Z世代に聞いてみた どんな会社で働きたい?

書いてあること

  • 主な読者:Z世代を採用したいが、なかなか応募をしてもらえないと悩む経営者
  • 課題:会社として、どんな対策や準備をすればZ世代が関心を持つのか分からない
  • 解決策:Z世代を特別扱いせず、迎合もせず、会社としての「ありのまま」を伝える。ただし、「中で働く人」にフォーカスするなど、伝え方や届け方には工夫が必要

1 Z世代を採用するにはまず、「Z世代の声」を聞いてみよう 

会社の今後のためにも「若い人を採用したい」と、Z世代(この記事でのZ世代は10代から25歳くらいまで)に注目している経営者は多いものです。Z世代は、どのような価値観やキャリア観、人生観を持ち、どのような会社で働きたいと考えているのでしょうか。

Z世代といっても考え方は人それぞれで、環境によっても違います。実際にZ世代の方々に話を聞くと、中学・高校の頃から起業を意識し、そのための勉強をしている人、何か一つに特化した中小企業で働きたい人、大企業がいい人、芸術分野に進みたい人などさまざまです。

「Z世代」とひとくくりにするのはもはやナンセンスかもしれませんが、一方で、世代が離れているからこそ、「どんなふうにアプローチすれば響くのか、せめて傾向が知りたい」という人もいるでしょう。

そこで今回は、自らもZ世代であり、就活YouTuberとしてご活躍し、日ごろからたくさんのZ世代と接している株式会社Diaryの代表取締役社長、福田駿(ふくだ しゅん)さんにお話をお聞きしました。この記事では、その内容をまとめてご紹介します。

取材を通して見えてきたのは、変にZ世代に迎合せず、会社や経営者のリアルや本音、情熱を、嘘偽りなく発信し伝えることの大切さでした。

なお、記事の最後には、Z世代に「どんな働き方をしたいか」などを聞いたアンケート結果も掲載していますので、考え方の傾向についてご参考になれば幸いです。

2 「人検索」の信頼度。人とのつながりに価値を置くZ世代

1)Z世代の選択肢に入るには? SNS活用が有効

昔からある、学生の人気企業ランキング。大企業、世に名の知られたITベンチャーやコンサルティング会社などが上位に入っているイメージです。今のZ世代の場合はどうでしょうか。

結論からいうと、昔から変わらず、

「大企業」「知名度の高い会社」に行きたい

というニーズは、Z世代にもあります。

ただし、注意したいのは、

単にそういう会社しか知らないから、「その他」が選択肢に入らないというだけである

ということです。

「そもそもあまり世の中の会社を知らない」人たちに自社を認知してもらうには、フォローが必要です。その手段としてSNS、YouTubeなどは有効に活用したいものです。

一方で、福田さんによると「もう一つの軸として、ベンチャー企業やスタートアップ企業に入社したい人も増えています。その中でも、やはり見せ方やブランディングが上手な会社は、志望されやすいと思います」とのこと。

例えば、社員の働いている様子を伝えるSNSやYouTube、TikTokなどの動画配信をやっている会社は、新卒や第2新卒の採用に強い印象があるといいます。実際に、Z世代222人に「就職・転職に関する情報の入手方法」をアンケートしたところ、「SNSで入手する」が28.4%。これは、「就職・転職サイトで入手する」の47.3%に次いで、実に、2番目に多い回答でした(アンケートは2022年9月に実施)。

2)つながりが大切な「人検索」の時代

また、人とのつながりに価値を感じるZ世代は、「人検索」も大切にするのだと福田さんは教えてくれました。人検索とは、文字通り「人を軸にした検索」で、

  • 先輩がいる会社だから
  • 友達がインターンシップに参加した会社だから

といった「人とのつながり」から、情報を求めていくことをいいます。

Z世代の間で、人検索の信頼度はどんどん増しているといい、

  • 「あの人」が言っているから
  • 「あの人」がメディアで紹介していたから

などに価値を感じる人が多いそうです。

「人検索」はある意味、中小企業にとってチャンスな面もあります。大企業の場合、すぐに上長からの許可が下りなくて、SNS運用や動画配信がやりにくいかもしれませんが、中小企業だと、こまやかな配慮をしつつ、「小回りの利く運用」がやりやすいのではないでしょうか。

また、従来のサイト検索では、どうしても知名度の高い大企業しか検索されませんでした。しかし「知らないから検索されようがない」というところから、「人検索」であれば、人を介することで、認知される可能性があるのです。

3)情報感度が高い=若手を受け入れる態勢があるのでは

会社を検索しても、文字や写真だけでは、いまひとつ実態は伝わりづらいものです。恐らく多くの会社で、アットホームな雰囲気の写真や言葉が並んでいることでしょう。

文字と写真だけでは伝わらないものを、いかに伝えるか。SNSを活用するとしても、それぞれをどう使うのか。リアルに会う機会を設ける工夫なども必要です。

福田さんいわく、例えばTikTokなどを経営者がやっていると、「情報感度がかなり高い、ということは若手を受け入れる態勢があるんじゃないか」とも感じるそうです。ワンクリックで簡単にエントリーできてしまう時代ですから、「この会社に入ってみたい」という、ある意味「ファン」をどれだけ増やせるかが重要なのかもしれません。

また、社会的な信頼度が高いとされるメディアから、取材を受けたり紹介されたりした場合も、その事実をSNSや動画で発信することが大切です。それぞれの会社にもともとついているフォロワーを介して、興味のある学生に拡散される可能性があるからです。第三者という「人」、あるいは社会的な信用のあるところから発信されたことが、さらなる信用を築きます。

なお、Z世代の就活生は、次のような傾向があるそうです。

  • OB・OG訪問など、自分のなりたい人、憧れている人が受けていた会社を志望する
  • ランキングやリサーチを見て会社を選ぶ
  • 人材系のエージェントを利用し、ベンチャーなどを受ける

いずれにも共通しているのは、Z世代側は情報感度が高く、とてもよく調べているということです。やはり、Z世代に届く可能性を広げられるよう、SNSなどでこまめに情報発信するのが効きそうです。

4)近い世代と和気あいあいと働きたい。会社の平均年齢も重要な要素?

実際にZ世代の方に話を聞くと、「大企業は人間関係が難しそうだからあまり行きたくない」という声もありました。これは、どういったイメージを抱いているのでしょうか。

考えられる理由の一つとして、会社の規模が大きいと、一緒に働く人を選びにくい(どういう人と一緒に働くのか分からない)など、恐れを感じているというのがあるかもしれません。

また、社員の平均年齢も、Z世代が気にかける要素の一つだといいます。「ちょっと年の近い若い先輩がいたほうがよい」という声は多く聞かれます。

50代の社員しかいない会社に、20代前半の新卒社員が入社するとしたら、仕事の内容ややりがいなど、よほどの動機が必要なはずです。会社の状況にもよるので一概にはいえませんが、段階的に会社の平均年齢を下げていくというのも一策かもしれません。

5)裁量を大きく、休日しっかり、副業も。憧れる働き方のモデルは?

