【朝礼】部下が成長するベストタイミングを逃さない

皆さんは、「信じる」ということの意味をどのように捉えていますか。私は、「信じる」とは、相手の人間性についてはもちろんのこと、相手の実力をも信じることだと考えています。

分かりやすく、スポーツに例えてみましょう。サッカーチームに、性格はとても良いが実力は三流の選手がいたとしたら、その彼にエースストライカーを任せることはできないでしょう。点を取ってくれるとは思えないからです。逆に、実力は一流だが性格に難がある選手がいたらどうでしょう。やはりエースストライカーを任せることはできません。ひねくれたプレーをして、せっかくのチャンスを台無しにしてしまうかもしれないからです。

偉大な成績を残して現役を引退したイチロー選手のように、一流と呼ばれる選手は、人間性と実力を兼ね備えています。だからこそ周囲は「信じる」ことができるのです。

さて、ここで管理職の皆さんに質問します。

「信じられる部下を育てていますか?」

注意してほしいのは、私は「部下を信じていますか?」とは聞いていないことです。皆さんの仕事は部下を信じるだけではなく、信じられる部下を育て、その上で信じることです。人間的に未熟な部下には、仕事に取り組む姿勢を教え、技術的に未熟な部下には、スキルアップの機会を与えなければなりません。それも、適切なタイミングで部下の成長を後押しする必要があります。

私が課長だった頃、上司からの信頼を強く感じた出来事があります。私は大きな商談を担当していて、最終コンペまでこぎ着けました。その当日、上司は次の言葉で私を送り出してくれました。

「楽しんできなさい!」

その上司は人の何倍も準備をする人でした。通常なら直前まで私を指導し、「とにかく慎重に!」と送り出したはずです。それなのに「楽しんできなさい!」と言われたので私は驚きましたが、すぐにその言葉は私への信頼の証しだと分かり、やる気が倍増したのを覚えています。当時、私は本当に入念にコンペの準備をしていました。後から聞いた話ですが、上司はそのことを同僚から聞いていたこともあり、私を信頼してくれたようです。

「啐啄同時(そったくどうじ)」という言葉があります。「啐(そつ)」はひな鳥が卵の内側から殻をたたく状態、「啄(たく)」は親鳥が卵の外側から殻をたたく状態を示します。親鳥は、ひな鳥がいよいよ殻を破って外に出るタイミングを見逃さず、その手助けをしているのです。

先ほど例に挙げたコンペのとき、上司から「とにかく慎重に!」と言われていたら、私はそれほど上司からの信頼を感じなかったはずですが、まさに上司の絶好のタイミングの一言でやる気が倍増しました。部下は一気に成長しません。しかし、ブレークスルーのタイミングは必ずあります。上司はそれを見逃さず、「啐啄同時」でサポートすることが大事なのです。

以上(2019年7月)

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画像:Mariko Mitsuda

経営者の皆さん!社員とコミュニケーション取れていますか?〜会社が明るく、楽しくなる秘訣をVITAさんに聞く〜/岡目八目リポート

年間1000人以上の経営者と会い、人と人とのご縁をつなぐ代表世話人 杉浦佳浩氏。ベンチャーやユニークな中小企業の目利きである杉浦氏が今回紹介するのは、等身大株式会社の代表取締役であるVITAこと内藤紗弥花さんです。多くの方々から「VITA(ヴィータ)」で親しまれていますので、ここでも「VITAさん」でご紹介します。

1 人は、いつから働くのが楽しくなくなったのか?

「働く喜び調査2013~2017年」(出所:リクルートキャリア社)の資料を見ていても、ネガティブワードのオンパレード。【楽しい】がなんと15番目に出てくるのです。いったい仕事が楽しくなくなったのはいつからのことなのか……? そう考え込んでしまいそうです。

私は毎日楽しくて楽しくて仕方がないですが(笑)。

この他にも、会社員が「イキイキ仕事していない」と感じることが、残念ながら少なくありません。これでは、働くのはシンドい、ツラいというのが当たり前になってしまうと危惧しています。

そんな重い空気感を数分で一変させ、その場を笑いと笑顔で包み込む講演家、それがVITAさんです。今回は、VITAさんに「会社が明るくなる、楽しくなる秘訣」を伺いました。特に「うちの会社はちょっと暗くて……」と悩んでいる経営者の方には、とても良い刺激になる内容です。

2 「年収6000円ですか?」「いえ、8900円です!」と真顔で

2018年11月、私が登壇させていただいたある勉強会に、VITAさんをお招きしたことがあります。そのときに私は、会場の皆さんに「年収1万円以下の経験がある方はいらっしゃいますか?」と質問させていただきました。そこでたった1人だけ手が挙がったのがVITAさんなのです。

次に問いかけたのが、「年収6000円でしたよね?」でした。それに対してVITAさん、『もう少し多かったです!8900円でした』。この一言で会場がどよめく! 仕事感、働き方関係のセミナーであったこともあり、参加していらっしゃる方々に、「いかにお笑いの世界が厳しいか。そこで頑張ったVITAさんが、いかにすてきか」をお伝えしたいと思い、筋書きのない質問を突然させていただいた次第です。

この質問の後に、VITAさんには一発ネタを幾つか披露していただき、会場の雰囲気が一気に明るくなりました。おかげで皆さんとの交流もスムーズに進み、とても素晴らしい会となりました。感謝しています。

VITAさんとの出会いは、VITAさんが会社を設立されて3カ月後のことで、今から3年前の9月になります。懇意にしていただいている社長さんから、「面白い講演が聞けるから杉浦さんも来たら? 勉強にもなるよ」と声を掛けていただき、参加しました。当時は、「内藤紗弥花VITA」というふうに「本名+芸名」で名乗っていらっしゃったことも懐かしいです。

ここで、等身大株式会社のHPから、VITAさんの略歴を簡単にご紹介しましょう。

●VITAさんの略歴(HPより)

