【朝礼】なぜ、「隣の芝生は青く見える」のか?

【ポイント】

  • 「隣の芝生が青く見える」のは普通で、転職などを考えるのは悪いことではない
  • ただ、私たちは、他人のものや外の環境の良い部分ばかりを見てしまう傾向がある
  • 「自分の芝生に水をやること」「隣の芝生の土をよく観察すること」を意識してみよう

今日は、「隣の芝生は青い」ということわざをテーマに話したいと思います。皆さんもご存じですよね。「他人のものや外の環境のほうが、自分のものや今いる場所より魅力的に見える」という意味です。ビジネスでも、今いる会社よりも、外の世界に魅力を感じ転職を考えるようになるというのはよくある話ですし、これは別に悪いことでもなんでもありません。ただ、なぜ私たちの目には「隣の芝生が青く見える」のでしょうか?

答えはシンプルです。私たちが「他人のものや外の環境の良い部分ばかりを見ているから」です。例えば、SNSには、他人や他社の華やかな投稿がたくさん載っています。もちろん、探せばネガティブな投稿も出てくるでしょうが、多くの人は今、自分がいる環境に慣れてしまっていて、無意識のうちに「自分は今のままでいいのだろうか……」「もっといい道があるのでは?」と考えています。だから、ネガティブな情報よりもポジティブな情報のほうが目に入りやすく、その結果、ますます「自分の環境はイマイチだな……」という思考に陥ってしまうのです。

とはいえ、SNSなどから得られる情報は断片的です。一見華やかな投稿でも、私たちは他人や他社がその陰で、どのような努力や苦労をしているかを知りません。外の世界に魅力を感じて転職するのはよくある話だと言いましたが、いざ新しい会社に入ってみたら「思っていたのと違った」というのもまたよくある話です。そこで、私から皆さんに提案したいことが2つあります。

1つは、「自分の芝生に水をやること」です。もし、少しの努力で今の環境を変えられそうなら、まずは自分のスキルを磨くなどして、どんな変化が訪れるか試してみましょう。意外と自分の芝生を好きになれるかもしれません。もう1つは、「隣の芝生の土をよく観察すること」です。先ほども言いましたが、無意識にポジティブな情報を探しているときは、ネガティブな情報が見えにくくなるものです。ポジディブな情報の陰にある努力や苦労に目を向ける、想像をする癖をつけましょう。

一度きりの人生、たくさんの選択肢の中から自分に合ったものを選ぶことは大切です。だからこそ後悔のない選択を! それでは、今日も一日よろしくお願いします。

以上(2025年5月作成)

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画像:Mariko Mitsuda

【業種別データ】紙製容器製造業の動向

2023年の紙製容器製造業は、製造品出荷額が2兆8,266億円(対前年比105.6%)に達し、従業者数8万6,570人と事業所数も微増するなど全体で回復基調にあります。段ボール箱や紙器が牽引し、付加価値や一人当たり生産性も上昇。段ボール箱は約2兆133億円と最大セグメントで、地域別では埼玉・大阪・福岡などが上位です。一方で原材料比率は約65.7%と高く、現金給与比率はやや低下しており、コスト構造の改善と賃金押上げが課題です。

1 業界動向

1)業界全体

2023年の紙製容器製造業の事業所数は3208事業所(対前年比100.3%)、従業者数は8万6570人(対前年比101.1%)、製造品出荷額等は2兆8266億1800万円(対前年比105.6%)となっています。

1事業所当たりの従業者数は27人(対前年比100.8%)、現金給与総額は1億800万円(対前年比101.5%)、原材料使用額等は5億7900万円(対前年比104.6%)、製造品出荷額等は8億8100万円(対前年比105.3%)、付加価値額は2億5900万円(対前年比107.3%)となっています。

従業者1人当たりの現金給与総額は402万円(対前年比100.7%)、製造品出荷額等は3265万円(対前年比104.4%)、付加価値額は959万円(対前年比106.5%)となっています。

製造品出荷額等に占める原材料使用額等比率は65.7%(対前年比99.4%)、同付加価値額比率は29.4%(対前年比102.0%)、同現金給与総額比率は12.3%(対前年比96.4%)となっています。