では、Z世代が憧れる働き方のモデルは、どのようなものなのでしょうか。

「人検索」にもあったように、やはり「憧れる会社」という面でも「人」は大事なようで、福田さんからは、Z世代が魅力を感じる会社の一つは、「憧れる人が働いている会社、かもしれません」という答えが返ってきました。

具体的には、自分たちが普段使っているサービスを運営する会社で、かつ若手の頃から裁量権を持って活躍している人が多い会社は、憧れの対象になるといいます。例えば、入社3年目で事業責任者の立場など、上の役位で物事を動かしている人。かつ休みもしっかり取り、週休3日で副業もといった働き方は、憧れられるそうです。ただ、福田さんはこう続けます。

「裁量権があるかどうかは、よく就活生から気になると言われることではあります。でも、それを意識しすぎて、実態と乖離(かいり)している情報を伝えたりするのはよくないですよね。やはり、リアルを伝えるというのが大事だと思います」

3 キラキラは必要ない。本音やリアルな実態を発信

ここまでZ世代の気持ちを考えてきましたが、とはいえ福田さんも言っていたように、彼らに迎合し、無理をして「キラキラ」に見せようとするのはよくありません。大切なのは、やはり、

本音やリアルな実態を、偽ることなく伝えること

です。無理をしてZ世代の気に入る感じに見せ、それで採用に至ったとしても、いざ実際に一緒に働けば、どこかでほころびは出るはずです。それは労使双方にとって不幸でしかありません。

「うわべだけのきれいごとを言っているようでは、信用できないと感じてしまう。本音をきちんと言っているのか、リアルな実態を発信しているのかを、包み隠さず伝える。そういうところは『この会社に入りたい』と思う要素として、とても大きいはずです」

結果としてエントリー数が少なかったとしても、それが本音やリアルな実態を伝えた上でエントリーしてきた人たちならば、「辞退率は低いのでは」と福田さん。

福田さんの言葉を借りると、変にZ世代を意識したり、短絡的に「憧れられる」会社や経営者、社員を目指したりする必要はありません。それよりも、ありのままを、熱意を持ってきちんと伝えることが重要です。デジタルに慣れており、プロモーションも見慣れているZ世代相手だからこそ、嘘をつかない、妙にきれいに見せない伝え方や発信の仕方が大切です。

経営者や社員が「うちの会社はこういうことを実現したいから、一緒にやりたい人、ぜひ1週間でもいいから、まず見にきてほしい」「私はうちの会社のこういうところ(仕事でも雰囲気でも)、めちゃ好きなんです。一緒に盛り上げてください!」くらいのほうが、臨場感や熱量が伝わり、Z世代の胸に迫るものがあるのではないでしょうか。

また、インターンシップを取り入れて、1週間など実際に一緒に働いてみると、お互いに実情が分かっていいかもしれません。その様子を経営者、社員、インターンシップ生(Z世代)がSNSや動画配信すると、リアルな姿が伝わりやすいでしょう。

株式会社Diary 代表取締役社長、就活YouTuber:福田 駿(ふくだ しゅん)さん

福田 駿

■株式会社Diary■
https://diary-inc.com/
■YouTubeチャンネル「しゅんダイアリー」(チャンネル登録数11万人以上)■
https://www.youtube.com/channel/UCdo3Z5oFt04IDMjpjaXN5hw

補足:Z世代に「就活・働き方」について聞いたアンケート

アンケート結果はあくまで一例です。世の中の全てのZ世代にあてはまるわけではありませんが、傾向を知るヒントになるかもしれません。会社を選ぶときには、やりがいや業種などもそうですが、給与の他、休日日数や勤務時間、勤務地といった働く環境も大切にしたいようです。

会社の何を見るか

「有名ではないが業績が安定している中小企業」で働きたいと考えるZ世代も多いようです。

働きたい会社

切磋琢磨(せっさたくま)し合えることより、「和気あいあい」を重視しているようです。

働きたい会社の雰囲気

どちらかといえば、人のサポートをする仕事のほうが望ましいようです。

希望の働き方

以上(2022年10月)

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画像:j.ennifer-shutterstock

新しいマーケティング戦略のヒントになる ターゲットに「自然に届く」新しくユニークな広告手法

書いてあること

  • 主な読者:新たな手法や意外な媒体で広告を出稿して、競合他社と差をつけたい経営者
  • 課題:より「自然な形」でターゲットの目に留まり、費用対効果の高い広告出稿をしたい
  • 解決策:少額からスタートできる新しい広告手法も含めて比較検討し、自社のターゲット層へ最も訴求できそうな手法を選ぶ

1 広がる広告の選択肢。音声広告や多様な屋外広告も登場!

コロナ禍で2020年から一時期落ち込んでいた広告出稿ですが、新たな広告手法の登場により、ターゲットへの訴求力の高い広告の選択肢が広がりを見せています。「広告白書2022年度版」(日経広告研究所)によると、次のような新しい動きもあります。

  • テレワーク中の「ながら聴き」需要やワイヤレスイヤホンの普及により、ターゲティング可能なデジタル音声広告の市場が伸長
  • 外出制限の緩和により、街中の人流が戻りつつあることから、屋外広告の出稿はデジタルサイネージを中心に回復基調にある

その一方で、

  • インターネット上の「リスティング広告」などについては、ユーザーのプライバシー保護の観点から、世界的に規制を強化する方向に進んでいる

ため、プライバシー保護の問題に抵触せず、「自然な形」で届く広告手法が求められています。

この記事では、こうしたニーズに応える、新しくユニークな広告手法を紹介します。ターゲットに不快感を抱かせずに「刺さる」広告手法を活用して、潜在顧客の獲得を狙ってみてはいかがでしょうか。

2 新しくユニークな広告手法

近年登場した、新しくユニークな広告手法の一例は次の通りです。次章から、それぞれの広告手法の詳細を説明します。

新しくユニークな広告手法の例

3 リアルな広告メディア

1)デジタルサイネージ広告

デジタルサイネージとは、デジタルサイネージコンソーシアムによると、ディスプレーなどへ映像による情報を表示させるメディアのことです。屋外や店頭、交通機関などで、電子掲示板・看板の役割を果たしているものを見かける機会も増えてきたのではないでしょうか。情報発信のメディアにとどまらず、広告に利用することも可能です。デジタルサイネージには、規模や大きさ、場所など、さまざまな選択肢があり、今後成長の見込める広告手法です。

1.オフィス内サイネージ広告

社内の情報共有ツールやコミュニケーションツールとして、オフィス内サイネージを導入する企業が増えていますが、例えば応接室や受付などに設置したサイネージでは、来客者向けに自社や商品のPRを流すのも一案です。

■エレコム「オフィス向けサイネージサービス」■
https://www.elecom.co.jp/solution/contents/signage/office/

オフィスに専用の冷蔵庫を設置し、健康的なサラダやフルーツ、総菜などを定期的に届ける「置き社食」のサービスである、KOMPEITOの「OFFICE DE YASAI」。同社は、「OFFICE DE YASAI」の冷蔵庫に設置したタブレット端末をサイネージメディアとして広告配信する「OFFICE DE MEDIA」も展開しています。オフィスで働くビジネスパーソンの目に留まりやすいのが特徴です。また、オフィスで働く人を対象に、冷蔵庫を活用したサンプリングやアンケート、テストマーケティングなどを行うことも可能です。食品会社がサラダ用のソースやドリンクをサンプリングし、アンケートを行って販促へ活かすといった活用がなされています。

