことを自覚し、簡単な健康管理から始める

1 日ごろから心がけたい7つの健康管理術

経営者が健康でハツラツとしていることは、経営者自身だけではなく、周囲にも良い影響を与えます。活力ある経営者の姿は社員に安心を与えます。また、取引先などは、

経営者の活力を「会社の活気」ととらえる

ので、元気な経営者が経営する会社に一目置くことになります。

ですから、「自分は健康だから大丈夫」と不摂生をせずに、自分の健康に注意しましょう。まずは、すぐに取り組める7つの健康管理術を紹介します。

1)しっかり寝る

かつては「睡眠時間の短さ」を自慢する人もいましたが、今はそのような時代ではありません。睡眠が心身の健康に与える重要な役割が解明されているからです。経営者は、多忙で、生活が不規則になりがちですが、しっかり睡眠を取るように時間を確保しましょう。

2)栄養バランスの取れた食事をする

経営者は会食が多く、栄養バランスの取れた食事をするのが難しいこともあります。そこで、毎回の食事の量を控えめにしたり、サラダやフルーツを多く摂取して、外食で不足しがちなビタミンやミネラルの補給に努めたりするなどの工夫が大切です。また、「食事を取るタイミング」「食事の中身(カロリー)」を、アプリで記録するのも効果的です。

3)お酒をあえて飲まないスタイル

ここ数年で、お酒を飲めるけれど、量を控えたり、あえて飲まなかったりする人が増えてきていることをご存じですか。そうしたライフスタイルを「ソバーキュリアス」と呼びます。会食でも、お酒を控えめにしたり、飲まなかったりすることで、思考もクリアになって会話に集中できるというメリットもあります。

4)趣味などで気分転換を図る

気分転換は効率化や新しいアイデアの発想につながります。ゴルフなど仕事上の付き合いにつながるスポーツの他、仕事から完全に切り離した趣味を楽しむのもよいでしょう。交友関係が広がり、思わぬところで仕事の関係につながることもあります。

5)気持ちを明るく保つ

経営者がストレス過多の状態になることを防ぐためには、日ごろから心に余裕を持ち、前向きな気持ちを維持しましょう。日常生活で笑いを増やすように努めたり、一歩引いて道を譲るように心がけたりすることで、心に自然と余裕が生まれてくるものです。

6)定期的にスポーツをする

ジムに通ったり、ジョギングをしたりするなど、身体を積極的に動かしましょう。毎日30分程度歩くなど軽い運動も健康に良いです。運動のための時間をつくるのが難しい場合は、「職場ではエレベーターではなく、階段を使うようにする」など、ちょっとした工夫をしてみましょう。

7)健康診断を受ける

健康管理を行うために、健康診断を受けたり、人間ドックを利用したりするとよいでしょう。また、経営者が率先して健康診断を受ける姿勢を見せることで、社員の健康管理への意識を向上させ、企業全体の受診率を上げる効果も見込めます。

2 「万が一」への備え

健康を損ねてしまった場合の対策も欠かせません。最も深刻な事態として想定されるのが、経営者の死亡です。万が一、経営者が死亡してしまった場合、金融機関からの借入金の返済・金利引き上げなどの要請、あるいは取引先からの買掛金や未払金の回収などの要請を受けるなど、企業は資金面の問題に直面する可能性があります。

また、交通事故やスポーツ中の転倒、心筋梗塞や脳梗塞、がんなどによって、入院が長期化したり、障害が残ったりして長い間働けなくなってしまうケースもあります。

こうした場合の資金面の対策としては、生命保険や損害保険を活用する企業が多いようです。仮に、そのような資金面の対策を講じていない場合は、早急に対策を検討する必要があります。

また、既に対策を講じている企業でも、事業の規模や内容は変化するため、自社の状況を踏まえた上で、保障金額などを定期的に見直しましょう。

3 経営者の「自覚」が大切

大切なことは、経営者本人が健康の維持に関心を持つことです。何の根拠も無いのに「自分だけは病気をしない」と考えがちですが、こうした意識が、健康管理に対する自覚の欠如につながり、結果として疾病や疾患などを招くことがあります。

経営者の健康管理に関する最大のポイントは、「人間である以上、いつ健康を損ねるか分からない」ということを改めて認識することです。同時に、経営者が健康を損ねた場合の影響がどれほど大きいものかについても認識しなければなりません。

以上(2024年3月更新)

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「睡眠不足」の経済損失は18兆円? 快眠のための8つのポイントを紹介!

