【業種別データ】飼料・有機質肥料製造業の動向

書いてあること

  • 主な読者:各業種の産業規模、経営指標などを知りたい経営者
  • 課題:さまざまなデータを集める必要があり、時間や手間がかかる
  • 解決策:事業所数や製造品出荷額等から近年の動向を把握する。経営指標で各業種の平均値を知る

1 業界動向

1)業界全体

2019年の飼料・有機質肥料製造業の事業所数は751事業所(対前年比99.7%)、従業者数は1万5551人(対前年比102.9%)、製造品出荷額等は1兆3384億1800万円(対前年比104.3%)となっています。

1事業所当たりの従業者数は21人(対前年比103.2%)、現金給与総額は8400万円(対前年比104.8%)、原材料使用額等は14億700万円(対前年比103.7%)、製造品出荷額等は17億8200万円(対前年比104.6%)、付加価値額は3億2900万円(対前年比107.2%)となっています。

従業者1人当たりの現金給与総額は408万円(対前年比101.6%)、製造品出荷額等は8607万円(対前年比101.3%)、付加価値額は1588万円(対前年比103.9%)となっています。

製造品出荷額等に占める原材料使用額等比率は78.9%(対前年比99.2%)、同付加価値額比率は18.4%(対前年比102.5%)、同現金給与総額比率は4.7%(対前年比100.2%)となっています。

画像1

2)配合飼料製造業

2019年の配合飼料製造業の事業所数は325事業所(対前年比98.8%)、従業者数は9745人(対前年比104.2%)、製造品出荷額等は1兆1738億4900万円(対前年比104.8%)となっています。

画像2

3)単体飼料製造業

2019年の単体飼料製造業の事業所数は127事業所(対前年比102.4%)、従業者数は2388人(対前年比102.6%)、製造品出荷額等は1055億7800万円(対前年比100.8%)となっています。

画像3

4)有機質肥料製造業

2019年の有機質肥料製造業の事業所数は209事業所(対前年比69.7%)、従業者数は3418人(対前年比99.7%)、製造品出荷額等は589億9000万円(対前年比100.7%)となっています。

画像4

2 品目別・都道府県別出荷金額ランキング(2019年実績)

品目別・都道府県別出荷金額ランキング(2019年実績)は次の通りです。

画像5

3 経営指標

画像6

以上(2021年12月)

pj55014
画像:unsplash

薄暮時間帯の運転(2021/11号)【交通安全ニュース】

活用する機会の例

  • 月次や週次などの定例ミーティング時の事故防止勉強会
  • 毎日の朝礼や点呼の際の安全運転意識向上のためのスピーチ
  • マイカー通勤者、新入社員、事故発生者への安全運転指導 など

日没前後の時間帯は薄暮時間帯※と言われ、交通事故のリスクが高まる時間帯です。

特に11~12月は、薄暮時間帯と多くの人の帰社時間や帰宅時間が重なり、交通事故のリスクもさらに高まるため、自動車の運転にはより一層の注意が必要です。

この時間帯の交通事故を防ぐため、薄暮時間帯のリスクとドライバーの注意点をご紹介します。

画像1

※季節や地域によって差はありますが、一般には「夕暮れ時」や「たそがれ時」などと呼ばれる時間帯であり、警察庁では、日没時刻の前後1時間を「薄暮時間帯」としています。

1.重大事故の発生状況

(1)死亡事故が多い時間帯

死亡事故は、17時台から19時台に多く発生しています。薄暮時間帯の死亡事故件数は、7月から増加傾向となり11月~12月に最も多くなっています。

画像2

(2)薄暮時間帯の死亡事故

死亡事故の当事者別では「自動車対歩行者」の事故が多く、薄暮時間帯は顕著になっています。 その事故類型別をみると「横断中」が約9割を占めています。

画像3

※出典:警察庁Webサイト「薄暮時間帯における交通事故防止」
https://www.npa.go.jp/bureau/traffic/anzen/hakubo.html
 (2021.10.5 閲覧)から当社作成