・等身大株式会社 代表取締役。エンターテイナー・講演家。1985年神奈川県三浦市生まれ。「将来は政治家になります」と宣言し、AO入試にて慶應大総合 政策学部に合格。卒業後、突然、よしもと芸人に。全く売れずに、バイト生活すること3年。引退を考えていたころ、友人の言葉に奮起し、なんとか、2010年プチブレイク。「さんまのまんま」、「ぐるぐるナインティナイン」等、計10番組に出演を果たす。引退後は、営業コンサルティング会社にて営業パーソンとしての経験を積み、辛酸をなめる。ある時「あなただから買ったのよ」と伝えてくれた顧客との出会いに「仕事の最大の価値は人」だという信念を持つ。その後、2年間で7業種の営業を体験し、トレーナーとしても経験を積む。現在はエンターテイナー・講演家として活動。中学生から中央官庁管理職までと対象は幅広い。どんな相手でも繋がれるコミュニケーション術や、「等身大力セミナー」(今ある力を最大限に活かして、目の前の人を幸せにする力)を伝え、デビューわずか2年で年間150回の講演、研修の依頼を獲得。セミナーは、元よしもと芸人ならでは。ユーモアを交え、会場内を縦横無尽に動き回る体当たりのスタイルは好評を博し、働く人々の背中を押す。

このような略歴のVITAさん。「年間150回の講演を全力で」。本当にスゴいと感じます。

等身大株式会社の使命を記載した画像です

3 なぜ、VITAさんはお笑い芸人を目指したか?

政治家を目指していたVITAさんが、お笑い芸人へと進んだのはなぜなのか? 「この歩みには、子供の頃からのことが何か影響しているのでは?」と思い、子供の頃や学生時代について伺ってみました。

「目立ちたがり屋さん」。これが、VITAさんの子供の頃の全てと感じました。ただの目立ちたがり屋さんということではもちろんなく、周りに元気を与える、その元気が伝播することが大好きな子供時代だったようです。

「小学校の頃はどんな感じでしたか?」という質問に、VITAさんはこう答えてくださいました。「班長や学級委員長など、『長』がつくものを、とにかくやっていました。学級委員長に初めて立候補したのは、小学校3年生のときでした。そのときに多数決で選ばれた経験、人から信頼を得ることがこれほど気持ちいいのか!と思ったことを、今も鮮明に覚えています。小学校の授業が終わり休憩時間になると、そこは自分の【舞台】。今、授業をしたばかりの先生の物まねをしてクラスメートに「授業」をする【復習】で、自分自身も勉強となり、クラスメートも同様に学習レベルが上がる感じでしたね」

ある意味、教育研修で大切な相手に【伝える・伝わる】技術も、この「物まね授業」あたりから習得できて、一定のレベル感になっていった感じですね。

また、VITAさんは、高校の3年間のうち、2年間も生徒会長だったそうです。これはビックリしますね。1年生の秋口に立候補をして当選。そこから丸2年間、生徒会長を経験したわけですから、VITAさんの行動力、リーダーシップを感じます。

こうした子供時代や学生時代のコミュニケーション力や行動力、リーダーシップを生かし、社会課題を解消すべく政治家を目指したVITAさん。大学入学後も熱心に学んでいたそうです。テーマは学問として浸透し始めていたCSR(Corporate Social Responsibility)や、CSV(Creating Shared Value)。そこにのめり込んで、社会問題、社会企業論を研究しながら、VITAさんは「自分に何ができるか?」「社会へのインパクト、プロジェクトを何で動かすか?」という自問自答を繰り返し、卒業前のゼミの発表で「お笑い芸人になる!」と宣言し、その道へ。ゼミの中で相当珍しいチャレンジであったことを笑顔で振り返ってくださいました。

4 お笑いの世界で学んだこと

「世の中を笑顔にしたい」というプロジェクトを実現するために、VITAさんが飛び込んだお笑いの世界。そこは、生易しいものではなかったそうです。吉本興業が運営するNSC(吉本総合芸能学院)に40万円の入学金を払い込んで入ったVITAさん。同期は当時600人ですが、厳しさに耐えかねて、すぐに100人が去ったそうです。1年目のプログラムに最後まで残ったのは、入学当初の3分の1程度の200人。

言葉にできないほど理不尽とも思える【先輩からの教育】も相当ありながらも、VITAさんは頑張ったのですが、正直、NSC入学時、「私の来るべきところではなかった」という思いもあったと話します。お笑いの世界の上下関係はとても厳しく、本当は優しい先輩たちも、入学1年目のVITAさんたちには、1年間、心を鬼にして厳しいことをあえて実践してくれていたのだそうです。こうしたしきたりや、流儀、お笑いの世界特有の慣習で、VITAさんがメンタル・タフネスとなっていったことも事実。しかし一方で、どこにも売れることが保証されていない現実にも直面したそうです。

NSCへ入学してから1年後、VITAさんはプロのお笑い芸人への道を進みます。VITAさんに、当時のスケジュールを聞いてみました。

●ある2日間のVITAさんのスケジュール

  • 6:30~15:30 カレー屋さんでアルバイト
  • 16:00~22:00 電気店で接客のアルバイト
  • 23:00~4:00 居酒屋でアルバイト
  • 4:30~6:00 睡眠 90分
  • 6:30~15:30 カレー屋さんでアルバイト
  • 16:00~18:00 漫才の相方とネタ打ち合わせ
  • 19:00~21:00 ライブに出てスベル(笑ってもらえない)

とこんな48時間を繰り返していたそうです!

