【業種別データ】石油製品・石炭製品製造業の動向

書いてあること

  • 主な読者:各業種の産業規模、経営指標などを知りたい経営者
  • 課題:さまざまなデータを集める必要があり、時間や手間がかかる
  • 解決策:事業所数や製造品出荷額等から近年の動向を把握する。経営指標で各業種の平均値を知る

1 業界動向

1)業界全体

2019年の石油製品・石炭製品製造業の事業所数は915事業所(対前年比100.3%)、従業者数は2万7000人(対前年比103.4%)、製造品出荷額等は13兆8443億5000万円(対前年比92.2%)となっています。

1事業所当たりの従業者数は30人(対前年比103.0%)、現金給与総額は1億9200万円(対前年比100.1%)、原材料使用額等は115億2000万円(対前年比92.2%)、製造品出荷額等は151億3000万円(対前年比91.9%)、付加価値額は10億2400万円(対前年比74.2%)となっています。

従業者1人当たりの現金給与総額は651万円(対前年比97.1%)、製造品出荷額等は5億1275万円(対前年比89.2%)、付加価値額は3469万円(対前年比72.0%)となっています。

製造品出荷額等に占める原材料使用額等比率は76.1%(対前年比100.3%)、同付加価値額比率は6.8%(対前年比80.8%)、同現金給与総額比率は1.3%(対前年比108.9%)となっています。

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2)石油精製業

2019年の石油精製業の事業所数は29事業所(対前年比100.0%)、従業者数は1万2238人(対前年比104.2%)、製造品出荷額等は12兆6174億4800万円(対前年比91.9%)となっています。

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3)潤滑油・グリース製造業(石油精製業によらないもの)

2019年の潤滑油・グリース製造業(石油精製業によらないもの)の事業所数は96事業所(対前年比103.2%)、従業者数は3368人(対前年比104.2%)、製造品出荷額等は3463億6500万円(対前年比101.3%)となっています。

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4)コークス製造業

2019年のコークス製造業の事業所数は6事業所(対前年比100.0%)、従業者数は1774人(対前年比101.7%)、製造品出荷額等は3318億6100万円(対前年比90.5%)となっています。

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5)舗装材料製造業

2019年の舗装材料製造業の事業所数は683事業所(対前年比100.1%)、従業者数は7039人(対前年比102.3%)、製造品出荷額等は4600億8500万円(対前年比99.2%)となっています。

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6)その他の石油製品・石炭製品製造業

2019年のその他の石油製品・石炭製品製造業の事業所数は101事業所(対前年比99.0%)、従業者数は2581人(対前年比102.5%)、製造品出荷額等は885億9100万円(対前年比73.2%)となっています。

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2 品目別・都道府県別出荷金額ランキング(2019年実績)

品目別・都道府県別出荷金額ランキング(2019年実績)は次の通りです。

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3 経営指標

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以上(2021年12月)

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画像:WATCH_MEDIA_HOUSE-Adobe Stock

【第2弾】若手・中堅社員500人アンケート 社長の頼もしかった/残念だった瞬間6選

書いてあること

  • 主な読者:若手・中堅社員との距離をもっと縮めたい経営者
  • 課題:一般的に若手・中堅社員は「社長」をどのように見ているか知りたい
  • 解決策:20代、30代の社員へのアンケートを参考に、1つでも「なるほど」と思えるものがあれば、他山の石とする

1 待望のアンケート第2弾

「いまどきの若手・中堅社員には、社長に対する敬意というものが感じられない!」

社長の皆さん、そんな思いをされたことはありませんか? そこで、20代、30代の社員492人に社長を頼もしいと感じた瞬間と残念だと感じた瞬間を聞いたのが、次のコンテンツでした。

社員の赤裸々な意見は貴重で、続編を求める声もいただきました。そこで、続編として、このコンテンツを公開した次第です。今回も、「納得できない!」と感じる回答が少なくないかもしれません。でも、もし1つでも「なるほど」と思えるものがあれば、他山の石として、参考にしてみてはいかがでしょうか。若手・中堅社員との距離が少し縮むかもしれません。

アンケートは2021年4月にインターネットを通じて行いました。回答の中で、明らかに誤字と思われる表記などは修正しています。

2 社長は「Cool Head, but Warm Heart(冷静な頭脳と温かい心)」で

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3 社長は器が大きくないと!