【1450 紙製容器製造業】

(出所:経済産業省「経済構造実態調査(製造業事業所調査)」を基に作成)

2)重包装紙袋製造業

2023年の重包装紙袋製造業の事業所数は117事業所(対前年比100.9%)、従業者数は3568人(対前年比103.0%)、製造品出荷額等は819億8300万円(対前年比104.8%)となっています。

【1451 重包装紙袋製造業】

(出所:経済産業省「経済構造実態調査(製造業事業所調査)」を基に作成)

3)角底紙袋製造業

2023年の角底紙袋製造業の事業所数は90事業所(対前年比100.0%)、従業者数は2980人(対前年比100.8%)、製造品出荷額等は902億2200万円(対前年比100.8%)となっています。

【1452 角底紙袋製造業】

(出所:経済産業省「経済構造実態調査(製造業事業所調査)」を基に作成)

4)段ボール箱製造業

2023年の段ボール箱製造業の事業所数は1833事業所(対前年比100.2%)、従業者数は5万1765人(対前年比101.2%)、製造品出荷額等は2兆133億3200万円(対前年比105.3%)となっています。

【1453 段ボール箱製造業】

(出所:経済産業省「経済構造実態調査(製造業事業所調査)」を基に作成)

5)紙器製造業

2023年の紙器製造業の事業所数は1168事業所(対前年比100.3%)、従業者数は2万8257人(対前年比100.7%)、製造品出荷額等は6410億8100万円(対前年比107.2%)となっています。

【1454 紙器製造業】

(出所:経済産業省「経済構造実態調査(製造業事業所調査)」を基に作成)

2 品目別・都道府県別出荷金額ランキング(2023年実績)

品目別・都道府県別出荷金額ランキング(2023年実績)は次の通りです。

【品目別・都道府県別出荷金額ランキング(2023年実績)】

(出所:経済産業省「経済構造実態調査(製造業事業所調査)」を基に作成)

3 経営指標

【紙製容器製造業の経営指標】

(出所:日本政策金融公庫「小企業の経営指標2024」)

(注1)( )内は、調査対象企業数です。

(注2)受取利息を加味できないなど調査項目に限界があるため、「黒字かつ自己資本プラス企業」でも損益分岐点比率が100%を超える場合があります。

以上(2026年3月更新)

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画像:Mariko Mitsuda

【債権回収】経営者個人から債権回収できる4つのケースとは?

1 経営者からの債権回収は可能か?

取引先に債務不履行があったとき、

会社が払えないなら、経営者から回収をしたい

と考えます。特に相手が中小企業だと、経営者と会社が一体と感じられるので、なおさらです。しかし、原則として会社と経営者は別の法人格であり、会社の債務を経営者個人が負うことはありません。

ただし、経営者が連帯保証人になっている、実質的に株式会社と経営者が一体とみなされるなどのケースでは経営者から債権回収ができます。この記事では、

「経営者個人」から債権回収が可能となる4つのケース

について紹介します。

2 経営者が連帯保証人である場合

1)連帯保証とは

経営者が連帯保証人になっている場合、経営者に弁済を求めることができます。連帯保証人は「催告の抗弁権」と「検索の抗弁権」を持っていません。

催告の抗弁権とは、

債権者が主債務者に請求せずに保証人に請求してきた際、まず主債務者に請求するよう求める権利

です。

また、検索の抗弁権とは、

債権者が主債務者に対して請求しても弁済しないので、保証人に請求を求めてきたときに、主債務者に弁済の資力があり、かつ執行が容易であることを証明して、まずは主債務者の財産から執行するよう求める権利

です。

以上から、債務者である会社が債務不履行を起こしたら、すぐに連帯保証人である経営者に弁済を求めることができます。

なお、保証にはいくつかの種類があり、いわゆる「普通保証(単純保証)」でも経営者に弁済を求めることができます。ただ、普通保証の保証人は催告の抗弁権と検索の抗弁権を持っているため、担保というには難があります。