■「OFFICE DE MEDIA」(KOMPEITO)■
https://www.officedeyasai.jp/lp/media/

2.スーパー店頭サイネージ広告

スーパーの店頭に置かれたサイネージメディアは、店舗内の販促情報と広告とが交互に映されるため、目に留まりやすく、購買の促進を期待できる広告手法です。広告以外にも、コロナ禍では、店舗の混雑状況や感染症対策の案内、レジ袋の有料化や、キャッシュレス決済のレジ案内などの告知にも一役買いました。

例えば、NTTテクノクロスが提供する店舗サイネージには、スケジュールの予約ができるものがあり、タイムセールなどの情報提供もタイムリーに行うことが可能です。

スーパーを訪れるのは、近隣に勤務先や住まいのある人であり、また家計の管理者であることも多いと考えられます。さらに駅前のスーパーであれば人通りも多いでしょう。そのため、地域の主婦層をターゲットとしたい企業や店舗にとって有効な広告手法です。

■NTTテクノクロス「ひかりサイネージ」店舗サイネージ■
https://www.hikarisignage.net/usecase/usecase_shop/

3.エレベーター内・エントランス設置型サイネージ広告

ビルやマンションのエレベーター内やエントランスに設置するサイネージもあります。不動産関連企業や、ビルメンテナンス、リフォームやリノベーションなどの企業に向いています。

エレベーター内サイネージについては、大日本印刷の実証実験で「マンション住民の6割以上が配信内容を見た」という回答が得られています。また、同社のエレベーター内サイネージには、カメラがついていることから、個人を特定せずに、広告を見ている人数や属性、広告を見た人の反応も把握できます。このため、より詳細なターゲティングができることと、インプレッションベースの広告料金が設定可能なことが大きな特徴です。

サイネージサービスを展開する東京という企業は、エレベーター内サイネージ、エレベーターホール向けサイネージ、また、エントランス向けに「無人コンシェルジュ」というユニークなサイネージサービスを提供しています。

NTTテクノロスが提供する、ビルのエントランスやロビーに設置するサイネージは、オフィスビルの従業員や利用者へ向けた広告手法です。一括集中管理のできるサイネージであれば、設置箇所が複数あっても、それぞれの場所に合わせたコンテンツを配信することが可能です。

■大日本印刷「エレベーター内デジタルサイネージELE PISION」■
https://www.dnp.co.jp/biz/products/detail/20172513_4986.html
■東京■
https://tokyo-inc.com/
■NTTテクノクロス「ひかりサイネージ」ビル・マンション■
https://www.hikarisignage.net/usecase/usecase_building/

4.タクシーの車窓サイネージ広告

タクシー車両の後方サイドガラスに広告を映し出す、車窓モビリティサイネージサービスです。歩道の通行人に対し、熱中症や天気予報、紫外線情報などの情報を織り込みながら広告を掲載していますので、UVケア用品や雨具など、気象に関連する商品やサービスを取り扱う企業に向いています。

「THE TOKYO MOBILITY GALLERY Canvas」は、気象情報会社のウェザーニューズと共同で、天気連動型の車窓サイネージ広告を提供しています。ウェザーニューズが「WxTech」(ウェザーテック)サービスとして提供する1kmメッシュの高精度な気象データ(他社は5kmメッシュ)を活用しているのが特徴です。紫外線指数とUVケア用品の広告を車窓サイネージに掲出し、車内ではUVケア用品のサンプリングやアンケートを行うというような連動も可能です。

■「THE TOKYO MOBILITY GALLERY Canvas」(ニューステクノロジー)■
https://canvas-tokyo.jp/

2)ウインドウビジョン広告

建物の窓に映像を映し出すウインドウビジョンという広告手法があります。全面ガラス張りの病院や不動産会社、カフェなどでよく利用されています。目に留まりやすい窓のある社屋や店舗を持つ企業にお勧めです。LEDを活用した事業を展開するLED TOKYOで提供しているウインドウビジョンは、サイズを選ばず、かつ外光を遮らないことで、開放的な空間を保ちながら広告を掲出することが可能です。

■LED TOKYO■
https://led.led-tokyo.co.jp/works_category/window_vision/

3)消火栓標識広告

街中の公道の上方に、赤い支柱に「消火栓」と書かれた円形の標識があります。地下に設置された消火栓の目印で、消防車が位置を見つけやすく、一般車両の駐車や物を置かれるのを防ぐためのものです。消火栓を設置している「消火栓標識」は、標識の下にある四角いスペースを、広告板として出稿者を募集しています。

通行者の目に留まりやすく、道路占用・道路使用および屋外広告物などの許可の取得手続きも不要です。広告料は月額5000円からで、広告料で標識の設置・維持管理費用も賄っていますので地域貢献にもつながり、地域に密着した企業や店舗にお勧めの広告手法です。

■消火栓標識■
http://www.syokasen.co.jp/

4)シャッター広告

空き物件のシャッターに広告を出稿する手法も登場しています。

メルカリが展開するオンラインショップ「メルカリShops」は、「3D店舗」と銘打ち、東京・渋谷センター街の空き物件のシャッターに、オンラインショップに登録した出店者の広告を掲載しました。広告に掲載している二次元コードから商品を購入できる仕組みになっています。

広告を出稿したのは4社で、いずれも地方の食品製造販売業者です。中には初めてオンラインショップに参入した、創業180年の味噌しょうゆ製造販売業者も名を連ねています。

■「メルカリShops」3D店舗(シャッター広告)■
https://about.mercari.com/press/news/articles/20211007_ooh/

4 ウェブ広告メディア

ウェブ広告に関しては、後述するApple、Googleの動向(第5章)によって、これまでの広告ターゲティングが難しくなることから、それに代替する広告手法を選択する必要性が高まっています。

1)SNS広告(Facebook、Twitter、Instagram、TikTok、LINE、YouTube)

細かくターゲティングできることと、少額からスタートできるという利点から、デジタル広告では、まずSNS広告やアプリ広告が選択肢となるでしょう。各SNSの国内アクティブユーザーの数(推定)や特徴は、次の通りです。

各SNSの国内アクティブユーザー数(推定)と特徴

広告のターゲットについて、年齢や性別、地域、関心のある分野、広告掲出時間・期間などを設定し、予算に応じた出稿を行うことができます。

2)アプリ内広告

個人情報保護の観点から、Apple、Googleが自社のブラウザであるSafari・Chromeで、サードパーティーによるクッキーの受け入れを制限する流れとなっています。その影響を受けにくい広告として、アプリ内に掲出する広告が挙げられます。

■Googleアプリ内広告「AdMob」■
https://admob.google.com/intl/ja/home/

3)TVer広告

TVerは、時間や場所にとらわれず、アプリやインターネットに接続したテレビ(コネクテッドテレビ)などから、過去に放送されたテレビ番組を視聴できるアプリです。2015年10月に登場しましたが、2019年7月から2022年7月までの約3年間で総ダウンロード数が2000万件から5000万件へと急増しています。

近年は、特にコネクテッドテレビでTVerを視聴する層が伸びており、コネクテッドテレビで視聴した動画が25%を超えています(2022年3月時点)。テレビの視聴者層の中で、該当するテレビ番組を視聴する目的を持った人だけに広告を配信することができるため、従来のテレビ広告よりも詳細にターゲティングすることが可能になりました。テレビCMを出稿するほどの予算はかけられなくても、テレビCMのような広告出稿を望む企業にお勧めです。