書いてあること

  • 主な読者:睡眠不足などの睡眠に関連した悩みを持つビジネスパーソン
  • 課題:睡眠不足を解消したい、良い睡眠を取って健康になりたい
  • 解決策:睡眠サイクルを崩さないなど、快眠のための8つのポイントを紹介

1 睡眠不足による経済損失は年間18兆円

「健康経営」が注目される昨今ですが、中でも重要視されている分野の1つが「睡眠」です。睡眠は、人が生きる上で欠かせないものであり、

  • 疲労がたまった脳や体を休め、心身のバランスを取る
  • 成長ホルモンを分泌し、体の成長を促す、体の免疫力を高める、精神を安定させる

などの役割があります。ですが、日本では成人の5人に1人が睡眠の悩みを抱えているとされる他、睡眠不足による生産性の低下などにより、年間18兆円の経済損失との試算もあります。

この記事では、産業医監修のもと、

睡眠不足がもたらすリスク、昼寝の効能、快眠のための8つのポイントなど

をまとめました。健康経営には取り組んでいるけど、「睡眠についてはあまり考えたことがなかった」という人は、ぜひこのコンテンツをご確認ください。

2 睡眠不足がもたらすリスク

1)睡眠不足が企業にもたらす悪影響

睡眠不足の経験がある人は多いと思います。睡眠不足は脳の働きを鈍らせ、身体能力を低下させることが分かっています。病気が悪化したり、事故やミスをしがちになったりするなどは典型例です。

厚生労働省「健康づくりのための睡眠指針2014」では、

  • 人間が十分に覚醒して作業を行うことができるのは起床後12~13時間が限界
  • 起床後15時間以上では酒気帯び運転と同じ程度の作業能率まで低下する

とした研究結果を紹介しています(なお、「睡眠指針2014」は2023年12月に改訂され、「健康づくりのための睡眠ガイド2023」となりました)。

また、睡眠不足が連日続くと作業能率はさらに低下し、もし睡眠不足が6~7日間続いた場合、その後3日間は十分な睡眠時間を確保しても、日中の作業能率は十分に回復しないようです。ですから、毎日十分な睡眠時間を確保することが重要なのです。

2)ストレスチェックの義務化で関心が高まる睡眠

従業員50人以上の事業所には、ストレスチェックの実施が義務付けられています(従業員50人未満の事業所は努力義務)。これは、うつ病などメンタルヘルス不調を未然防止するための制度ですが、標準とされる57の質問には「よく眠れない」という項目が含まれています。

不眠症状とうつ病は密接に関連しているため、ストレスチェックと併せて、従業員の睡眠状態にも気を配ることは、メンタルヘルス不調の未然防止策としても重要でしょう。

3 昼寝の効能

朝早くから活動を続けている人間の脳は、覚醒してから5~6時間もたつと疲労が蓄積されていきます。特に13~15時前後の時間帯は、昼食を取ったのと相まって、疲労や眠気を強く感じることも多いでしょう。昼食後の数時間は生産性や判断力が低下し、ミスや集中力の低下(ボーッとする、あくびをするなど)が目立ちます。

このときにコーヒーを飲んだり体を動かしたりして、午後の仕事に備える人も多いと思いますが、睡眠不足を自覚しているなら、

ごく短時間(15~20分)の昼寝は効果的

です。短時間であれば、昼寝は脳を活性化させ、判断力や集中力を回復させます。ミスの減少、生産性の向上、事故予防、心身の健康増進なども期待できます。ただし、昼寝が20分を超えると深い睡眠に入ってしまい、かえって覚醒に時間がかかる場合があるので注意しましょう。

なお、会社によっては、昼寝(シエスタ)休憩を設けていたり、仮眠が取れるスペースなどがあったりするところもあります。

4 快眠のための8つのポイント

1)規則正しい生活を送る

  • 毎日同じ時刻に眠り、決まった時間に起きると、体内に睡眠のリズムがつくられ、不眠解消につながる
  • 休日もそのリズムを崩さない
  • 睡眠のリズムが狂っている場合は、太陽の光を浴びるとよい

2)朝食をしっかり食べる

  • 朝食は覚醒後のエネルギーとして利用されるため、しっかり摂取する。朝食を抜くと、その分のエネルギーを体内で補完しなくてはならないため、体に負担がかかってしまう
  • 食事を3度きちんと取ると、睡眠リズムが回復し、健康的な生活サイクルがつくられる

3)寝る前にぬるめのお風呂にゆっくり漬かる

  • ぬるめのお風呂に20~30分ほどゆっくり漬かることで、心臓に負担をかけることなく体を温め、心身共にリラックスした状態をつくる
  • 市販の入浴剤や防水機能が付いた音楽プレーヤーなどを活用することで、リラックス効果を高める