2)支払能力の確認

連帯保証人であっても、その経営者に支払能力がなければどうすることもできません。そこで、経営者が所有していると思われる不動産(自宅、本籍地、別荘など)を不動産登記簿で調査し、次の点を明確にしましょう。そして、保有資産の規模から、支払能力を推測します。

  • どのような土地・建物を所有しているか
  • 抵当権等の担保権が設定されているか
  • 他の債権者による差押がなされていないか

会社が倒産する前後で、連帯保証人が所有不動産について、

  • 所有権を妻子の名義に移転する
  • 所有権移転の仮登記を付する
  • 他の債権者の担保権を設定する

などをして、回収から逃れようとするケースがあります。このような行為があった場合は、「詐害行為取消権」を行使して法的手段に訴えることができます。詐害行為取消権とは、

債権がその行為の前から存在することなどを要件に、債権者が債務者の行為を取り消す権利

です。

不動産以外にも、連帯保証人が「貴金属、書画・骨董、家具などの動産」「株券、債券などの有価証券」「現金、預貯金、ゴルフ会員権」などの資産を所有していることがあるかもしれません。しかし、これらの資産は簡単に隠せるので、正確に把握するのは困難です。

また、連帯保証人である経営者が他の会社の役員などを兼務している場合、その会社が連鎖倒産していなければ、他の会社から受ける報酬なども回収の対象にできることがあります。

3)交渉開始

連帯保証人との交渉では、正面から弁済を求めてもうまくいかないことが多いです。また、前述した通り、連帯保証人が資産を第三者に移転する恐れもあるため、

まずは連帯保証人の資産を仮差押した上で接触するのが好ましい

かもしれません。

仮差押とは、

売掛金債権などの金銭債権を保全するために、取引先の保有している財産を暫定的に差し押さえる制度

です。仮差押をすると交渉が進めやすくなりますが、仮差押をするには、裁判所に担保金を供託したり、必要に応じて弁護士に仮差押手続の申立てを依頼したりする必要があります。一時的にコストがかかるので、慎重に検討しましょう。

4)回収の実際

交渉が進んだとしても、連帯保証人の支払能力には限界があります。税金の滞納があるような場合、一般債権よりも優先されます。そのため、連帯保証人の資産状況によっては、債務の「一部弁済」や「分割弁済」で対応しなければならないケースもあります。分割弁済の場合、口約束でなく契約書を作成することが大切です。

3 実質的に株式会社と経営者個人が同一と認められる場合

相手が株式会社や合同会社の場合、経営者個人は債権者に対して直接の責任は負いません。しかし、「法人格の形骸化」や「法人格の濫用」が認められる場合、「法人格否認の法理」によって責任を追及できることがあります。

法人格の形骸化とは、

法人とは名ばかりであって経営者個人が営業している状態で、株主総会や取締役会を開催していなかったり、財産を混同していたりするなどの場合

です。また、法人格の濫用とは、

法人が株主により意のままに道具として支配されていることに加えて、株主に違法または不当な目的がある場合

です。ただし、経営者は法人格の形骸化や法人格の濫用を認めないことがほとんどで、結局、訴訟などで決着をつけなければならないことが多いです。

なお、法人格否認の法理とは、簡単に言うと、

法人と個人の独立性を確保すると、正義・衡平に反することがある場合に、生じている問題を解決する範囲で、法的に別個の法人格を有する法人と個人とを一体として取り扱う

という考え方です。

4 違法な職務執行により損害を受けた場合

相手の株式会社や合同会社とした取引により損害を被ってしまった場合、その取引を行うに際して、相手の経営者に悪意や重過失が認められる場合には、経営者個人に対して損害賠償責任を追及できることがあります。例えば、

経営者個人の違法な職務執行(粉飾決算、支払い見込みのない調達など)により損害を受けた場合

です。

もう少し具体的にいうと、取引先が組織的に粉飾決算をしていることを知らずに取引してしまい、その結果、債権回収ができずに損害を被ったケースでは、粉飾決算を行った取締役のみならず、粉飾決算を黙認した取締役、監視義務を怠った取締役や、監査上の責任を負う監査役にも個人責任を追及できる場合があります。

