【朝礼】台風のときに守ってほしい2つのルール

先日の台風の際、交通機関が乱れて時間通りに出社できないなど、皆さんはそれぞれ、大変だったと思います。今日は、今後こうしたことが起きたとき、当社の社員はどのように行動すればよいのかを、改めて皆さんにお伝えします。

皆さん、まず何よりも、皆さん自身の身の安全が一番大切だということを、決して忘れないでください。暴風雨のときに無理して出社しようとしたり、電車のホームから人があふれそうなときに、無理して電車に乗ろうとしたりしないでほしいのです。台風などの天災で出社するのが難しいときには、出社しなくてかまいません。ただし、連絡を入れるなどのルールは守ってもらわなければなりません。そこで今後、当社では、次にお伝えすることを台風など天災時のルールとしますので、全員、必ず守ってください。

1つ目のルールは、今お伝えした連絡についてです。出社が難しいときは、必ず連絡を入れてください。その際は、全員で共有しているチャットツールを使いましょう。そうすれば、全員が、「誰が出社できないのか」が分かります。

また、時間は多めに見積もってください。今回の台風では、なるべく早く電車に乗ろうとして、自宅の最寄り駅で何時間も立ち往生した人がいます。体調を崩しかねませんし、時間も無駄になります。そうしたことはやめましょう。「午前中は自宅待機で様子見し、午後1時に出社予定です」などの連絡を入れてくれればよいのです。

2つ目のルールは、日中、「これから台風が来る」というときに守ってほしいことです。私や上司が、「これから台風が来る可能性が高いので、今日はもう帰ってください」と指示するときがありますが、なかなか帰ろうとしない人がいます。これはいけません。必ず私や上司の指示に従って、速やかに自宅に帰ってください。

お客さま向けの仕事が残っているなど、皆さんなりの事情があるのでしょうが、皆さんの身の安全よりも大切な仕事などありません。お客さまや取引先に「これから台風が来るので、全社的に帰らなければなりません」と連絡を入れ、仕事を切り上げてください。台風などの際には、全社的にこうした対応を取るのが当社の姿勢だと、社外の方に説明して分かっていただくのが、皆さんのやるべきことです。

どうしても終わらせなければならない仕事があるときは、周りに助けを求めてください。皆で手分けすればすぐに終わるはずです。そうして全員、速やかに帰りましょう。

皆さん、分かりましたか? 今お伝えした2つのルールはとても重要です。必ず守ってください。上司は部下に、徹底するよう指導しましょう。

また、ルールを守り、皆さん一人ひとりの安全を確保するためにも、日ごろから仕事のやり方や状況を共有しておかなければなりません。具体的にどのような方法が良いか、皆で一緒に考えて、今日から実践していきましょう。

以上(2019年10月)

pj16977
画像:Mariko Mitsuda

【朝礼】君たちは、ジャングルを目指したくはないか?

今、時代はめまぐるしく進化しています。テクノロジーを活用した、現金がなくても決済できる仕組みや、無人店舗が浸透しつつあります。人工知能どころか、それだけでは解決できない定性的な情報を定量化する、人工知能に次ぐ新たな技術の開発も進められています。私たちの業界も、大きく変わっていくのは間違いありません。

当社も、この下期から、新規事業への取り組みを本格化させます。それだけではありません。新しい仕組みもどんどん取り入れていきます。それが、今後もこの会社が生き残り、成長していくために、必要なことだからです。

今日ここに集まっている皆さんには、全社を挙げて、新しいことにチャレンジしていくということを、改めて認識してもらいたいのです。

これまでの当社は、いわば国立公園でした。きれいに人の手で区画整理され、安全で、どこに行けばどのようなエサがあるか分かっており、この中にさえいれば、無事に何事もなく、平和な毎日を生きていける状態でした。

しかし、これから当社が目指すのは、未開の地、ジャングルです。ジャングルでは、区画整理はおろか、敵がどこにいるのか、エサがどこにあるのかさえ全く分かりません。生きていくために、自らエサを探し、ジャングルを開拓していかなければならないのです。陸上だけでなく、空や川、海なども開拓しなければならないかもしれません。ジャングルこそが、皆さんを成長させるのです。

つまり、私たちは、これから、私たち自身の手で、会社の新しい仕組みをつくろうとしているのです。そのためには、皆さん一人ひとりが、「ジャングルを目指す」ことを理解し、自ら開拓者にならなければなりません。

ジャングルは、厳しい世界です。国立公園のような安全な世界とは違います。黙っていても仕事が与えられるわけではありません。言葉を選ばずに言えば、これまでのように、言われたことを言われた通りにやっているだけでは、生き残っていくことは難しいでしょう。

そこで、皆さん一人ひとりに考えてほしいことがあります。皆さんは、この会社を、そして皆さん自身を、どのような姿にしていきたいですか。

将来、どのような姿でありたいと思いますか。そしてそのために、皆さんは、今から、何をしていきますか。ジャングルを生き抜くためには、「意思」が必要です。一人ひとりが、「自分はこうしたい」という意思を持ち、行動していかなければなりません。

もちろん、簡単にできることではないでしょう。私も皆さんと一緒になって考え、議論し、新しいことにチャレンジしていきます。

ジャングルは、とても厳しい世界です。しかし、自ら開拓していけば、皆さんが、未来永劫(えいごう)、誇れる宝物のような世界にもなるのです。私は皆さんの意思と行動を、心から応援します。一緒に、ジャングルを目指しましょう!

以上(2019年10月)

pj16978
画像:Mariko Mitsuda

【朝礼】部下指導に悩める管理職への「たったひとつの処方せん」

管理職の皆さんは、日ごろ、一生懸命、部下を指導してくれています。しかし、なかなか部下が成長してくれないと悩む管理職も多いようです。今日は、そうした悩める管理職に、私から一つアドバイスをお伝えします。それは、「部下には、答えは教えない。答えにたどり着くための方法を教える」ということです。

分かりやすい例を挙げてみましょう。部下が、何かの参考として、書籍やインターネットの中から資料を探そうとしているとき、皆さんの多くは「これを見て」と参考になりそうな資料を渡しています。部下のためによかれと思っているのでしょうが、これでは「参考になる資料はこれだ」という答えを教えているにすぎません。

皆さんが部下に教えるべきなのは、「資料の探し方」です。どのようなキーワードで探すのか、どのような得意分野の人に聞いてみるとよいか。そうしたことを教えるほうが、部下本人のためになります。もっと言えば、「どのようなキーワードで探すのか」ということから部下に考えさせ、大きくズレているようなときにだけ、「自分だったらこのキーワードで探すと思う」とアドバイスするくらいでよいでしょう。

初めから答えを教えてしまうと、部下は自分で考えられなくなります。教えてもらったそのときは、無事に参考資料を手に入れられるでしょうが、「探し方」が身に付いていないので、別のときに、部下は自分で探すことができません。

