【管理会計】現金収支トントンの「キャッシュ・フロー分岐点売上高」で万全の資金繰り

1 現金収支トントンの売上高を意識する

利益はあるのに資金ショートで倒産してしまう「黒字倒産」。経営者なら知っている事象だと思いますが、

資金ショートを防ぐために、適宜、キャッシュ・フロー計算書を確認している経営者はどれほどいるでしょうか?

もし、損益計算書の売上や利益は確認しているものの、キャッシュ・フロー計算書を確認していないのなら、この記事を読んで「キャッシュ・フロー分岐点売上高」を意識してください。損益分岐点売上高が利益とトントン(ゼロ)になる売上高であるのに対し、キャッシュ・フロー分岐点売上高とは、

現金収支がトントンで、資金不足にならないために最低限必要な売上高

です。キャッシュ・フロー分岐点売上高は、

キャッシュ・フロー分岐点売上高=(固定費±費用修正)÷限界利益率

で計算できます。この指標を確認すれば、御社の資金繰りが強化されます。

2 キャッシュ・フローの流出・流入のイメージをつかむ

キャッシュ・フロー計算書は、営業活動・投資活動・財務活動の3つの区分で構成されています。

  • 営業活動によるキャッシュ・フロー(営業CF):本業の営業活動から生じる現金の増減
  • 投資活動によるキャッシュ・フロー(投資CF):有価証券・土地・建物などの売却でプラス、購入でマイナス
  • 財務活動によるキャッシュ・フロー(財務CF):借入・社債発行・株式発行などでプラス、返済・配当支払いなどでマイナス

営業CFがマイナスになった場合、投資CFまたは財務CFをプラスにして全体のバランスを取らなければなりません。しかし、売却できる資産には限りがありますし、融資や出資を受け続けることも難しくなります。

つまり、

営業CFがプラスでないと企業活動の継続は困難になるので、営業CFをプラスに保ち続けることが重要

になります。イメージしやすいように図で示します。営業CFの流入が多い場合と少ない場合では、次のように顕著な違いが生じます。

営業活動によるキャッシュ流入が多い場合と少ない場合の比較

3 キャッシュ・フロー分岐点売上高の計算

営業CFの流入と流出が同額になる売上高が、キャッシュ・フロー分岐点売上高です。その計算は損益分岐点売上高とほぼ同じです。

ここでは話を単純化するために、営業CFの流入と売上高を同額とします。また、費用と支出は同時に発生するものとしますが、減価償却資産の取得と減価償却費の計上のように、キャッシュの動きに大きなズレが生じる部分は修正します。

キャッシュ・フロー分岐点売上高の算出式は次の通りです。なお、限界利益率とは、売上高に占める限界利益(売上高−変動費)の割合です。

キャッシュ・フロー分岐点売上高=(固定費±費用修正)÷限界利益率

費用修正では、支出しない費用をマイナスし、費用ではない支出をプラスします。分かりにくいかもしれませんが、具体的には次のような修正をします。

  • マイナスにする:減価償却費(会計上は費用だが、現金支出を伴わない)
  • プラスにする:借入金元本の返済額(現金支出だが、費用にはならない)

損益分岐点売上高とキャッシュ・フロー分岐点売上高の相違のイメージは次の通りです。利益を余剰キャッシュとしていますし、固定費もキャッシュの動きに合わせて修正している点がポイントです。

損益分岐点売上高とキャッシュ・フロー分岐点売上高(イメージ)

4 実際に計算してみよう

実際にキャッシュ・フロー分岐点売上高を計算してみましょう。条件は次の通りです。

  • 固定費:1億円。このうち減価償却費(支出を伴わない固定費)は3000万円
  • 変動費率:50%

この場合の損益分岐点売上高とキャッシュ・フロー分岐点売上高を計算してみましょう。まず損益分岐点売上高は、

2億円=1億円÷(1-0.5)

となります。

次にキャッシュ・フロー分岐点売上高は、

1億4000万円=(1億円-3000万円)÷(1-0.5)

となります。

計算の結果、損益分岐点売上高は2億円ですが、キャッシュ・フロー分岐点売上高は1億4000万円となりました。1億4000万円の売上高があれば収支トントンですが、この状態では手元のキャッシュは増えません。

なお、キャッシュ・フロー分岐点では、減価償却費3,000万円分だけ費用より現金支出が少ないため、その分のキャッシュは手元に残ります。しかし、この資金は将来の設備更新(減価償却資産の買い替え)に備えて積み立てておく必要があり、自由に使える余剰資金とは言えません。 