■TVer広告■
https://biz.tver.co.jp/

4)デジタル音声広告

デジタル音声広告は、音楽配信のSpotifyやラジオ番組を聴取できるradiko、ネットで音声配信できるPodcastなどへ、音声で出稿できる広告です。また、YouTube動画へ音声と静止画で出稿することも可能です。

デジタル音声広告市場は、AirPodsに代表されるワイヤレスイヤホンの普及や、Podcastが市民権を得たこと、またコロナ禍のテレワーク中の「ながら聴き」需要に大きく後押しされ、大きく成長しました。2020年の日本国内のデジタル音声広告市場は、前年比229%の成長を見せ、16億円規模となっています(デジタルインファクトの調査予測)。

オトナルは、デジタル音声広告に特化したサービスを展開しています。同社の八木太亮社長は、「デジタル音声広告の強みは、『ながら聴き』のように、ユーザーの生活と共存できること。また隙間時間に入れること」と言います。また、視覚広告よりも押しつけがましくなく、ユーザーに抵抗なく認識されやすい利点もあります。

中でもSpotifyは、利用開始時に性別と年齢を入力するシステムのため、ターゲティングがしやすいのが特徴です。また、若年層の利用の割合が高いことから、事例として、芸能人が語るラジオトークのような予備校の広告など、学習塾・予備校や大学からの出稿が多いといいます。さらに、商圏ごとのターゲティングも可能で、長野県のスキー場の広告では、県内向けと県外向けの2種類の広告を出しわけています。

■オトナル■
https://otonal.co.jp/

5 補足:Apple、Googleの動向に見るウェブ広告の今後

従来のインターネットによる広告ターゲティングには、ブラウザのクッキーや、端末の広告識別子が利用されてきました。しかし、これらの情報を取得するにあたっては、ユーザーのプライバシー保護の観点から、ユーザーの事前同意を得ることなど、規制を強化していく流れにあります。

Appleは2017年より、ブラウザ・Safariでサードパーティーによるクッキーの受け入れを制限し、現在は完全に停止しています。またiOS14.5(2021年4月26日リリース)から、全てのiOSアプリに対し、Appleが端末に割り当てているランダムなIDによるトラッキングについて、ユーザーの事前同意を得るよう義務付けました。なお、日経広告研究所「広告白書2022年度版」によると、2021年12月時点で、アプリのトラッキングを許可したユーザーは、全世界で24%にとどまりました(スマホアプリ調査会社Flurryの調査、Appleは非公開)。2022年4月、Metaは「トラッキング規制によって、2022年の売上高が100億ドル減る」との見通しを発表しています。

日本においては、iOSのシェアは63.6%と、世界平均の27.7%の2.3倍(2022年4月。調査会社Statconter)で、より影響は大きいものと考えられます。

一方、Googleもブラウザ・Chromeでのサードパーティークッキー受け入れ制限を、2024年後半までに行うとしています。2022年2月には、Androidで提供していた広告識別子の利用制限を前提に、代替技術の開発を進めると発表しています。

以上(2022年10月)

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画像:zapp2photo-Adobe Stock

【朝礼】趣味がないなら、ボランティアをやってみなさい

私は日ごろから皆さんに、「仕事以外の趣味に費やす時間を大切にしてほしい」と伝えています。それは、没頭できる趣味というのは人生を豊かにするし、職場以外の場所で得た経験というのは、仕事に活かせることも多いからです。

けれど、残念ながら当社には、「趣味は特にありません」という社員が少なくありません。そんな人にお勧めしたいのが、ボランティアです。

知っている人もいると思いますが、私はここ数年、休日を利用して地元の老人ホームで、「傾聴ボランティア」というものをやっています。75~90歳の幅広い年齢の方々から、これまでの体験や日々思っていることを伺うのです。

老人ホームの方々はご高齢なので、聞き取りが難しく、普段の会話よりも時間がかかります。けれど、戦中戦後の体験や私が生まれる前の地元の話を伺うと、驚きや感動があります。

また、老人ホーム内の恋の話を聞くと、いつになっても恋は人を元気にさせるものだなと感心するとともに、「老人ホームの方々に比べたら、私は若輩者。もっと若い気持ちでいなければ」と励まされることがあります。

歌が好きでいきなり歌い出す方や、お手玉が得意で80歳を過ぎて4つ、5つ投げられる方もいて、ヒヤヒヤしつつ、楽しく充実した時間を過ごせます。最後には皆さんからとても感謝されますので、うれしさと満足感を覚えて、気分もリフレッシュします。

そして、最初にお話ししたように、ボランティアは単に人生を豊かにするだけでなく、仕事に活かせることもたくさんあります。

老人ホームでの体験談は、誰もが関心を持って聞いてくれるので、仕事の打ち合わせの際のアイスブレークとして非常に役立っています。また、人生の先輩方のお話から、新しいビジネスのヒントを得ることもあります。

例えば、指が震えてスマホの画面を上手にタップできないとか、箸でうまく食べ物が持てないといった話を聞くと、手入力ではなく音声入力の精度を高めるスマホや、ピンセットのようなバネ付きの箸があるといいなとか、思いますよね。目の前で困っていることがあると、解決してあげたいと思うのが人情で、そういう目線で見ると、高齢者というのはアイデアの宝庫ともいえます。すでに商品化されているものも多いですが、このように、ボランティアの最中にビジネスに関するアイデアがひらめくことがよくあります。さらに、同じボランティア仲間を通じた人脈づくりも進んでいます。

どうでしょう? ボランティアは皆さん自身にとっても、会社にとっても、メリットがあると思いませんか? 社内で学んだことができるようになるだけでは、会社にとって新たな力にはなりません。けれど、皆さんが社外で学んだことを社内に持ち込んでくれれば、会社は新しい力を得ることができ、もっと成長するはずです。 

以上(2022年10月)

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画像:Mariko Mitsuda

【朝礼】あなたの仕事力を決めるのは「段取り力」です

皆さんは「段取り7分・仕事3分」という言葉を知っていますか。これは仕事のできる大工さんの条件で、「腕の良い大工は、段取り7分・仕事3分」といわれるそうです。能率的で、良い仕事をするためには、事前の段取りが大切であり、段取りをしっかり組める人こそが、腕の良い大工さんであるということです。確かに、大工さんに限らず、仕事ができる人というのは、仕事前のちょっとした時間を使ってうまく段取りを組んでいるものです。段取りが上手な人と一緒に仕事をすると、自分もテキパキと動くことができ、大変だと思われた仕事もあっという間に片付いてしまったという経験はみなさんもあるのではないでしょうか。

段取りを上手に組める能力を「段取り力」といいます。皆さんにも段取り力を上げていただいて、こうした「段取り上手な人」になってもらいたいと思っています。そこで、今日は、私なりの段取り力向上のためのコツをお伝えしようと思います。簡単なことですので、ぜひ、参考にしてみてください。

それは、「常に逆算して段取りを組む」ということです。仕事には必ず「いつまでに終わらせなければならない」という期限があります。ですから、期限から逆算して、それぞれの仕事をいつスタートすれば間に合うかを判断した上で、それらを整理しながら段取りを組むのです。