また、こうしたことが続くと、部下は、管理職に教えてもらったことが全てだと思い込みます。それ以外のこと、それ以上のことにチャレンジしなくなってしまうでしょう。これでは部下が成長するわけがありません。

そうならないために、管理職の皆さんには、常に「相手軸」で考えてもらいたいのです。これは、「相手の立場で考えて、本当にためになるか」という視点です。ここでいう「相手軸」は、皆さんにとっての部下です。皆さんには、本当に部下のためになることを考えてほしいのです。

とはいえ、相手の立場に立つのは簡単ではありません。そこでヒントとなるのは「再現性」です。

今、自分が部下に教えようとしていることは、部下が次に似たようなシーンに出くわしたとき、管理職の力を借りず、部下自らの力で再現できる方法か。部下指導をするときには、常にこの点を考えてみてください。再現性があれば、部下は自らの力で突破できるようになります。部下の成長にもつながるでしょう。

管理職の皆さんに、はっきり言っておきます。部下が、いつまでたっても管理職の力を借りなければならない状態だとしたら、それは管理職の教え方が良くないからです。

管理職の皆さん、今日から、自分の部下指導を見直してみてください。この上半期が終わる頃、皆さんが「部下のこの点が成長した!」と大いに自慢してくれることを期待しています。

以上(2019年10月)

pj16979
画像:Mariko Mitsuda

中小企業も今こそ、SDGsを理解し、実践しましょう!〜CSRとは似て非なるもの、企業成長のために/岡目八目リポート

 年間1000人以上の経営者と会い、人と人とのご縁をつなぐ代表世話人 杉浦佳浩氏。ベンチャーやユニークな中小企業の目利きである杉浦氏が今回紹介するのは、SDGsビジネススクール「Start SDGs」を運営している株式会社グローバルイノベーションズの代表取締役である黒岩 賢太郎さんです。

 35℃を超える日々も多くあった今夏、それでもスーツの上着を着ている方々をたくさん見かける丸の内周辺。そこで、左胸の社章と、目につくのが、カラフルな色が散りばめられた【輪っか】、そうです、SDGsのピンバッジ。本当の意味をキチンと理解している方々がどれほどいるのか? そこは解りませんが、着実に浸透しつつあるのも事実、中小企業経営者に尋ねると『うちには関係ないよね〜』という返事も現状かと感じる次第です。

 そこで、中小企業になぜSDGsが今必要か? そこにフォーカスしたいと思います。

1 中小企業とSDGsについて

1)現状について

SDGsの認知度状況を示した画像です

日本における認知度、19%! 主要20カ国における平均が51.6%にかなり出遅れている現状をまず理解しておく必要がありますね。日本だけのお話ではなく世界的な潮流であり、世界共通言語になっていることをまず理解、19%の認知度の多くは大企業、実際380万社と仮定した場合の中小零細企業での現況は、

  • SDGsについて対応、アクションを行っている:1.2%→45,600社
  • SDGsについて対応、アクションを検討している:0.2%→7,600社
  • SDGsについて知っているが、特に対応はしていない:5.8%→22.04万社
  • SDGsという言葉を聞いたことがあるが内容は知らない:8.0%→30.4万社
  • SDGsについて全く知らない:84.2%→319.96万社

全く知らない会社が300万社を超えていることになること、またこの出遅れ感をなんとかしないといけないという課題感の大きさとともに、SDGsを指標にしたビジネスは中小企業にとって大きなチャンスが眠っている事を知らない会社が多すぎると黒岩さんは話します。

2)なぜ中小企業に必要か? を知る

滋賀銀行における【SDGs融資】についてのリリースを示した画像です

上記は、昨年日経新聞でも大きく取り上げられた、滋賀銀行における【SDGs融資】についてのリリースです。これは国内金融機関初の事例であり、金融面でのSDGsの大切さがクローズアップされた事象のスタートとなります。金融関係会社はほぼSDGs宣言をしている状況下において、今後ますます増えてくる事が予想されます。

もう少し大局的な目線でお伝えしますと、大企業と繋がりがある、自社の商売の根幹をなす中小企業も少なくないと思いますが、ほぼ全ての大企業がなぜSDGsに取り組むのか? SDGsを真正面から取り入れようとしているそこも大切ですし、そう本心から実践に向かっている会社も存在します、その一方で、大企業と機関投資家の関係も見過せません。

ESG投資をご存知でしょうか? 「ESG投資とは、環境・社会・企業統治に配慮している企業を重視・選別して行なう投資のことです。ESG評価の高い企業は事業の社会的意義、成長の持続性など優れた企業特性を持つと言えます」。そこに、世界の投資家が重視し始めているという状況があります。「世界最大規模の公的年金基金もESG投資を採用しており、ESGを考慮した運用は、今後重要度が高まると考えられます」。実際、「世界最大の年金基金であるGPIF(年金積立金管理運用独立行政法人)では2017年に1兆円規模のESG投資を2017年に開始。今後3兆円まで増やす予定」とのこと(以上、大和証券HPより引用)。

大企業の株価がこの投資により大きく変化するリスク、そこから事業の大転換、変革も今後確実に起こってくる、その変化対応のためにも中小企業がSDGsを理解し、時代の先を読み解く力が必要であると黒岩さんは強く語ります。この変化を知ることで自社の先々の事業のあり方、あるべき姿を認識するキッカケに繋がります。

CSRもとても大事ではありますが、SDGsは事業の継続、発展、収益化にそもそも直結するものであり、過去にあったISOブームの次元が高いヴァージョンですとも黒岩さんは話します。

このゴールにおいて自社事業と関連する17のゴールを事業に落とし込むことで、事業の発展に繋げていく。中小企業におけるその具体的な事例について、黒岩さんにお聞きしました。

1. フロムファーイースト株式会社[第1回SDGsビジネスアワード大賞受賞企業]

使われれば使われるほど、売れれば売れるほど環境改善に繋がり、収益から森林を増やす100%無添加・自然素材の化粧品を販売。

米ぬかや小麦ぬかなど廃材になりそうな材料で製造し、皮膚にも優しく、有益微生物が排水までも綺麗にする商品を開発。

このSDGsビジネスであったからこそ、大手百貨店を中心に約800店舗の取り扱いへと拡大している。

2. 株式会社エコシステム[第2回SDGsビジネスアワード大賞受賞企業]

大量生産・大量消費型社会が生んだ産業廃棄物の瓦。形状の特異性などから最終処分場でも受け入れを敬遠されがちであり、処分費も高額になってきている中、瓦廃材を粉砕し、透水性特殊舗装製品や複合コンクリート製品としてアップサイクル商品を開発。

世界共通言語のSDGsビジネスだからこそ、今では南米との取引も加速している。

3. 会宝産業株式会社[第2回ジャパンSDGsアワード「SDGs推進副本部長(外務大臣)表彰」受賞企業]