お笑いライブに出演するにも、VITAさんは自らチケットを購入していたそうです。1500円×10枚が最低枚数。これを購入して舞台に上がる権利を得ていたのです。その出演ギャラは、当初は500円もらえればよいほうだったとか。

この芸能生活スタート時点の1年目のギャラ総額が、「年間で8900円」だったそうで、翌年、翌々年と3年間チャレンジするたび少しずつギャラは上がり始めましたが、逆にバイトをする時間がなくなってしまいます。お笑い芸人の最終年には何度も生活が困窮する場面があったそうです。その状況で相方さんから『もう辞めよう』の一言でお笑いを卒業することになったそうです。

VITAさんのお笑い芸人時代のお話を伺っていて、「理不尽がよいとは言えないが、そうした経験をしたことは大きい」と私は感じます。

芸人生活の後、VITAさんが飛び込んだのは営業コンサルティングの会社でした。ビジネス経験が何もなかったことから、現場に入り込み、自ら電話営業などなど幾つも【現場経験】を積み重ね、トレーナーとしても活躍。そこから現在の姿である講演家として、VITAさんは独立します。

持ち前の明るさ+芸人根性+コンサルティング=講演家

というスタイルとなっていると感じます。

VITAさんと著者の近影です

5 年間150回の講演で見えてくる、【今】の課題について

VITAさんが代表を務める会社の社名である【等身大】については、同社のHPにもその想いがこもっていると感じます。

●【等身大力】について(HPより)

「あなたに、会えて良かった」「あなただから、お願いしたい」「あなたの、おかげです」そう言われる「あなた」とは、ありのままの自分を受け入れ、それを輝かせて生きている「人」です。どんなに似たモノやサービスが溢れる時代になっても、たった一つ、差別化できる価値とは、「人」であると私たちは信じています。等身大株式会社では講演や研修をつうじ、まずは、“知る”「自分の素晴らしさに気づくこと」(自己理解)そして、“表す”その能力と社会をつなげるための発信力(コミュニケーション能力)を伝え、行動の変化を促しています。

自分との対話の中で、決して偽りなくイキイキ生きることの大切さ。等身大だからこそ明るくなれる、セルフマネジメントも無理なくできる、自分に向き合える、だからこそ【あなた】【みんな】に優しくなれる。そんな気付きを与えてもらえるのがVITAさんの研修の特徴だと、受講してみて感じます。

それだけではなく、冒頭で紹介したような、蔓延するネガティブな雰囲気の会社や社会の問題に対して、等身大力を広げることで、VITAさんは大学時代に研究してきた課題と向き合っていらっしゃるように私には感じました。

  • 自分と向き合っていない
  • 自分が何がしたいのか? 欲しいものも見つけられない
  • 【個】を生きていない
  • 周りに、耳年増(みみどしま)になっただけ、「青い鳥」を探し続けている
  • 本当の喜びを知らない、見いだせない(風を読むことだけは卓越している)

現在、こんなことが若者だけでなく、それなりの年齢層にも多く見受けられるそうです。この傾向は残念ながらますます増えていく様相を呈しているように思えます。

「生きるとか、働くといったら『VITA』だよな」。【笑顔のアイコン】になりたいと願うVITAさんは、常に最高品質の自分でいることを心掛けています。楽しくないのは、全力で参加していないから。VITAさんの姿勢から強い思いを感じた次第です。

年間150回の講演で、おおよそ2万人もの方々に「等身大力」を伝授し続けながら、将来は等身大力を伝授した「VITAチルドレン」たちと一緒に、「社会に笑顔を届ける仕事を続けたい」と、VITAさんは、まさに大きな大きなVITAスマイルで語ってくださいました!

VITAさんと著者の近影です

以上(2019年6月作成)

【朝礼】あなたも私も素晴らしい!

皆さんは、自分ができないことや、思いもよらないことを考えている人と出会ったとき、「この人はすごい!」と素直に感じることができますか。恥ずかしいことですが、私が他人のことを素直に認められるようになったのは、それほど昔のことではありません。

それまでは、自分より優れた人に会えば嫉妬をしていました。また、本当に素晴らしい工夫がされている事柄でも、その“からくり”が何となくイメージできることについては、安易に、「たいしたことはない」と低い評価を下しがちでした。逆の場合もしかりです。自分のほうが相手よりも優れていると思えば、必要以上に強気になっていたと思います。

多くの人は、相手との関係性、相手の能力、置かれている状況に応じて自分のポジションを変えながら、「幾つもの自分」を使い分け、なんとかバランスを取っているものです。実際、家族に接するとき、上司に接するときのそれぞれの場面では、部下に接するとき、友人に接するときでは、皆さんの態度は大きく異なるはずです。

こうした立ち居振る舞いは、「自分の軸がない」ようにも映ります。通常、そうした人は高い評価を受けません。しかし私は今では、さまざまなポジションの自分についても、「それはそれで自分の弱さやもろさである」と認めています。その結果、視野が広がり、同時に頼りない自分を受け入れられるようにもなっていったのです。

他人と自分を比較していてもキリがありません。勝ち負けや優劣の判断だけでは、相手と上か下かの関係しか築くことができず、コラボレーションしながら仕事をする関係にはなりにくいでしょう。ビジネスにおいては、他社とのコラボレーションがとても上手な人がいます。そういう人は、自分の考えをしっかり持っていますが、ポジションは中立で目線もフラットです。自分のだけではなく相手の立場から相手の考えを聞く姿勢ができているということなのです。

相手と自分を比べてしまうということは、相手から見ても同じです。私たちが「自分はたいしたことはない」と思っていても、相手は私たちのことを「すごい!」と思っているかもしれません。皆さんがフラットな目線を心掛ければ、もっと深いコミュニケーションが生まれ、新しい仕事が生まれる可能性があります。

最近、「自己肯定」という言葉をよく聞きます。とにかく「今の自分を受け入れよう」との風潮がありますが、大切なのは「ダメなことはダメ」と認めることです。そこで初めて自分と深く向き合い、本当に肯定できる自分になれるのです。

「あなたも私も素晴らしい!」。この朝礼で私が皆さんに伝えたいメッセージです。元号が平成から令和に変わり、新しい時代が始まりました。皆さんにも新しい可能性があります。それを追求し、令和の時代に躍動するために、自分と向き合い、弱さを認める強さを持ってください。