「そんなの、当たり前のことじゃないか」と思うかもしれません。確かに、これは社会人としてのイロハのイです。しかし、肝心なのは、ただ「逆算して段取りを組む」ことではありません。これが「常にできる」ことこそがこのコツの要点となる部分です。毎日の仕事は、上司からの指示、お客様からのクレームへの対応など、急な用件が次々と入ってきます。このように、あわただしく仕事をしているときにこそ、皆さんの段取り力の真価が問われます。

段取り力の足りない人は、急な仕事が重なると、余裕を失って「逆算して段取りを組む」ことができなくなってしまいます。そして、気持ちばかりが焦って、「とにかく仕事を片付けなければ」とバタバタと目の前の仕事から片付けようとするでしょう。しかし、段取りを忘れたこんな仕事の進め方は、思うようにはかどらない上にミスも発生して、能率が悪いことこの上ありません。

一方、段取り力の高い人は、どんな状況でも焦らず「逆算して段取りを組む」ことを忘れません。ですから、忙しいときでも、次から次へと着実に仕事をこなしていくのです。

「私は、バタバタしがちだな」。そう思う人は、忙しいときに、仕事から離れて5分程度の短い休憩を取るようにしてください。すると、焦っていた気持ちが落ちつくはずです。そうしたら、「常に逆算して段取りを組む」ということを思い出して、冷静な頭で仕事の段取りを組んでみましょう。

すると、その仕事がどんなに大変であったとしても、今まで以上に能率的にこなせるようになるはずです。

以上(2022年10月)

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画像:Mariko Mitsuda

居眠り運転防止に向けて(2022/10号)【交通安全ニュース】

活用する機会の例

  • 月次や週次などの定例ミーティング時の事故防止勉強会
  • 毎日の朝礼や点呼の際の安全運転意識向上のためのスピーチ
  • マイカー通勤者、新入社員、事故発生者への安全運転指導 など

秋の行楽シーズンを迎え、長時間の運転も増えるのではないでしょうか。そこで気を付けたいのが居眠り運転です。運転中に眠気を経験したドライバーも多いと思いますが、運転中の居眠りは重大な事故を招きかねず大変危険です。

今回は、居眠り運転の原因と防止策について取り上げます。

居眠り運転防止に向けて

1.居眠り運転の原因

居眠り運転は、危険への注意や回避ができず、死亡事故など重大事故につながる可能性があります。では、なぜ居眠り運転をしてしまうのか、主な原因を考えてみましょう。

(原因1)睡眠不足

まず最初に睡眠不足があげられます。睡眠は7時間程度が理想と言われています。睡眠時間が短くなるほど事故発生率が高まります。 (図1)

また、睡眠不足が続くと、疲労が蓄積し、居眠り運転や漫然運転を誘発し、信号の見落としや追突事故などを起こしかねません。

睡眠時間による事故発生率

出典:米高速道路交通安全局と全米自動車協会交通安全財団の調査データから当社作成

(原因2) 眠気のリズム

人には12時間周期の眠気のリズムがあり、2~4時と14~16時(起床から8時間後)は眠気が強くなる時間帯です。また、人の生体リズムにより夜半~早朝は眠くなる時間帯です。居眠り運転での死亡事故は
これらの時間帯に多く発生しています。(図2)

なお、これらの時間帯は交通量が比較的少なくなるため、ドライバーは単調な運転になりがちです。

居眠り運転死亡事故の発生時間帯

出典: (警察庁委託調査研究)「睡眠障害と安全運転に関する調査研究報告書」(平成19年3月)から当社作成

(原因3)道路状況

人は単調な環境のもとでは2時間ごとに眠気を感じると言われています。居眠り運転は、空いている道路や直線道路で多く発生しています。(図3)

高速道路などを長時間運転する場合は、居眠り運転に十分注意する必要があります。

居眠り運転発生時の道路状況

出典:公益財団法人 高速道路調査会 平成27年3月「高速道路での居眠り運転防止に向けた効果的な対策に関する調査研究報告書」

2.居眠り運転の防止策

居眠り運転を防ぐには、日頃から適度な睡眠を確保することが大事です。

規則正しい生活を送ることで質の良い睡眠を取ることができます。また、睡眠不足で蓄積した疲労は、睡眠をまとめて取得しても解消しにくいと言われています。

日頃から生活のリズムを意識して、睡眠を7時間程度取得するようにしましょう。

睡眠を確保

運転中に眠気が生じた場合は、以下のような対策をお薦めします。

・仮眠(15分程度)を取得

運転中の眠気の解消には15分程度の仮眠の取得が効果的です。

仮眠が30分以上になると深い眠りに入り、逆効果になりますので注意しましょう。

仮眠を取得

・カフェイン(コーヒーなど)を摂取

カフェインには疲労回復、集中力向上、眠気抑制などの効果があると言われています。ただし、効果が現れるまでに15分程度かかります。

仮眠の前にカフェインを摂取するのもよいでしょう。

カフェインを摂取

・ガムを噛むなど五感を刺激

ガムを噛むと脳の血行が良くなり、眠気を抑えられます。目薬をさす、水を飲む、ストレッチをする、声を発するなど五感を刺激することで眠気を抑えられます。

・長時間運転する場合は、こまめに休憩

長時間の運転では、2時間ごとに眠気が生じやすくなります。この生体リズムを意識して、無理をせず、こまめに休憩するようにしましょう。

3.睡眠時無呼吸症候群

眠気対策をいろいろ試しても、日中に強い眠気を感じる場合、「睡眠時無呼吸症候群」の可能性があります。

睡眠時無呼吸症候群は、睡眠中に気道が塞がれ、いびきや無呼吸を繰り返す症状があり、その影響で日中に強い眠気を感じ、居眠り運転が発生しやすくなります。

睡眠時無呼吸症候群は、睡眠中に症状が現れるため、本人では気づきにくい病気と言われています。家族からいびきを指摘されたり、日中に強い眠気を感じるようになった場合は、早めに専門医の診断を受けるようにしましょう。

早期発見で適切に治療をすれば、症状の改善が期待できます。

【参考】

公益財団法人 国際交通安全学会のビデオアーカイブのサイト内にある以下の動画をご紹介します。

  • 「睡眠時無呼吸症候群運転絵巻」
  • 「睡眠時無呼吸症候群と交通事故」

https://www.iatss.or.jp/movie/

以上(2022年10月)

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画像:amanaimages

女性活躍の実態と情報公表などの義務化

厚生労働省は今年7月、「令和3年度雇用均等基本調査」の結果を取りまとめ、公表しました。この「雇用均等基本調査」は、男女の均等な取り扱いや仕事と家庭の両立などに関する雇用管理の実態把握を目的に、毎年実施されている調査となります。
本稿では、公表された「令和3年度雇用均等基本調査」の概要を紹介するとともに、関連して「改正女性活躍推進法」に基づき義務化される情報公表などの内容をお伝えします。

1 令和3年度雇用均等基本調査

令和3年度は、全国の企業と事業所を対象に、管理職に占める女性割合や、育児休業制度の利用状況などについて、10月1日時点での状況が調査されました。実施された調査結果の一部を次にご紹介します。