粉飾決算までしていた場合、かなりの確信犯なので、経営者は用意周到に夜逃げをするケースもあるでしょう。こうした場合は夜逃げをした経営者を捜すより、他の取締役、監査役の責任追及を検討したほうが早道かもしれません。

5 債務者が合名会社や合資会社である場合

合名会社の社員(出資者)や合資会社の無限責任社員は、会社の債権者に対して無限責任を負います。経営者がこれらに該当する場合は責任を追及できます。

以上(2025年7月更新)

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画像:Mariko Mitsuda

【PDF】印刷して貼れる職場ポスター「仕事中に熱中症になってしまったら」

印刷して職場に掲載できるポスターです。

今回は、仕事中に熱中症になってしまったときの対応策を作成しました。


こちらからポスターのPDFをダウンロードできます。社員への呼びかけのため、職場や店舗に貼ってご活用ください

こちらからダウンロード

以上(2025年5月作成)

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画像:日本情報マート

【PDF】印刷して貼れる職場ポスター「STOP 熱中症 水分の補給と適度な休憩を!」

印刷して職場に掲載できるポスターです。

今回は、熱中症予防のため、社員に水分の補給と適度な休憩を推奨するものを作成しました。


こちらからポスターのPDFをダウンロードできます。社員への呼びかけのため、職場や店舗に貼ってご活用ください

こちらからダウンロード

以上(2025年5月作成)

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画像:日本情報マート

うつ病から復職した社員に 「もう一度休みたい」と言われたら?

1 復職した矢先に再び症状が悪化するケースは珍しくない

「休職(私傷病休職)」とは、

社員が私傷病(仕事以外の理由によるケガや病気)で働けない場合、労働契約を維持したまま、一定期間労働義務を免除する制度

です。就業規則で定めた休職期間が満了するまでに社員が働ける状態に回復したら「復職」、そうでなければ「自然退職」となるのが一般的な流れです。

もちろん復職できるのが理想ですが、うつ病のように完治の判断が難しい病気の場合、

社員が復職した矢先に、再び症状が悪化してしまうケース

は珍しくありません。経営者としては、「社員に働く意思があるなら、症状が改善するまで根気強く待ってあげたい」という気持ちもあるでしょう。ただ、他の社員との兼ね合いもあり、ある程度はルールに基づいて対応せざるを得ないのがつらいところです。

そこで、この記事では、「復職した社員の症状が再び悪化しても、雇用を継続できるようにするにはどうすればよいか」を、次の3つに注目して考えていきます。

  • 休職期間の「通算」の規定を確認する
  • 雇用形態の変更などによって働き方のルールを変える
  • 社員の生活保障(傷病手当金や退職金)にも注意する

2 休職期間の「通算」の規定を確認する

休職制度は、法律上の制度ではなく、会社が就業規則で独自にルールを定めて実施します。そして、休職制度がある会社の中には、一定期間内に同じまたは類似の傷病で再び休職したら、休職期間を「通算」する規定を設けているところがあります。具体的には次の通りです。

復職した社員が、その後○カ月以内に、同じまたは類似の傷病により再度欠勤をした場合、もしくは通常の労務提供ができなくなった場合は復職を取り消し直ちに再休職とする。この場合、以後連続または断続する欠勤は、復職前に休職した期間と通算する。

このような「通算」の規定があった場合の流れを確認します。例えば、休職期間が最長6カ月間の会社で、社員がうつ病で2カ月間休職したとします。この場合、復職後すぐにうつ病が再発したら、休職期間は通算され、再休職できる期間は4カ月間(6カ月間-2カ月間)となります。ただし、うつ病以外の病気であれば、それが原因で再休職しても、休職期間は通算されません。

仮に1回目の休職で6カ月間休んだ場合、休職期間の上限に達してしまうので、再休職はできません。その場合、一般的には、休職期間の満了までに復職できなかったとして、自然退職になります(就業規則に定めが必要。なお、うつ病以外の病気による再休職は6カ月間まで可)。

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なお、休職期間の通算と併せて、就業規則に休職期間を延長できる規定が設けられていないかを確認することも必要です。就業規則では、「必要に応じ、これを延長することができる」というような規定が設けられていることも多く、会社の裁量によって休職期間を延長できます。