以上(2019年6月)

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画像:Mariko Mitsuda

【朝礼】皆さんの「ストーリー」を聞かせてください

私は若い頃から、ヴィンテージの服を扱っているお店めぐりを趣味にしています。掘り出し物のシャツやユニークなデザインのジャケットなどが発掘できる楽しみはもちろんですが、私が一番ワクワクするのは、店員さんの話を聞いているときです。

ヴィンテージ物を扱っているお店の店員さんは、服などにこだわりを持っている人が多く、私が知らない服にまつわるうんちくなどを教えてくれます。そして、中でも特に、店員さんが目を輝かせて話してくれる一着一着の服との出合いの話は、面白くて仕方ありません。

「店員さんがどのようにしてその服を見つけることができたか」「店員さんにとって、その服にはどのような思い出があるか」という「店員さんと服のストーリー」に恐らく魅せられているのだと思います。

日ごろのビジネスにおいても、ストーリーに魅せられることがあります。商談相手と話をしているうちに、商品を生み出すまでの苦労や工夫といった相手のストーリーが分かり、その商品に対する興味や好感度が一気に高まる。こんな経験を皆さんもしたことがあるのではないでしょうか。

ストーリーに魅力を感じるのは、そこにその人の思いや感情が込められていて、その人の内面も少し分かるような気がするからです。つまり、ストーリーには、共感を呼び、人との距離を縮める効果があるのだと、私は考えています。

私は、皆さんにも、周りの人に自分自身のストーリーを伝えられるようになってほしいのです。そうすることで、周りのさまざまな人との距離が縮まり、皆さん自身の世界も広がっていくはずです。特に、皆さんの中で、お客様など社外の人との関係をうまくつくれないと悩んでいる人がいたら、「ストーリーを伝える」ことをぜひ実践してもらいたいと思います。

難しく考える必要はありません。例えば、日々の仕事の中の出来事で考えてみると分かりやすいでしょう。商品をつくるとき、当社ではどのようにアイデアを出しているのか。皆さん自身はそこにどのような思いを持ち、どのように関わっているのか。苦労したこと、工夫したことは何なのか。商品を使ったお客様から、商品についてどのような感想をもらったことがあるのか、それについて皆さん自身はどのように感じているのか。こうしたことは、全て、皆さん一人ひとりのストーリーなのです。

ストーリーを伝えられるようになるには、訓練と慣れが必要です。そこで皆さんに提案です。明日から順番に、朝礼でスピーチをしていきましょう。テーマは、仕事のことでもそうでなくてもかまいません。皆さんが実際に経験したことと、その経験から何を感じたか、どのような思いを持ったかを発表していきましょう。世界に1つしかない皆さんのストーリーを、ぜひ聞かせてください。楽しみにしています。

以上(2019年6月)

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画像:Mariko Mitsuda

【朝礼】人とつながるそのコツは

先日、異業種交流会に参加したときのことです。その交流会には、日本人だけでなく、海外のビジネスパーソンもたくさん参加していました。私は大勢の海外の方と話をしたのですが、特に、ある1人の方が印象に残りました。

その方は普段は英国で生活しており、日本語をほとんど話せないようでした。しかし、私に、「ごめんなさい、日本語、話せないです」とカタコトの日本語で言ってくれたのです。一方の私も、英語を話せません。そこで、「I am sorry,I cannot speak English.」と、その方に、つたない発音の英語でお伝えしました。

その方も私も、相手の国の言葉を話せないことを申し訳なく思い、そのことを、「どうにかして相手の国の言葉で伝えようとする」という状況でした。話せないと言いつつ、お互いに相手の国の言葉をなんとか使っていることがおかしくなり、二人で顔を見合わせて笑ってしまいました。

同時に、私はとても温かい気持ちになりました。二人とも、とっさに、母国語ではなく相手の国の言葉で気持ちを伝えようとしたため、言葉を話せなくても、「コミュニケーションを取りたい」という気持ちがお互いに伝わったからです。

その方と私は笑い合って、二人で固い握手を交わしました。その後は、通訳を介しながら、とても有意義な情報交換をすることができました。次回会うときまでに、その方は日本語を、私は英語を話せるようになろうという約束もしました。

皆さんは、この出来事を聞いて、どのように感じますか。私は、今回、人と人とがつながる際の大切なことを1つ学んだような気がしています。

人とつながるには、相手に対して、「あなたのことを知りたい、あなたと仲良くなりたい」「あなたのことを尊重している」という気持ちを持つこと、そしてそれを相手に分かるように行動で示すことが大切なのではないでしょうか。

その方も私も、最初からお互いに母国語だけで話をしていたら、ここまで仲良くならなかったかもしれません。不慣れながらも、「相手の国の言葉で伝えようとした」ため、気持ちがお互いに通じ合い、仲良くなることができた。私は、そのように捉えています。

このことは、日本人同士や社内の人同士でも同じです。「仲良くなりたい」「尊重している」という気持ちを行動で示せば、それはきっと相手に伝わります。特に、「相手が興味を持っていることを話す」「相手と同じキーワードを使って話す」といった行動は、相手に「仲良くなりたい」という気持ちが伝わりやすいかもしれません。

そこでこれから皆さんも、例えば人に会う前には、その人の愛読書や最近興味を持っていそうなこと、キーワードについて情報を集め、「その人と同じ目線で話す」ことを実践してみてください。

大切なのは、「気持ちを示すこと」です。格好をつけず、本気の気持ちを行動で示せば、相手にきっと伝わります。

以上(2019年6月)

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画像:Mariko Mitsuda

【朝礼】今、この瞬間からリアクションをしてください

もうすぐ、2019年度の第1四半期が終わりを迎えようとしています。新年度からスタートした新規事業も佳境に入り、いよいよ本格的に忙しくなってきました。今日は、こうした忙しいときにこそ、皆さんに心掛けてほしいことを伝えます。