2.薄暮時間帯のリスク

薄暮時間帯は交通量が増す分、昼間よりリスクが高くなります。運転する際には以下のような点に注意が必要です。

(1)交通ルールを守らない歩行者等の増加

帰宅ラッシュ等での交通量の増加に伴い、信号無視、横断歩道付近の横断、自動車の直前直後横断、ながらスマホ、無灯火の自転車などと遭遇するかもしれません。

画像4

(2)歩行者や自転車に気づきにくくなる

薄暮では周囲のコントラストがなくなり、景色全体が暗くなるため視力が低下します。また、これから冬に向けて黒っぽい服装※が多くなり、歩行者や自転車に気づきにくくなります。

※「赤色や緑色・茶色・黒色」は全部黒っぽく見えて、暗がりに隠れてしまいます。

画像5

(3)一日の疲れ・油断からの漫然運転

薄暮時間帯は、一日の疲れが出たり、また会社や自宅付近の運転では油断が生じやすくなります。集中力や注意力が低下した運転は、急な「飛び出し」などへの反応が遅れ、非常に危険です。

3.運転の注意点

(1)横断歩道に関するルールの遵守

横断歩道に歩行者がいる場合は、横断歩道の直前で一時停止し、その通行を妨げないようにしましょう。

路面に「ダイヤマーク」がある場合、速度を落として運転しましょう。

画像6

(2)早めのヘッドライト点灯

視界を確保するため、また、他の車や歩行者に自分の車の存在を知らせるため、早めに点灯しましょう。日没の30分より前を目安に点灯するのが、早期点灯のタイミングです。

暗い道を走行する際は、ハイビームを上手に使って歩行者等の早期発見に努めましょう。

(3)危険を予測した慎重な運転

運転への集中を絶やさないように努めるとともに、「見えにくいところに歩行者や自転車が隠れているかもしれない」「自動車に気づかず歩行者や自転車が突然横断してくるかもしれない」といった危険を予測して、慎重に運転しましょう。

以上(2021年11月)

sj09014
画像:amanaimages

【朝礼】「進化圧」を感じ、「ゼロリスク」信仰と決別しよう

新型コロナウイルス感染症の影響で、この1~2年のうちに、10年分のデジタル化が進んだといわれます。この変化がさらに続くことは間違いなく、私たちは次の世界を見据えて進化しなければなりません。私たちが進化するために必要なこととして、「進化圧」を感じ、「ゼロリスク」信仰と決別することについてお話しします。

さて、いまやデジタル化の代名詞となっているのが、DX(デジタルトランスフォーメーション)です。しかし、DXは抽象的で分かりにくい面があり、多くの会社はペーパーレス化という、身近で具体的な課題をDXとして取り組んでいます。

こうした話のときに出てくるのが、「ペーパーレスはDXではない!」「ペーパーレス化の先の目的は何だ?」と批評する人です。こうした人は、ペーパーレス化をばかにしたり、非協力的な姿勢を示したりして組織の足を引っ張りますが、当の本人もDXを定義できているわけではなく、「DXなのだから、何か壮大なことをしなければならない」と漠然と考えているだけです。

当社はどうでしょうか。今から10年ほど前、当社はコスト削減の一環として、まさにペーパーレス化を掲げました。しかし、ちまちまとした取り組みは定着せず、全く結果が出ませんでした。

しかし今は、リモートワークを進めた結果、95%以上のペーパーレス化が達成されています。リモートワークを実施する際、ペーパーレス化はほとんど意識していませんでした。

そう、私たちは働き方を変えただけです。「新しい働き方をしなければ生き残れない」という強烈な危機感にかられて、行動を起こしただけのことなのです。

生物学の世界には、「進化圧」という言葉があります。簡単にいうと、「生物は環境に適合しなければ生き残れない。だから進化せよという圧力」のことです。当社がリモートワークを掲げたのはコロナ前でしたが、コロナによって一気に進化圧が強まりました。急激な変化は、捉え方によっては変わろうとする者の背中を押すのです。

生物は自然界の変化に対応するために体の色を変えたり、木に登れるようになったりします。当社に置き換えると、私たちはリモートワークにフィットした組織に進化しました。しかし、まだまだ道半ばです。DXは私たちが生き残る可能性の一つにすぎず、私たちには強い進化圧がかかり続けているのです。