3 雇用形態の変更などによって働き方のルールを変える

休職期間が残っていない社員をそれでも雇用し続けたいのであれば、「雇用形態の変更や部署移動などによって働き方のルールを変える」ことを検討します。

例えば、

社員の雇用形態を正社員からパート等に変更することで、業務の負担を減らす

という方法で雇用を継続することができます。次のように労働日を調整することで、正社員が休んだ場合は「欠勤」扱いとなる日を、「休日」扱いにできる可能性があります(「欠勤」扱いにならなければ、休職制度を適用する必要がない)。

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ただし、雇用形態の変更は会社の一存では行えません。社員との合意が必要です。特に正社員からパート等に転換する場合、一般的には、

  • 業務内容や責任が変わることで、賃金が下がる
  • 所定労働時間が変わることで、年次有給休暇の付与日数が少なくなる
  • 退職金の支給の有無が変わる

など、従前よりも労働条件が引き下げられるケースが多いです。ですから、書面などで労働条件の変更部分を明確にした上で、合意を得るようにします。

なお、社員と労働条件について相談する際は、

正社員として業務を行える状態に回復した場合、パート等から正社員に戻れるか否かについても明らかにして社員に伝える

ようにしましょう。

その他、雇用形態の変更に合意が得られない場合には、短時間勤務制度やフレックスタイム制度、テレワークを適用するなどとして、雇用を継続することも考えられます。

4 社員の生活保障(傷病手当金や退職金)にも注意する

最後に、復職した社員が再び働けなくなってしまった場合の生活保障について、「休職期間が残っている場合」と「休職期間が残っていない場合」とに分けて考えてみます。

1)休職期間が残っている場合

社員が一定の要件を満たせば、再休職中に健康保険の「傷病手当金」がもらえます。支給額は「おおむね休職前の賃金の3分の2」です。通常、傷病手当金は、療養のために連続3日以上休んでからでないともらえませんが、

同じ傷病であれば、2回目以降は再び会社を休んだ日(再休職した日など)から支給

されます。ただし、支給期間は、同一の傷病について最初に支給が開始されてから通算1年6カ月間が上限なので、例えば、1回目の休職で傷病手当金を2カ月間もらった場合、再休職での支給期間は1年4カ月間(1年6カ月間-2カ月間)までとなります。

ただし、雇用形態を正社員からパート等に変更した場合、

社員が健康保険の被保険者でなくなり、傷病手当金がもらえなくなる可能性がある

ので注意が必要です。

なお、社員の年次有給休暇(年休)が残っている場合、休職に入る前に取得してもらうことも併せて検討しましょう。一度休職に入ると、労働義務が免除された状態になり、年休が取得できなくなってしまうので注意が必要です。

2)休職期間が残っていない場合

前述した通り、雇用形態が変わると賃金は従前よりも下がるケースが多いので、社員は不安です。こうした場合の対策として、

正社員からパート等に転換した時点で退職金を支給し、当面の生活に充ててもらう

という方法があります。退職金規程などで「雇用形態が正社員からパート等に変更され、かつ社員が雇用形態の変更時に退職金を受け取ることを希望した場合、退職金を支給する」という旨の規定を設けておけば対応可能です。ただし、その場合、

パート等に転換した社員の症状が改善し、再び正社員に戻った場合の退職金の取り扱い

に注意が必要です。退職金規程などに「社員が退職した場合、退職金を支給する」という定めがあれば、パート等が正社員再転換後に退職する際にも退職金を支給することになりますが、その場合、図表3のように「パート等への転換時に退職金をもらったか否か」によって退職金の算定方法が変わり、支給額に差が出ることがあります。

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以上(2025年5月更新)
(監修 三浦法律事務所 弁護士 磯田翔)

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画像:琢也 栂-Adobe Stock

【業種別データ】化学肥料製造業の動向

2023年の化学肥料製造業は事業所数214、従業者数4,385人、製造品出荷額等は3,293億9,000万円と前年から大幅に減少し、付加価値額や従業者一人当たりの生産性も低下しました。原材料使用額比率は約79.5%と高く、原料高が収益を圧迫しています。コスト構造の改善、需要喚起や製品の高付加価値化、設備・省力化投資による生産性向上が喫緊の課題である一方、従業者1人当たり現金給与総額は517万円と賃金は比較的維持されています。