4)適度な運動をする

  • 適度な運動は熟睡を促す効果がある
  • 過剰な運動は心身を活発にするため、寝る前には控える

5)昼寝をする

  • 昼寝は午後の活動を活性化させる効能があり、夜の熟睡につながる
  • 時間帯は13~15時が望ましい。あまり遅い時間に昼寝をすると夜に眠れなくなる
  • 睡眠時間は15~20分くらいを目安にすること。1時間以上寝ると、逆に疲労がたまってしまう

6)お茶やコーヒーの量を減らす(カフェインを減らす)

  • カフェインには覚醒作用があるので、寝る前に摂取すると不眠の原因になる
  • カフェインを摂取し過ぎると、頭痛やめまい、胃腸障害などを引き起こすことがあるので注意する

7)睡眠環境(枕、ベッド、照明、音楽など)を改善する

  • 頭の位置や首の角度を考慮した枕、適度な硬さのベッド、柔らかく周辺を照らす間接照明、リラックスを促す音楽など、睡眠環境を自分の嗜好や体に合うように工夫する

8)寝ることを意識し過ぎない

  • 「寝ないと体が持たない」「たっぷりと睡眠を取らないと病気になる」などと強く意識し過ぎてしまうとそれが自己暗示となり、かえって寝られなくなるので、横になったら寝ることを意識せず、音楽を聴いたり、体の力を抜いたりするなどしてリラックスするとよい

これらの方法は、人によっては効果を発揮しなかったり、逆に眠りを妨げる恐れもあったりするので、自分に合った方法を見つけ、快眠につなげていくとよいでしょう。

5 寝酒は逆効果

寝付けないときに寝酒を飲むという人もいるでしょう。実際、アルコールには眠りを誘う作用があり、寝付きは良くなりますが、その一方で、眠りが浅くなってしまうことがあります。

浅い眠りとは、すなわち睡眠の質の低下です。例えば、二日酔いの朝など寝付いたのは遅い時間なのに、なぜか目が覚めてしまうことがありますが、これはアルコールによる覚醒作用です。「寝付けないから寝酒」というのは、実は逆効果なのです。

6 睡眠薬は必ず医師の判断で

最後に、睡眠薬(睡眠導入剤)を飲むときの注意点を紹介します。睡眠不足が続くと生産性や判断力が鈍るため、ビジネスパーソンの中には睡眠薬を使用されている方も多くいらっしゃるでしょう。

しかし、睡眠薬は使用法を誤ると、心臓や血管に負担がかかったり、依存症に陥ったりするリスクがありますので、使用の際は医師に相談し、正しい服用を心掛けなくてはなりません。自己判断で服用量を増やしたり、アルコールと一緒に服用したりしないよう注意しましょう。

以上(2024年3月更新)
(監修 株式会社フェアワーク 吉田健一)

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画像:unsplash

ChatGPT×経営者186人アンケート! どんなふうにChatGPTを使っていますか?

書いてあること

  • 主な読者:ChatGPT初心者。または、まだ使っていない経営者やビジネスパーソン
  • 課題:そもそもどうやって使えるの? 他の人のChatGPTの使い方を知りたい
  • 解決策:経営者の60%以上は「使用経験あり」もしくは「今後、使いたい」。アンケート結果から、実際の用途、効果などを知り、とにかくChatGPTに触れてみよう

1 他の人のまねでいい。まずはChatGPTに触れてみよう!

「使い方が分からないから」。2024年1月に行った経営者アンケートで、「ChatGPTを使用したことはなく、使用したいとも思わない」と回答した1人にその理由を尋ねたときの答えです。この人のように、使い方が分からないからChatGPTを使っていない人は多いのです。

この記事で「ChatGPTの使用経験について」のアンケート結果をご紹介しますので、他の経営者の使い方や感じている効果などを参考に、ChatGPTを使ってみてください。すでに使っている方は自分の現状とアンケート結果を見比べるのもいいでしょう。

新しいものかつ、誰でも簡単に触れられるのが今のChatGPTです。まず、一度、触れてみましょう。ちなみに「うれしい気持ちの画像をつくってください」とChatGPTに指示したものが次の画像です。こんなふうにChatGPTとやり取りすることもできるのです。

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2 ChatGPTの使用に関する経営者186人アンケート