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以上(2021年11月)

pj10067
画像:いらすとや

【朝礼】会社の社長に、私はなる!

突然ですが、今日この場をお借りして、私は宣言させていただきます。

私は、この会社の社長になることを目指します!

薄いリアクション、ありがとうございます。「何をばかなことを」「また冗談を言っている」とあきれていらっしゃる上司の方や諸先輩も多いと思いますが、私は本気も本気です。とにかく、私がどうして社長を目指すことにしたのか、その理由について説明させてください。

私はこれまで、自分なりに一生懸命に仕事をしてきたつもりでした。今では中堅と呼ばれるような立場になり、会社に対してそれなりに貢献できるようになったと、ひそかに自負していました。

ところが先日、ある先輩から「君は中堅社員としての自覚が足りない」とのご指摘を受けました。私としては非常に心外だったのですが、話をお聞きするうちに、確かに自分の自覚が足りなかったことに気付かされました。

私が足りなかったものは、「会社を支える」という考え方です。私は今まで、自分にできることを精いっぱいやって会社に貢献してきました。ですが、それは「自分にできるか、できないか」が基準であって、「会社に支えてもらっている」ことを前提にした考え方でした。先輩から、「中堅社員として『会社を支える』一員になったからには、『会社にとって必要か、そうでないか』という基準で仕事を選ぶべきだ」と諭されたのです。

私は、「会社を支える」とはどういうことか、自分なりに考えました。会社を支えている一番の存在は誰かといえば、社長です。

私は今まで、社長というのは「会社で一番偉くて、自分の思い通りに会社や社員を動かせる」という、いわば“特権”を持った人だと思っていました。ですが、「会社を支える」ことを基準に考えると、社長というのは「会社の将来に対して最も責任を持ち、会社を最も支えている」人なのだと理解しました。

そこで私は、会社を支える一番の存在、つまり社長を目指そう、と考えるようになったのです。もちろん、今の私にはすぐに社長になれるほど、会社を支えられる力はありません。ですが、少なくとも自分が社長になったつもりで、そして将来は社長になるつもりで、「この会社には何が足りないのか」「そのために私に何ができるのか」を考えて、仕事に取り組んでいきたいと思います。

ここで皆さんに、特に私よりも若い人たちにご提案したいのですが、皆さんも、私と一緒にこの会社の社長になることを目指しませんか? もし、この会社の全員が社長になることを目指して、会社にとって必要なことは何かを考えながら仕事に取り組むようになれば、この会社はもっとすごい会社になると思います。

でも、20年後に社長になるのは、私です! 会社を支える一番の存在になれるように、これからも精進したいと思います。

以上(2021年11月)

pj17078
画像:Mariko Mitsuda

【朝礼】お客さまの前でこそ部下を褒めよう

先日、クラシックコンサートに行ったときのことです。演奏後の指揮者の姿がとても印象に残りましたので、その話を、部下を持つ管理職の皆さんに、ぜひお伝えしたいと思います。

それは、カーテンコールでの出来事でした。演奏が終わり、一度退場した指揮者は観客の大きな拍手喝采に応え、再び舞台に登場しました。そしてその指揮者は、自らも拍手をしながら楽器の間を縫うようにして奏者一人ひとりに歩み寄り、「この人を称賛してください」と言わんばかりに、観客にアピールしたのです。

私は、それほどクラシックコンサートに行き慣れているわけではありませんが、これまで見た指揮者はカーテンコールのとき、指揮台のあたりから特に素晴らしい演奏をした奏者のいる位置を手で指して、彼らに拍手を送るよう観客に促すだけでした。しかし、今回の指揮者は、一人ひとりにわざわざ歩み寄って観客に拍手を求めたのです。笑顔で歩み寄る指揮者を、奏者も皆、満面の笑みで迎え、時には手を取り合っていたのがとても印象的でした。

この指揮者の行動は、素晴らしい演奏をしてくれた奏者に対する感謝の気持ちが自然に表れた結果だったのでしょう。私はこうした指揮者の姿に感動すると同時に、あることに思い至りました。