自動車解体業という枠を超えて自動車リサイクルを事業に。車輌仕入れから解体・部品管理・販売までを一元管理できるシステムを屋台骨に、世界約90カ国とネットワークを形成し、ものをつくるのが「動脈産業」で、つくったものを循環させるのが「静脈産業」とするならば静脈産業のパイオニアとして地球環境と世界経済のために、その輪を広げています。

※上記だけではなかなか伝わらないと思います。上記企業のHPなどを是非ご覧くださいませ。

2 黒岩さんがSDGsを取り組むようになったワケ

1)自身の事業への疑問

阪口氏との出会いから5年、別の事業を経営しつつ勉強し、このSDGsビジネス普及に関する取り組みを決心し、行動に移して1年ほどという黒岩さんですが、なぜこの短期間で事業化に踏み込んで行えたのか。その部分についてお聞きしました。

長らくセールスプロモーションの業界に身を置いてきました。クライアントが喜んでもらうことを主眼にやってきましたが、自分の事業が【売り込み】に終わっている、例えばツールの販売に終わっている。お金の世界に喘いでいる自分に息苦しさを感じていました。未来に繋がる事業を模索している自分がいたと黒岩さんは話します。

2)阪口氏、平本先生との出会い

その頃に私の紹介で、黒岩さんにお繋ぎしたのが阪口竜也さんでした。阪口さんについてはこちらの記事をご覧ください(出典 2017年7月アナザーライフの記事より)。阪口さんは2017年の第1回SDGsビジネスアワード大賞の受賞者であり、私とは15年近いお付き合いです。当時のリリースはこちらです。

100年後の地球や子供達のことを本気で考え、実行している阪口さんに出会って、大きな衝撃だったと話す黒岩さん、自分がやってきたことで未来に繋がる事業はなにか? と考えた時にいろんな事業アイデアが生まれてきたそうです。

上記の資料で言うと3番(SDGsの考えを発展させる)、4番(SDGsを実践する)この部分が、黒岩さんが思いついた部分、その実現を話し始めた頃に阪口さんが、日本の最先端、早期のうちからSDGsに取り組んで来られた、金沢工業大学の平本先生を紹介してもらって、直接指南をいただけることになったそうです。平本先生の研究室のHPはこちらです。

そこで先生から、SDGs市場はこれから形成の段階にはいっていくところ、現在は、【理解】と【定義】が必要、市場を創造する前の段階、啓蒙活動をしていく必要性を促されたそうです。

そこから、黒岩さんは自身でSDGsビジネス普及に関する学びを平本先生から直接受け、イベントにも積極的に参加、昨年の12月からSDGs普及に関する講座、スクールの開講に向けて一気に舵を切りました。それから3カ月で準備も完了しスクールの開始へ。このスピード感で準備できたのはまさに元々本業であった、セールスプロモーションの仕事をやってきたからだそうです。

例えば、ある頭髪美容系メーカーにおいては、美容サロンへの教育ツールの開発、社内イベントの実施、美容師向けのカットコンテスト、Webプロモーションと、セールスプロモーションと言っても多岐にわたる経験、実績があってのこと、その経験がこのスクールの立ち上げに見事に活きているそうです。

3 SDGsビジネスプログラムをスタートして、そして今後

1)SDGsビジネスプログラム募集開始から見えてきたこと

最初にこちらの動画をご覧ください。

この動画は全国6箇所でスタートしたSDGsビジネスプログラムでの実際の状況です。第1期目の応募関係の数値から見えてきたこと。問い合わせ社数439社、申込者数107社うち大企業が12社(大企業の中には世界に名だたる有名ブランド、ナショナルブランド企業も参加しています)、残りの95社が中小企業とのことです。全国各地からの申込みがあり、大きな広告費も掛けていない中でのこの反応には黒岩さん自身がびっくりしたそうです。さらにびっくりするのは、中学生や高校生の発言が参加する大人以上に真剣にこのSDGsの取り組みへの理解と実践について考えていること。学生さんのプレゼンから参加する大人達の表情、スクール参加への意気込みも変わり真剣さもましていったそうです。面白いですね(学生さんの参加は無料で対応しているそうです)。

加えて、平本先生のプログラムが圧倒的であることが大きいとも黒岩さんは語ります。単純な座学のみのスタイルではなく【自発的】にどう実践するか? そこに持ち込める特殊の手法を用いたワークショップ形式の内容となっていること。そこが大きい。バックキャスト・トレードオフ・ボーダレス・トリプルボトムラインなどSDGsならではの新規事業企画要素を取り入れていたりしています。面白いことに、SDGs講師業の方も受講にきているという事実があるのは、圧倒的である事を物語っているのではないかと思います。

更にはこの「Start SDGs」はスクールの域を超えてマルチステークホルダーパートナーシップの形成が起こりつつあり、既に受講者企業同士で連携や新会社設立の話にもなってきているそうです。

2)今後の展開について

第1期目のプログラムの実施から、次への展開も見えてきた黒岩さんに今後について聞きました。

今回は座学、ワークショップによる【通学制スクール形式】で実施していますが、誰でもどこにいてもいつでもeラーニング形式でSDGsビジネスを学べる【オンラインスクール】、企業ごとに個別でスクール対応をする【社内実践スクール】、企業ごとに、社員と会社のエンゲージメントを高める側面からや働き方改革の文脈でも【社内浸透イベント】、企業がSDGs宣言を展開し、ブランディング広報・PRを具体的に行動できるように【宣言企画】や【宣言ツール製作】のお手伝いを行っていくそうです。

また、小学校でも今年からSDGsの授業が義務化されたこと、今後中学校、高校、大学へと教育プログラムの中でマスト化していくことに対応するため、【教育者向けプログラムの開発】を行い、今年の11月頃には実施に移りたいと話します。加えて、まだまだ遅れている、日本の女性社会活躍問題、男性の意識改革も含めて女性向けのプログラム開発も来年1月スタートに向けて準備中だそうです。

SDGsの実践のためにも、阪口さんのような、事業そのものがSDGsと関連する事業者、SDGsの取り組みを加速できる協力事業者とも連携していく構想とともに、学生や子供達がもっとビジネス社会と関われる機会の実現に向けた【マッチングプラットフォーム兼オンラインサロン】も具現化しようとしています。

過去に培ったセールスプロモーションの力量を思う存分、将来世代のために、未来創造のために役立てていこうとされています。私も心から楽しみにしています。

最後に黒岩さんから一言、想いを

私は、日本とともに世界を変えられると信じて努力しています。
次世代を担う子供達の100年後の未来を守れると。
SDGs…これ程までに一つのキーワードのもとに人々が動く事象があったでしょうか。
SDGsの重要な点は、ビジネスを通じて様々な社会課題を解決していくという事です。
誰でも変革者になれます。
SDGsを通じて同じ志を持った人は全て同志になります。
これまで出会わなかった、交えなかった人達と行動を共にする事ができます。