〇【企業調査】正社員・正職員の採用状況

令和3年春卒業の新規学卒者を採用した企業割合は 21.3%と、前回調査(令和2年度20.6%)に比べ 0.7ポイント上昇しました。採用した企業について採用区分ごとにみると、総合職については「男女とも採用」した企業の割合が 45.2%と最も高く、次いで「男性のみ採用」が 41.8%となっています。限定総合職では「男性のみ採用」が 49.6%と最も高く、「男女とも採用」は 25.6%、「女性のみ採用」は 24.8%となっています。一方、一般職では「男性のみ採用」が 35.2%、「女性のみ採用」が 32.7%となっており、採用状況にあまり差はみられませんでした。

〇【企業調査】管理職に占める女性の割合

管理職に占める女性の割合は、部長相当職では 7.8%(令和2年度 8.4%)、課長相当職では 10.7%(同 10.8%)、係長相当職では 18.8%(同 18.7%)となりました。規模別にみると、いずれの管理職割合においても 10~29人規模が最も高く、部長相当職の女性管理職割合が 14.0%、課長相当職が 18.2%、係長相当職が 23.8%となっています

〇【事業所調査】育児休業取得者の割合

育児休業取得者の割合は、女性が85.1%(令和2年度81.6%)、男性が13.97%(同12.65%)となっています

2 女性の活躍に関する情報公表の義務化

今年の4月から「改正女性活躍推進法」に基づく一般事業主行動計画の策定・届出と情報公表が、101人以上300人以下の企業にも義務化されました。
前項のような自社の女性の活躍に関する状況について、以下の項目から1項目以上選択し、求職者等が簡単に閲覧できるように情報公表することが必要とされています。詳細は厚生労働省のHPなどでご確認ください。

女性の活躍に関する情報公表

厚生労働省リーフレット「令和4年4月1日から女性活躍推進法に基づく行動計画の策定・
届出、情報公表が101人以上300人以下の中小企業にも義務化されます」(令和4年1月)

3 さいごに

義務化された企業規模は101人以上とされていますが、100人以下の企業でも、女性活躍・両立支援に積極的に取り組み、ポジティブな結果を得ている企業もあります。厚生労働省が紹介している好事例集によると、ガスサービス業の会社において、男性中心の営業部門に女性を積極的に配置することで女性従業員の業務の幅を拡大させ、また昼休みを含め3時間まで中抜けできる中抜け休憩制度や子どもを連れた出勤を可能にすることで、職場の雰囲気が変わり、従業員の満足度が向上し、また女性の新卒応募者も増加する効果が得られたと紹介されています。人手不足が深刻化する中、女性が活躍できる職場への改善取組は、人材の確保・活用の観点で、社内外から高い評価を受けることが期待できますので、積極的に取り組んでみてはいかがでしょうか。

※本内容は2022年9月9日時点での内容です

(監修 社会保険労務士法人 中企団総研)

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画像:photo-ac

女性活躍の実態と情報公表などの義務化

厚生労働省は今年7月、「令和3年度雇用均等基本調査」の結果を取りまとめ、公表しました。この「雇用均等基本調査」は、男女の均等な取り扱いや仕事と家庭の両立などに関する雇用管理の実態把握を目的に、毎年実施されている調査となります。
本稿では、公表された「令和3年度雇用均等基本調査」の概要を紹介するとともに、関連して「改正女性活躍推進法」に基づき義務化される情報公表などの内容をお伝えします。

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【朝礼】習慣を変えて、柔軟な視点を持とう

みなさんは、仕事や普段の生活のなかで「なんとなく行き詰まってしまった」と感じることはありませんか? 仮に、行き詰まりとまではいかなくても、ワンパターンの行動が毎日続き、「自分はいつも同じようなことを繰り返している」と思っている人はいるでしょう。そして、なんとなく毎日の仕事や生活に充実感が感じられないという人もいるのではないかと思います。

そんなときは、考え方が硬直して広い視野でものを見られていない可能性が高いように思えます。

人間は習慣の動物です。ある程度行動を習慣化してしまえば、精神的にも肉体的にも慣れてしまうため、その方が心理的にも楽だからです。運動や勉強など、よいことは習慣づけるべきだといわれるのも、そうすることで楽に続けることができるからでしょう。しかし、こうした人間の心理にこそ、大きな落とし穴があるのです。

実は、仕事にせよ、生活にせよ、あまりにも習慣化が過ぎると、周りで起こる出来事を固定観念でしか解釈できなくなるという弊害が起こってしまいます。先ほど、人間は硬直した考え方にとらわれがちであるといいましたが、言い換えれば、普段の習慣からくる思い込みが考え方の幅を狭め、それが仕事や生活での行き詰まり感や充実感の喪失につながっていくのです。

ここで、みなさんに心がけていただきたいことがあります。それは、自分の固定観念にとらわれずに、柔軟な視点を持とう、ということです。

柔軟な視点を持つといっても、簡単にできるものではないように思えるかもしれません。確かに、それはある意味で人間の心理に逆らうということですから、決してやさしいことではないでしょう。

そこで、私から一つ提案があります。それは、「自分のこれまでの生活習慣を少しだけ変えてみませんか」ということです。例えば、朝少しだけ早く起きて、いつもとは違うニュース番組を見るのもよいでしょうし、通勤のときに通る道を、時々変えてみるのもよいかもしれません。きっと、何か新しい発見があるでしょう。環境が許す方ならば、犬を飼えば、散歩などで以前とは行動範囲が変わってきますし、それまでは気付かなかったペット商品に注意がいくようになるかもしれません。

習慣を変えるのは仕事のときでも構いません。これまで、週ごとにまとめてやっていた伝票処理を毎日行ったり、午後に訪問することが多かったお客様を午前中に訪問してみるなど、お客様や仕事の効率に支障が出ない限り、ちょっとした習慣を変えることで、新しい何かが見えてくると思います。

有名な画家のピカソは、一生の間に何回か作風を大きく変えています。彼は、初期に高い評価を受ける作風を完成させたにもかかわらず、ある段階でそれまでの自分の作風を壊して、全く新しい作風を再構築しました。

これは、固定観念を捨てて柔軟な視点を持てた人の一例だと思います。私たち普通の人であっても、こうした変化を求める意識を少しでも持つことで、新しいものが生み出せるのだと、私は信じています。

以上(2022年10月)

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画像:Mariko Mitsuda

【朝礼】豊臣秀長に学ぶ「支えてくれる人のありがたみ」

今日は、部下を持つ管理職の方々に集まってもらいました。本題に入る前に、まず皆さんにはお礼を言います。皆さんは日ごろ、自分が持っている業務で多忙な中、時間の合間を縫って部下の面倒をよく見てくれています。彼らがしっかりと仕事をこなせているのは、皆さんのおかげです。

ここから本題になりますが、一方で、皆さんに考えてほしいことがあります。それは、皆さんが部下を支えているだけでなく、皆さんも部下から支えられていることを意識してほしいのです。今日はそれを考えてもらうために、戦国時代の武将、豊臣秀長(とよとみひでなが)の話をします。

秀長は、天下を統一した豊臣秀吉の実の弟です。秀吉と同じく農民の出身だったといわれていますが、農民から織田家の家臣になった秀吉にスカウトされ、彼の下で働きます。秀長は、秀吉が明智光秀に勝利した山崎の戦いなど、負けられない重要な戦いに数多く関わっていて、そのたびに与えられた役割を着実にこなし、兄の勝利に貢献してきました。