それは、「指揮者が奏者に対して最大限の感謝を伝えたいのであれば、その場所は、観客の前をおいて他にない」ということです。

長時間の演奏を終えた奏者の目の前で、指揮者が「あなたがいてくれたから演奏が成功した」と感謝し、さらに観客が称賛してくれる。奏者が感じる達成感と自信は、舞台袖に戻った後や打ち上げでは、決して味わえないものでしょう。

私は、日ごろから感謝の気持ちを表すことの大切さを社内で伝えており、特に管理職の皆さんは、率先して部下に「ありがとう」と言ってくれています。とても良いことだと思う一方で、部下が簡単なルーティン業務を行っただけで何度も「ありがとう」と言うのは、逆に部下に失礼だとも感じています。それでは「ありがとう」の価値が薄れてしまうと思うのです。

管理職から部下への「ありがとう」は、感謝の気持ちを伝えるためだけのものではありません。部下が自信を持ち、自分の力で前に進めるようになるための「エール」でもあるのです。

管理職の皆さん、先ほどの指揮者のように、ぜひお客さまの前で、部下に感謝の気持ちを表し、褒めてください。プレゼンを成功させた部下がいたら、お客さまの前で、「彼は御社に喜んでいただけるよう、一生懸命に準備をしていました」などと頑張りを伝えるのもいいでしょう。

部下がここぞという舞台で成功したときこそ、日ごろの感謝を最大限に伝えるチャンスです。皆さんの一言が自信につながり、部下は、大きな一歩を踏み出せるようになるのです。

以上(2021年11月)

op16970
画像:Mariko Mitsuda

【業種別データ】サービス用・娯楽用機械器具製造業の動向

書いてあること

  • 主な読者:各業種の産業規模、経営指標などを知りたい経営者
  • 課題:さまざまなデータを集める必要があり、時間や手間がかかる
  • 解決策:事業所数や製造品出荷額等から近年の動向を把握する。経営指標で各業種の平均値を知る

1 業界動向

1)業界全体

2019年のサービス用・娯楽用機械器具製造業の事業所数は589事業所(対前年比99.7%)、従業者数は2万5363人(対前年比99.9%)、製造品出荷額等は1兆3904億1000万円(対前年比104.2%)となっています。

1事業所当たりの従業者数は43人(対前年比100.2%)、現金給与総額は1億9600万円(対前年比103.7%)、原材料使用額等は13億500万円(対前年比103.0%)、製造品出荷額等は23億6100万円(対前年比104.6%)、付加価値額は9億4500万円(対前年比109.0%)となっています。

従業者1人当たりの現金給与総額は456万円(対前年比103.5%)、製造品出荷額等は5482万円(対前年比104.4%)、付加価値額は2194万円(対前年比108.8%)となっています。

製造品出荷額等に占める原材料使用額等比率は55.3%(対前年比98.5%)、同付加価値額比率は40.0%(対前年比104.2%)、同現金給与総額比率は8.3%(対前年比99.1%)となっています。

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2)サービス用機械器具製造業

2019年のサービス用機械器具製造業の事業所数は162事業所(対前年比107.3%)、従業者数は5647人(対前年比104.5%)、製造品出荷額等は1713億4100万円(対前年比102.9%)となっています。

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3)娯楽用機械製造業

2019年の娯楽用機械製造業の事業所数は271事業所(対前年比96.4%)、従業者数は1万287人(対前年比91.2%)、製造品出荷額等は8920億800万円(対前年比98.1%)となっています。

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4)自動販売機製造業

2019年の自動販売機製造業の事業所数は78事業所(対前年比92.9%)、従業者数は4642人(対前年比97.5%)、製造品出荷額等は1534億3300万円(対前年比113.4%)となっています。

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5)その他のサービス用・娯楽用機械器具製造業

2019年のその他のサービス用・娯楽用機械器具製造業の事業所数は78事業所(対前年比104.0%)、従業者数は4787人(対前年比121.3%)、製造品出荷額等は1736億2800万円(対前年比141.8%)となっています。

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2 品目別・都道府県別出荷金額ランキング(2019年実績)

品目別・都道府県別出荷金額ランキング(2019年実績)は次の通りです。

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3 経営指標

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以上(2022年1月)