皆さん、どうか、日ごろからリアクションをするようにしてください。これが、今日の朝礼で皆さんにお伝えしたい一番大切なことです。

対面での会話や電話、メール、チャットなど、私は日ごろから皆さんとさまざまな手段でコミュニケーションを取っていますが、皆さんのリアクションが総じて悪いのが気になります。現状のように、仕事が忙しくなってくると、皆さんのリアクションはさらに悪くなってしまいます。

もしかしたら、皆さんは、私が皆さんに対して質問や確認、説明をしたときに、「今は他のことで忙しいので、すぐには対応できない」「言っている意味、聞かれている内容が分からない」「答えに迷う」などと感じて、リアクションが悪くなっているのかもしれません。皆さんなりの理由や事情があるのでしょう。しかし、そうした場合でも、「すぐには分からないので確認します」「今は対応できないので、30分後でも大丈夫ですか」「もう一度言っていただけますか」といったリアクションをすることはできるはずです。少なくとも、分かったのか、分かっていないのかくらいは返してもらわなければ困ります。黙ったままや、「既読スルー」はやめましょう。

相手の立場に立って考えると分かりやすいかもしれません。皆さんが質問や確認、説明をしたとき、何のリアクションもなければ、皆さんは不安になりませんか。ちゃんと伝わっていないのではないか、自分の言い方が良くなかったのか、どうすればコミュニケーションを取れるのか、と困ってしまうはずです。コミュニケーションを取り直せば、時間も余計にかかってしまうでしょう。

逆に、リアクションが良ければ、お互いに気持ち良く、話も仕事もスムーズに進みます。「リアクションをする」というのはささいなことに思えるかもしれませんが、とても大切なことなのです。

皆さん、この朝礼が終わったこの瞬間からすぐに、リアクションをすることを心掛けてください。例えば対面であれば、人の話に対しては「はい」と返事をし、分からないときは「分かりません」とすぐに返しましょう。こう言うと、とても当たり前で簡単なことに聞こえるかもしれませんが、皆さんには、そうした当たり前のことさえ、できていないことを認識してください。

このとき大切なのは、相手にリアクションが伝わるように「ハッキリ返す」ことです。相手の顔を見ずに、背中を向けたまま口の中でモゴモゴ言っていても、リアクションをしていることが分かりません。リアクションは、相手に伝わって初めて「返した」ことになるのです。皆さん、私の言っていることが分かりますか。今、この瞬間からリアクションをしてください。

以上(2019年6月)

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画像:Mariko Mitsuda

働き方改革に【IT参謀】は必須です!〜GM総研 加藤さんに参謀1万人輩出計画を聞く〜/岡目八目リポート

年間1000人以上の経営者と会い、人と人とのご縁をつなぐ代表世話人 杉浦佳浩氏。ベンチャーやユニークな中小企業の目利きである杉浦氏が今回紹介するのは、株式会社グッドマネジメント総合研究所(GM総研)の代表取締役 IT参謀である加藤利彦さんです。

●会社HP
https://www.gmsouken.co.jp/

“働き方改革元年”とはいうものの、中小企業には専門家がおらず、導入に踏み切ったIT関連のシステムが本当に必要なのかを正しく判断することができません。それに、そもそも価格が適正なのかも分からないといった問題を抱えています。

大企業でも、情報システム歴が長いベテランの存在が、かえって生産性を低下させてしまうことがあるようです。ベテランは知識こそ豊富ですが、現場からは離れているため、現場が本当に求めているシステムを選定することが難しいようなのです。

こうしたITにまつわる課題の解決に尽力し、本質的な業務改革を目指しているのがGM総研の加藤さんです。

1 いきなり怒ってしまった10年前

今回、インタビューをしている中で、加藤さんは「10年前、(杉浦さんに)社内見学会に来てもらったとき、『なんで挨拶もなにもないの? どうなっているの?』と杉浦さんから怒られました」と言われ、懐かしい出来事を思い出しました。当時、加藤さんは株式会社EC studio(現:Chatwork株式会社)の常務取締役で人事部門を管掌していました。私が初めて加藤さんと出会ったのは、この社内見学会の出来事から遡ること数年前、加藤さんがまだ20代半ばの頃だったと記憶しています。

そのとき私が怒った理由は、常識の違いからでした。当時の加藤さんの会社には、電話も、FAXも、コピー機も、資料関係のファイルもありませんでした。当然、名刺に電話番号が書かれておらず、「会社としてあり得ない」と感じる状態でした。今でこそ多くの会社でペーパーレスが進みつつありますが、10年前、あそこまでなにもない状態は、その頃私が勤務していた会社とはかけ離れていて、まさに働き方の【常識】が違っていたのです。

この点が腹落ちしないまま、半日ほど社内見学会に参加しましたが、やはり驚きの連続でした。私の常識では、訪問時には挨拶するのが当たり前です。しかし、ドアを開けて『こんにちは!』と入室しても、誰からも返事がなく、顔をこちらに向けることもなく、社員は皆、パソコンに向かっているだけでした。『なんだ!』と、思わず怒ってしまいました。

当時のその会社は、加藤さんを含め、創業メンバー全員がいきなり起業して参集していました。その頃のメンバーにとって、過去から脈々と続いている企業形態の常識は【非常識】と映っていたようです。そして、「不必要なことはやらない」と決め、ここからコミュニケーションの新しい在り方にたどり着きました。常識を変えることには勇気がいりますが、当時のメンバーは、企業の在り方や、運営についての経験値が低かったため、逆にダイナミックな改革ができたのかもしれません。

2 IT活用の大切さを広めるためにリアルの世界へ

我々から見ると【非常識】な世界で働いていた加藤さん。当時、加藤さんの本業は、ITツールの販売やシステムの導入支援を、インターネット上で行うことでした。現在はかなり普及してきたGoogle社のG Suiteの、日本最初の販売パートナーにもなっています。