はじめてSDGsを知った人の中には、貧困をなくそうと聞いて「いやいや海外の話で、日本はないでしょ?」と思われる人もいるかもしれません。
しかし、日本の子供の7人に1人が貧困といわれています。
親の都合で1人で食事をとる子供も貧困です。
「仕事だから仕方ない」で本当に良いのでしょうか。

他にも、熱波・寒波・大規模洪水・高温少雨など日本をはじめ世界各地で深刻な災害をもたらしている気候変動など、様々な社会課題もあります。
ちなみに、世界最大手の保険会社であるアクサのCEOは「今後、世界の平均気温が4℃上昇したら損害保険ビジネスは崩壊する」と宣言しています。
「自分は関係ない」で本当に良いのでしょうか。

改めて、なぜこの事業に取り組むのか。
私は、SDGsを指標として実践に移せるビジネスだからこそ、日本とともに世界を変えられると信じているからです。

その想いの中で、
金沢工業大学 経営情報学科・SDGs推進センターの平本先生と出会いました。
平本先生はSDGsをビジネスに落とし込むロジックと手法をお持ちになられていました。
このロジックと手法を、もっと多くの人に知ってもらいたいという想いが湧き上がりました。

そして、昨今SDGsの広まりに伴って、SDGsのコンサルタントと銘打って、確かな知識・経験がない方による表面的な表現だけの支援が目立つようになったと各所から声が聞こえるようになりました。
こうした状況を否定して新たな対立構造を生み出すのではなく、実際の社会変革の経験に基づいた知識・経験の共有が今後は特に必要であると考え、SDGsを確かな知識のもとに実践に移していける人物を各地で育てていくべく、本スクール化について平本先生に監修いただくとともに企画・実行する運びとなりました。

そして、SDGs・社会課題に対する有識者への登壇依頼が殺到している状況下において、休日も全く取得できずにご家族と過ごすこともままならない程に多忙な処遇の解決。
そして、確かな知識と経験を積んだ学生に対する無償活動支援の強要を阻止すると共に、当スクールでは選抜された学生・若者に対しての受講料は無償化し、次世代を担う希望に社会で活躍できるステージを提供していくこと、女性の活躍への正当なる評価実現も当スクールの運営目的としました。

学ぶだけのスクールの域を超え、SDGsを指標としたその先にある「実践」を第一に弊社及び私は活動して参ります。

●SDGsビジネススクール「Start SDGs」
https://www.startsdgs.com/

以上(2019年9月作成)

【朝礼】「他責」の自分に気付いた管理職こそが成長できる

おはようございます。今朝は管理職の皆さんに集まってもらいました。変化の激しい時代、今後の我が社の成長には、管理職の皆さんの頑張りが欠かせません。そこで、私から皆さんにお伝えしたいことがあります。耳の痛い話かもしれませんが、これは私から管理職へのエールです。

先日、大学生時代の友人たちと食事をしました。皆、それなりのポジション、つまり、ある程度の権限を持って組織を回す管理職クラスになっていました。彼らは恐らく、並々ならぬ努力の末、今のポジションを手に入れたのでしょう。私は、そんな彼らをとても尊敬しています。

一方で、一つ気になったことがありました。それは、彼らが口々に自分ではなく、「若手」のことを語っていたことです。内容はさまざまで、「若手にもっと頑張ってほしい」といったものから、「若手の教育にもっと時間とコストをかけるべき」といったものまでありました。

私は彼らの意見自体はもっともだと思いましたが、一方で、「そういう皆さんはどうなの?」と疑問に感じました。若手に頑張れと言うのなら、「管理職はその何倍も頑張り、なおかつ若手が頑張れる環境をつくっているのだよね?」とか、若手の教育の話をする前に、「管理職は経営者から見て十分に勉強しているのか?」と思うのですが、彼らから「自分」に関する発言は出てきませんでした。つまり、彼らの話は「他責」に終始し、「自責」の要素が欠けてしまっていたのです。

この話は、若手のことだけではなく、自分の上司に対しても同じことです。管理職が、「うちの役員は頭が固くて……」とため息をつく姿をよく見かけます。それはそれで一つの感じ方ですが、やはり思うのは、「そう言うあなたは、何をしているのですか?」ということなのです。

管理職は情報への感度を高め、これだというものについてトライ&エラーを繰り返しながら、実行しなければなりません。権限とは、そのためのものです。しかも、今は環境の変化が激しく、昔と同じやり方では、ほぼ通用しません。ダーウィンの「唯一生き残るのは、変化できる者である」という言葉を、今まさに管理職は肝に銘じるべきでしょう。厳しい言い方ですが、多くの管理職は、自分の上司や部下のことを、あれこれ批判している余裕はないはずです。上司や部下の意見に流されて、都度ポジションを変えることも論外です。

管理職が下から上司を仰ぎ、上から若手を見る時代は、もう終わります。皆さんはこれまでよりも簡単に上を追い越すことができますし、逆に、簡単に下に追い越されてしまいます。今すぐ、自分の権限で具体的な行動を起こさなければならないのです。もしかすると、「失うものが多いと思っている」ことが他責につながっているのかもしれません。しかし、誠実に活動している限り、皆さんがビジネスで失うものは何もないのです。たとえ失敗しても、次で取り返せばよいことです。皆で、さらなる成長を目指しましょう。

以上(2019年9月)

pj16972
画像:Mariko Mitsuda

【朝礼】ラグビーに学ぶ。君たちは、勝ち方を知っているか

もうすぐ、ラグビーワールドカップが、この日本で始まります。ラグビーファンはもちろん、ラグビーをよく知らなくても、4年前のワールドカップで、日本代表が強豪南アフリカ代表を倒したあの劇的勝利は、記憶に残っていることでしょう。

今回の日本代表の活躍も、とても楽しみです。

4年前、日本代表を率いていたのは、エディ・ジョーンズ氏です。彼のやり方には賛否両論ありそうですが、24年ぶりにワールドカップで白星を挙げ、南アフリカ戦をはじめ、3勝という輝かしい成績を収めたのは誰もが認めるところです。

当時の日本代表の快進撃にはさまざまな要因がありますが、大きかったのは、ジョーンズ氏が「勝ち方を知っていた」からだと私は思っています。ジョーンズ氏は、よくインタビューなどで、「日本人の体格は小さいが、正しく努力すれば勝つことができる」と言っていました。だからこそ、体の大きな選手がボールを持って向かってくるのを守るラグビーではなく、常に自分たちでボールを保持して回し続け、攻め続けるスタイルを貫いたのだといわれています。そして、攻め続けるラグビーを実現するために、ジョーンズ氏は、選手たちに相当なハードワークを課したのです。