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【業種別データ】有機化学工業製品製造業の動向

書いてあること

  • 主な読者:各業種の産業規模、経営指標などを知りたい経営者
  • 課題:さまざまなデータを集める必要があり、時間や手間がかかる
  • 解決策:事業所数や製造品出荷額等から近年の動向を把握する。経営指標で各業種の平均値を知る

1 業界動向

1)業界全体

2019年の有機化学工業製品製造業の事業所数は773事業所(対前年比102.0%)、従業者数は9万9283人(対前年比101.6%)、製造品出荷額等は10兆1738億8100万円(対前年比93.2%)となっています。

1事業所当たりの従業者数は128人(対前年比99.7%)、現金給与総額は8億4000万円(対前年比98.9%)、原材料使用額等は89億7100万円(対前年比88.7%)、製造品出荷額等は131億6200万円(対前年比91.3%)、付加価値額は35億9600万円(対前年比94.1%)となっています。

従業者1人当たりの現金給与総額は654万円(対前年比99.2%)、製造品出荷額等は1億247万円(対前年比91.7%)、付加価値額は2800万円(対前年比94.4%)となっています。

製造品出荷額等に占める原材料使用額等比率は68.2%(対前年比97.1%)、同付加価値額比率は27.3%(対前年比103.0%)、同現金給与総額比率は6.4%(対前年比108.3%)となっています。

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2)石油化学系基礎製品製造業(一貫して生産される誘導品を含む)

2019年の石油化学系基礎製品製造業(一貫して生産される誘導品を含む)の事業所数は10事業所(対前年比111.1%)、従業者数は5513人(対前年比116.9%)、製造品出荷額等は1兆9800億9100万円(対前年比100.3%)となっています。

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3)脂肪族系中間物製造業(脂肪族系溶剤を含む)

2019年の脂肪族系中間物製造業(脂肪族系溶剤を含む)の事業所数は61事業所(対前年比95.3%)、従業者数は1万1508人(対前年比91.6%)、製造品出荷額等は1兆3996億600万円(対前年比76.9%)となっています。

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4)発酵工業

2019年の発酵工業の事業所数は16事業所(対前年比106.7%)、従業者数は658人(対前年比107.5%)、製造品出荷額等は650億9000万円(対前年比110.0%)となっています。

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5)環式中間物・合成染料・有機顔料製造業

2019年の環式中間物・合成染料・有機顔料製造業の事業所数は137事業所(対前年比103.8%)、従業者数は1万3802人(対前年比89.8%)、製造品出荷額等は1兆3298億5600万円(対前年比82.1%)となっています。

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6)プラスチック製造業

2019年のプラスチック製造業の事業所数は252事業所(対前年比103.3%)、従業者数は3万5020人(対前年比105.4%)、製造品出荷額等は3兆3603億4300万円(対前年比96.3%)となっています。

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7)合成ゴム製造業

2019年の合成ゴム製造業の事業所数は17事業所(対前年比100.0%)、従業者数は6791人(対前年比104.5%)、製造品出荷額等は5107億1700万円(対前年比95.2%)となっています。

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8)その他の有機化学工業製品製造業

2019年のその他の有機化学工業製品製造業の事業所数は280事業所(対前年比101.1%)、従業者数は2万5991人(対前年比105.2%)、製造品出荷額等は1兆5281億7800万円(対前年比107.3%)となっています。

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2 品目別・都道府県別出荷金額ランキング(2019年実績)

 品目別・都道府県別出荷金額ランキング(2019年実績)は次の通りです。

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3 経営指標

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以上(2021年12月)

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画像:Cavan-Adobe Stock

【業種別データ】金属素形材製品製造業の動向

書いてあること

  • 主な読者:各業種の産業規模、経営指標などを知りたい経営者
  • 課題:さまざまなデータを集める必要があり、時間や手間がかかる
  • 解決策:事業所数や製造品出荷額等から近年の動向を把握する。経営指標で各業種の平均値を知る

1 業界動向

1)業界全体

2019年の金属素形材製品製造業の事業所数は3097事業所(対前年比98.3%)、従業者数は9万828人(対前年比97.4%)、製造品出荷額等は2兆2068億1400万円(対前年比95.0%)となっています。

