油脂加工製品・石けん・合成洗剤・界面活性剤・塗料製造業は、事業所数・従業者数とも横ばいで、製造品出荷額は3.26兆円と微増し、付加価値額も伸びる一方、原材料使用額はやや減少し、収益性は持ち直しつつあります。内訳を見ると、脂肪酸・硬化油・グリセリンや界面活性剤、塗料、洗浄剤・磨用剤などは出荷額が増加する一方、石けん・合成洗剤や印刷インキ、ろうそくは減少傾向です。生活関連・工業用途向け需要を背景に全体としては底堅いが、品目による明暗が分かれ、需要構造の変化への対応が課題となっています。
1 業界動向
1)業界全体
2023年の油脂加工製品・石けん・合成洗剤・界面活性剤・塗料製造業の事業所数は1035事業所(対前年比99.7%)、従業者数は4万2064人(対前年比99.9%)、製造品出荷額等は3兆2571億3000万円(対前年比100.7%)となっています。
1事業所当たりの従業者数は41人(対前年比100.2%)、現金給与総額は2億3100万円(対前年比102.7%)、原材料使用額等は17億4500万円(対前年比97.6%)、製造品出荷額等は31億4700万円(対前年比101.0%)、付加価値額は12億3000万円(対前年比103.7%)となっています。
従業者1人当たりの現金給与総額は569万円(対前年比102.6%)、製造品出荷額等は7743万円(対前年比100.9%)、付加価値額は3025万円(対前年比103.5%)となっています。
製造品出荷額等に占める原材料使用額等比率は55.4%(対前年比96.6%)、同付加価値額比率は39.1%(対前年比102.6%)、同現金給与総額比率は7.3%(対前年比101.7%)となっています。

(出所:経済産業省「経済構造実態調査(製造業事業所調査)」を基に作成)
2)脂肪酸・硬化油・グリセリン製造業
2023年の脂肪酸・硬化油・グリセリン製造業の事業所数は34事業所(対前年比103.0%)、従業者数は1053人(対前年比108.3%)、製造品出荷額等は725億2800万円(対前年比114.1%)となっています。

(出所:経済産業省「経済構造実態調査(製造業事業所調査)」を基に作成)
3)石けん・合成洗剤製造業
2023年の石けん・合成洗剤製造業の事業所数は238事業所(対前年比98.8%)、従業者数は1万1703人(対前年比100.0%)、製造品出荷額等は9680億7800万円(対前年比96.8%)となっています。

(出所:経済産業省「経済構造実態調査(製造業事業所調査)」を基に作成)
4)界面活性剤製造業(石けん、合成洗剤を除く)
2023年の界面活性剤製造業(石けん、合成洗剤を除く)の事業所数は76事業所(対前年比100.0%)、従業者数は4573人(対前年比94.1%)、製造品出荷額等は4628億7600万円(対前年比102.0%)となっています。

(出所:経済産業省「経済構造実態調査(製造業事業所調査)」を基に作成)
5)塗料製造業
2023年の塗料製造業の事業所数は462事業所(対前年比100.9%)、従業者数は1万7483人(対前年比103.4%)、製造品出荷額等は1兆3351億2000万円(対前年比105.2%)となっています。

(出所:経済産業省「経済構造実態調査(製造業事業所調査)」を基に作成)
6)印刷インキ製造業
2023年の印刷インキ製造業の事業所数は87事業所(対前年比94.6%)、従業者数は4658人(対前年比91.3%)、製造品出荷額等は2987億6100万円(対前年比89.7%)となっています。

(出所:経済産業省「経済構造実態調査(製造業事業所調査)」を基に作成)
7)洗浄剤・磨用剤製造業
2023年の洗浄剤・磨用剤製造業の事業所数は111事業所(対前年比100.0%)、従業者数は2153人(対前年比101.3%)、製造品出荷額等は1106億6500万円(対前年比106.7%)となっています。

(出所:経済産業省「経済構造実態調査(製造業事業所調査)」を基に作成)
8)ろうそく製造業
2023年のろうそく製造業の事業所数は27事業所(対前年比100.0%)、従業者数は441人(対前年比99.3%)、製造品出荷額等は91億300万円(対前年比94.9%)となっています。

(出所:経済産業省「経済構造実態調査(製造業事業所調査)」を基に作成)
2 品目別・都道府県別出荷金額ランキング(2023年実績)
品目別・都道府県別出荷金額ランキング(2023年実績)は次の通りです。

(出所:経済産業省「経済構造実態調査(製造業事業所調査)」を基に作成)
3 経営指標

(出所:日本政策金融公庫「小企業の経営指標2024」)
(注1)( )内は、調査対象企業数です。
(注2)受取利息を加味できないなど調査項目に限界があるため、「黒字かつ自己資本プラス企業」でも損益分岐点比率が100%を超える場合があります。
以上(2026年3月更新)
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画像:Mariko Mitsuda





