再投資や借入金の返済が必要な場合は別途資金調達が必要であり、キャッシュ・フロー分岐点はあくまでも「現金収支がギリギリ回る最低ライン」として活用してください。

以上(2026年9月更新)
(監修 辻・本郷税理士法人 税理士 安積健)

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中小企業が「標的型攻撃」の踏み台にならないための多層防御とは

1 油断大敵! あなたの会社もサイバー攻撃のターゲットに

「標的型攻撃」は、

特定の企業や組織をターゲットとして、機密情報や知的財産、アカウント情報(ID、パスワード)などを窃取しようとするサイバー攻撃

です。中国や北朝鮮といった国家を背景とする犯行グループの関与が疑われる事案も後を絶ちません。

IPA(情報処理推進機構)の「情報セキュリティ10大脅威2026」では、「機密情報を狙った標的型攻撃」が第5位としてランクイン

しました(初選出の2016年から11年連続11回目)。

「うちは中小企業で、狙われるような機密情報もないし、関係ないだろう」と、仮にあなたがそう考えているのであれば、その認識は甘いと言わざるを得ません。

なぜなら、第1位の「ランサム攻撃による被害」、第2位の「サプライチェーンや委託先を狙った攻撃」などの端緒は、標的型攻撃メールなどによる侵入のことも多く、大企業に対する攻撃の踏み台として、「取引先である中小企業」が標的にされることもあるからです。巧妙な標的型攻撃を100%防ぐことは不可能です。

この記事では、標的型攻撃の主な手法を知った上で、ネットワークに侵入されることを前提とした「多層防御」の考え方について解説します。

2 標的型攻撃の主な手法

1)標的型攻撃メール

標的型攻撃の侵入経路として多く使われるのは、今なお、電子メールです。この「標的型攻撃メール」の手法は、簡単に言うと、

添付ファイル(Word、Excel、PDF、Zipなど)の開封や本文中のURLリンクのクリックを促すことで、マルウェアに感染させるもの

ですが、メール受信者の心理的な隙を突くために、手口が非常に巧妙化しています。

例えば、実在の取引先、上司や同僚、公的機関(税務署・保健所など)になりすましたり、採用応募や問い合わせをかたったりした、不審なメールを受信したことのある人も多いのではないでしょうか。

ここ数年は、AIの技術がすさまじい速度で発展しており、「不自然な日本語に気を付ける」といった、メールを読んだときの違和感による真偽の見極めは、通用しなくなってきています。

2)不正アクセス

攻撃者が何らかの方法でネットワークに不正アクセスし、追加の認証情報の窃取や不正アカウントの作成、バックドアの設置などを行い、「踏み台」として使うものです。

よく見られるのが、テレワークのために設置したVPN機器が初期設定のままだったり、リモートデスクトッププロトコル(RDP)のポートがインターネットに公開されていて、簡単なパスワードだったりするケースです。そうすると、総当たり攻撃(ブルートフォースアタック)によって容易にネットワークに侵入されてしまいます。

3)ウェブサイトの改ざん(水飲み場型攻撃)

ターゲットが信頼している場所(=水飲み場)で待ち伏せする手口です。例えば、業界団体のニュースサイトなど、情報収集の目的でよく閲覧するウェブサイトがあったとします。そのウェブサイトのセキュリティ対策が甘いと、サイトが改ざんされ、マルウェアを仕掛けられて、そのサイトにアクセスするだけで、マルウェアに感染してしまう恐れがあります。

3 多層防御の考え方

情報システムのセキュリティ対策は、旧来、攻撃者による侵入をネットワークの入り口で防ぎ切れるという考えの下で、入り口対策に重きが置かれてきました。しかし、標的型攻撃は、入り口対策だけでは防ぎ切れません。メールフィルタリングやウェブフィルタリング、マルウェア対策ソフトの利用といった基本的な入り口対策に、内部対策、出口対策を重ね、一つの層が破られても別の層で守られるという、「多層防御」の考え方が重要です。

1)入り口対策

自社が管理するネットワーク、システムや端末などと、インターネットなどの外部環境との接続点で、不正な通信が入り込むことを防ぐ対策です。先に述べた基本的なメールフィルタリングやウェブフィルタリング、マルウェア対策ソフトの利用の他に、次のような対策が考えられます。