1事業所当たりの従業者数は29人(対前年比99.0%)、現金給与総額は1億2400万円(対前年比101.3%)、原材料使用額等は4億1600万円(対前年比96.7%)、製造品出荷額等は7億1300万円(対前年比96.6%)、付加価値額は2億5300万円(対前年比95.1%)となっています。

従業者1人当たりの現金給与総額は424万円(対前年比102.4%)、製造品出荷額等は2430万円(対前年比97.6%)、付加価値額は861万円(対前年比96.1%)となっています。

製造品出荷額等に占める原材料使用額等比率は58.4%(対前年比100.1%)、同付加価値額比率は35.5%(対前年比98.4%)、同現金給与総額比率は17.5%(対前年比104.9%)となっています。

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2)アルミニウム・同合金プレス製品製造業

2019年のアルミニウム・同合金プレス製品製造業の事業所数は429事業所(対前年比99.3%)、従業者数は1万4407人(対前年比103.5%)、製造品出荷額等は4876億9900万円(対前年比90.9%)となっています。

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3)金属プレス製品製造業(アルミニウム・同合金を除く)

2019年の金属プレス製品製造業(アルミニウム・同合金を除く)の事業所数は2564事業所(対前年比98.2%)、従業者数は6万3892人(対前年比96.4%)、製造品出荷額等は1兆3834億3400万円(対前年比97.4%)となっています。

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4)粉末や金製品製造業

2019年の粉末や金製品製造業の事業所数は104事業所(対前年比99.0%)、従業者数は1万2529人(対前年比95.9%)、製造品出荷額等は3356億8100万円(対前年比91.9%)となっています。

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2 品目別・都道府県別出荷金額ランキング(2019年実績)

品目別・都道府県別出荷金額ランキング(2019年実績)は次の通りです。

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3 経営指標

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以上(2022年1月)

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【業種別データ】木製容器製造業(竹、とうを含む)の動向

書いてあること

  • 主な読者:各業種の産業規模、経営指標などを知りたい経営者
  • 課題:さまざまなデータを集める必要があり、時間や手間がかかる
  • 解決策:事業所数や製造品出荷額等から近年の動向を把握する。経営指標で各業種の平均値を知る

1 業界動向

1)業界全体

2019年の木製容器製造業(竹、とうを含む)の事業所数は404事業所(対前年比94.0%)、従業者数は5991人(対前年比98.3%)、製造品出荷額等は911億5100万円(対前年比100.0%)となっています。

1事業所当たりの従業者数は15人(対前年比104.7%)、現金給与総額は4900万円(対前年比106.5%)、原材料使用額等は1億2600万円(対前年比106.7%)、製造品出荷額等は2億2600万円(対前年比106.4%)、付加価値額は9200万円(対前年比106.1%)となっています。

従業者1人当たりの現金給与総額は328万円(対前年比101.7%)、製造品出荷額等は1521万円(対前年比101.7%)、付加価値額は618万円(対前年比101.4%)となっています。

製造品出荷額等に占める原材料使用額等比率は55.6%(対前年比100.2%)、同付加価値額比率は40.7%(対前年比99.7%)、同現金給与総額比率は21.6%(対前年比100.0%)となっています。

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2)竹・とう・きりゅう等容器製造業

2019年の竹・とう・きりゅう等容器製造業の事業所数は11事業所(対前年比78.6%)、従業者数は84人(対前年比78.5%)、製造品出荷額等は5億700万円(対前年比70.0%)となっています。

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3)木箱製造業

2019年の木箱製造業の事業所数は371事業所(対前年比94.4%)、従業者数は5606人(対前年比98.7%)、製造品出荷額等は874億6300万円(対前年比100.3%)となっています。

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4)たる・おけ製造業

2019年のたる・おけ製造業の事業所数は22事業所(対前年比95.7%)、従業者数は301人(対前年比97.7%)、製造品出荷額等は31億38100万円(対前年比97.4%)となっています。

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2 品目別・都道府県別出荷金額ランキング(2019年実績)

品目別・都道府県別出荷金額ランキング(2019年実績)は次の通りです。

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3 経営指標

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以上(2021年12月)

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Web面接にも適した「構造化面接」。準備や実施のコツを解説