1)ChatGPTの使用経験について

ChatGPTの使用経験は次の通りです。「使用したことがある」と「使用したことはないが、使用したい」を合わせると、実に66.7%もの経営者が使ったことがある、もしくは使いたいということになります。

なお、「使用したことはなく、使用したいとも思わない」と回答した人の理由は、「使い方が分からないから」の他は、「使うタイミングがないから」などがありました。

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2)ChatGPTの活用方法について

ChatGPTの活用方法(どのような業務に使っているか、もしくは使いたいか)は次の通りです。一番多いのは「文書作成(例:報告書、提案書)」で、次に「マーケティング(例:コンテンツ作成、SNS管理、アイデア出し)」が続きます。「その他」の回答としては、コーディング、プログラム作成といったものもありました。

一番多かった「文書作成(例:報告書、提案書)」に使った(使いたい)理由としては、「文章のたたき台づくりに使って、文書作成を省力化できるから」「書類づくりをスピードアップできるから」という回答がありました。

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3)ChatGPTの効果について

ChatGPTの効果(業務における変化)は次の通りです。一番多いのは「効率化、時短」で、次に「新しい視点」が続きます。

「効率化」は分かりやすいとして、「新しい視点」についてどういうことか尋ねたところ、「質問の返答の中には、今まで自分たちが考えていなかった内容が含まれることがある」「人の行動に対する新しい視点を与えてくれたり、やりたかったエクセルでの画像取り込みコードを生成してくれたりした」といった回答がありました。

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4)ChatGPTでやっていることについて

ChatGPTを使うときに実施していること(工夫などを含む)については次の通りです。一番多いのは「わからない、特にない」ですが、その次には「質問の仕方や回答を社内で色々試して情報をシェアしている」「文章だけでなく、エクセルの集計にもChatGPTを活用している」が続きます。

「質問の仕方や返答を社内で色々試して情報をシェアしている」と回答した人に、その理由を尋ねたところ、「どんな質問をしたらどのような回答が来るか、まだよくわかっていないところがあるので、なるべく社内で共有して、無駄な質問や的外れな質問をしないようにするため」「色々試して情報をシェアすることで、より良い活用方法を見いだそうとしているため」といったものがありました。

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5)ChatGPTの難しいところについて

ChatGPTの難しいところについては次の通りです。一番多いのは「情報の信ぴょう性、鮮度がわからない」で、次に「こちらの意図がなかなかうまく伝わらない」が続きます。「その他」の回答としては、「無料版なのでデータが古い」といったものもありました。

情報の信ぴょう性、鮮度は無料・有料、バージョンなどによっても印象が変わりそうです。一方、「こちらの意図がなかなかうまく伝わらない」というのは、AIとのやり取りだからこその難しさと考えられます。そこで、そう回答した人に理由を尋ねたところ、「質問についての返答が、的外れなことがあったため」「入力にコツがあるようなのですが、自分がそれをよく知らないからだと思う」といったものがありました。

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6)ChatGPTの今後の用途について

ChatGPTの今後の用途については次の通りです。一番多いのは「文章などコンテンツ作成の効率化」で、次に「社内の知識共有、マニュアル作成」「新しい商品やサービスのアイデア出し」が続きます。

「その他」の回答としては、「コーディングチェック」「プログラム作成」「対話的な反応」といったものもありました。

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7)ChatGPTを使わない理由について

最後に、ChatGPTについて「使用したことはなく、使用したいとも思わない」と回答した33.3%の人に尋ねた、ChatGPTを使わない理由については次の通りです。一番多いのは「よく知らないから」で、次に「自社では使う必要がないから」「使う機会がないから」が続きます。

「その他」の回答としては、「人の道に反するから」「使用することによる弊害や、セキュリティーの保証が不明確」といったものもありました。

いずれにしても、使ってみたことがない方は、「一度、試しに使ってみる」ことで分かってくることがあるかもしれません。

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以上(2024年3月作成)

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画像:Arnav Pratap Singh-Adobe Stock

なぜ人は「肩こり」になるのか? 職場でできる解消法と併せて紹介

書いてあること

  • 主な読者:肩こりに悩むビジネスパーソン
  • 課題:そもそも、なぜ肩こりになるのか? どうすれば改善できるのか?
  • 解決策:主な原因は「筋肉の過度な緊張」。机や椅子の高さなどオフィス環境の改善を図ったり、こりをほぐすマッサージなどを行ったりすることで改善できる

1 軽く見てはいけない「肩こり」

ずしりと何かが乗っかるような不快感に、鈍い痛み……。「肩こり」はいつの時代も、多くのビジネスパーソンを悩ませます。有訴者率の上位5症状(2022年)を見ても、男女ともに、肩こりは「腰痛」に次いで第2位にランクインしています(厚生労働省「令和4年国民生活基礎調査」)。