私はラグビーについてそれほど詳しくはありませんが、ジョーンズ氏のやり方は、実に理にかなっているように思えます。「勝てる方法」を考えた。そして、「そのために必要な準備」を徹底した。この2点に尽きるのではないでしょうか。

「勝てる方法」を考えるだけでは、「勝ち方を知っている」とはいえません。勝てる方法を実現するために、必要な準備を実際にやってこそ、「勝ち方を知っている」といえるのです。

ビジネスの世界も同じです。例えば営業活動で言えば、まず、「顧客を獲得できる方法」を考えます。どのような順番で話を持っていき、どのような提案をすれば、どのような難所をクリアすれば顧客を獲得できるのか。そして「そのために必要な準備」として、どのような情報を収集し、どのような資料を提出し、日ごろ、誰とどのようにコミュニケーションを取っていくか。これらを実践して初めて、「勝つ」ことができるのです。

皆さんの仕事の進め方はどうですか。行き当たりばったりで考えなし、単なる前例踏襲だったりはしませんか。失注して悔しいのなら、うまく進められなくて苦しいのなら、「勝てる方法」を考え、「そのために必要な準備」をしなければなりません。ただがむしゃらに、これまでと変わらないやり方を繰り返しても、きっと勝つことはできないでしょう。あえて厳しい言い方をすれば、それは、正しい努力ではありません。考えること、準備することを放棄した、思考停止も同じです。

皆さん、今の仕事を、改めて振り返ってみてください。「勝てる方法」も、「そのために必要な準備」も、日々担当している皆さんだからこそ、考え、実践できるはずです。「勝ち方」を知れば、皆さんは、必ず、「勝てる」のです。

以上(2019年9月)

pj16973
画像:Mariko Mitsuda

【朝礼】「管理職予備軍」の中堅社員に伝えたい2つの話

今日は、入社3年目から5年目までの中堅社員の皆さんに集まってもらいました。皆さんは、これから先、我が社を背負って立つ存在です。中には、管理職となって部下を育て、組織を率いていく人もいるでしょう。皆さんは、「管理職予備軍」ともいえるのです。

管理職には、一般社員とは違った意識や働きが求められます。よく、「立場が人を育てる」と言いますが、いざ管理職になってから意識や働きを変えようと思っても、なかなかうまくはいきません。「管理職予備軍」である皆さんには、今のうちから管理職になる準備をしておいてほしいのです。そこで、私はこれから皆さんに、2つの話をします。ぜひ、今のうちから、管理職としての心構えを学んでください。

1つ目の話です。先日、学生時代の友人が初めて本格的な舞台の脚本を書いたので、私は仲間と一緒に見に行きました。舞台の素晴らしさもさることながら、私は一緒に見ていたある仲間の姿に感心したのです。舞台はコメディーだったので、随所に笑いどころがありました。彼は、笑いどころでは真っ先に、とても気持ちの良い明るい声で笑い、素晴らしい演技には惜しみない拍手を送っていました。つられて周りの観客も笑い、手をたたくようになり、会場は大いに盛り上がったのです。舞台後、脚本家の友人や役者が、「笑い声で場が盛り上がってやりやすかった。本当にありがとう」と口々に言っていたのが印象的でした。

私の仲間の楽しみ方は、「役者たちが演じやすい場をつくった」のでしょう。管理職にも、同じことが求められます。明るく前向きな場をつくるのは管理職の仕事です。管理職が前向きな言動でハツラツと仕事をしていれば、組織はポジティブになるでしょう。逆に後ろ向きで文句ばかり言っていれば、ネガティブな組織になってしまいます。管理職は、言動一つにも、「場をつくる」という責任があることを忘れてはなりません。

ただし、いつも、単に盛り上げていればいいというわけではありません。組織には、時に、立ち止まって考えることや足元を固めることも必要です。ここでお伝えしたいのが2つ目の話、世界的に有名なF1レーサーが言っていたことです。

彼いわく、「レーサーにとって一番大切なのはブレーキを踏む判断力」なのだそうです。その力があるからこそ、レーサーは、自分を信じて、時速何百キロものスピードを出すことができます。組織にも、ブレーキは必要です。ブレーキを踏むことができればこそ、組織は思い切って前に進めるのです。管理職は、必要とあらば率先して組織のブレーキにならなければなりません。そのためには、目の前の見えるところだけを見るのではなく、広くて高い視点を持つ努力が必要です。

中堅社員の皆さん、今日、私は管理職として大切な心構えを、2つお話ししました。皆さんが、一日も早く管理職となり、一緒に我が社をつくっていく未来を、私は心から待っています

以上(2019年9月)

pj16974
画像:Mariko Mitsuda

中小企業には【共感ブランディング】が必須です!〜時間軸を超え、深みのある共感が事業承継にも有益なワケ/岡目八目リポート

 年間1000人以上の経営者と会い、人と人とのご縁をつなぐ代表世話人 杉浦佳浩氏。ベンチャーやユニークな中小企業の目利きである杉浦氏が今回紹介するのは、株式会社ドットライフの代表取締役である新條隼人さんです。

 私の愛読誌である『Wedge』。その2019年8月号には、いつも気付きを与えてくださる一橋大学名誉教授の野中郁次郎先生が、【「三つの過剰に」に陥った平成の日本企業 今こそ共感や直観による経営を取り戻せ】の文章を寄稿されていて、私自身感銘を受け、まさに【共感】させていただきました。その共感の深さを追求し、時間軸を超えていくブランディングを提供しているのが今回の新條さんです。中小企業における【共感ブランディング】について掘り下げ、事業承継にも有益なお話と捉えて今回はお伝えできればと思います。

1 新條さんの事業の一つanother life.について

1)私のこともすてきな記事にしてくださいました

上記は私の2年前の記事。53歳のときに今回の新條さんが運営されているサービス【another life.】にて記事にしてくださいました。記事掲載サイトはこちらです。

新條さんとは2年ほどのお付き合いで、スタートアップの世界では投資家であり、事業開発のお兄さん的存在の山口豪志さんのご紹介で知り合いました。そこからすぐにもう一度お会いしたいと思い、アポイントを入れさせていただいたことが鮮明です。

その理由は、収益性が見えない事業をよくここまでやりきっている、それでいて自信にあふれ、これからの世の中で大切な無名の個人の人生ストーリーにフォーカスし共感を生み出していることに、私自身も気付かせてもらったこと。2度目にお会いした際に私のプロフィールをお伝えしたところ、その場で『杉浦さんのインタビューがしたい』と仰ってくださいました。すぐにインタビューを表参道のカフェで実現し、この記事につながりました。インタビューのときに感じたこと、それは私の人生を丁寧に何度も掘り返してもらっている感覚、新條さんの優しいトーン、言葉遣いでありながら、私の人生ストーリーで記憶のかなたに忘れ去っていたことまで力強く呼び戻してくださったと感謝しています。深掘り感、その感性の深さに驚くばかりでした。