書いてあること

  • 主な読者:採用面接のミスマッチを防止したい経営者
  • 課題:応募者見極めの判断基準が曖昧、面接官が主観で質問と評価を行っている
  • 解決策:構造化面接に取り組む。特に重要なのは「質問の構造化」。応募者のどんな価値観を見極めたいのかを明確にし、応募者の話を掘り下げる

1 「構造化面接」でミスマッチを防止する

採用活動においてどんな課題を抱えているか。この質問を企業人事の方に投げかけてみると、「面接の評価において採用チーム内で意見が割れることがある」「採用計画を達成するために、採用基準がブレることがある」「入社して半年以内の早期退職者が多い」といった回答が少なくありません。これらの問題が生じる背景には、次のような共通課題があります。

  • 応募者見極めの判断基準が曖昧である
  • 面接官が主観で質問と評価を行っている

この課題を解決する切り札が、「構造化面接」です。構造化面接とは、次のように定義されています。

自社の採用要件を明確にした上で、あらかじめ質問項目と評価基準を決めておき、マニュアル通りに面接を実施していく面接手法

あまりにガチガチに面接をマニュアル化すると、面接自体が盛り上がらないのでは……とお考えかもしれません。しかし、過去の面接を振り返ってみてください。盛り上がったからといって、自社にマッチした人材が採用できたというわけではないと思います。逆にマニュアル化することで、面接の盛り上がりなどに左右されず、応募者の話に集中することができるので、妥当な評価につながります。

また、コロナ禍でWeb面接に取り組んでいる企業も多いと思います。Web面接では、表情やしぐさなどが乏しかったり、タイムラグがあったりと、スムーズな会話が難しいもの。しかし、構造化面接にすることで、会話がしやすくなったり、相手に話を聞いてもらえたという納得感が高まったりするとの指摘もあり、構造化面接とWeb面接の相性は良いといえます。

この記事では、構造化面接のメリットなどとともに、その手法について解説します。

2 構造化面接の4つのステップ

構造化面接は次の4つのステップで進めていきます。

  • 求める人物像の特定
  • 質問の固定化
  • 詳細な質問内容の特定
  • 評価基準の特定

1.求める人物像の特定

どのような人材を採用したいのか、まずは、求める人物像をしっかり特定するのが構造化面接の一丁目一番地です。自社のカルチャーにフィットした人材、あるいは現状を打開してくれそうな異能人材など、経営戦略に紐づけながら特定していってください。多くの企業が実践しているのは、優秀な社員(ハイパフォーマー)や幹部層にヒアリングを行い、それを整理して求める人物像を定めるといったものです。

2.質問の固定化と3.詳細な質問内容の特定

面接で対峙した応募者が求める人物像と合致しているかを見極める、まさに構造化面接の中核をなすステップです。ここは最も重要なポイントなので、次章で詳しく解説します。

4.評価基準の特定

評価の中点(5段階評価だとしたら3点)のレベル感を定めることから始めましょう。「非常に良い」「良い」「普通」「悪い」などのように評価基準を区分し、その判断基準も明文化しておきます。

例えば、失敗した話や苦労した話であれば、次のような評価基準を設定しておきます。

  • 非常に良い:主体的に行動して解決している
  • 良い:プロジェクトリーダーに従うなど主体的な解決策ではないものの、解決に貢献したと考えられる
  • 普通:苦労した経験がなく、主体的な動きが見られない
  • 悪い:現実味のないエピソードや再現性のない解決策である

自社の採用基準では、どの程度のスキルが求められるのかを明確にしておけば、必然的に評価基準もはっきりします。

3 想定質問と誘導質問のわな

肝心の「質問の構造化」について解説する前に、陥りがちな質問手法について触れておきます。それが「想定質問」と「誘導質問」です。

想定質問とは、応募者が事前に準備できる質問のこと。「自社の志望理由を聞かせてください」「入社したらどんなことをしたいですか」といった質問だと、応募者が「きっと聞かれるだろう」と想定し、適切な答えを用意して面接に臨んでいるケースが大半です。自分を少しでもよく見せようと入念に準備をしてくる応募者がほとんどなわけですから、面接で見せる姿や言動は取り繕ったものになりがち。こうした想定質問だと応募者の真の能力は見えづらくなります。