「なるほど、では行動しよう!」と思うわけですが、そのときに出てくるのが「ゼロリスク」信仰です。リスクがゼロにならないと決められない、動けないという、日本人にありがちな思考ですが、リスクはゼロになりません。自然界ならとっくに捕食者に食べられてしまう姿勢です。

コロナやDXは今の話題であり、数カ月後は別のものになっているかもしれません。ただ一ついえるのは、リスクをとって変わらなければ、新しい可能性も生まれないということです。

以上(2021年11月)

pj17076
画像:Mariko Mitsuda

【業種別データ】非鉄金属・同合金圧延業(抽伸、押出しを含む)の動向

書いてあること

  • 主な読者:各業種の産業規模、経営指標などを知りたい経営者
  • 課題:さまざまなデータを集める必要があり、時間や手間がかかる
  • 解決策:事業所数や製造品出荷額等から近年の動向を把握する。経営指標で各業種の平均値を知る

1 業界動向

1)業界全体

2019年の非鉄金属・同合金圧延業(抽伸、押出しを含む)の事業所数は389事業所(対前年比98.7%)、従業者数は3万1937人(対前年比99.3%)、製造品出荷額等は2兆792億1300万円(対前年比91.2%)となっています。

1事業所当たりの従業者数は82人(対前年比100.6%)、現金給与総額は4億5500万円(対前年比98.4%)、原材料使用額等は40億3600万円(対前年比91.3%)、製造品出荷額等は53億4500万円(対前年比92.4%)、付加価値額は10億5900万円(対前年比87.6%)となっています。

従業者1人当たりの現金給与総額は554万円(対前年比97.8%)、製造品出荷額等は6510万円(対前年比91.8%)、付加価値額は1289万円(対前年比87.1%)となっています。

製造品出荷額等に占める原材料使用額等比率は75.5%(対前年比98.9%)、同付加価値額比率は19.8%(対前年比94.8%)、同現金給与総額比率は8.5%(対前年比106.5%)となっています。

画像1

2)伸銅品製造業

2019年の伸銅品製造業の事業所数は147事業所(対前年比100.7%)、従業者数は1万750人(対前年比101.8%)、製造品出荷額等は8379億1400万円(対前年比88.0%)となっています。

画像2

3)アルミニウム・同合金圧延業(抽伸、押出しを含む)

2019年のアルミニウム・同合金圧延業(抽伸、押出しを含む)の事業所数は159事業所(対前年比93.5%)、従業者数は1万6211人(対前年比98.7%)、製造品出荷額等は8750億9100万円(対前年比91.9%)となっています。

画像3

4)その他の非鉄金属・同合金圧延業(抽伸、押出しを含む)

2019年のその他の非鉄金属・同合金圧延業(抽伸、押出しを含む)の事業所数は83事業所(対前年比106.4%)、従業者数は4976人(対前年比96.1%)、製造品出荷額等は3662億800万円(対前年比97.5%)となっています。

画像4

2 品目別・都道府県別出荷金額ランキング(2019年実績)

品目別・都道府県別出荷金額ランキング(2019年実績)は次の通りです。

画像5

3 経営指標

画像6

以上(2022年1月)

pj55074
画像:pixabay

【業種別データ】製氷業の動向

書いてあること

  • 主な読者:各業種の産業規模、経営指標などを知りたい経営者
  • 課題:さまざまなデータを集める必要があり、時間や手間がかかる
  • 解決策:事業所数や製造品出荷額等から近年の動向を把握する。経営指標で各業種の平均値を知る

1 業界動向

1)業界全体

2019年の製氷業の事業所数は143事業所(対前年比96.6%)、従業者数は2334人(対前年比100.4%)、製造品出荷額等は609億1600万円(対前年比94.8%)となっています。

1事業所当たりの従業者数は16人(対前年比103.9%)、現金給与総額は5900万円(対前年比101.0%)、原材料使用額等は1億2300万円(対前年比101.1%)、製造品出荷額等は4億2600万円(対前年比98.1%)、付加価値額は2億7700万円(対前年比97.4%)となっています。