1 業界動向

1)業界全体

2023年の化学肥料製造業の事業所数は214事業所(対前年比98.2%)、従業者数は4385人(対前年比88.7%)、製造品出荷額等は3293億9000万円(対前年比76.8%)となっています。

1事業所当たりの従業者数は20人(対前年比90.4%)、現金給与総額は1億600万円(対前年比91.3%)、原材料使用額等は12億2400万円(対前年比80.5%)、製造品出荷額等は15億3900万円(対前年比78.2%)、付加価値額は2億6100万円(対前年比54.6%)となっています。

従業者1人当たりの現金給与総額は517万円(対前年比101.0%)、製造品出荷額等は7512万円(対前年比86.6%)、付加価値額は1272万円(対前年比60.4%)となっています。

製造品出荷額等に占める原材料使用額等比率は79.5%(対前年比102.9%)、同付加価値額比率は16.9%(対前年比69.8%)、同現金給与総額比率は6.9%(対前年比116.6%)となっています。

【1610 化学肥料製造業】

(出所:経済産業省「経済構造実態調査(製造業事業所調査)」を基に作成)

2)窒素質・りん酸質肥料製造業

2023年の窒素質・りん酸質肥料製造業の事業所数は9事業所(対前年比90.0%)、従業者数は367人(対前年比104.9%)、製造品出荷額等は236億3400万円(対前年比70.8%)となっています。

【1611 窒素質・りん酸質肥料製造業】

(出所:経済産業省「経済構造実態調査(製造業事業所調査)」を基に作成)

3)複合肥料製造業

2023年の複合肥料製造業の事業所数は148事業所(対前年比99.3%)、従業者数は3186人(対前年比99.7%)、製造品出荷額等は2744億7000万円(対前年比77.1%)となっています。

【1612 複合肥料製造業】

(出所:経済産業省「経済構造実態調査(製造業事業所調査)」を基に作成)

4)その他の化学肥料製造業

2023年のその他の化学肥料製造業の事業所数は57事業所(対前年比96.6%)、従業者数は832人(対前年比89.0%)、製造品出荷額等は312億8600万円(対前年比78.7%)となっています。

【1619 その他の化学肥料製造業】

(出所:経済産業省「経済構造実態調査(製造業事業所調査)」を基に作成)

2 品目別・都道府県別出荷金額ランキング(2023年実績)

品目別・都道府県別出荷金額ランキング(2023年実績)は次の通りです。

【品目別・都道府県別出荷金額ランキング(2023年実績)】

(出所:経済産業省「経済構造実態調査(製造業事業所調査)」を基に作成)

3 経営指標

【化学工業の経営指標】

(出所:日本政策金融公庫「小企業の経営指標2024」)

(注1)( )内は、調査対象企業数です。

(注2)受取利息を加味できないなど調査項目に限界があるため、「黒字かつ自己資本プラス企業」でも損益分岐点比率が100%を超える場合があります。

以上(2026年3月更新)

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画像:Mariko Mitsuda

【業種別データ】印刷・同関連業の動向

2023年の印刷・同関連業は、事業所数13,371、従業者数244,616人、製造品出荷額5兆934億円と出荷額は微増傾向です。オフセット印刷が中心で従業者1人当たり製造品出荷額は約2,082万円。原材料比率は約49.3%と高く、製版・製本・関連サービスは出荷減で事業所・従業者は縮小傾向にあります。コスト管理と付加価値向上、デジタル化・非紙分野への転換が課題です。

1 業界動向

1)業界全体

2023年の印刷・同関連業の事業所数は1万3371事業所(対前年比98.9%)、従業者数は24万4616人(対前年比98.7%)、製造品出荷額等は5兆934億4800万円(対前年比100.9%)となっています。