誘導質問は、企業側が期待している答えが相手に伝わってしまう質問のこと。「地方への転勤は可能ですか」といった質問は、「転勤してほしい」という企業の希望が暗に伝わってしまうため、とにかく入社したいと考えている応募者は、本心では転勤したくなくても、「はい、可能です」と答えてしまうでしょう。その結果、内定を出した後に「やはり転勤できない」と内定を辞退されることもあります。

細かなルールを設けず、面接官がノリ重視で自由に面接を行うと、どうしても「想定質問」や「誘導質問」に終始してしまいがちです。聞きたいことは聞けたはずなのに、終わった後に振り返ってみると、聞いた内容が浅い。結果として応募者の見極めに迷ってしまうことになります。こうした事態を避けるためにも、質問の構造化が重要なのです。

4 質問の構造化

質問の構造化は、次の2段階で進めます。

  • 「質問の固定化」=まず起点となる質問を決める
  • その上で「詳細な質問内容を特定」=起点となる質問からずれないよう、掘り下げるための質問を用意する

質問の構造化の際に有効なフレームが「STAR面接」という手法です。

  • S(Situation):そのときの状況について問いかける
  • T(Task):そのときの課題について問いかける
  • A(Action):どのような行動を取ったのかを尋ねる
  • R(Result):どのような成果を得られたのかを尋ねる

これらの英語の頭文字を取って「STAR面接」と呼ばれています。過去の行動は応募者の資質や性格から生まれてきた事実です。行動を分析できれば、その背後に隠れている真の能力や志向性、誠実さなどが測りやすくなります。分析の確度を高めるためにも、このSTAR面接というフレームを活用するのは効果的です。

5 STAR面接の活用方法と面接シーンの実践例

1)STAR面接の活用方法

STAR面接で留意すべきなのが明確な質問の意図です。でなければ、自社の採用要件に合う人物かどうかを見極めることはできません。質問項目を具体的に考える前に、応募者のどんな価値観を見極めたいのかを明確にしておく必要があります。

つまり、

「求める人材像を明確に描き」「採用において重視する評価基準を設定する」ことも併せて設計をすることで、初めて構造化といえる

のです。この2点から“逆算”してどのような質問を用意しておくべきか、が重要な作業になります。

例えば「計画力」があるかどうかを見極めたい場合には、「プロジェクト計画段階の設計が功を奏して、成果を収めた経験についてお聞かせください」など、応募者が持つ計画力についての話題を促します。その上で、失敗した話や苦労した話があれば、次のように掘り下げていきましょう。

  • 具体的にどんな問題があると考えたのか
  • いつ問題であると気がついたのか
  • どのような解決策で対応したのか
  • プロジェクト内での役割は何か など

2)面接シーンでの実践例

ここからは、面接シーンでの実践例を紹介します。「アルバイト先のシフトトラブルを乗り越えて成果を出せた過去の経験」を例に、見極めたいポイントに沿った掘り下げ方を見てみましょう。

1.Actionについての質問で、関係の構築力について見極めようとする掘り下げ方

  • 面:「シフトのトラブルを解決するために、まず何をしましたか?」
  • 応:「緊急に対応するためスタッフの増援に奔走しました」
  • 面:「誰かに助けを求めましたか?」
  • 応:「同じ管轄エリアの他店のチームリーダーに応援してもらえるよう頼みました」
  • 面:「今まであまり業務で関わったことがない人もいましたか?」
  • 応:「はい。火急の事態であることを伝えて、また店長からも事情を話してもらい、とにかく必要人員を早急に手配しました。今まで関わったことがないメンバーには、まず自分から個別に背景を説明してスタッフを貸し出す納得感に配慮しました」

2.Resultについての質問で、トラブルを成長の糧にできそうか見極めようとする掘り下げ方

  • 面:「あなたが実行した今回のシフトトラブル対応は、うまくいきましたか?」
  • 応:「はい、お客様からクレームがくることもなく、お店を回すことができました」
  • 面:「いま振り返ってみて、別のもっと良い方法はありますか?」
  • 応:「お客様からのクレームはなかったのですが、当然、他のお店には迷惑をかけてしまいました。こうした事態に備えるためには、自分の店舗で緊急対応できるスタッフを確保しておけばよかったと反省しています」
  • 面:「このトラブルから学んだことはありますか?」
  • 応:「こういうトラブル時は、どうしても店長に頼りきりになってしまいます。自分だけでなく他のバイトリーダーであってもスムーズに対応できるよう、対応マニュアルを整備しておく必要があると感じました」