程なくして、私の記事が公開、その途端、大反響となりました。最近会っていなかった方々からは久しぶりに会いたいとか、全く会ったこともない方からは感動しましたという感想を寄せてもらったことから、私自身が感動したことも。

杉浦氏、新條さん、ご紹介者の山口さんの画像です

実際に、このanother life.の特徴は、読了率が圧倒的に高いこと、しかも5000文字を超える記事も多数ありながら、記事全文を読了する人が70%を超えていること。不特定多数の大量の人々に訴求するマスメディアの発信とは全く異なるものであり、点と点である人と人、個人と個人を深い共感で結びつけていく、そんな特徴があります。しかもその共感が時間軸をはるかに超えていき、テレビの世界で見られるその場の【瞬間風速】【はやり、すたり】にやきもきする視聴率競争とは遠い世界のWebメディアという位置づけで、実際私の記事リリースから2年近く経過した今年の春ごろに、記事への感想を寄せていただきました。それがこちらです。

『こちらのanother life.を読ませていただきました。人と人をつなぐことの価値を感じるひとりとして、共鳴の想いで鳴く如くメッセージを差し上げました。まことにありがとうございました。私もこれからも人と人のつながりを大切にします。信頼する気持ちや安心感、挑戦する想いを持ち歩みます。あらためてこころさせていただく記事でした。敬意と感謝をこめて』

まさに点と点がつながったことを感謝し、確信するコメントをいただきました。

2)日本の国境問題、その意識することの大切さもストーリーから

このanother life.を内閣府総合海洋政策推進事務局も注目をし、記事の作成をした経緯があります。ほとんどの日本人が意識から遠い、国境の問題。離島での人口減少問題。そこに住む人々の人生ストーリーを共有することからの共感、今まで意識することのなかった離島での生活や人生ストーリーから、日本の現実に意識を向けることにもつながっています。

東京都の青ヶ島ってどこ? と思いながらも、すてきな人生ストーリーにホロッとするような、勝手に空想の世界で映像が動き出すようなお話の数々。2年前に公開となった、山田アリサさんの記事。山田さんのストーリーはこちらです。人口165人、面積5.98平方キロメートル、東京から358キロメートルの絶海の孤島で育った山田さん、大っ嫌いだった地元で見つけた自分の居場所に共感しました。

そこから2年後にフジテレビの番組セブンルールに、この山田さんがご登場されました。

山田さんのすてきな人生経験がシェアリングされたという証しに感じますね。

内閣府総合海洋政策推進事務局のサイトはこちらです。この離島に住むみなさんへのインタビュープロジェクトを3カ月かけて取り組んだそうです。すごい経験になりますね。

また、このプロジェクトから生まれたお話には、

  • 長崎県の壱岐島で海女として働く女性の取材記事に多数の反響メッセージが届く
    その詳細はこちらです。
  • 漁師など漁業で活躍される方が、Yahooのメディアに転載される
    その記事はこちらです。

3)境遇への共感 点と点が結びついていく

私からは、私以上にすてきな人生を歩んでいらっしゃる方々を、新條さんにご紹介させていただいたりもしています。代表的な3名の方を挙げますと、転職エージェントとしてNHKのプロフェッショナルにも出演された森本千香子さん(森本さんの記事はこちら)、国内初のSDGsアワード2017大賞に輝いた阪口竜也さん(阪口さんの記事はこちら)、ベンチャーキャピタリストからキャリアコンサルタントやラジオのパーソナリティーで活躍の森清華さん(森さんの記事はこちら)がいらっしゃいます。ご縁の広がりが、このanother life.から見ず知らずの方々につながっていくことを体感した次第です(この記事をご覧になった方々から、採用への応募とか、またご縁が広がっているそうです)。

他人の人生を【ジブンゴト】となっていくことで深い共感性、高い価値観を生んでいく、マスメディアから遠い人々にリーチできていることがanother life.の価値と感じます。

最近では、マスメディア側から、このanother life.への歩み寄りも見られるようになり、テレビ局とのタイアップ、新聞とのタイアップの実績もでき始め、メディア×メディアの掛け算となり、クロスメディアの打ち出しにもつながってきました。

新聞とのタイアップ事例を示した画像です

2 起業のキッカケについて

新條さんの会社のミッションと、起業へのキッカケは密接に関係しているように思います。

『やりたいことをやる人生を、あたりまえに』

私たちは、誰もが「自分にとって幸せな人生」を歩むことができるような社会、世界を目指しています。「やりたいことが見つからない」「やりたいことを諦めた」。そんな悩みやモヤモヤを感じている人が、人生経験のシェアリングを通じて、新しい人生を一歩踏み出すキッカケを提供したいと考えています。

このミッションそのものが新條さんがモヤモヤを解き放ち、自身のやりたいことに突き進んだ結果の起業ということになります。

ご実家が和裁やちょうちんを作る【稼業】を営む中で、継ぐな、自分でやりたいことを考えてやりなさいと小さい頃から言われて育った新條さん、0(ゼロ)から価値を何か提供したいと思いつつ、自信や覚悟がなかったそうです。

転機は、大学生のときに母校の高校に講師として2年生と対話の機会があった際、講師である新條さんに救われたという感想が寄せられたそうです。新條さん自身がこの講師体験で得たものは、人がどう生きるかの根幹に価値を提供できたことに対して、やりがいを感じ、また起業という特定の選択肢に縛られることもなく、その都度、目の前にある選択肢を自分で決めて飛び込んでみる。そしていきなり起業でなく、一旦、就職を選択することに。

起業目的で就職した新條さん、1年目でいきなりリーダー格に。しかし、そのまま会社員をやる選択はなく、2年間の会社員時代はとにかく起業資金を作る期間に充てたそうです(ご本人いわく、起業資金目的の就職ではなく、その会社の【人】ベースで選択、まさにやりがい目的でその会社を選択したそうです)。そこで200万円の【資本金】を蓄え、前述のミッションを実現するための【人軸】のストーリーを表現すること、見知らぬ誰かにとってキラッと光る部分にフォーカスを当て、【事例】をキチンと出していくこと、多数の人生経験をシェアリングすることを打ち出していきました。しかも事業、企業活動として成立していくことにコミットしながら。

3 中小企業に共感ブランディングの時代、事業承継にも有効なワケ

1)中小企業での共感ブランディング

採用ブランディングの企業の方ともお会いする機会が多いのですが、見せかけだけを良くする、脚色して打ち出す、さもきらびやかな人生が待っているかのような。現実はかけ離れて、ニセブランドにだまされたと思っても気付くのは入社後、不幸の連鎖を生んでいること、見かけます。このようなブランディング企業に多額の費用を支払い、結果せっかく入社した社員が辞めていくのも事実。なんのために、誰のために会社経営をしているのか? 本当に分からなくなってしまっている経営者もいらっしゃいます。

another life.で共感を呼ぶ人生経験のシェアリングを、中小企業向けブランディングでも活用が進んでいます。嘘のないストーリーを主軸としたマーケティングで、人事、採用、広報へ展開し、企業の組織力強化を底上げするお手伝いをしています。このあたりのことはセミナーでお話をされる場面もあるそうです。