従業者1人当たりの現金給与総額は361万円(対前年比97.1%)、製造品出荷額等は2610万円(対前年比94.4%)、付加価値額は1696万円(対前年比93.7%)となっています。

製造品出荷額等に占める原材料使用額等比率は29.0%(対前年比103.1%)、同付加価値額比率は65.0%(対前年比99.3%)、同現金給与総額比率は13.8%(対前年比102.9%)となっています。

画像1

2 品目別・都道府県別出荷金額ランキング(2019年実績)

品目別・都道府県別出荷金額ランキング(2019年実績)は次の通りです。

画像2

3 経営指標

画像3

以上(2021年12月)

pj55012
画像:Extarz-shutterstock

【業種別データ】建設用粘土製品製造業(陶磁器製を除く)の動向

書いてあること

  • 主な読者:各業種の産業規模、経営指標などを知りたい経営者
  • 課題:さまざまなデータを集める必要があり、時間や手間がかかる
  • 解決策:事業所数や製造品出荷額等から近年の動向を把握する。経営指標で各業種の平均値を知る

1 業界動向

1)業界全体

2019年の建設用粘土製品製造業(陶磁器製を除く)の事業所数は156事業所(対前年比94.5%)、従業者数は2984人(対前年比94.2%)、製造品出荷額等は473億8000万円(対前年比96.4%)となっています。

1事業所当たりの従業者数は19人(対前年比99.6%)、現金給与総額は7100万円(対前年比102.9%)、原材料使用額等は1億4200万円(対前年比98.7%)、製造品出荷額等は3億400万円(対前年比101.9%)、付加価値額は1億4300万円(対前年比108.6%)となっています。

従業者1人当たりの現金給与総額は372万円(対前年比103.3%)、製造品出荷額等は1588万円(対前年比102.3%)、付加価値額は748万円(対前年比109.0%)となっています。

製造品出荷額等に占める原材料使用額等比率は46.8%(対前年比96.9%)、同付加価値額比率は47.1%(対前年比106.5%)、同現金給与総額比率は23.5%(対前年比100.9%)となっています。

画像1

2)粘土かわら製造業

2019年の粘土かわら製造業の事業所数は107事業所(対前年比94.7%)、従業者数は2281人(対前年比94.4%)、製造品出荷額等は374億4600万円(対前年比99.1%)となっています。

画像2

3)普通れんが製造業

2019年の普通れんが製造業の事業所数は11事業所(対前年比91.7%)、従業者数は187人(対前年比89.0%)、製造品出荷額等は23億4900万円(対前年比94.8%)となっています。

画像3

4)その他の建設用粘土製品製造業

2019年のその他の建設用粘土製品製造業の事業所数は38事業所(対前年比95.0%)、従業者数は516人(対前年比95.2%)、製造品出荷額等は75億8600万円(対前年比85.5%)となっています。

画像4

2 品目別・都道府県別出荷金額ランキング(2019年実績)

品目別・都道府県別出荷金額ランキング(2019年実績)は次の通りです。

画像5

3 経営指標

画像6

以上(2022年1月)

pj55059
画像:WATCH_MEDIA_HOUSE-Adobe Stock

【業種別データ】漆器製造業の動向

書いてあること

  • 主な読者:各業種の産業規模、経営指標などを知りたい経営者
  • 課題:さまざまなデータを集める必要があり、時間や手間がかかる
  • 解決策:事業所数や製造品出荷額等から近年の動向を把握する。経営指標で各業種の平均値を知る

1 業界動向

1)業界全体

2019年の漆器製造業の事業所数は219事業所(対前年比94.4%)、従業者数は2422人(対前年比95.8%)、製造品出荷額等は229億2600万円(対前年比102.1%)となっています。

1事業所当たりの従業者数は11人(対前年比101.5%)、現金給与総額は2800万円(対前年比103.5%)、原材料使用額等は5000万円(対前年比113.3%)、製造品出荷額等は1億500万円(対前年比108.2%)、付加価値額は4900万円(対前年比103.5%)となっています。

