中小企業庁が公表した2026年3月の「価格交渉促進月間」フォローアップ調査によると、発注企業との間で価格交渉が行われた割合は前回調査から微増し、90.7%に達しました。しかし、実際の価格転嫁率は54.2%にとどまり、
交渉の機会は広がったものの、コスト上昇分を十分に価格へ反映できていない
実態が浮き彫りとなっています。
コスト要素別では原材料費の転嫁率が55.7%である一方、労務費は50.0%、エネルギー費は48.9%と低水準です。さらに官公需での転嫁率が48.4%へ低下するなど課題が残ります。
こうした状況の背景には、原材料費だけでなく人件費やエネルギー費の高騰が長期化している点があります。国の施策や「パートナーシップ構築宣言」の広がりにより、価格交渉の場自体は定着してきました。しかし、発注側からの納得のいく説明の不足や、取引停止を恐れる受注側の心理が影響し、満額での価格改定には至りにくい構造が存在します。
この動きは、業界や地域、取引階層ごとに大きな格差を生んでいます。製造業や化学、電機分野などでは転嫁率が6割を超えて改善傾向にある一方、トラック運送(34.5%)やビルメンテナンス(40.2%)といったサービス・物流業種では転嫁が大きく遅れています。
地域別でも都道府県間で20%以上の価格転嫁率の差が生じており、地場産業の構造による地域格差が鮮明です。さらにサプライチェーンの階層が深くなるほど転嫁率が低下し、4次請け以上では45.5%にとどまります。支払条件の現金化など取引慣行の改善は進むものの、コストを適正に転嫁できる企業と吸収を強いられる企業の業績二極化が一段と深まっています。
今後は、賃上げの原資となる労務費の転嫁推進や、自治体を含む官公需での取引適正化が焦点となります。「取適法(中小受託取引適正化法)」の運用強化を通じ、発注側への働きかけがさらに強まる見通しです。
中小受託事業者側が意識すべき視点は、「根拠ある数値に基づく交渉と付加価値の提示」です。単にコスト増を伝えるだけでなく、自社の労務費やエネルギー費の具体的な上昇データを示しつつ、自社が提供するサービスの独自の価値を明確に伝えることが、対等で持続的な価格改定を引き出すカギとなります。
【ご注意点】この記事は生成AIを活用して作成したものです。文章の正確性は保証されておらず、誤りが含まれる場合があります。詳細については参照URLの情報を必ずご確認ください。
■中小企業庁「価格交渉促進月間(2026年3月)フォローアップ調査結果」■
https://www.chusho.meti.go.jp/keiei/torihiki/follow-up/dl/202603/result_01.pdf
以上(2026年8月作成)
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