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「肩こりや腰痛がもたらす経済損失は約3兆円」と試算した研究結果もあるほどで、会社の生産性を考える上でも、実は肩こりはとても重要な問題です。

「肩こりはあって当たり前、一生付き合うもの」と考えている人が多いでしょうが、

実は「オフィス環境」「マッサージやストレッチ」「生活習慣」を少し見直すだけで、肩こりを和らげられる可能性

があります。産業医監修のもと、肩こり解消のポイントをまとめましたので、気になる人はぜひこのコンテンツをご確認ください。

2 なぜ、肩こりになるの?

肩こりの主な原因は、「筋肉の過度な緊張」です。

人間は、首の骨を支柱として重い頭や腕を支えていて、その周りの首や肩の筋肉には常に大きな負担がかかっています。これらの筋肉が過度に緊張すると、血行不良が生じて酸素や栄養分が末端まで行き届かなくなり、筋肉は酸欠状態になります。

そして、酸欠状態でエネルギーを発生させると、乳酸などの老廃物が生み出されます。

血行が悪いと、老廃物は十分に排せつされず筋肉内に蓄積され、それが神経を刺激することで痛みや不快感が発生します。これが「肩こり」の正体

です。筋肉が過度に緊張する理由は、主に3つあります。

1)姿勢

人間の背骨は横から見ると緩やかなS字形に湾曲していて、全身のバランスを取ることにより、重心が偏らないようになっています。ですが、不自然な姿勢を取り続けると、全身のバランスが崩れてしまい、一部の筋肉が過度に緊張して、肩こりが起こります。うつぶせや腕枕などの不自然な姿勢で寝ている場合なども、肩こりになりやすいです。

2)運動不足

運動不足が続くと、筋肉の柔軟性が低下して次第に硬くなり、血管が圧迫されて血行が悪くなります。全身の筋力が弱ることにより、首や肩の筋肉に大きな負担がかかり、肩こりが起こります。

3)ストレス

ストレスがたまると、自律神経のうちの交感神経が刺激され、筋肉が緊張して血管が収縮し、肩こりが起こります。ストレスの原因は、多忙や人間関係、性格などさまざまですが、急激な環境の変化(「部署異動や転勤」など)があったときなどは、特に注意が必要です。

以上が、筋肉が過度に緊張する理由ですが、この他に、

内臓疾患(狭心症などの心疾患、肝炎・胆のう炎など)の症状で、肩こりが起こるケース

もあります。ですから、「頭痛や目まいなどを伴う」「肩以外の部分にも痛みがある」といった場合は、できるだけ早く医師に相談することをお勧めします。

3 オフィス環境を整えよう

デスクワークで長時間同じ姿勢を取ったり、パソコンを使用したりすることが多い職種では、特に肩こりに悩む人が多くいます。ここでは、肩こり対策としてのオフィス環境の改善法を紹介します。

1)机や椅子

机や椅子の高さが自分に合っていないと、首や肩、腕に力が入りすぎて肩こりが起こりやすくなるため、デスクワークでは机や椅子の高さの調節が重要になります。

理想的な椅子の高さは、座ったときに「膝と腰の角度が90度」になるのがよいといわれます。また、机の高さは椅子に座った際に「肘と同じくらい」が理想です。

2)デスクワークの姿勢

パソコンで作業をしていると、気付かないうちにディスプレーに近づいてしまうことがありますが、そのような場合、下を向く時間が長くなり、首の筋肉を過度に使ってしまいます。また、考え事をしているときなどは、足を組んだり、頬杖をついたりしがちですが、こうした姿勢も、首や背中の一部の筋肉に大きな負担がかかります。

デスクワークの姿勢は、

  • ディスプレーから40センチメートル以上目を離す
  • 視線を水平よりも少し下くらいに保つ

のが理想です。背筋をしっかりと伸ばして座り、体重は左右均等に配分するよう意識しましょう。また、机の周りが暗いと前かがみの姿勢になりやすく、これも肩こりの原因になります。ですから、スタンドライトなどを利用して十分な明るさを確保するようにしましょう。

なお、長時間パソコンに向かっていると、疲れ目による肩こりが起こりやすくなります。適宜休憩を取り、遠くの景色を眺めたり目薬を差したりして、目を休めることを心掛けましょう。