従業者1人当たりの現金給与総額は254万円(対前年比101.9%)、製造品出荷額等は947万円(対前年比106.6%)、付加価値額は447万円(対前年比101.9%)となっています。

製造品出荷額等に占める原材料使用額等比率は48.2%(対前年比104.7%)、同付加価値額比率は47.2%(対前年比95.6%)、同現金給与総額比率は26.9%(対前年比95.6%)となっています。

画像1

2 品目別・都道府県別出荷金額ランキング(2019年実績)

品目別・都道府県別出荷金額ランキング(2019年実績)は次の通りです。

画像2

3 経営指標

画像3

以上(2022年1月)

pj55134
画像:alfa27-Adobe Stock

【業種別データ】金属加工機械製造業の動向

書いてあること

  • 主な読者:各業種の産業規模、経営指標などを知りたい経営者
  • 課題:さまざまなデータを集める必要があり、時間や手間がかかる
  • 解決策:事業所数や製造品出荷額等から近年の動向を把握する。経営指標で各業種の平均値を知る

1 業界動向

1)業界全体

2019年の金属加工機械製造業の事業所数は5561事業所(対前年比98.8%)、従業者数は16万1240人(対前年比97.2%)、製造品出荷額等は4兆7043億7800万円(対前年比91.1%)となっています。

1事業所当たりの従業者数は29人(対前年比98.3%)、現金給与総額は1億4900万円(対前年比100.1%)、原材料使用額等は4億7800万円(対前年比90.1%)、製造品出荷額等は8億4600万円(対前年比92.2%)、付加価値額は3億3300万円(対前年比90.5%)となっています。

従業者1人当たりの現金給与総額は513万円(対前年比101.7%)、製造品出荷額等は2901万円(対前年比93.7%)、付加価値額は1144万円(対前年比92.0%)となっています。

製造品出荷額等に占める原材料使用額等比率は56.5%(対前年比97.7%)、同付加価値額比率は39.4%(対前年比98.1%)、同現金給与総額比率は17.7%(対前年比108.5%)となっています。

画像1

2)金属工作機械製造業

2019年の金属工作機械製造業の事業所数は610事業所(対前年比101.7%)、従業者数は4万8667人(対前年比95.5%)、製造品出荷額等は1兆8376億6300万円(対前年比85.3%)となっています。

画像2

3)金属加工機械製造業(金属工作機械を除く)

2019年の金属加工機械製造業(金属工作機械を除く)の事業所数は374事業所(対前年比102.7%)、従業者数は1万8972人(対前年比102.7%)、製造品出荷額等は7266億2600万円(対前年比100.9%)となっています。

画像3

4)金属工作機械用・金属加工機械用部分品・附属品製造業(機械工具、金型を除く)

2019年の金属工作機械用・金属加工機械用部分品・附属品製造業(機械工具、金型を除く)の事業所数は3622事業所(対前年比98.0%)、従業者数は5万7646人(対前年比96.9%)、製造品出荷額等は1兆10億4700万円(対前年比92.4%)となっています。

画像4

5)機械工具製造業(粉末や金業を除く)

2019年の機械工具製造業(粉末や金業を除く)の事業所数は955事業所(対前年比98.9%)、従業者数は3万6855人(対前年比97.2%)、製造品出荷額等は1兆1390億4200万円(対前年比94.5%)となっています。

画像5

2 品目別・都道府県別出荷金額ランキング(2019年実績)

品目別・都道府県別出荷金額ランキング(2019年実績)は次の通りです。

画像6

3 経営指標

画像7

以上(2022年1月)

pj55096
画像:pixabay

何が同じで、何が違うのかを見極める/ローマ史から学ぶガバナンス(12)

書いてあること

  • 主な読者:現在・将来の自社のビジネスガバナンスを考えるためのヒントがほしい経営者
  • 課題:変化が激しい時代であり、既存のガバナンス論を学ぶだけでは、不十分
  • 解決策:古代ローマ史を時系列で追い、その長い歴史との対話を通じて、現代に生かせるヒントを学ぶ