先ほど紹介した「10年前の社内見学会」で、私はITツールの必要性を感じました。ちょうど加藤さんも講演などの活動が活発化していました。【リアル】な活動を通じてさまざまな気付きやニーズを得る中で、加藤さんは新しい道に進むことを決めたのです。

子会社を設立すると同時に円満に独立し、GM総研の前身となるチャットワークアカデミーを設立しました。加藤さんは、クライアント企業に実際に赴いて【リアル】に触れつつ、ITツールの導入支援、活用コンサルティング、講演、ITツールの開発を主たる事業として活動していくことになります。

3 IT参謀計画を考え始めたワケ

実際に加藤さんがIT活用コンサルティングで対応してこられた企業から、お客様の評価や声を集めてみました。

1)広告代理店の声:100人規模

これまで、社員に伝わっていると思っていたことが実は伝わっていないことが分かりました。優れたメンバーが集まっているのに、ベクトルが合っていないために効率が悪く、意思疎通も図れず、トラブルの連続でした。

ITを上手に使って、社内に情報発信することで自分たちの進むべき道を整理することができました。社員などからのフィードバックを反映していくうちに、組織全体のまとまりが明らかに強くなりました。そこから大きくスケールし、大幅な増収を達成しています。

リアルは確かに必要です。しかし、それに固執せず、IT活用による利便性の享受も重要であると感じます。

2)複数店舗ある美容院の声:7店舗

教育カリキュラムをオンライン化できたことで、1人当たり約200時間かかっていた教育・研修を、約60時間に短縮することができました。教育・研修に必要だった交通・宿泊費を大幅に削減できました。「スタッフが自分で勉強してくれる、しかも成長スピードが速い!」という、好循環が生まれています。リアルな教育は、デジタルでは伝えられない難しいことを重点に教えるものと位置付け、リアルとデジタルを使い分けています。

今までの当たり前(常識)が、非常識となった事例といえます。場所、移動コスト(時間と交通費)を圧縮できるのもIT化の恩恵と感じます。

3)ロジスティックの声:1600人規模

日本各地に倉庫があるため、幹部の交通・宿泊費だけで年間3000万円のコストがかかっていました。そこで、テレビ会議やチャットなど、ITでコミュニケーションを上手に取ることで現場に行く回数が半減し、年間1500万円のコストダウンに成功しました。そして何より嬉しかったのは、家族が待つ家に頻繁に帰れるようになったことです。

社長、事業責任者、SVの方々が全国を飛び回ることも多いですね。これから到来する5Gの世界観では、さらに移動が激変する可能性を感じます。

4)経営コンサルの声:100人規模

紙の資料が多く、管理が非常に大変でした。Googleの機能を使うことで、紙をテキストデータ化し、クラウドで管理するようになりました。管理が楽で、検索すればすぐ見つかるようになったのです。一般的に、物を探す時間は年間160時間あるそうです。100人なら1万6000時間となります。これが半減し、それを人件費で換算したら、すごい効果になります。また、紙を使うことがほとんどなくなったので、コピー・インク代も年間500万円ほど削減できています。

社員同士で『あのペーパーってどこにあるの? ないなら印刷して!』という会話が本当に無駄に感じます。見えないコストとしては、これだけ都心の家賃高騰の中、なにも生まない書類専用のロッカー。私の懇意な会社でもクラウドシフトを行い、事務所の有効面積が30%以上空きスペースが増え、事務所移転を考えなくて済むようになりました。

このような事例が増えていくにつれて、加藤さんは、IT活用コンサルティングを自身の会社の限られたリソースだけで展開し、ノウハウを自社だけのものとしていることに疑問を感じるようになりました。「これでは国内にある数多くの企業のお役立ちにはつながっていないのでは? ここ数年でITの壁をブレイクスルーしておかないと、次代に残すべき企業までが消失してしまうのではないか」と。

そこで加藤さんは、自分が行ってきた業務【IT参謀】をどうすれば広められるかということを、ここ数年考え始めました。そして、この記事冒頭の課題感(中小企業と大企業の人財不足)解消に動くことを、今年(2019年)になり、意思決定したそうです。加藤さんが注力しておられる、そのIT参謀を増やすプロジェクトのサイトはこちらです。

●IT参謀
https://www.gmsouken.co.jp/sanbou/

4 実際にIT参謀へチャレンジされた方々の声も

加藤さんが定義する【IT参謀】について、もう少し詳しく紹介します。ここでは、非公開の同社プロジェクトサイトからの抜粋をご紹介します。もちろん、加藤さんの了承を得ています。

IT参謀のプロジェクトサイトの画像です

●加藤さんのブログからの引用

・IT参謀の概要:IT・クラウドと言っても、カテゴリーが広すぎるため基本的には、ITコミュニケーションとIT実務に絞っています。1日に400個のWEBサービスが生まれていると言われています。それらを追いかけるのではなく(不可能…)、オールマイティを目指さず、効果が出せるツールを絞って徹底活用できる様にサポートしていく流れになります。

業務とは、大きく2つしか無いと考えています。それは、コミュニケーションと実務です。コミュニケーションは、報告・連絡・相談・指示・会議。実務は、作業・企画・集計・設計・分析などです。その2つをスムーズに効率化するには多様なツールを使わずに、極力1つずつのツールにします。推奨しているのは、ChatworkとG suiteです。ほとんどの場合、既に多様なツールに翻弄されています。電話、FAX、付箋、メール、メッセンジャー、◯◯管理システム、◯◯管理ツール、日報ほにゃらら…見ないといけないものが多いのは大変です。それだけで無駄な時間が発生します。G suiteでもコミュニケーションは出来ますが人の脳の中で、コミュニケーションと実務を分け、ツールも、コミュニケーションと実務を分けることでコミュニケーションはChatworkを見て実務はG suiteを見るという風土を作れば脳が混乱せず、スムーズに業務を回すことができます。実際に、コミュニケーションと実務が混在するオールマイティな業務システムサービスではどこに何の情報があるのか分からない。