  • 多要素認証(MFA):VPNやRDP、クラウドサービスへのアクセスには、ID/パスワードだけでなく、MFAを必須とし、不正ログインを防ぎます。
  • パッチ管理:OSやソフトウェア、特にVPN機器などの脆弱性をなくすためのセキュリティパッチを、迅速かつ確実に適用します。

また、「標的型攻撃メール訓練」も有効です。標的型攻撃メールを疑似的に再現したメールを従業員に対して送信し、その開封状況や万が一、引っかかってしまった際の対応策が、会社のルールにのっとってきちんと実施できているか、などを可視化できます。

2)内部対策

入り口対策をすり抜けた不正な通信に対して、内部ネットワーク環境に保存・設置されている機密情報やシステム等に対する、攻撃の予兆などを検知・隔離するものです。次のような対策が考えられます。

  • ふるまい検知:旧来のマルウェア対策ソフトは、パターンファイルにマッチする既知のウイルスを検出するものでした。ふるまい検知は、プログラムの挙動から悪意のあるマルウェアを検出する仕組みで、「不審な動作」をしているかどうかを監視するため、データベースに登録されていない新種のマルウェアにも対応可能です。
  • EDR(Endpoint Detection and Response):PCやサーバーの「エンドポイント」でプログラムの動作などを監視し、その動きによってウイルスの感染を検知し、情報収集・調査や感染PCの遠隔隔離などをすることで、リスクを最小限に抑えるものです。
  • XDR(Extended Detection and Response):EDRの情報に加え、ネットワーク機器やクラウドのログも相関的に分析し、より高度な脅威検知を実現します。

また、アクセス権限の適切な設定も重要です。本来の目的に必要な最低限の権限しか与えない、「最小特権の原則」を守るようにしましょう。

3)出口対策

組織内から重要な情報が外部に送信される段階で、被害を食い止める対策です。次のような対策が考えられます。

  • 社外へのアクセス経路の制限:社内ネットワークとインターネットの間にプロキシサーバーを配置し、通信を仲介することで、有害なコンテンツや不正な宛先への通信を遮断します。
  • WAF(ウェブ Application Firewall)の導入:WAFは、アプリケーションレベルで通信の中身を解析し、特定の条件にマッチする通信を検知・遮断します。

また、万が一、データが流出してしまっても情報にアクセスできないよう「データを暗号化」しておくことや、いつ、何が起きたのか調査し対策を講じるために、サーバーやウェブアプリケーションなどの「ログを記録」しておくことも重要です。

4 標的型攻撃・踏み台化を防ぐ多層防御チェックリスト

チェック項目
メールの添付ファイル開封や本文URLのクリックに慎重になっている
標的型攻撃メール訓練を実施し、万が一の際の社内ルールについて確認している
VPN機器やRDP、クラウドサービスに多要素認証(MFA)を導入している
OS、ソフトウェア、VPN機器などのセキュリティパッチを迅速・確実に適用している
基本的対策として、メールフィルタリング、ウェブフィルタリング、マルウェア対策ソフトを活用している
未知のマルウェアに対応する「ふるまい検知」機能を活用している
端末やネットワークの異常を検知・隔離する仕組み(EDRやXDR)を導入している
アクセス権限は必要最小限に設定されている
プロキシサーバー等を配置し、社外への不審なアクセス経路や通信を制限・遮断している
WAFを導入し、アプリケーションレベルで通信を解析・遮断している
万が一の流出に備えて重要データを暗号化している
事後調査や対策のため、サーバーやウェブアプリ等のログを記録・保存している
自社が「大企業等への攻撃の踏み台」にされるリスクを認識し、対策を講じている
セキュリティ環境の変化に合わせて、定期的に対策の見直しと改善を行っている

中小企業が「標的型攻撃」の踏み台にならないためには、多層的な防御策を講じることが求められます。「入り口」「内部」「出口」の各所で、それぞれの対策が連携して機能することで、初めて効果を発揮します。

そして、セキュリティを取り巻く環境は常に変化します。新たな脅威に対応するため、定期的に対策を見直し、改善していく継続的な取り組みが不可欠です。

5 参考

■国民のためのサイバーセキュリティサイト「標的型攻撃への対策」■
https://www.soumu.go.jp/main_sosiki/cybersecurity/kokumin/security/business/staff/04/
■国民のためのサイバーセキュリティサイト「電子メールとウェブサイトにおける対策」■
https://www.soumu.go.jp/main_sosiki/cybersecurity/kokumin/security/business/admin/05/

