(日本法令ビジネスガイドより)
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【朝礼】早く、遠くまで、みんなで行くための6つのお願い
おはようございます。皆さんは、「早く行きたければ一人で進め。遠くまで行きたければ、みんなで進め」という言葉をご存知でしょうか。一説には海外のことわざと言われているもので、一人であれば早く目的を達成できるかもしれないが、仲間と一緒なら、より大きなことを成し遂げられるという意味があります。
説得力のあるいい言葉だと思いますが、我が社が目指すのは、早く行くだけでも、遠くまで行くだけでもありません。早く、かつ遠くまで行くこと、つまり「会社を早く成長させ、長く持続させる」ことを目指します。どうすれば、これを成し遂げられるのか。そこでポイントになるのが、個人と集団の「いいとこ取り」です。
冒頭で紹介した言葉をもう少し掘り下げてみましょう。一人で進むと早く行けるのは、進む道を自分だけで決め、自分のペースで進み、自分が全責任を持って進むからです。逆に、人数が多いと、意見が対立して進む道を決めるのが遅れ、進み方が遅い人に合わせる必要があり、一生懸命歩かない人が出ることで、進みが遅れることになります。
みんなで進むと遠くまで行けるのは、知恵を出し合ってベストな道を選び、それぞれが得意なことを分担し、互いに助け合いながら進むからです。逆に、一人で進むと、道を誤りやすく、進むための作業を全て自分で行わなければならず、自分の都合が悪いときに誰も助けてくれないため、遠くまで行くのが難しくなります。
以上のことを踏まえると、早く、かつ遠くまで行くためには、次のようなことが大切になります。まず、進む道を決めるときは、みんなで知恵を出し合ってベストな道を選びます。そして一度道を決めたら、全員が決定に従います。進むペースには個人差がありますが、進むペースが速い人が遅い人に対して、速く進むコツを教えてあげれば、全体のペースアップにつながります。そして、力の強い人が荷物を多めに持ったり、速く進める人が先遣隊として偵察したりと、各自が得意分野を担当すれば、一人のときより早く行くことができます。誰かが困っているときには、積極的に助け合うことも大切です。こうしたことができるためには、一人ひとりが責任を持ち、集団の課題を自分事として捉えることが大切です。
これは、我が社が早く成長し、長く持続していくために必要なことにも当てはまると思います。すなわち、私は皆さんに、次の6つのことをお願いしたいと思います。それは、
皆で積極的に意見を出し合う
一度決まったことは、全員で守る
成功や失敗の情報を共有する
自分の得意分野を伸ばして会社に貢献する
困ったときは、皆で助け合う
一人ひとりが会社の課題を自分事として捉え、責任を持つ
の6つです。新年度は、ぜひこの6つのお願いを心掛けていただきたいと思います。
以上(2022年3月)
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画像:Mariko Mitsuda
【朝礼】人との出会いがビジネスを広げる。ただしご用心
先日、イベントで“面白い人”と出会いました。ここではA氏と呼びましょう。A氏は非常に勢いのある人で、出会った瞬間に両手で握手を求めてきました。ビジネスでも素晴らしい実績を上げているようですが、本の出版など客観的に確認できること以外は、具体的に何をしているのかよく分かりません。その点を尋ねてみると、「日本のスタートアップ企業を支援するために、幅広く活動している」ということでした。幾つかの顧問先を持っているようですが、その日は名刺を1枚も持っていませんでした。
私の常識に照らすと危うさを感じるA氏。私はA氏と少し距離を置いて付き合うことにしました。「君子危うきに近寄らず」といいます。社長である私にはいろいろな人が近づいてくるのですが、中には自分が得することしか考えていない人や、法的に“グレー”な領域でのビジネスに誘ってくる人もいます。そうした人と関わり、万一トラブルに巻き込まれたときに大きな損害を被る恐れがあるので、会社を守るために人付き合いには慎重にならざるを得ないのです。
しばらくして、A氏から連絡があり、2人でミーティングをすることになりました。私は、隙を見せないようにと少々構えて臨んだのですが、意図せずA氏に助けられることになります。私は、A氏と出会ったイベントで知り合ったB氏と、次の週にミーティングをする予定だったので、そのことをA氏に何気なく話しました。
すると、A氏は少し迷った素振りを見せた後、「いない人のことを悪く言いたくはないのですが……。B氏と2人で会うのはやめたほうがいいですよ」と言うのです。理由を聞くと、B氏はビジネスの進め方が強引で、過去にこの業界で大きなトラブルを起こしたことがあり、今も評判が悪いというのです。私が抱いていた印象と違い、A氏は信用第一でビジネスをする当社のことを思い、わざわざ忠告してくれたわけです。
B氏は、弁護士から起業家に転身しており、イベントで出会ったとき、A氏とは対照的に非常に落ち着いた雰囲気を醸し出していました。私は経歴や雰囲気からB氏のことをすっかり信頼し、しっかりした人であると思い込んでいたのです。
「人を見る目」を養うことは、本当に難しいものです。A氏との一件で、そのことを痛感しました。しかし一方で、人と会うことを恐れていては、ビジネスの可能性を失います。ですから私は、A氏との出来事を反面教師にしつつ、皆さんがますます多くの人とつながることを望みます。人と会うことによって、私たちは自分の常識や当たり前を見直す機会を得ることができ、そこから新たな発想が生まれるからです。
ただし、リスクを回避する“嗅覚”は不可欠です。少しでも「違和感がある」と思ったときには、必ず上司や同僚に相談してください。また、特に最初は、1対1ではなく、複数人で会うようにすることも大切です。
以上(2022年3月)