4 その場でできる簡単なマッサージやストレッチ

こり固まった筋肉をほぐすには、マッサージやストレッチを行うとよいです。首筋や肩の筋肉をもむ、軽くたたく、さらには肩こりに効くツボを指圧すると効果的です。ただ、その日の体調などによりマッサージやストレッチが逆効果になる恐れもあるので、自己判断はせず、医師・専門家の指示に従い、自分に合ったものを取り入れましょう。

1)マッサージ

人間の体には、内臓の働きや血行に大きく関係するツボ(経絡)があり、これらのツボを指圧することによって血行が良くなります。肩こりに効くツボは次の通りです。

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  • 風池(ふうち):後頭部、髪の毛の生え際のくぼんだ部分
  • 天柱(てんちゅう):後頭部、髪の毛の生え際にある太い2本の筋肉の外側の部分
  • 肩井(けんせい):肩のほぼ中央。肩先の中心点と首の付け根を結んだ真ん中部分
  • 肩髃(けんぐう):肩の前側にある腕との境目のくぼんだ部分
  • 曲垣(きょくえん):肩甲骨の内端のすぐ上にあるくぼんだ部分
  • 膏肓(こうこう):背骨の中心部分から指4本分外側に行った部分

これらのツボを、親指・人さし指・中指などで、体の中心に向かって押し込むように、ゆっくりと指圧します。その際、一定のリズムで繰り返し指圧して刺激を与えるとよいでしょう。なお、首・肩周り以外にも、次のような肩こりに効くとされるツボがあります。

  • 曲池(きょくち):肘を曲げた際にできるしわの外側の部分
  • 手三里(てさんり):肘を曲げるとできるしわから、指3本分手首寄りの親指側の部分
  • 外関(がいかん):手首の中央から指3本分肘寄りの部分
  • 合谷(ごうこく):手の甲。親指と人さし指の付け根の骨に近い部分
  • 頸頂点(けいちょうてん):人さし指と中指の付け根の間の部分

2)ストレッチ

筋肉をゆっくりと引っ張ったり伸ばしたりするストレッチも、肩こり解消に有効です。 ストレッチの基本は、首と肩の筋肉をほぐすことです。

  • 両手の指を組んで大きく背伸びをする
  • 手を伸ばして後ろで交差させて、ゆっくりと前屈する
  • 30秒ほど時間をかけて、首を大きくゆっくりと回す

などをしてみましょう。

なお、ストレッチを行う際は、深く息を吸い込んで、吐き出すようにすることで、さらに血行が良くなります。腹式呼吸(おなかを膨らませながら息を吸い、おなかをへこませながら息を吐く呼吸法)を取り入れると、より効果的です。

5 生活習慣(食生活、歩き方や立ち方、服装など)に注目

肩こりの症状は、日ごろの生活習慣でも、ある程度改善されます。日常生活の中での見直しのポイントを紹介します。

1)食生活

肩こりの主な原因は筋肉の過度な緊張による疲労や血行不良なので、「筋肉の疲労を解消する」「血行を良くする」などの効果がある食べ物を取るのも効果的です。肩こりに効くとされる主な栄養素は次の通りです。

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これらの栄養素が含まれる食べ物をバランスよく取ることが重要です。なお、表中の栄養素は食事の他、サプリメントで補ってもよいでしょう。

2)歩き方や立ち方

歩くときは背筋を伸ばして顎を引き、腕を歩く速度に合わせて軽く振るようにすると、正しい姿勢を保つことができます。通勤途中の電車などでも、「かばんなどを持つ手を時々左右で替える」「片側だけに体重をかけない」など、体のバランスを取ることを意識しましょう。

寝るときも、枕のサイズや柔らかさなど、自分に合ったものを選ぶなどして、バランスの良い姿勢で眠ることが大切です。

3)服装など

重い洋服は肩こりにつながりやすくなります。特に、冬場は厚着をすることが多いため、コートなどの防寒具はなるべく軽めのものを選びましょう。

また、靴選びも肩こり対策として重要です。足に合わない靴やヒールの高い靴を履いていると、歩き方に無理が生じて全身のバランスが崩れてしまい、一部の筋肉に負担をかけることになります。靴を買う際には、店で専門家の意見を聞きながら、自分に合ったものを選ぶとよいでしょう。

4)運動

運動不足は筋肉の硬化による血行不良を招きます。「休憩時間に簡単な体操をする」「エレベーターやエスカレーターを使わずに階段を利用する」「休日にウオーキングや水泳など、全身を動かすスポーツをする」など、日常から意識して運動を行うことが重要です。