秀長は秀吉をサポートする補佐役に徹していたため、兄に比べると目立ちませんでしたが、その温和な人柄で多くの人に好かれていて、諸大名と秀吉の間を取り持つ仲裁としての役割、秀吉が行き過ぎた際にいさめるストッパーとしての役割など、彼にしか果たせない仕事を数多くこなしていたようです。だからこそ、秀長が病死した後、豊臣家の雲行きは怪しくなっていきます。

秀長というストッパーを失った後の秀吉は、家臣に理不尽な切腹を命じる、中国侵攻をもくろんで諸大名に朝鮮出兵を命じるなどの失策が目立っていきます。もし秀長の死後に、秀長に代わる人材がいれば、豊臣家が徳川家康に天下を奪われることはなかったかもしれません。

私は、秀吉は秀長に対して、「弟だから支えて当たり前」という甘えもあったのではないかと推測します。もし秀吉が秀長の役割を、一人の部下として評価していたら、秀長亡き後に「第二の秀長」を育てようとしたのではないかと思います。

さて、仕事の話に戻りますが、改めて管理職の皆さんに考えてほしいのは、部下に対して「面倒を見てやっている」「何かをしてやっている」という思いばかりが先行し、彼らへの感謝を忘れてはいないか、ということです。皆さんがいてくれるから部下は仕事をこなせますが、部下の人たちも、ただ与えられた仕事だけをしているわけではありません。彼らもまた、皆さんの指示をさらにかみ砕いて、自分より若手の社員に伝えたり、目に見えないところで皆さんの雑務を引き受けてくれたりしています。そうした1つ1つの働きによって、会社は回っているのです。

私にとって管理職の皆さんはなくてはならない存在であるように、皆さんにとっても部下はかけがえのない存在なのです。私も含め、自分を支えてくれる人のありがたみをかみ締めて、改めて業務にまい進していきましょう。

以上(2022年10月)

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画像:Mariko Mitsuda

外国人観光客が感染・病気・けがをしたら、どう対応する?

書いてあること

  • 主な読者:外国人観光客に感染症の陽性反応が出たときや、その他の病気やけがをしたときの対応に不安のある宿泊施設運営者
  • 課題:事前の準備は何をすべきか、実際に発症したらどう対応すればよいのか分からない
  • 解決策:症状に応じて外国人対応が可能な医療機関や薬局を紹介するなどの対応を行う。感染症の疑いがある場合は同行者も含め客室内に待機してもらい、相談窓口に伝える

1 外国人観光客の感染・傷病の備えをしておこう

新型コロナ感染症対策のために制限されてきた外国人観光客の入国が、2022年10月11日から全面解禁となりました。今後、外国人観光客を受け入れる宿泊施設にとって課題になるのが、「外国人観光客が感染症や病気・けがに見舞われること」です。

外国人観光客を受け入れている宿泊施設は、症状の確認や、医療機関の紹介などの対応が求められますが、まず直面する課題は、

  • 外国人対応ができる医療機関が分からない(旅行業者)
  • 会話対応・通訳が十分できない(宿泊施設)
  • 施設現場に医療的な専門知識を有する人材がいない(宿泊施設)

ことです。

そこでこの記事では、こうした課題を解決するために、押さえておくべき宿泊施設の準備態勢と、実際に発症者が出た際の対応方法を紹介します。

2 事前準備と対応方法

外国人観光客の病気・けがに対する準備と対応について、フローチャートで紹介します。

外国人観光客の病気・けがに対する準備と対応のフロー

感染症の対応のフロー

以降では、外国人観光客の「受け入れ前の準備」「受け入れ時の対応(病気・けがをする前)」「実際に病気・けがをした場合の対応」の3つのシーンに分けて紹介します。

3 受け入れ前の準備

1)外国人対応可能な医療機関や薬局などを調べる

日本政府観光局(JNTO)のウェブサイト「日本を安心して旅していただくために 具合が悪くなったとき」では、新型コロナに対する相談窓口や医療機関の検索、医療機関のかかり方などが、日本語、英語、韓国語、中国語(繁体中文、簡体中文)で公表しています。

事前に近隣の医療機関を検索し、

かかりつけとなる医療機関の連絡先を2~3カ所程度確認

しましょう。医療機関名・連絡先・所在地の他、タクシーを使った場合の所要時間などについても調べ、「連絡先一覧」としてまとめておきます。

■日本政府観光局(JNTO)「日本を安心して旅していただくために 具合が悪くなったとき」■
https://www.jnto.go.jp/emergency/jpn/mi_guide.html

薬局については医療機関と違って、積極的に外国語対応ができることを公表していないことが多いようです。一般社団法人「くすりの適正使用協議会」では、患者に分かりやすい表現で要約した薬情報サイト「くすりのしおり」(英語版)と、市販薬を検索できる「おくすり検索」(英語版)を公開しています。

■「くすりのしおり」(英語版)■
https://www.rad-ar.or.jp/siori/english/index.html
■「おくすり検索」(英語版)■
https://search.jsm-db.info/sp_en/index.php

2)外国人対応のコールセンターを控える

医療機関の情報提供や電話医療通訳(医療機関専用)を無料で提供しているAMDA国際医療情報センター、外国人旅行者向けコールセンター「Japan Visitor Hotline」が利用できます。連絡先を受付に用意する他、ポスターやチラシを施設内に貼ったり、プリントアウトして外国人旅行者に配布したりといった準備も大切です。

■AMDA国際医療情報センター 東京オフィス■
https://www.amdamedicalcenter.com/
■外国人旅行者向けコールセンター「Japan Visitor Hotline」■
https://jsto.or.jp/news/info-190304/

全国旅館ホテル生活衛生同業組合連合会の竹村奉文氏は、コールセンターとの連携を深めることが大切だと言います。

「まずは外国人旅行客―宿泊施設―コールセンター―医療機関の連携を進めていくことが必要です。医療は専門用語が多いし、宿泊施設のスタッフの多くは、病気の判断をできる能力をもっていません。現場で勝手な判断ができないのだから、すぐに保健所や医療機関、医療サービス会社などへ相談すべきです」

3)各種コミュニケーションツールの準備

1.救急車利用ガイド

スタッフに周知し、フロントの目のつく場所に掲示しておきます。消防庁では、16言語の「訪日外国人のための救急車利用ガイド」を作成しているので、用意しておきましょう。

■訪日外国人のための救急車利用ガイド■
https://www.fdma.go.jp/publication/portal/post1.html

また、「救急車を呼んだほうがよいか」、「今すぐ医療機関に行ったほうがよいか」など、判断に迷ったときは、

「#7119」(または地域ごとに定められた電話番号)に電話する

と、救急電話相談を受けられます。医師、看護師、トレーニングを受けた相談員などが電話口で傷病者の状況を聞き取り、「緊急性のある症状なのか」や「すぐに医療機関を受診する必要性があるか」などを判断します。

2.指さしシート

実際に外国人観光客が病気・けがに見舞われた場合、「救急車を呼ぶか」「どの診療科を紹介するか」などを判断するために、「指さしシート」を用意しておきましょう。

日本政府観光局のウェブサイト「具合が悪くなったときに役立つガイドブック」には、「症状・病状説明のための指さしシート」が収録されているので活用できます。

参考:日本政府観光局の指さしシート

■具合が悪くなったときに役立つガイドブック■
https://www.jnto.go.jp/emergency/jpn/support.html

3.ヒアリングシート

外国人旅行者から体調不良について相談を受けたら、症状・状況を可能な範囲で聴き出して、ヒアリングシートに記入します。救急車を要請するときや医療機関を受診するときは、ヒアリングシートに基づいて必要な情報を提出してください。