1 同じなのか、違うのか

インターネットが広く一般に利用されるようになって二十余年がたち、情報技術革命という言葉も今や古びた印象さえ持つようになりました。技術の発展はますます加速化しており、AI、IoT、VR/ARなど、かつては未来の物語と思われていたようなことが現実化・実用化され、私たち一般市民の生活や活動も大きく変化しています。

当然、企業のビジネスも大きく変化し、これまでの考え方ややり方ではもはや通用しないとまでいわれるようになっています。かつての経営学、ビジネス理論、メソドロジーなどは、現在、急成長を続ける企業のビジネスモデルに当てはめづらくなっているのも事実で、20世紀型のビジネスと現代のビジネスとの違いを感じることが私自身も多々あります。一方で、変わらない部分、同じ部分というのも存在します。

同じなのか、違うのか。こうした議論は、日常でもよくあります。「この映画はこれまでの映画とはアプローチが全然違う」「いや、あの映画と系統は同じでしょ」といったような会話もありますし、「あの事件とこの事件は本質的に同じだ」「いや、そんなことはない」といったTVコメンテーターのやり取りも目にします。

多くの場合、こうした議論は平行線をたどることになりますが、その理由は、目線の違いにあります。動物や哺乳類という目線で言えば、犬も猫も同じですが、「犬」と「猫」と言い分けている通り、犬と猫は分類上も異なる科です。片方が哺乳類の目線で議論を展開し、もう片方が科の目線で議論をすれば、当然、同じなのか、違うのかという論争に決着はつきません。

ところで、コンピューターのプログラミング言語、特にオブジェクト指向と呼ばれるプログラミングでは、汎化と特化という考え方があります。よく挙げられる自動車の例を用いますが、救急車と消防車は、自動車として共通的な機能を持っています。この共通的な機能をまとめてスーパークラスという上位のものとして定義します。これを汎化といいます。そして、このスーパークラスの定義を継承し、救急車と消防車がそれぞれ持つ特殊な機能を下位のサブクラスで分けて定義します。これを特化といいます。

こうすることで、例えば、新たにパトカー(警邏(ら)車)を定義しなければならない場合に、すでにスーパークラスで定義している自動車として共通的な機能は、もう一度プログラミングする必要はなくなります。パトカーが持つ特殊な機能だけをサブクラスとして定義すればいいので、開発の生産性が上がることになります。

ここで私が申し上げたいのは、同じなのか、違うのか、ということは重要ではなく、何が同じで、何が違うのかを見極めることこそが重要なのだということです。これまで12回にわたって連載させていただいたローマ史の人々と現代の私たちとでは、多くの点で違いがあります。

しかし、何が同じで、何が違うのかを見極めながら歴史を眺めてみると、同じところからは先人たちの知恵が見つけられ、違うところからはその「差分」の気付きを得ることができます。そうすることで、現在の自分へのヒントをつかむことになるのです。ローマ史に限らず、歴史は、そういった教材になります。

2 滅亡までの道のり

ローマ帝国は、五賢帝時代の後、混乱と迷走が続き、衰弱していきます。マルクス・アウレリウスの息子コモドゥスがその悪政から暗殺され、その後、セプティウス・セヴェルスが内戦を制して皇帝に就きますが、「三世紀の危機」と呼ばれる時代に突入していきます。蛮族の大侵入、軍事力強化による財政悪化、内戦の同時多発などがあり、211年からの73年間に多くの皇帝が登場しては消えていきました。

235年から約50年間は、軍隊を支持母体とする軍人が皇帝となる軍人皇帝時代となり、ローマ帝国の性質も大きく変化します。3世紀末のディオクレティアヌスが皇帝になってからは、共和政の伝統をなくした専制君主制を敷くとともに、帝国の分担統治を実施し、広大な領土の効率的な防衛によって秩序回復を図っていきます。

4世紀には、皇帝コンスタンティヌスが「ミラノ勅令」によりキリスト教を公認し、ローマを離れてコンスタンティノープルに首都を遷(うつ)し、新たなローマ帝国の再建を図ろうとします。しかしこれは、ローマ帝国の特質を失わせ、全く異なる帝国に変えることで、ローマ帝国を存続させるようなものでした。