以上(2026年7月更新)

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2027年度の税制改正議論の大目玉? 「給付付き税額控除」とは

1 中小企業経営者が今から知っておくべき理由

「給付付き税額控除」という言葉を耳にする機会が増えています。「個人の税金や社会保障に関する制度で、会社経営にはあまり関係がない」と思っている経営者も多いかもしれませんが、実はそうとは言い切れません。

給付付き税額控除は、従業員の手取りや働き方に影響する可能性があり、特に人手不足に悩む中小企業にとっては、無視できないテーマ

です。例えば、パートやアルバイトの従業員が、「これ以上働くと税金や社会保険料の負担が増える」「年収を一定範囲に抑えたい」と考え、勤務時間を減らすケースがあります。いわゆる「年収の壁」による働き控えです。

この点、給付付き税額控除が、「一定以上働くと、かえって手取りが増えにくくなる」という問題を和らげる仕組みとして設計されれば、従業員の働き方が変わり、人手不足の解消につながる可能性があります。一方で、制度の内容によっては、給与計算や従業員への説明など、企業側に新たな対応が求められる可能性もあります。

つまり、給付付き税額控除は「従業員が受け取るお金の話」にとどまりません。

人材の確保や働き方、給与・福利厚生のあり方、さらには会社の事務負担にも関係する可能性がある制度

なのです。

制度の具体的な内容はまだ固まっていません。だからこそ、制度が決まってから慌てて対応するのではなく、「自社にどのような影響がありそうか」を今のうちから知っておきましょう。

2 給付付き税額控除の基本的な考え方と導入議論の現況

1)給付付き税額控除の基本的な考え方

給付付き税額控除を一言でいえば、税金を減らす「控除」と、現金を支給する「給付」を組み合わせた仕組みです。

給付付き税額控除の基本的な考え方

従来の控除は、納める税金が多い人ほど恩恵を受けやすい一方、所得が低く、そもそも納税額が少ない人には十分な効果が及ばないという面がありました。そこで、税額から差し引いても控除しきれない分を現金で給付することで、こうした差を埋めようというのが給付付き税額控除の考え方です。

例えば、10万円の税額控除があるとします。所得税を30万円納めている人なら、10万円がそのまま減税され、納税額は20万円になります。

一方、所得税が8万円の人は、まず8万円の税金がゼロになり、残った2万円が現金で給付されることになります。所得税がゼロの人であれば、10万円がそのまま給付されるイメージです。

2)給付付き税額控除制度の導入議論の現況

上記の解説はあくまで「給付付き税額控除」という仕組みの基本的な考え方です。2026年7月時点の政府・与野党協議では、当初想定されていた「税額控除+給付」の組み合わせは当面見送り、まずは所得に応じた「現金給付のみ」でスタートする方向で大筋合意がなされています。

新たな給付制度は、働く中低所得者を主な対象とし、所得が増えるにつれて給付額を段階的に変えることで、「年収の壁」による働き控えを抑え、就労を促すことが狙いです。

2029年度の本格導入を目指し、今後、給付を開始・終了する年収水準や具体的な給付額、恒久的な財源などを詰めていく方針です。なお、税額控除との組み合わせを将来的に見送ると決めたわけではなく、今後も検討を続けるとされています。

3 中小企業経営者にとって、具体的に何が変わるのか

経営者として特に注目したいのが、パートやアルバイトなどの従業員の働き方への影響です。人手不足に悩む中小企業では、「年収を一定範囲に抑えたい」という従業員がいることで、繁忙期に必要な人員を確保できないケースがあります。

もし給付付き税額控除によって、収入が増えた場合の手取りの減少を抑えられるようになれば、「これ以上シフトを増やすと手取りがあまり増えない」という理由で勤務時間を抑えていた従業員が、今より柔軟に働けるようになる可能性があり、人手不足の解消につながるかもしれません。

また、従業員への生活支援を目的として会社が支給している家族手当などについても、今後はその役割を見直す必要が出てくる可能性があります。国による支援が拡充されるのであれば、会社が負担してきた福利厚生の原資を、基本給の引き上げや資格取得支援など、従業員の成長につながる施策に振り向けるという考え方もできます。