4)多言語音声翻訳システム導入の検討

多言語音の音声翻訳ができるツールを利用するのもお勧めです。ツールの一例を紹介します。

1.「VoiceTra(ボイストラ)」:情報通信研究機構

話しかけると外国語に翻訳してくれる無料の音声翻訳アプリです。翻訳できる言語は31言語ですが、声で入力できる(20言語対応)、何語かを自動判別もできる(10言語対応)、音声が出力される(18言語対応)など、機能によって対応できる言語の数が異なります。

2.「VoiceBiz(ボイスビズ)」:凸版印刷

スマートフォンやタブレット用の専用アプリとクラウドサーバ上の翻訳エンジンが連動し、多言語音声翻訳サービスを提供します。自治体窓口、学校、観光といった、訪日外国人の受け入れや在留外国人の対応で多く使われる業界用語、定型文を標準搭載しています。

3.「POCKETALK(ポケトーク)」ポケトーク

70言語間では音声とテキストによる通訳機能が使え、12言語では音声で入力した翻訳結果のテキスト表示が可能な翻訳機です。複数の端末がありますが、翻訳はインターネット上のAIが行うので、どの端末でも同レベルの翻訳結果が得られます。

5)スタッフへの研修・教育

各種ツールを用意するだけでは、いざというときに対応できません。実際の対応を想定して、スタッフへの研修・教育を実施しましょう。とはいえ、病気・けがを治療するのは医療機関なので、複雑な対応を考える必要はありません。

基本的には、「緊急性の有無」によって、「どのような対応をするか(救急車を呼ぶ・医療機関を紹介する・薬局を紹介する)」「対応の責任者や、対応した情報の共有」などを確認しておきます。

6)補足:地元自治体の医療ガイドラインも確認してみる

前出の竹村氏は、自治体により地域性や人口規模に違いがあるため、都道府県が医療ガイドラインを独自に作っていることも多いとして、次のように話しています。

「地域の事情や地元自治体の医療ガイドラインに沿って、宿泊施設ごとに対応していく必要があります。まずは地元の保健所や消防署に確認してください。また、東京都などはファストドクターと連携しています。このように自治体側も外国人への対応を進めているので、自治体の動向をチェックしておくのも重要です」

ファストドクターは24時間365日体制で活動している、全国の医療機関から構成された総合窓口です。症状に応じて救急医療機関案内や夜間休日往診、オンライン診療なども行っています。

4 受け入れ時の対応(病気・けがをする前)

1)旅行保険加入の有無の確認

宿泊する外国人観光客には、旅行保険加入の有無を確認しておきましょう。旅行保険に加入していれば、日本入国後にした病気やけがの治療費を補償してくれます。他にもコールセンターに電話をすると、適切な医療機関の紹介を受けることができますし、提携医療機関を受診した場合には、保険会社が直接医療機関に治療費を支払いますので、キャッシュレス診療を受けることができます。

宿泊施設側が外国人観光客に対して、訪日外国人向け旅行保険をセットにした宿泊プランを販売するケースもあります。こうした保険に加入しておけば、宿泊施設の手間を減らせるメリットがあります。

2)「コールカード」「ガイドブック」などの配布

宿泊する外国人観光客には、「コールカード」を配布しましょう。これは「救急車を呼んでください」などの内容が、複数の言語で記載されている名刺サイズのカードです。参考に三重県志摩市消防本部のコールカードを紹介します。

参考:コールカード

また、氏名・連絡先・性別・言語といった基本情報や、既往歴、服薬中の薬などの情報を書き込んでもらう「ガイドブック」も配布するとよいでしょう。日本政府観光局のウェブサイトでは、基本情報や既往歴などが書き込めるものがアップされています。

■日本政府観光局「具合が悪くなったときに役立つガイドブック」■
https://www.jnto.go.jp/emergency/jpn/support.html

5 実際に病気・けがをした場合の対応

1)症状と本人の意向を確認

翻訳ツールやヒアリングシートを利用してみましょう。ヒアリングが難しい場合は、できるところまで確認し、保健所やコールセンター、かかりつけ医などに連絡しましょう。

1.救急車を呼ぶ

119番しましょう。ヒアリングができた場合は、その情報を基に救急隊員に伝えましょう。前述したとおり、「救急車を呼んだほうがよいか」、「今すぐ医療機関に行ったほうがよいか」など、判断に迷ったときは「#7119」(または地域ごとに定められた電話番号)に電話しましょう。

2.医療機関を紹介する

医療保険の有無を確認し、事前に決めた医療機関の「連絡先一覧」に沿って医療機関に連絡しましょう。受診の際には、パスポートと旅行保険証書を持参するように伝えてください。

3.薬局を紹介する

薬を買いたいという本人の意思がはっきりしている場合は、営業中の薬局・ドラッグストアを探しましょう。

2)外国人観光客の症状、医療機関・薬局などの対応を確認し、自施設内で情報共有

医療機関などを紹介した後は、宿泊施設などが積極的に準備・対応することはありません。ただ、紹介した医療機関・薬局などがどのような対応をしたか確認しておき、同様の対応が必要になった外国人観光客に紹介する際の参考にしましょう。

6 外国人観光客からコロナの陽性反応が出たら?

全国旅館ホテル生活衛生同業組合連合会・日本旅館協会・全日本ホテル連盟は、「宿泊施設における新型コロナウイルス対応ガイドライン(第2版)」を2021年11月22日に示しています(下記参照)。外国人に限ったことではありませんが、指標として確認しておきましょう。

滞在客に新型コロナ陽性の疑いが発生した場合の対応

  • 利用者から発熱や体調不良の申し出があった時にすぐに案内できるよう、最寄りの医療機関または保健所や受診・相談センターの連絡先が事務所内やフロントデスクなどですぐに見られるようにしておく
  • 利用者または従業員の感染が判明した場合、保健所の積極的疫学調査に協力できるよう、過去1カ月以内の利用者(代表者)のすぐに連絡がつく携帯電話等の緊急連絡先を記録・保存しておく
  • 発熱や呼吸困難、けん怠感など、感染の疑われる宿泊客がいる場合、客室内で待機し、マスク着用及び客室外に出ないように依頼する(同行者も同様)
  • 事前に待機する部屋等を決めておく
  • 食事も部屋に届けるなど、他者との接触を極力避け、対応するスタッフも限定する。対応時にはマスク及びフェイスシールド、ゴーグル等を着用
  • 近隣の医療機関や受診・相談センターに連絡し、感染の疑いのある宿泊客の状況や症状を伝え、その後は保健所からの指示に従う
  • 当日の宿泊者名簿を確認し、保健所への提出に備える
  • 館内の他の宿泊客への情報提供は、保健所の指示に従う

なお、観光庁は「外国人観光客の受入れ対応に関するガイドライン」を2022年9月に改定しています。外国人観光客の全面受け入れにより、ガイドラインも改定されるとみられます。最新情報をチェックしつつ、外国人観光客の対応をしていきましょう。

以上(2022年10月)

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画像:unsplash