セミナーで話す新條さんの画像です

具体的な採用事例も。
コーヒー専門店に就職 独立 そしてまた人が来る

another life.の記事を見た沖縄で働いていた和田さんが、コーヒー専門店のお話、記事の中に出てくる「人のために生きるのが自分にとっての幸せ」という考え方に衝撃を受け、自分が満足していないと他人を満足させられるわけないよなという気付きを得て、手紙を書き、そこから会う、そこからそこで2年間ストーリーの主と一緒に働き、今般独立へ。茨城県で【ただいまコーヒー】を開店したそうです。人生のシェアリングがリアルに一緒に働く共感を呼び、そこから独立につながる。なんてすてきなことか。さらにその和田さんのストーリーを知った方が、その和田さんのお店で働くという共感の連鎖。就職、就社というような今までの【働く】概念を超えた、嘘偽りのない人生を共に歩みたいと思うからこその、自分で決めた【居場所】となっていると感じます。

この和田さんの記事はこちらです。

和田さんに共感して居場所を決めた神定さんの記事はこちらです。

2)事業承継も共感の時代へ

三重県の町工場に決まっていた内定を蹴って、自身の父が経営する会社に入社することを決めた野見山さん。入社以来退職者は1名も出していないそうです。この野見山さんが活用したのが、another life.とマスメディアです。

野見山さんのanother life.の記事はこちらです。

野見山さんのテレビ動画はこちらです。

Q.マスメディアタイアップ実施後、自社内、社外に変化はありましたか? もしあったならどんな変化、効果があったか教えてください。また、ドットライフ社への期待、上記以外に感じたこと等々教えてください。

A.社外的には、等身大のストーリーを語ったことにより親近感が湧いた等と言われました。
今後の期待としては、今まで世の中で認知されていないけれども、必死に働いている方にスポットを当ててくれると思います。

杉浦氏、新條さんの画像です

4 今後について

another life.や会社が、ニュース配信をしている共同通信社のような存在、しかも【人軸】とした配信を行う事業で、いろんなメディアや企業で活用される事業体を目指したい、前述の国境の島のストーリーのような地方活性化の文脈でも取り組んでいきたい、人生ストーリーを発信していく中で、シンデレラを輩出するようなこと、シンデレラストーリー自体を自分たちで巻き起こすことにもチャレンジしたい、と幅広くお考えです。

新しいことへのチャレンジ、答えのない世界に喜んで飛び込んでいくそのお手伝い、個人が主体の誰かの価値をみんなの価値に変えていく、そこに自分たちの居場所を見いだしていきたいと新條さんは語ります。

私もこの価値観への共感がますます大切な時代に入っていくと感じます。なにかしら新條さんたちとご一緒できるように、私も人軸を大切にしたいと思います。

最後に新條さんから一言、想いを

新規顧客の開拓や採用向けの広報など、中小企業が事業を成長させていくために、PR・ブランディングが大きな力を発揮するシーンは多々あります。一方で、SNS発信をしても反響がない、自社サイトで記事を更新しているが工数的に継続できない、何を発信すればいいか分からないなど、効果を得られぬまま頓挫してしまうことも。another life.では、人軸のストーリー配信と、テレビ・新聞・Webでのメディア配信を通じて、これまでメディアに縁遠かったような中小企業の方々の発信をお手伝いしていきたいと考えています。

以上(2019年8月作成)

ディスカッションを通じて、ビジネスを広げる!/半歩先行く中堅社員(15)

企画を担当する中堅社員のAさんは、自分の主張を述べますが、自分の意見に固執することが問題です。今日の会議でも、Aさんは自分の考えを一気にまくし立てた後、「ふぅ~」と一息ついて椅子に深々と座り込んでしまいました。

それでも、参加者のうちの何人かはAさんの意見に興味を持ったようで、Aさんとディスカッションしようとしました。しかし、Aさんはうまく意見をやりとりすることができません。そればかりか、何だかんだと言いながら、結局、最後は自分の意見を押し通そうとしてしまいます。

深まらない議論に業を煮やした参加者は、Aさんとのディスカッションを諦めてしまいました。Aさんと一緒に会議に参加し、一連の動きを見ていた課長がAさんに言いました。

「Aさんのアイデアは、他の人の意見を取り入れたらもっとよくなるよ。そのチャンスがたくさんあったことに気付いてた?」

「1×1」は幾つになりますか?

人とディスカッションして知恵を出し合うと、新たな発見があります。そのまま意気投合して新しいビジネスが始まることもあります。「1×1」の結果が10にも100にもなるという、“プラスサムゲーム”のイメージでアイデアが広がる感覚です。

しかし、ディスカッションが苦手な人は“ゼロサムゲーム”のイメージで捉えています。議論をしているだけなのに、「相手に“マウント”をとられないようにしたい」「言い負かされないようにしたい」と、勝負のように考えてしまうのです。

“ゼロサムゲーム”のディスカッションから、ビジネスの可能性が広がることはほとんどありません。また、ディスカッションを、正しいか間違っているかの証明、あるいは勝負と捉えている参加者がいると、その時点で議論が停滞して前に進みません。

こうした失敗をしないように、中堅社員は“ディスカッション上手”にならなければなりません。以降で、そのために重要となるポイントを紹介していきます。

ディスカッション上手になるために

1)まずは、己を知る

自分と相手の意見がかみ合わない主な理由は次の通りです。

  • 向かっている方向が違う
  • 向かっている方向は同じでも、持っている情報が違う
  • 最初からディスカッションするつもりがない

ビジネスでは、まれに3.のケースに出くわします。その場合は“ツイてなかった”と諦め、早々にディスカッションを打ち切るしかありません。“損切り”の感覚です。

大切なのは、1.と2.の場合です。これらは、正しいか間違っているかを証明するという“戦闘モード”でいると、なかなか見えてこないので、まずは冷静になって、ディスカッションの場を俯瞰(ふかん)してみましょう。その際、「自分の主張は何だっけ?」と再確認してみると、相手との違いが分かってきます。

もし、1.の問題でそもそもの方向性が違う場合、「右か左か」の打ち合いをするのは時間のムダなので、双方で歩み寄れる余地があるのかを確認するようにします。

2)相手の発言を自分に「入力」する

ディスカッションが苦手な人の特徴は、相手の発言を「うんうん」といかにも聞いているふうを装い、頭の中では次に何を言うか考えていることです。つまり、最初から相手の言葉など耳に入っていないわけなので、よい結果など出ないのです。