5)ストレス対策

ストレスは、仕事や日ごろの生活の中で少しずつ蓄積され、やがて大きくなると肩こりを引き起こします。「小まめにストレッチをする」「一日のうちでゆっくりできる時間を持つ」「趣味に没頭する」などで、ストレス解消を心掛けましょう。

6)その他

肩こりは血行不良によって起こるため、こっている部分を温めて血行を良くすることが解消につながります。例えば、「入浴時に温かいシャワーを当てて刺激する」「乾いたタオルをのせ、その上から温めた蒸しタオルを当てる」「ドライヤーの温風やカイロを当てる」などの方法が効果的です。

以上(2024年3月更新)
(監修 株式会社フェアワーク 吉田健一)

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画像:pixta

忙しい経営者のダイエットは無理をせず、“コツコツ”がポイント

書いてあること

  • 主な読者:健康管理の一環としてダイエットを考えている経営者
  • 課題:忙しくて運動をする時間が取れないし、会食が多くてダイエットが難しい
  • 解決策:隙間時間を活用した運動や、緩やかな糖質制限ダイエットなどに取り組む

1 あなたの健康管理は万全ですか?

「体が資本。ビジネスをする上で、健康が第一」です。

言われなくても分かっていることですが、経営者は「多忙でなかなか運動をする時間が取れない」「会食に行く頻度が高い」といったケースが多く、ダイエットがしにくい環境に置かれています。

とはいえ、経営のかじ取りをする経営者の身に、何か起きてからでは手遅れです。最近、体重が気になるという人は、できるだけ早い時期からダイエットに努め、健康な体をつくっていくことが大切です。この記事では、忙しい経営者がダイエットを成功させるポイントと、具体的なダイエット方法を紹介します。

2 ダイエットを成功させるポイント

1)無理をせず、“コツコツ型”で進める

ダイエットの目標は、健康な体を手に入れることであり、無理をして体を壊してしまっては本末転倒です。短期間で大きな成果を上げようとするのではなく、時間をかけて少しずつ減量にチャレンジしましょう。

大幅な減量を目指す場合も、いきなり過大な目標を立てるのではなく、まずは無理のない範囲で設定してください。それを達成できたら、改めて次の目標を設定するといったように、“コツコツ型”のダイエットがお勧めです。

なお、健康面で不安がある場合は、必ず医師に相談してからダイエットに取り組みましょう。

2)「隙間時間」をうまく使う

ダイエットに取り組む際は、毎日同じ時間に食事や運動をするなど、生活リズムを整えることが大切です。また、朝は体内の血糖値が低い関係で比較的脂肪が燃焼しやすいため、午前中の運動はダイエットに効果的といわれています。

ただ、午前中はメールの確認や打ち合わせ、業務指示などで特に忙しい経営者も多いでしょう。そうした場合は、無理に午前中に運動しようとせず、業務の合間や帰宅後のプライベートな時間など、自分の生活時間に合わせて、小まめにダイエットに取り組むとよいでしょう。

3)ダイエット(運動)仲間と一緒に取り組む

1人でダイエットを続けるのはなかなか大変ですが、仲間がいると、モチベーションが上がって取り組みやすくなることもあります。例えば、週に1度ランニングをする仲間などがいれば、「自分も頑張ろう」と張り合いが生まれます。

4)自分の現状をしっかりと把握する

ダイエットに取り組む場合、食事の摂取カロリー量や運動量の参考とするために、BMIなど自分の体に関するデータを把握しましょう。

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また、ダイエット中は毎食の摂取カロリーを記録しておきましょう。そうすると、例えば「1日に必要なエネルギーは2200キロカロリーなのに、今日の摂取カロリーは2800キロカロリーだった。600キロカロリーオーバーだから、明日からはもう少し食事量を調整しよう」といった具合に、自分の状況に合わせてダイエットの方針を決められます。

毎食の摂取カロリーを記録するのが難しい場合は、手帳にその日に食べたものをメモしておき、後でまとめて計算すればよいでしょう。

3 日々の食生活を見直す

1)糖質制限ダイエットを試してみる

糖質制限ダイエットは、パンや甘いものなどの糖質の摂取量を抑えるダイエット法です。制限する糖質量によって異なりますが、外食でも対応しやすく、前述したような細かいカロリー計算をしなくても、ある程度成果が出やすく、ダイエットの定番としてよく知られています。

手軽に取り組む場合は、朝食のパンを低糖質の商品に置き換える、朝食と昼食は通常通り食べて夕食のみおかずだけでご飯を抜くなど、糖質の高いメニューをあらかじめ把握しておき、無理のない範囲で糖質の摂取を控えるとよいでしょう。