検索してもコミュニケーションの事と実務の事が混在して表示され混乱するし、結局探す時間が長いという不満をよく聞きます。コミュニケーションと実務の情報をクラウド化することで探すという行為を検索するという行為に変えられます。それだけで探す時間を半分以下にできます。さらに、コミュニケーションツールと実務ツールを分けることでコミュニケーションと実務の混在による混乱が無くなりさらに探す時間を短縮できます。それだけでも大きな効果を得ることが出来ます。

このように大きな概要としてはコミュニケーションと実務のクラウド化をツールを絞って実現することが基本的な進め方になります。そしてそのサポートをする人のことをIT参謀と呼んでいます。

このサポートの人財が世の中に広がることで、生産性向上が具現化していくと感じます。また働き方改革の横にセット化されている、副業・兼業の世界観もこのIT参謀が担えるように感じます。

実際にこのプロジェクトに参画された【参謀】の皆さんの声も以下に。

・OA機器販売事業

☆申し込んだ理由、経緯

OA機器の販売とITサポートの仕事は相乗効果がありそうなので、ITサポートの仕事をやってみたかったがどう事業を進めて良いのか迷っているうちに事業を立ち上げられないままになっていた。そこでIT参謀の存在を知り、サポートいただくことで事業立ち上げが加速した。

☆実際にどう習得できたか

会員サイトでITサポート事業の準備、立ち上げ方、考え方、運用を学びながら不明な点や、疑問点、悩みなどはメッセージでサポートを受けながら事業の立ち上げを進めた。2ヶ月ほどで運用まで軌道に乗せることができ、収益化しています。今後は社内から、ITサポート事業のメンバーを増やすフェーズに入っています。

☆お客さんの集め方

異業種交流会の運営をしており、交流会のメンバー及び紹介から毎月IT活用の勉強会を開催し沢山の方に参加頂いています。そちらでITサポートのベネフィットを実感いただくことを起点にご契約を頂いています。

☆どれぐらいの期間でどれぐらいのお客さんができたか

2月のIT活用勉強会の初開催でいきなり2社契約をいただきました。その後は各回数社の皆さんからご相談をいただき、既存のお客様からの依頼も含め2ヶ月で10社のご契約を頂いています。

☆お客さんから言ってもらえて嬉しかったこと

◯◯をしてみたいが、どう進めればいいのか…というところの解決きっかけになりました! と言って頂きます。またITに関して情報提供したことを実践頂き役に立ちました! と言って頂くことに喜びを感じます。

IT参謀のプロジェクトサイトの画像2枚目です

5 IT参謀の未来へ

このようにIT参謀が増え、1万人となったときには、日本の企業が本物の生産性向上につながっていくものと感じます。私からも某インフラ系大企業にIT参謀プロジェクトをご紹介し、同社社員の参謀化が静かに始まろうとしています。

IT参謀の皆さんがコミュニティー化、プラットフォーム化していくことで、プロジェクト単位のシゴト感が広まります。それによって多様な働き方、ひいては生き方にまで良い影響となっていくことを願います。

最後に加藤さんに、「いつもなぜ黒っぽい服装なんですか?」と尋ねてみたところ、『自分自身は黒子(くろこ)であると認識しています。クライアント企業が引き立つイキイキした活動になるためにも私は黒子に徹する』とすてきな回答をいただきました!

杉浦氏・加藤氏の画像の画像です

以上(2019年5月作成)

【朝礼】無理が通れば道理が引っ込む

日々、私たちは“常識”を意識しながら生活しています。常識とは、「明文化されていないが、多くの人が一般的と感じるルール」のことなので、皆が常識人であれば、心地よい社会になるはずです。しかし、現実はそうなっていません。なぜなら、常識はとても主観的なものだからです。

例えば、ビジネスで利用するメールの文面は、分かりやすい例の1つです。とても丁寧にメールを書く人は、メールといえども礼儀を尽くすことが常識だと考えています。一方、用件だけを簡潔に書く人は、できるだけ文章量を減らして分かりやすくすることが常識だと考えています。どちらも相手のことを気遣い、自らの常識に従って行動しているだけですが、この2人がメールでやり取りをしたら、お互いに相手のことを「非常識だ!」と感じ、衝突してしまうかもしれません。

このように、常識は個人ごとに大きく違います。加えて、時代の流れによっても変わっていきます。メールの例でいえば、今どきはメールよりもチャットで連絡を取る機会が増えています。スピードと手軽さが優先されるチャットでは、あいさつ抜きで用件を伝えることが珍しくありません。その代わり、感情を示すアイコンなどを多用して、相手に誤解を与えないように配慮します。また、1回の投稿が長文にならないように、あえて短文に分けるなどします。これらは、チャットを使う際の1つの常識ですが、メールしか知らない人にとっては想像できないルールでしょう。

メールの文面に関する常識だけを意識していたら、自分としては常識的に振る舞っているつもりでも世の中の流れから取り残され、的を外した議論をしてしまうことになりかねません。これはとても恐ろしいことです。もし、我が社がそうなってしまったら、変化の激しい現在を勝ち抜くことはできません。

皆さんは、「無理が通れば道理が引っ込む」ということわざを知っていますか。このことわざは、「無理を強引に押し通すと、道理にかなった正しいことは行われなくなる」という悪い意味で使われることが多いのですが、私は少し違った見方をしています。ビジネスでは、自分の常識には当てはまらないこと、つまり「無理ではないか?」と思うことに多々遭遇します。そうしたとき、私はこのことわざを思い出し、客観的に考えるようにしています。私の常識では「無理」でも、外の世界では既に別の「常識」になっていることがあるからです。

「非常識」と思えることに直面すると、反射的に目を背けてしまいがちです。しかし、これまで触れたことのない非常識の中にこそ、新しい発想のもとや、これまでとは違う切り口のビジネスチャンスが眠っていることがあります。皆さん、恐れずに外の世界に飛び出してください。そして、この会社にとっての「非常識」をどんどん持ち込んでください。皆さんが持ち込む新しい刺激が、組織を強くしていくのです。