こういう人は、前述した2.のケースに当てはまり、損をします。向かっている方向が同じで、ビジネスの広がりが期待できる絶好の機会なのに、相手が持っている情報と自分が持っている情報とを擦り合わせることができないため、物別れに終わってしまうのです。

実際のビジネスでは、一方が正しくて、もう一方が間違っているということはほぼありません。大切なのは、自分の価値観を相手に伝えつつ、相手の発言からその価値観を探ることなのです。

「正解」のバージョンアップ

多くの会社では、「上司が言うことが正解」という感覚が根付いているかもしれません。権限や役職が正解と密接に関係している状況です。そうした環境に慣れている社員は、ディスカッションにおいて、発言の内容よりも、“マウント”をとって自分の立場を上にすることで自分の正当性を確保しようとしがちです。

しかし、技術も考え方も目まぐるしく進化する昨今、経験がちょっと長いだけで、その人の発言が常に正解であるはずがありません。その気になれば、360度、至る所から正解を導き出せる時代になったのです。

今、中堅社員に求められるのは、次の2つのことです。

  • 慣習にとらわれない柔軟性
  • 具体的に変革を進める勇気と行動

これができる中堅社員は、さまざまな知恵を取り入れ、具体的なビジネスに結びつけていくことができるはずです。「ディスカッションを、正しいか間違っているかの証明、あるいは勝負」などと小さく考えてはいけません。部下の“異見”を自分への反乱と捉えるのも問題外です。

視野を広く持ってください。会社の未来を切り開くのは中堅社員の皆さんです。

  • 中堅社員の皆さんにとって、自身の、そして会社の「あるべき理想の姿」とはどのようなものでしょうか?

その理想の姿を実現するために活動していきましょう!

Point

  • 中堅社員は、視野を広く持つ。「あるべき理想の姿」を考え、それを実現するために活動すべし。
  • 会社の未来は中堅社員にかかっている!

以上(2019年8月)

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画像:Eriko Nonaka

「原点回帰」と言って格好つけるな!/半歩先行く中堅社員(14)

法人営業課に所属する中堅社員のAさん。新規顧客も定期的に獲得して勢いに乗っています。

しかし、ここで問題が起こりました……。

複数の既存クライアントから、「最近、“放置”されている。もっと提案をしてほしい!」などのクレームが寄せられるようになり、ついには契約解消先も出てきてしまいました。お客様第一がモットーのAさん。このままではまずいと反省し、心に決めました。

ここは原点回帰するしかない。しばらく新規営業を控えて、既存クライアントのフォローに回ろう!

次の日、Aさんはこのことを課長に相談しました。活動方針の見直しによって営業計画も変わってくるので、事前に承認を得ておこうと思ったのです。Aさんの報告を最後まで聞いていた課長が言いました。

「原点回帰は大事だが、本当にそれでいいの?」

原点回帰は攻めか守りか?

ビジネスで行き詰まったとき、「原点回帰しよう!」と、立ち止まることはよくあります。原点に立ち返り、会社や自分を見つめ直すことはとても重要です。冷静になり、見落としていた貴重なヒントが見つかることもあります。

どちらかというと、原点回帰という言葉にはプラスのイメージがあります。「今の問題を解決するために冷静になって、一から見つめ直す」「おごり高ぶってしまったことを反省し、一からやり直す」といった意味を感じ取ることができるからです。

しかし、実際はこうした前向きな意味合いのものばかりではありません。原点回帰という言葉が使われた文脈や、発言者のその後の行動を見ていると、言葉のイメージだけが先行し、何ら中身が伴っていないケースも少なくないのが実情です。

中堅社員も原点回帰を考えることがあるでしょう。では、その原点回帰に中身は伴っているでしょうか。少なくとも、以降で紹介する好ましくない原点回帰は避けなければなりません。

好ましくない原点回帰の2パターン

1)浅はかな原点回帰

1つの問題に過度に引きずられ、全体を見る視野を失った状態での原点回帰は浅はかです。冒頭のAさんの場合、既存クライアントで起きた問題を機に、お客様第一という原点に回帰するということであり、この姿勢は誠実に見えます。

しかし、既存クライアントの対応で、具体的にどこに問題があるのかを把握しようとしていません。それに、理想は好調な新規営業を継続しながら、既存クライアントの満足度も高めることであり、この可能性を追求しなければなりません。

にもかかわらず、お客様第一に徹すると言って新規営業をやめようとしています。新規を開拓できなければ、会社の収益にも悪い意味でインパクトを与えるわけであり、中堅社員として、Aさんの判断は、視野が狭過ぎると言わざるを得ません。

2)無策の原点回帰

業績不振の会社ほど、その経営戦略の中に原点回帰という言葉が踊ります。不振の原因を徹底的に検証することは大切ですが、その後の具体的な行動の裏付けがなければ意味がありません。

そして、裏付けのない原点回帰ほど“先祖返り”をしがちです。その時点で間違いを修正したものの、それが組織に浸透せず、いつの間にか修正前の間違った状態に戻ってしまうのが、ここでいう先祖返りです。もともと具体的な方針がなく、取り組み自体がブレているので、こうしたことが起こってしまいます。

原点回帰への“正しい”アプローチ

1)アクションプランとゴールを設定する

原点回帰をすること自体が、ゴールではありません。原点に立ち返った先で何を見つけたいのか、何を改善したいのかのほうが大切です。そして、それを達成するための具体的なアクションプランを立案し、実行する必要があります。

2)本当に原点回帰が必要かを考える

原点回帰は、それまでの活動の一部を否定することに他ならず、組織に与える印象も痛烈です。軽々しく原点回帰を口にする前に、今の課題を正しく把握し、そのレベルに合った対策を講じる冷静さが求められます。実際、仰々しく考える前に、スピード感を持って細かくPDCAを回したほうが、改善につながるケースは多くあります。

原点回帰を軽率に口にしない

中堅社員が直面する壁の1つは、思考の質と量です。複数のことを同時に考え、行動ベースにまで落とし込まなければなりませんが、思考することに慣れていないと、すぐに気持ちが一杯になり、思考停止の状態に陥ります。そうなったときに出てくる言葉はだいたい決まっていて、その中の1つが「原点に立ち返ってみます」だったりするわけです。

中堅社員に求められているのは、具体的なアクションと、分かりやすい成果です。思考停止は活動停止でもあるため、その状態では何も改善されません。原点回帰を軽率に口にする前に、もう一度、問題の本質を考えてみましょう。意外と身近なところに解決のヒントが転がっていることが珍しくありません。

Point

  • 軽率に「原点回帰」を口にしない。
  • 原点回帰を進めるならば、必ずアクションプランとセットにする!

以上(2019年8月)

pj00433
画像:Eriko Nonaka