1事業所当たりの従業者数は18人(対前年比99.8%)、現金給与総額は7700万円(対前年比99.7%)、原材料使用額等は1億8800万円(対前年比104.0%)、製造品出荷額等は3億8100万円(対前年比102.0%)、付加価値額は1億6900万円(対前年比99.8%)となっています。

従業者1人当たりの現金給与総額は423万円(対前年比99.9%)、製造品出荷額等は2082万円(対前年比102.3%)、付加価値額は923万円(対前年比100.0%)となっています。

製造品出荷額等に占める原材料使用額等比率は49.3%(対前年比101.9%)、同付加価値額比率は44.3%(対前年比97.8%)、同現金給与総額比率は20.3%(対前年比97.7%)となっています。

【1500 印刷・同関連業】

(出所:経済産業省「経済構造実態調査(製造業事業所調査)」を基に作成)

2)オフセット印刷業(紙に対するもの)

2023年のオフセット印刷業(紙に対するもの)の事業所数は8560事業所(対前年比99.4%)、従業者数は15万7016人(対前年比99.1%)、製造品出荷額等は3兆2659億1900万円(対前年比100.8%)となっています。

【1511 オフセット印刷業(紙に対するもの)】

(出所:経済産業省「経済構造実態調査(製造業事業所調査)」を基に作成)

3)オフセット印刷以外の印刷業(紙に対するもの)

2023年のオフセット印刷以外の印刷業(紙に対するもの)の事業所数は838事業所(対前年比97.0%)、従業者数は1万6681人(対前年比91.2%)、製造品出荷額等は4497億9100万円(対前年比94.8%)となっています。

【1512 オフセット印刷以外の印刷業(紙に対するもの)】

(出所:経済産業省「経済構造実態調査(製造業事業所調査)」を基に作成)

4)紙以外の印刷業

2023年の紙以外の印刷業の事業所数は1,764事業所(対前年比99.8%)、従業者数は3万7059人(対前年比103.0%)、製造品出荷額等は9237億4900万円(対前年比101.9%)となっています。

【1513 紙以外の印刷業】

(出所:経済産業省「経済構造実態調査(製造業事業所調査)」を基に作成)

5)製版業

2023年の製版業の事業所数は701事業所(対前年比98.6%)、従業者数は1万6097人(対前年比96.8%)、製造品出荷額等は2811億1500万円(対前年比94.0%)となっています。

【1521 製版業】

(出所:経済産業省「経済構造実態調査(製造業事業所調査)」を基に作成)

6)製本業

2023年の製本業の事業所数は749事業所(対前年比96.8%)、従業者数は9623人(対前年比95.7%)、製造品出荷額等は850億1600万円(対前年比93.5%)となっています。

【1531 製本業】

(出所:経済産業省「経済構造実態調査(製造業事業所調査)」を基に作成)

7)印刷物加工業

2023年の印刷物加工業の事業所数は671事業所(対前年比96.8%)、従業者数は6971人(対前年比96.2%)、製造品出荷額等は767億7800万円(対前年比99.5%)となっています。

【1532 印刷物加工業】

(出所:経済産業省「経済構造実態調査(製造業事業所調査)」を基に作成)

8)印刷関連サービス業

2023年の印刷関連サービス業の事業所数は88事業所(対前年比87.1%)、従業者数は1169人(対前年比90.3%)、製造品出荷額等は110億8000万円(対前年比85.8%)となっています。

【1591 印刷関連サービス業】

(出所:経済産業省「経済構造実態調査(製造業事業所調査)」を基に作成)

2 品目別・都道府県別出荷金額ランキング(2023年実績)

品目別・都道府県別出荷金額ランキング(2023年実績)は次の通りです。

【品目別・都道府県別出荷金額ランキング(2023年実績)】

(出所:経済産業省「経済構造実態調査(製造業事業所調査)」を基に作成)

3 経営指標

【印刷・同関連業の経営指標】

(出所:日本政策金融公庫「小企業の経営指標2024」)

(注1)( )内は、調査対象企業数です。

(注2)受取利息を加味できないなど調査項目に限界があるため、「黒字かつ自己資本プラス企業」でも損益分岐点比率が100%を超える場合があります。

以上(2026年3月更新)

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画像:Mariko Mitsuda

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