2)かむ回数を増やして食事の量をコントロールする

かむ回数が増えると、満腹中枢や摂食中枢が刺激され、脳が満腹だと感じるため、食事の量を減らしても満腹感を得やすくなります。また、がんや虫歯・歯周病の予防、全身の体力向上にも効果があるといわれています。

日本歯科衛生士会「よく噛んで食べるための7カ条」を意識するとよいでしょう。

  1. 一口30回、噛んで食べる
  2. 右で10回、左で10回、両方で10回、噛んで食べる
  3. 飲み込もうと思ったら、あと10回噛む
  4. 食べ物の形がなくなるまで、よく噛む
  5. 先の食べ物を飲み込んだら、次のものを口に入れる
  6. 口に食べ物が入っている間は、水分を摂らない
  7. 一口食べたら、箸を置く

3)低カロリーで満腹感を得る

カロリーを抑えたものを多く食べて満腹感を得る方法もあります。例えば、白米に刻んだしらたき(こんにゃく)を混ぜて、かさを増やすなどの方法もお勧めです。

また、野菜サラダを多く食べた後に肉などのメイン料理に手を付けるなど、食べる順番も工夫しましょう。一般的に、最初に野菜をよくかんで食べると満腹感が高まり、炭水化物などの過剰摂取を防げるといわれています。さらに、野菜に入っている食物繊維は、血糖値の上昇を抑える効果があり、糖尿病の予防にもつながります。

4)夜遅くに食べない

ダイエットをする場合、夜遅くの食事は避けましょう。なぜなら、エネルギーが消費されにくく、余ったエネルギーが体脂肪として蓄積され、肥満の原因になります。また、翌朝は食欲がなくなり朝食が食べられなくなることで生活リズムにも悪影響が出ます。

ただし、忙しい経営者はどうしても食事が夜遅くになってしまうこともあるでしょう。そのような場合、できるだけ低脂肪で消化の良いものを食べるようにしましょう。野菜などを多く取り、お肉や揚げ物などは少なめにするのがお勧めです。

4 運動によって代謝しやすい体をつくる

1)運動をする際の参考

運動をして消費カロリーを増やすことは、ダイエットの基本です。運動で消費されるカロリーはそれほど多くないものの、筋肉がついて基礎代謝が上がれば、太りにくい体質に近づきます。

継続的に取り組む運動の例は次の通りです。なお、性別や体重を選択して、簡単に運動の消費カロリーを調べることができるウェブサイトやスマートフォン用のアプリなどがあるため、運動をする際の消費カロリーの参考にしてみるとよいでしょう。

2)ウオーキング(散歩)に取り組む

昼食後のウオーキングを日課にするなど、小まめに歩くようにしましょう。歩くことは運動の基本であり、生活に手軽に取り入れられます。また、ウオーキングは、外の風に当たり体を動かすことで、気分をリフレッシュできます。行き詰まったときなどに思考を整える効果も期待できるでしょう。

3)ランニングやマラソンに取り組む

ランニングやマラソンに取り組むことも検討しましょう。ランニングやマラソンは体力をつけられるため、ハードに働きたい経営者にはお勧めです。

ただし、いきなりランニングやマラソンに取り組むのは、普段運動をしていない人にはハードルが高いかもしれません。そのため、例えば、東京マラソンへの参加を最終目標として、最初は短い距離から始めて少しずつ走行距離を延ばしていくなど、楽しみを見つけながら取り組むことがポイントになります。

4)筋トレに取り組む

ダイエットには筋トレもお勧めです。筋トレで筋肉量を増やして基礎代謝を上げれば、カロリーを消費しやすい体をつくれます。

筋トレというと、ジムにある器具を使っての本格的なトレーニングを想像する人も多いかもしれませんが、筋トレは自宅でも可能です。

腕立て伏せや腹筋、スクワットなどの自重トレーニングでも十分に筋肉をつけられます。忙しくてジムに通う時間が取れない経営者は、自宅などでの自重トレーニングを検討してみてください。

5)プロの手を借りるのも手

忙しい経営者は、限られた時間で効率的に運動をして、成果を上げたいと思う人も多いのではないでしょうか。こうした場合、トレーナーの力を借りるのも1つの方法です。体への負担を軽減させながら、自分に合ったトレーニングメニューを提案してもらえます。

最近は、トレーナーがマンツーマンで指導をしてくれる「パーソナルトレーニング」も増えているので、ぜひ利用を検討してみてください。

以上(2024年3月更新)

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画像:photo-ac