以上(2019年5月)

pj16957
画像:Mariko Mitsuda

【朝礼】働き方改革の極意は、植木屋さんの「手入れ」にあり

知り合いの経営者が、以前、植木屋さんでアルバイトをしたことがあるそうで、とても興味深いことを教えてくれました。

皆さんは、植木屋さんの仕事で、「手入れ」というものがあるのを知っていますか。「手入れ」というのは、簡単に言うと、植え込みの中に手を入れ、ゴミを取り除いてきれいにすることです。文字通り、植え込みの奥にまで“手を入れて”作業するので、枝やトゲなどで手は傷だらけになります。当然痛みもあります。そうして痛くて傷だらけになっても、しっかりと手を入れて作業しないと、きれいにならないのだそうです。

会社も同じだと、知り合いの経営者は言います。「会社も、問題のあるところに自ら入り込み、たとえ痛い思いやつらい思いをしても、どうにかしようとしなければ、きれいにならない」。そうした思いで、社員の意識改革や業務改善に取り組んでいると話してくれました。

私は、その思いにとても共感しています。組織が変わっていくということは、時に大きな痛みを伴います。特に、自分たちの問題のあるところをつまびらかにし、真っ向から向き合っていくのは、簡単ではありません。私も皆さんも、一人ひとりが皆、痛くてつらい思いをするでしょう。それでもなんとかしようとしなければ、会社は変わることはないのです。

私は、この植木屋さんの話を聞き、会社を変えていく決意と覚悟を、改めて固めています。

今年度から、私たちは、会社を新しく変えようと取り組んでいます。特に重要なのは、働き方改革をしっかりと実践するための、全業務の見直しです。当社には、これまで築いてきた40年の歴史があります。諸先輩方の教えを守り、踏襲しながらも、新しくすべきところは、思い切って変えていかなければなりません。

業務を見直すに当たって、今、皆さんにお願いしているのは、当社の全ての業務を洗い出し、一つ一つの業務にどれだけ時間とコストがかかっているかを明らかにすることです。

皆さんの中には、これまで所要時間を“なあなあ”に見積もったり、コスト感を持たずに仕事をしてきた人もいるでしょう。業務の洗い出しをするだけでも、自分の至らなさに直面し、既に「痛い」「つらい」と感じているかもしれません。

しかし、これから先は、もっと痛くてつらいはずです。業務の問題点をあぶり出し、「時間がかかり過ぎだ」「この業務自体必要ない」「新しいやり方に変えるべきだ」といった議論をして、一つ一つ見直すことになるからです。新しいオペレーションを覚えるのも、簡単ではないでしょう。

それでも、私たちは、前に進み続けます。痛くてもつらくても、会社の未来は、自分たちで創っていかなければならないからです。新しい元号「令和」に変わった今、当社の「手入れ」も、待ったなしです。皆さん、どうか一緒に、私たちの会社を変えていきましょう!

以上(2019年5月)

pj16956
画像:Mariko Mitsuda

【朝礼】管理職が、今こそ若手社員に教えるべき4つのこと

今日は特に、若手社員を部下に持つ管理職の皆さんにお伝えしたいことがあります。

新年度に入り約1カ月が過ぎました。最初は熱心に若手社員に向き合っていた管理職の皆さんにも、「このままの指導法でよいのか」と迷いが出たり、「部下とコミュニケーションが取りにくい」といったネガティブな気持ちが出始めたりする時期かもしれません。

そこで今日は、当社の管理職として若手社員に教えるべき4つのことを、改めてお伝えします。知っていて当たり前と思えるような基本的なことばかりですが、実践できていない若手社員が多いので、ぜひ、できるように指導してください。

1つ目は、部下が「ありがとうございます」と「申し訳ありません」を言えるようにすることです。社外の人に対してだけではありません。上司や先輩、同僚など社内の人に対しても同じです。何かを教えてもらったとき、時間を割いてもらったときはお礼を、迷惑を掛けてしまったときはおわびを。部下が自分のほうから人に頭を下げることができるよう指導しましょう。これは、物事の全てにおける基本です。

2つ目は、部下が率先して動けるようにすることです。例えば、会議の準備や後片付けをするとき、皆で掃除をするとき、来社したお客さまをご案内するときなどは、サッと立ち上がり、進んで行動ができるよう指導しましょう。自分のことばかりでなく、周りにも気を配れるようにします。

3つ目は、部下がリアクションをしっかり取れるようにすることです。呼ばれたら返事をすることはもちろん、呼んだ人のほうを向いて話を聞くことも教えなければなりません。また、質問されたとき、分からなくても黙り込まず、「すみません、分からないので確認します」と返答することも教えましょう。相手のほうを向くこと、相手にリアクションをしっかり返すことなどは、その人との関係性を築いていく上でとても大切です。

そして4つ目は、これまで挙げてきた3つの総括ともいえますが、部下が、「相手のことを考える」という気持ちを持てるようにすることです。仕事は、一人では決してできません。社内外の人と一緒に進めていくものです。自分のことばかりでなく、「相手はどのように言っているか。どう思っているか」ということを必ず考えるよう、部下に繰り返し伝えてください。

これら4つのことは、いわば「人としてできて当たり前」の基本的なことばかりです。しかし、世の中には、できていない人も少なくないのが事実です。当社の社員はそれではいけません。しっかりと実践できるよう、若手社員の頃から、私や管理職の皆さんが指導することが必要です。

そして、部下は管理職の言動をまねします。管理職の皆さんは、4つのことを率先垂範し、部下に実践している姿を見せてください。今から1カ月後、皆さんの部下が今と変わった姿を見せてくれることを、私は期待しています。

以上(2019年5月)

pj16958
画像:Mariko Mitsuda