4 企業側の事務負担には注意が必要

経営者として見逃せないのが、制度導入に伴う事務負担です。

まだ、制度の詳細は決まっていませんが、給付付き税額控除では、給与だけでなく、副業による所得、不動産所得、株式などから得られる所得まで含めて、個人の所得を正確に把握する必要があります。所得を十分に把握できなければ、本来より多く給付を受ける人や、逆に必要な支援を受けられない人が生じる可能性があるためです。また、制度の設計によっては、企業の給与計算や年末調整などに新たな対応が求められる可能性もあります。

現状、2026年7月の実務者会議では、当面「税額控除」を組み合わせず、所得に応じた現金給付に一本化する方向が示されています。これは、2024年の定額減税で企業や自治体の事務負担が大きくなった反省を踏まえたものとされ、マイナンバーや公金受取口座を活用して国が直接給付する仕組みが想定されています。実現すれば、企業側が給与計算や年末調整で個別に対応する負担は、当初想定より抑えられる可能性があります。

ただし、対象者の判定に必要な所得情報の把握方法や、企業からの情報提供の要否など、実務上の詳細はまだ固まっていません。制度の内容だけでなく、「誰が計算し、誰が手続きをするのか」、確認することが重要です。

5 今から経営者が意識しておきたい4つのポイント

1)給与計算などのデジタル化を進めておく

新たな税制や社会保障制度が導入されるたびに、給与計算や年末調整の方法が変わると、担当者の負担が大きくなります。

クラウド型の給与計算システムなどを活用し、法改正に対応しやすい環境を整えておくことは、給付付き税額控除に限らず、今後の制度変更への備えにもなります。

マイナンバーや公金受取口座を利用して国から直接給付する仕組みが採用されれば、企業側の手続きを抑えられる可能性もあります。制度の詳細が固まった段階で、自社の給与計算システムでどのような対応が必要になるのかを確認しましょう。

2)従業員からの質問に備える

制度が始まれば、「自分はいくら受け取れるのか」「会社で手続きする必要はあるのか」といった質問が従業員から寄せられることも考えられます。

全てを経営者や人事担当者が説明する必要はありませんが、会社が対応する部分と、従業員自身が手続きする部分を整理しておくことは大切です。

制度の内容を正確に把握し、従業員に分かりやすく伝えられるようにしておけば、制度変更に対する不安を抑えることにもつながります。

3)福利厚生や賃金体系を見直すきっかけにする

給付付き税額控除によって、国が従業員の生活を直接支援するようになれば、会社が担ってきた福利厚生の役割も変わる可能性があります。例えば、家族手当などのあり方を見直し、その財源を基本給の引き上げや資格手当、教育研修などに振り向ける方法も考えられます。

単に「会社の負担を減らす」という発想ではなく、限られた人件費をどのように配分すれば、人材の確保・定着につながるのかという視点で考えることが重要です。

4)税理士や社会保険労務士などの専門家と情報を共有する

給付付き税額控除は、税制だけでなく社会保障や給与計算にも関係する可能性があります。制度の内容が決まったら、顧問税理士や社会保険労務士などに、自社への影響を確認しておきましょう。

特に中小企業では、経理や人事を一人の担当者が兼務しているケースも少なくありません。制度変更のたびに担当者だけで対応するのではなく、専門家と早めに情報を共有することで、実務上の混乱を抑えやすくなります。

以上(2026年8月作成)
(監修 税理士法人AKJパートナーズ 税理士 森浩之)

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9月15日(火)地域課題解決セミナーDX 編 開催のお知らせ

2026年9月15日(火)株式会社きらやか銀行は、山形県よろず支援拠点生産性向上支援センターとの共催で下記の通りセミナーを開催いたします。

昨今、職種を問わず多くの企業で人手不足・人材不足が常態化しております。その結果、多くの経営者やその片腕となる人材がプレイングマネジャーとして日常業務に追われ、企業の持続的な発展に向けて本来取り組むべき「企業価値の創造」や「DX 戦略の立案と実行」に時間を割けていないのが実態です。

本セミナーでは、この構造的な課題に対し、DXを単なる「デジタル導入」ではなく、価値創造を実現するための手段として捉え、その実践的な進め方をお伝えいたします。多くのお客様のご参加をお待ちしております。

このページの最後に、DXに関するコンテンツも紹介していますので、ぜひご覧ください!

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お申し込みはこちらから!