構造化面接は、優秀な人材を獲得することにものすごく貪欲な、あのGoogleも構造化面接を活用していると聞けば、改めてその説得力も増すはずです。応募者を見極める精度を高め、採用面接のミスマッチを防止する。こうした採用課題を解決するために、ぜひ取り組んでみてください。

以上(2021年11月)
(執筆 平賀充記)

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画像:Andrey Popov-Adobe Stock

【業種別データ】建設用・建築用金属製品製造業(製缶板金業を含む)の動向

書いてあること

  • 主な読者:各業種の産業規模、経営指標などを知りたい経営者
  • 課題:さまざまなデータを集める必要があり、時間や手間がかかる
  • 解決策:事業所数や製造品出荷額等から近年の動向を把握する。経営指標で各業種の平均値を知る

1 業界動向

1)業界全体

2019年の建設用・建築用金属製品製造業(製缶板金業を含む)の事業所数は1万1092事業所(対前年比99.8%)、従業者数は22万9226人(対前年比101.1%)、製造品出荷額等は6兆9208億5700万円(対前年比103.1%)となっています。

1事業所当たりの従業者数は21人(対前年比101.3%)、現金給与総額は9000万円(対前年比102.3%)、原材料使用額等は3億5600万円(対前年比101.8%)、製造品出荷額等は6億2400万円(対前年比103.3%)、付加価値額は2億3800万円(対前年比102.0%)となっています。

従業者1人当たりの現金給与総額は437万円(対前年比100.9%)、製造品出荷額等は3019万円(対前年比102.0%)、付加価値額は1153万円(対前年比100.7%)となっています。

製造品出荷額等に占める原材料使用額等比率は57.0%(対前年比98.5%)、同付加価値額比率は38.2%(対前年比98.7%)、同現金給与総額比率は14.5%(対前年比99.0%)となっています。

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2)鉄骨製造業

2019年の鉄骨製造業の事業所数は1985事業所(対前年比99.3%)、従業者数は3万6370人(対前年比102.8%)、製造品出荷額等は1兆5094億6300万円(対前年比110.1%)となっています。

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3)建設用金属製品製造業(鉄骨を除く)

2019年の建設用金属製品製造業(鉄骨を除く)の事業所数は2228事業所(対前年比101.1%)、従業者数は4万6548人(対前年比103.1%)、製造品出荷額等は1兆5539億7800万円(対前年比103.7%)となっています。

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4)金属製サッシ・ドア製造業

2019年の金属製サッシ・ドア製造業の事業所数は1105事業所(対前年比98.9%)、従業者数は3万8015人(対前年比98.3%)、製造品出荷額等は8924億9700万円(対前年比102.0%)となっています。

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5)鉄骨系プレハブ住宅製造業

2019年の鉄骨系プレハブ住宅製造業の事業所数は178事業所(対前年比98.3%)、従業者数は7184人(対前年比93.7%)、製造品出荷額等は6032億7800万円(対前年比89.7%)となっています。

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6)建築用金属製品製造業(サッシ、ドア、建築用金物を除く)

2019年の建築用金属製品製造業(サッシ、ドア、建築用金物を除く)の事業所数は1444事業所(対前年比100.3%)、従業者数は3万4214人(対前年比102.9%)、製造品出荷額等は1兆785億9500万円(対前年比105.1%)となっています。

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7)製缶板金業

2019年の製缶板金業の事業所数は4152事業所(対前年比99.4%)、従業者数は6万6895人(対前年比100.3%)、製造品出荷額等は1兆2830億4600万円(対前年比101.0%)となっています。

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2 品目別・都道府県別出荷金額ランキング(2019年実績)

品目別・都道府県別出荷金額ランキング(2019年実績)は次の通りです。

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3 経営指標

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以上(2022年1月)

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画像:pixabay