その後、皇帝ユリアヌスのときにキリスト教が否定され、ローマの伝統的な多神教を擁護するなどの政策を取りますが、キリスト教信徒は増え続け、皇帝テオドシウスがキリスト教を国教と定めるに至り、キリスト教の覇権が決定的になりました。テオドシウスの死後、395年には東西に分裂し、西ローマ帝国と東ローマ帝国が成立します。西ローマ帝国はゲルマン人の侵攻を受け続けて衰えていき、476年に滅亡します。

東ローマ帝国は、ローマから離れた領土で実質的にギリシャ化が進み、7世紀にはビザンチン帝国と呼ばれるようになりますが、イスラム勢に次々と領土を奪われていきます。それでも度重なる危機に耐え、1453年にオスマン帝国によって滅亡させられるまで1000年にわたって命脈を保ちました。

なお、ローマ帝国がいつ滅びたのかについてはいろいろな考え方がありますが、一般的には、西ローマ帝国の滅亡をもってローマ帝国の滅亡とされています。東ローマ帝国の滅亡は、中世の終わりを象徴する出来事として捉えられているようです。

3 終わりに

今回は全12回連載の最後ということで、かなりの駆け足でローマ帝国の滅亡までを振り返ってみました。建国以来、数多くの危機に直面しながらも、それを乗り越えて強大化していったローマ帝国でしたが、そうした国家も衰亡していくということを改めて思い知らされます。

現代の情勢を考えると、例えば、宗教や文化における方向性が大きく変化し、国家運営が左右されるのは考えにくいですし、日本が他民族の侵入によって滅亡を迎えるということも想像しがたいところです。ですが、人々の集合体である社会的な組織という観点で見ると、私たちは大企業が滅びていく姿を数多く見てきていますし、政治の紆余曲折も見てきています。

これまで見てきたローマ史の輝かしい場面、苦難を乗り越える場面、愚かな過ちが重なる場面など、全て身近なところで似たようなことを見たり聞いたりしているはずです。自分自身でも、程度の差こそあれ、照らし合わせて考えたくなるような場面があるのではないでしょうか。

当然のことながら、全く同じではありませんが、全く違うわけでもないのです。何が同じで、何が違うのかという目を持って、歴史を眺めてみると、単なる過去のことではなく、豊かな示唆を与えてくれるお話として、親近感を持って捉えることができるかと思います。ローマ史に限らず、歴史に興味をお持ちいただき、自身の生き方、考え方、働き方などに生かしていただければと思います。私自身も、そのように努めてまいりたいと思います。

以上(2021年11月)
(執筆 辻大志)

op90061
画像:unsplash

【業種別データ】建具製造業の動向

書いてあること

  • 主な読者:各業種の産業規模、経営指標などを知りたい経営者
  • 課題:さまざまなデータを集める必要があり、時間や手間がかかる
  • 解決策:事業所数や製造品出荷額等から近年の動向を把握する。経営指標で各業種の平均値を知る

1 業界動向

1)業界全体

2019年の建具製造業の事業所数は992事業所(対前年比94.2%)、従業者数は1万2211人(対前年比97.4%)、製造品出荷額等は2254億6600万円(対前年比103.9%)となっています。

1事業所当たりの従業者数は12人(対前年比103.4%)、現金給与総額は4500万円(対前年比105.9%)、原材料使用額等は1億2400万円(対前年比108.6%)、製造品出荷額等は2億2700万円(対前年比110.3%)、付加価値額は9400万円(対前年比111.5%)となっています。

従業者1人当たりの現金給与総額は365万円(対前年比102.5%)、製造品出荷額等は1846万円(対前年比106.7%)、付加価値額は760万円(対前年比107.9%)となっています。

製造品出荷額等に占める原材料使用額等比率は54.3%(対前年比98.4%)、同付加価値額比率は41.1%(対前年比101.1%)、同現金給与総額比率は19.8%(対前年比96.0%)となっています。

画像1

2 品目別・都道府県別出荷金額ランキング(2019年実績)

品目別・都道府県別出荷金額ランキング(2019年実績)は次の通りです。

画像2

3 経営指標

画像3

以上(2021年12月)

pj55030
画像:pixabay