書いてあること

  • 主な読者:ChatGPT初心者。または、まだ使っていない経営者やビジネスパーソン
  • 課題:そもそもどうやって使えるの? 他の人のChatGPTの使い方を知りたい
  • 解決策:経営者の60%以上は「使用経験あり」もしくは「今後、使いたい」。アンケート結果から、実際の用途、効果などを知り、とにかくChatGPTに触れてみよう

1 他の人のまねでいい。まずはChatGPTに触れてみよう!

「使い方が分からないから」。2024年1月に行った経営者アンケートで、「ChatGPTを使用したことはなく、使用したいとも思わない」と回答した1人にその理由を尋ねたときの答えです。この人のように、使い方が分からないからChatGPTを使っていない人は多いのです。

この記事で「ChatGPTの使用経験について」のアンケート結果をご紹介しますので、他の経営者の使い方や感じている効果などを参考に、ChatGPTを使ってみてください。すでに使っている方は自分の現状とアンケート結果を見比べるのもいいでしょう。

新しいものかつ、誰でも簡単に触れられるのが今のChatGPTです。まず、一度、触れてみましょう。ちなみに「うれしい気持ちの画像をつくってください」とChatGPTに指示したものが次の画像です。こんなふうにChatGPTとやり取りすることもできるのです。

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2 ChatGPTの使用に関する経営者186人アンケート

1)ChatGPTの使用経験について

ChatGPTの使用経験は次の通りです。「使用したことがある」と「使用したことはないが、使用したい」を合わせると、実に66.7%もの経営者が使ったことがある、もしくは使いたいということになります。

なお、「使用したことはなく、使用したいとも思わない」と回答した人の理由は、「使い方が分からないから」の他は、「使うタイミングがないから」などがありました。

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2)ChatGPTの活用方法について

ChatGPTの活用方法(どのような業務に使っているか、もしくは使いたいか)は次の通りです。一番多いのは「文書作成(例:報告書、提案書)」で、次に「マーケティング(例:コンテンツ作成、SNS管理、アイデア出し)」が続きます。「その他」の回答としては、コーディング、プログラム作成といったものもありました。

一番多かった「文書作成(例:報告書、提案書)」に使った(使いたい)理由としては、「文章のたたき台づくりに使って、文書作成を省力化できるから」「書類づくりをスピードアップできるから」という回答がありました。

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3)ChatGPTの効果について

ChatGPTの効果(業務における変化)は次の通りです。一番多いのは「効率化、時短」で、次に「新しい視点」が続きます。

「効率化」は分かりやすいとして、「新しい視点」についてどういうことか尋ねたところ、「質問の返答の中には、今まで自分たちが考えていなかった内容が含まれることがある」「人の行動に対する新しい視点を与えてくれたり、やりたかったエクセルでの画像取り込みコードを生成してくれたりした」といった回答がありました。

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4)ChatGPTでやっていることについて

ChatGPTを使うときに実施していること(工夫などを含む)については次の通りです。一番多いのは「わからない、特にない」ですが、その次には「質問の仕方や回答を社内で色々試して情報をシェアしている」「文章だけでなく、エクセルの集計にもChatGPTを活用している」が続きます。

「質問の仕方や返答を社内で色々試して情報をシェアしている」と回答した人に、その理由を尋ねたところ、「どんな質問をしたらどのような回答が来るか、まだよくわかっていないところがあるので、なるべく社内で共有して、無駄な質問や的外れな質問をしないようにするため」「色々試して情報をシェアすることで、より良い活用方法を見いだそうとしているため」といったものがありました。

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5)ChatGPTの難しいところについて

ChatGPTの難しいところについては次の通りです。一番多いのは「情報の信ぴょう性、鮮度がわからない」で、次に「こちらの意図がなかなかうまく伝わらない」が続きます。「その他」の回答としては、「無料版なのでデータが古い」といったものもありました。

情報の信ぴょう性、鮮度は無料・有料、バージョンなどによっても印象が変わりそうです。一方、「こちらの意図がなかなかうまく伝わらない」というのは、AIとのやり取りだからこその難しさと考えられます。そこで、そう回答した人に理由を尋ねたところ、「質問についての返答が、的外れなことがあったため」「入力にコツがあるようなのですが、自分がそれをよく知らないからだと思う」といったものがありました。

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6)ChatGPTの今後の用途について

ChatGPTの今後の用途については次の通りです。一番多いのは「文章などコンテンツ作成の効率化」で、次に「社内の知識共有、マニュアル作成」「新しい商品やサービスのアイデア出し」が続きます。

「その他」の回答としては、「コーディングチェック」「プログラム作成」「対話的な反応」といったものもありました。

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7)ChatGPTを使わない理由について

最後に、ChatGPTについて「使用したことはなく、使用したいとも思わない」と回答した33.3%の人に尋ねた、ChatGPTを使わない理由については次の通りです。一番多いのは「よく知らないから」で、次に「自社では使う必要がないから」「使う機会がないから」が続きます。

「その他」の回答としては、「人の道に反するから」「使用することによる弊害や、セキュリティーの保証が不明確」といったものもありました。

いずれにしても、使ってみたことがない方は、「一度、試しに使ってみる」ことで分かってくることがあるかもしれません。

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以上(2024年3月作成)

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画像:Arnav Pratap Singh-Adobe Stock

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