開催概要

  • 日時:
    2026年9月15日(火)15:30~17:00(15:00受付開始)
  • 会場:
    【現地】きらやか銀行本社 3階大会議室(定員50名)
    【オンライン】Zoomで同時開催(定員制限なし)
  • 参加費:無料

講師

マルクス帝の「自省録」に学ぶ!未来の不安を払う毎日の自省術

未来を憂うのは、止めなさい。いま現在に真向かっているのと同じ気持ちで、未来に対処すればよいのだ

マルクス・アウレリウス・アントニヌスは、第16代のローマ帝国皇帝です。いわゆる「五賢帝」の最後の1人でもあり、帝国が最も安定と繁栄を誇った時代「パックス・ロマーナ」の、まさに終わりを生きた人物でもあります。理性によって感情を律することを信条とするストア哲学を深く学び、「哲人皇帝」とも呼ばれていました。

冒頭の言葉は、彼が書き溜めた内省の記録『自省録』に残されたものです。誰かへの発信を意図して書かれたものではなく、自らに語りかけるように綴られたいわゆる日記ですが、今では世界中で読み継がれる名著になっています。

さて、そんなマルクス帝の皇帝としての人生は、危機対応の連続でした。パルティアとの長期戦争、さらにはパンデミックで多くのローマ市民を失い、やがてゲルマン諸族の侵攻まで受け——マルクス帝は在位期間のほとんどを、哲学の場とはかけ離れた戦場で過ごしていました。

しかし、どれだけ過酷な状況に置かれても、マルクス帝は、あることをずっと続けていました。それは「毎夜今日の自分と向き合い、内省を言葉に記すこと」。『自省録』も、彼が前線に出ていた際に、野営テントで書かれたものだといわれています。同書には「時々、憩いの場である哲学に戻ることができるからこそ、政治生活に我慢できる」とも書かれています。嵐のような現実の中で、もう1人の自分と静かに対話することで、彼は自分自身を支えていたのかもしれません。

マルクス帝はトラブルの連続の中でも、日々「今日できること」を実践し続けました。帝国の財政が逼迫する中でも、教育施設への資金援助や貧民救済などに財を投じていたのがその一例です。戦争と疫病に苛まれる時代のなかにあっても、ローマ市民は、市井の声に耳を傾けるマルクス帝を、篤く信頼していたそうです。

経営者もマルクス帝と同じように、前線に立ち続けています。課題が山積みになり、先の見えない局面で、頭を悩ませることも少なくないでしょう。不確実性の中で、思考はついつい「まだ来ていない未来への不安」へと引っ張られてしまいます。「あの判断は正しかったのか」「この先、業績は持つのか」。未来への不安が頭を占領するとき、人は今日すべき判断と行動を見失いがちです。

そんなときこそ、マルクス帝にならって、自省の時間を持つことが大切です。「今日、自分が全力を注ぐべきことは何か」と。

未来を変えられるのは、今日の判断と行動だけです。どれほど不確実な状況に置かれていても、その事実が変わることはありません。日々の自省によって今日の優先順位を明確にし、今日に全力を注ぐ。マルクス帝が、極限の戦場でも決して内省を手放さなかったように、経営者が今日の自分と向き合い続ける習慣こそが、やがて組織の未来を支える力の源泉になっていくはずです。

出典:「月刊致知 特集 『自反尽己』」(池田雅之著、致知出版社、2017年10月)

以上(2026年8月作成)

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一般社員も経理担当者も要注意!「ニセ社長詐欺」を見破るには

1 STOP詐欺被害。「ニセ社長詐欺」に要注意!

自社の経営陣や取引先などになりすまして特定の企業や個人にメールを送り、機密情報や金銭をだまし取る「ビジネスメール詐欺」。

IPA(情報処理推進機構)の「情報セキュリティ10大脅威2026」では、「ビジネスメール詐欺」が第10位としてランクイン

しています(初選出の2018年以来、9年連続9回目)。

特に気をつけたいのが、2025年の末頃から急増している「ニセ社長詐欺」です。その手口は、

社長になりすまして一般社員や経理担当者にメールを送り、LINEグループを作らせた上で、業務命令を装って指定した口座に送金させる

というものです。警察庁によると、2026年1月から2月末までの2カ月間だけで、全国で58件、計20億円あまりの被害が発生したといいます。

「ニセ社長詐欺」をはじめとする「ビジネスメール詐欺」は、人の心理的な隙を突くものです。この記事では、怪しいメールを見破る方法、「おかしいな?」と気付いて手を止めるための心構えをお伝えします。

