2025年1月27日月曜日。多くの人と熱気に包まれたイベントがありました。経団連会館で行われた株式会社RevComm(レブコム)主催のイベント「音声×AIがもたらすビジネス革命」です。オフライン会場にはどんどん参加者が増えてびっしり埋まり、オンラインも加えると参加者は数百人に達しました。音声AI元年、マルチモーダルAI元年とも言われる今年、注目度の高さを実感しました。

ご登壇もそうそうたる方々です。主催企業のRevCommはラスベガスで開催されたCES®2025にて、AI部門においてイノベーションアワードを受賞。2023年にはアジアで唯一、米国「Forbes AI 50 2023」にも選出されました。このRevComm代表取締役・會田武史氏がまずご登壇。

加えて、セールスフォース・ジャパンの王小芬(オウショウフン)氏、日本オラクルの廣瀬一海氏、アマゾンウェブサービスジャパンの小林正人氏と、この3社が一緒に登場することがあるのかと驚きのご登壇陣でした。

「1900年のニューヨークの写真を見てください。交通手段は馬車が普通でした。しかしわずか13年後、同じニューヨークの写真を見ると、交通手段として、自動車が普通に使われているのです。同じ街でも光景がまったく違います。人々の生活、ビジネスの流れ、全てが、たった13年間であっという間に変わった。
生成AI、マルチモーダルAIが登場している今はまさに、同じくらい、いやもっと早い速度で世の中が変わっていこうとしている真っ只中にあるのです」

冒頭から會田氏の力強い発言があり、参加者は皆、現状認識のマインドセットを新たにしました。進化のうねりの大きさ、スピード感。そしてチャンス。これらは今までに経験したことのないものだと感じました。

「対面、電話、MTGなど自社にはどんな音声データが蓄積されており、それをもとに、どのようなビジネスが創れるか。今が大きなチャンス」と続ける會田氏。
音声で蓄積されていく自社のデータには非常に価値があり、それを活用できるものにすることが大事。録音された音源と、音声データは異なるものであり、AIで活用するためには「音声データ」にしなければならない。そうしたことがインプットされていきます。

今回、期せずして、登壇者4名全員がデータの重要性を語ったのが印象的でした。そして、現状では多くのデータが、AIが活用できる状態になっていない、とも。このメッセージは、参加者にもしっかり伝わっていると思います。

また、AIエージェントによる実際の電話応対デモンストレーションも大いに興味深いものでした。「注文した商品のサイズが合わないから取り替えたい」と言うと、AIエージェントはすぐに対応してくれる上に、その人に合うであろうサイズを提案してくれます。
そして、「もっと早く商品を受け取れるようにしたい」という新たな要望にも応えられるよう、AIエージェントをすぐに管理画面的なところで調整できるのも驚きでした。こうした調整ができるようにするためには、自社の業務フローを細分化する、これまでの対応内容をデータ化しておくといったことも必要なことだと理解できました。

何より凄さを感じたのはAIエージェントの会話のスピード感。問いかけに対してストレスを感じない速さで応えてくれますし、会話も自然です。ここまで進化しているのかと唸る参加者も多かったように思います。

デモンストレーションや4名の方のお話から、人とAIが、一緒にビジネスを創り、当たり前に回していく世界、今までの価値観を大きく飛び出したワクワクする未来が、そう遠くなくやってくると感じました。

4名のお話で脳みそがかなりアップデートされ、多くの参加者の熱気がみなぎった後は懇親会も大盛況で、あちこちでAIの未来、そして課題を語り合う、情報交換し合う姿が見られました。

ご登壇の皆さま、主催の皆さま、とても面白く勉強になるイベントを有り難うございました!

主催企業:株式会社RevComm

以上(2025年1月28日)

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画像:株式会社RevCommよりご提供