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画像:Mariko Mitsuda
【文例付き】オンラインでも伝わる経営者のメッセージ
1 「名言」に経営者の思いを乗せる
経営者と社員とでは物事の捉え方や視点の高さが大きく違います。経営者が「何度言っても伝わらないな」と感じるのは、そもそもの【考え方の形】が違うからです。それに、今はオンラインでミーティングするのが当たり前なので、「伝える」ことが一層難しくなってきました。
そこでお勧めしたいのが、著名な経営者やアスリートなどの名言を使うことです。著名人の名言はインパクトがありますし、書籍やテレビなどで知られている人物は社員もイメージしやすいからです。ただし、
名言を使うだけでは、逆に薄っぺらになるので、経営者の思いをうまく名言に乗せる
ことが大切です。そのポイントは次の通りです。
- 「時期」を考慮する
- 「話題性」を考慮する
- 具体的なエピソードを添える
- 経営者の本気を込める
2 「時期」を考慮する
例えば、新年度がスタートするときは、社員がこれから意欲的に仕事に取り組めるよう、前向きな内容にします。経営者が、「新年度のスタートである」「一人ひとりが新たな節目を迎えている」と宣言すれば、社員は身が引き締まることでしょう。
また、「特に誰に伝えたいか」を意識することも一策です。新年度には、新しく会社やチームに加わった社員や立場の変わった社員もいます。こうした新しい環境を迎えた社員に対して改めて経営者の思いを伝え、気持ちを鼓舞してもよいでしょう。
なお、考え方はそれぞれですが、新年度には、多くの社員の心に残るよう、広く一般的に「著名人」として知られている人の名言を選ぶのがよいかもしれません。例えば、松下幸之助氏、本田宗一郎氏、歴史上の人物などがそれに当てはまるでしょう。
【文例:メッセージの冒頭】
- 新年度のスタートです。皆さんは、どのような年度にしていきたいですか。
- 今日は特に、新しく管理職になった皆さんにお伝えしたいことがあります。
3 「話題性」を考慮する
「今、話題になっている人」を選ぶのも一策です。話題性ばかりを追うわけではありませんが、より多くの社員に印象付けるには有効かもしれません。例えば、2022年の北京冬季オリンピックで4回転半ジャンプが認定された羽生結弦選手の会見での言葉などは分かりやすいでしょう。
【文例:羽生結弦選手の言葉を使ったメッセージ】
2022年の北京冬季オリンピックで4回転半ジャンプへの挑戦を貫いた羽生結弦選手。順位こそ4位でメダルを逃しましたが、4回転半という記録は認められ、その後の記者会見での発言も大いに注目されたところです。「羽生選手にとって『挑戦』とは何か?」と聞かれ、羽生選手は、「自分だけが特別なわけではなく、皆、生活の中で何かしらの挑戦をしている。それが大きかったり、目に見えることだったりという違い」といったような話をしていました。
日本人は、他人がやっていることを「すごい!」と感じる一方で、自分がやっていることをあまり評価しない傾向にあります。しかし、羽生選手が言うように、私たちは常に何かに挑戦しているのです。そして挑戦は、何も新しいことに取り組むことだけではありません。現状を維持するための挑戦、何かを守るための挑戦もあるのです。皆さん、どうか日々の自分の挑戦に誇りを持ってください。そして、一緒に成長していきましょう!
4 具体的なエピソードを添える
「分かりやすさ」を高めるには、名言に具体的なエピソードを添えるとよいでしょう。自分の友人や家族、尊敬する経営者仲間といった身近な人のエピソードと名言を併せると、より効果的です。
【文例:佐々木常夫氏の名言、具体的なエピソード、提案のあるメッセージ】
私の友人である経営者の話です。彼は今、40代後半ですが、これまで一度も海外に行ったことも、英会話を習ったこともありません。それでも、仕事で外国人向けのイベントを主催し、流ちょうな英語のジョークで皆を笑わせています。
彼は20代の頃から「海外に行く費用は工面できないが、英語は日本でも学べる」と英語を学び始め、それから20年以上、一日も欠かさず独学で勉強し続けています。今では、現地の人と変わらないくらいネイティブな英語を話しているのです。
彼の姿から「良い習慣は才能を超える」(*)という佐々木常夫氏の言葉を思い出します。才能が足りなくても、良い習慣を毎日続けていれば成長し、才能のある人を超えられるという趣旨の言葉ですが、まさに、彼はそれに当てはまると思います。
しかし、私の友人が特別なわけではありません。皆さんも同じです。財務諸表を読む訓練をする、お客様に1件でも多く連絡するなど、毎日続けることで、必ず皆さんの力になります。皆さん、今日から継続して努力することを決めてみてください。
【参考文献】
(*)「ビジネスマンのための論語」(佐々木常夫オフィシャルWEBサイト、2017年1月)
5 経営者の本気を込める
名言を使ったメッセージは効果的ですが、あくまでも「経営者の思い」を分かりやすく社員に伝える表現方法の一つにすぎません。名言をそのまま使うのではなく、経営者が自分なりの解釈を加えて説明するといったように、工夫するのも一策です。
また、言葉や表現などを工夫して思いを強調するのもよいでしょう。その際のポイントは「語り掛ける」ようにすることです。「皆と一緒に」「自分(経営者)も皆と同じように改めて考える」といった内容にすると、経営者の本気度が伝わりやすくなります。結局は、経営者が「どれだけ本気を込められるか」が勝負なのです。
【文例:思いが伝わりやすくなるメッセージの締めの言葉】
- 私も皆さんと一緒に、新しい挑戦をし続けることを約束します。
- 会社を変えていくのは皆さん一人ひとりです。一緒に、前に進みましょう。
以上(2022年3月)
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画像:pexels






