有機化学工業製品製造業は、2023年時点で事業所数855(前年比97.7%)、従業者数約10.2万人(同97.0%)と微減し、製造品出荷額も約11.6兆円で前年比89.3%と縮小しています。一方で従業者1人当たり給与は約700万円(同102.1%)と上昇するなか、付加価値額や出荷額は減少し、原材料比率も7割超と高止まりしており収益性は圧迫傾向です。石油化学系基礎製品や発酵工業、合成ゴムなど一部分野は出荷額が伸びていますが、脂肪族・環式中間物やプラスチック、その他有機化学製品で減少が目立ち、全体としてはコスト高と需要調整の影響を受け、収益環境が厳しい局面にあります。
1 業界動向
1)業界全体
2023年の有機化学工業製品製造業の事業所数は855事業所(対前年比97.7%)、従業者数は10万1672人(対前年比97.0%)、製造品出荷額等は11兆6300億2600万円(対前年比89.3%)となっています。
1事業所当たりの従業者数は119人(対前年比99.3%)、現金給与総額は8億3200万円(対前年比101.4%)、原材料使用額等は96億4400万円(対前年比90.1%)、製造品出荷額等は136億200万円(対前年比91.4%)、付加価値額は32億6200万円(対前年比84.1%)となっています。
従業者1人当たりの現金給与総額は700万円(対前年比102.1%)、製造品出荷額等は1億1439万円(対前年比92.1%)、付加価値額は2743万円(対前年比84.7%)となっています。
製造品出荷額等に占める原材料使用額等比率は70.9%(対前年比98.5%)、同付加価値額比率は24.0%(対前年比92.0%)、同現金給与総額比率は6.1%(対前年比110.9%)となっています。

(出所:経済産業省「経済構造実態調査(製造業事業所調査)」を基に作成)
2)石油化学系基礎製品製造業(一貫して生産される誘導品を含む)
2023年の石油化学系基礎製品製造業(一貫して生産される誘導品を含む)の事業所数は9事業所(対前年比128.6%)、従業者数は4862人(対前年比124.8%)、製造品出荷額等は2兆1688億5800万円(対前年比112.4%)となっています。

(出所:経済産業省「経済構造実態調査(製造業事業所調査)」を基に作成)
3)脂肪族系中間物製造業(脂肪族系溶剤を含む)
2023年の脂肪族系中間物製造業(脂肪族系溶剤を含む)の事業所数は72事業所(対前年比93.5%)、従業者数は1万2402人(対前年比82.2%)、製造品出荷額等は1兆8732億円(対前年比71.7%)となっています。

(出所:経済産業省「経済構造実態調査(製造業事業所調査)」を基に作成)
4)発酵工業
2023年の発酵工業の事業所数は21事業所(対前年比105.0%)、従業者数は550人(対前年比114.3%)、製造品出荷額等は690億6800万円(対前年比108.6%)となっています。

(出所:経済産業省「経済構造実態調査(製造業事業所調査)」を基に作成)
5)環式中間物・合成染料・有機顔料製造業
2023年の環式中間物・合成染料・有機顔料製造業の事業所数は129事業所(対前年比99.2%)、従業者数は1万3376人(対前年比97.3%)、製造品出荷額等は1兆3498億6100万円(対前年比88.2%)となっています。

(出所:経済産業省「経済構造実態調査(製造業事業所調査)」を基に作成)
6)プラスチック製造業
2023年のプラスチック製造業の事業所数は280事業所(対前年比97.9%)、従業者数は3万8725人(対前年比101.2%)、製造品出荷額等は3兆9574億2000万円(対前年比91.3%)となっています。

(出所:経済産業省「経済構造実態調査(製造業事業所調査)」を基に作成)
7)合成ゴム製造業
2023年の合成ゴム製造業の事業所数は18事業所(対前年比94.7%)、従業者数は5110人(対前年比103.4%)、製造品出荷額等は4480億3200万円(対前年比101.2%)となっています。

(出所:経済産業省「経済構造実態調査(製造業事業所調査)」を基に作成)
8)その他の有機化学工業製品製造業
2023年のその他の有機化学工業製品製造業の事業所数は326事業所(対前年比97.0%)、従業者数は2万6647人(対前年比93.8%)、製造品出荷額等は1兆7635億8700万円(対前年比83.7%)となっています。

(出所:経済産業省「経済構造実態調査(製造業事業所調査)」を基に作成)
2 品目別・都道府県別出荷金額ランキング(2023年実績)
品目別・都道府県別出荷金額ランキング(2023年実績)は次の通りです。

(出所:経済産業省「経済構造実態調査(製造業事業所調査)」を基に作成)
3 経営指標

(出所:日本政策金融公庫「小企業の経営指標2024」)
(注1)( )内は、調査対象企業数です。
(注2)受取利息を加味できないなど調査項目に限界があるため、「黒字かつ自己資本プラス企業」でも損益分岐点比率が100%を超える場合があります。
以上(2026年3月更新)
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画像:Mariko Mitsuda




