2 怪しいメールを見破る方法

1)類似するドメインが使用されていないか確認

ビジネスメール詐欺では、Gmailなどのフリーメールがよく使われますが、

正規のドメインに類似するドメインが送信元メールアドレスとして使われる

こともあります。例えば、ドメイン名を1文字入れ替える、追加する、削除する、ドメイン名に使われている「m(エム)」を「rn(アールエヌ)」にすり替えるなどがあります。

メールの差出人のメールアドレスが正しいか、必ず確認しましょう。

2)メールのヘッダ情報を確認

メールのヘッダ情報とは、

受信したメールがどこから、どのような経路で送られてきたのかを記録したもの

です。

具体的には次のような内容が記録されています。注目すべきなのは、FromとReturn-Pathです。通常、これらは同じになりますが、Fromが正規のドメインを偽装したものである場合、Return-Pathが本当の送信元である可能性があります。

  • 送信元:From
  • 送信先:To
  • メールが送信された時刻:Date
  • メールが配送されたルート:Received
  • メールの返信先:Reply-To
  • メール配信エラーの際の差し戻し先:Return-Path
  • メールの識別番号:Message-ID
  • 送信元の使用メールソフト:X-Mailer

ヘッダ情報の確認方法については、日本データ通信協会の次のウェブサイトを参照ください。

■日本データ通信協会「Eメールヘッダ情報の確認方法」■
https://www.dekyo.or.jp/soudan/contents/ihan/header.html

また、マイクロソフトが提供する「Message Header Analyzer」では、コピーしたヘッダ情報を貼り付けて、1クリックするだけで解析結果を表形式で確認することができます。

■マイクロソフト「Message Header Analyzer」■
https://mha.azurewebsites.net/

3 「おかしいな?」と気付いて手を止めるためには

1)LINEグループの利用を指示されたら要注意

「新しいプロジェクトのため」などといって、LINEグループの作成や、作成したLINEグループの招待用QRコードの返信を指示されたりしたら、疑ってかかりましょう。

特に、LINEグループに振込権限を持った担当者を含めるよう指示を受けたら、ほぼ間違いなく詐欺です。

もし、LINEグループに誘導されてしまった場合は、LINE内のトーク画面やプロフィール画面などに通報機能がある場合は通報をした後、速やかにLINEグループから退出します。

2)緊急の送金依頼や振込先口座の変更依頼を受けたら必ず指示した本人に確認

メールやLINEで緊急の送金依頼や振込先口座の変更依頼を受けた場合、

必ず指示した本人に確認する

ことを徹底します。その際、メールやLINEに記載された電話番号は偽装されている恐れがあるので、その番号にかけてはいけません。

3)社内で情報共有し、送金ルールを再確認

ビジネスメール詐欺(特に「ニセ社長詐欺」)の被害が全国で発生していることを、社内で情報共有します。その上で、送金ルールを再確認しましょう。

経理担当者だけでなく、一般社員に対しても、定期的にビジネスメール詐欺に関する注意喚起やセキュリティ教育を行うことが大切です。

4 ニセ社長詐欺にかからないためのチェックリスト

チェック項目
受信したメールの差出人のアドレスを正確に確認している
LINEグループの作成や招待用QRコードの送付を指示されたら、詐欺かもしれないと疑っている
送金依頼や振込先の変更依頼があった場合、指示した本人に対面や社内電話などで直接確認している
送金や振込先の変更は、必ず責任者の承認を得て行うことになっている
「ニセ社長詐欺」などの被害事例について、社内へ情報共有を行っている
経理担当者だけでなく一般社員も含めた、定期的なセキュリティ教育を実施している

5 参考

■警察庁「ビジネスメール詐欺に注意!」■
https://www.npa.go.jp/bureau/cyber/countermeasures/bec.html
■警察庁「法人を対象とした詐欺(ニセ社長詐欺)に注意!」■
https://www.npa.go.jp/bureau/safetylife/sos47/new-topics/260213/01.html
■IPA「ビジネスメール詐欺(BEC)対策特設ページ」■
https://www.ipa.go.jp/security/bec/about.html

以上(2026年7月更新)

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【書籍ダイジェスト】『GX産業革命』

本書では、悪者とされがちなCO2を餌にして増殖する水素菌のうち、日本国内の温泉で発見され、他よりはるかに高い増殖力を持つ「UCDIⓇ水素菌」を活用した事業を展開する著者が、取り組みの詳細を解説しつつ、「CO2の資源化」が社会課題を解決するとともに経済成長にもつながる未来像を描く。
2024年4月に経済産業省が発表した資料には、「破壊的技術革新が進む領域」の一つに、分子生物学技術を駆使して微生物等により物質を生産する「バイオものづくり」が挙げられており、著者らの取り組みもその一つである。

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価格交渉9割超も転嫁率54%にとどまる。中小企業取引の現状 【経営者とっておきニュース】

中小企業庁が公表した2026年3月の「価格交渉促進月間」フォローアップ調査によると、発注企業との間で価格交渉が行われた割合は前回調査から微増し、90.7%に達しました。しかし、実際の価格転嫁率は54.2%にとどまり、

交渉の機会は広がったものの、コスト上昇分を十分に価格へ反映できていない

実態が浮き彫りとなっています。

コスト要素別では原材料費の転嫁率が55.7%である一方、労務費は50.0%、エネルギー費は48.9%と低水準です。さらに官公需での転嫁率が48.4%へ低下するなど課題が残ります。

こうした状況の背景には、原材料費だけでなく人件費やエネルギー費の高騰が長期化している点があります。国の施策や「パートナーシップ構築宣言」の広がりにより、価格交渉の場自体は定着してきました。しかし、発注側からの納得のいく説明の不足や、取引停止を恐れる受注側の心理が影響し、満額での価格改定には至りにくい構造が存在します。

この動きは、業界や地域、取引階層ごとに大きな格差を生んでいます。製造業や化学、電機分野などでは転嫁率が6割を超えて改善傾向にある一方、トラック運送(34.5%)やビルメンテナンス(40.2%)といったサービス・物流業種では転嫁が大きく遅れています。

地域別でも都道府県間で20%以上の価格転嫁率の差が生じており、地場産業の構造による地域格差が鮮明です。さらにサプライチェーンの階層が深くなるほど転嫁率が低下し、4次請け以上では45.5%にとどまります。支払条件の現金化など取引慣行の改善は進むものの、コストを適正に転嫁できる企業と吸収を強いられる企業の業績二極化が一段と深まっています。

今後は、賃上げの原資となる労務費の転嫁推進や、自治体を含む官公需での取引適正化が焦点となります。「取適法(中小受託取引適正化法)」の運用強化を通じ、発注側への働きかけがさらに強まる見通しです。

中小受託事業者側が意識すべき視点は、「根拠ある数値に基づく交渉と付加価値の提示」です。単にコスト増を伝えるだけでなく、自社の労務費やエネルギー費の具体的な上昇データを示しつつ、自社が提供するサービスの独自の価値を明確に伝えることが、対等で持続的な価格改定を引き出すカギとなります。


【ご注意点】この記事は生成AIを活用して作成したものです。文章の正確性は保証されておらず、誤りが含まれる場合があります。詳細については参照URLの情報を必ずご確認ください。
■中小企業庁「価格交渉促進月間(2026年3月)フォローアップ調査結果」■
https://www.chusho.meti.go.jp/keiei/torihiki/follow-up/dl/202603/result_01.pdf

以上(2026年8月作成)

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画像:terovesalainen-Adobe Stock

機械製造業の価格転嫁率は61.4% 課題は労務費、エネルギー費の転嫁 【経営者とっておきニュース】

中小企業庁は、2026年3月の「価格交渉促進月間」フォローアップ調査結果を公表しました。機械製造業の価格転嫁率は61.4%を記録し、全体平均(54.2%)を大きく上回る好結果を示しています。一方で、コスト要素別で見ると原材料費の転嫁率(55.7%)に比べ、労務費(50.0%)やエネルギー費(48.9%)の転嫁には依然として難しさが残る実態が浮き彫りとなりました。

今回の結果の背景には、政府による「パートナーシップ構築宣言」の推進や、発注企業ごとの対応状況の公表(リスト化)といった取引適正化施策の浸透が挙げられます。

機械製造業においては、「案件ごとの都度見積り」や「実績値に応じたエネルギー費の定期支払」を導入する発注企業が増加しており、これが高い転嫁率につながっています。

とはいえ、手放しでは喜べない課題もあります。

  • 現場に残る不利益:改定申請から反映までの遅延や非遡及、長年据え置かれたカタログ品など、交渉が難航する取引も残存しています
  • 地域や官公需の格差:都道府県別で価格転嫁率に20%以上の開きが生じているほか、自治体などの官公需における転嫁率は48.4%にとどまっています
  • 立場による問題:取引停止などを恐れて交渉自体を申し出られない企業も一部存在します

サプライチェーン全体での公平な転嫁を実現するには、地域や取引階層による格差の解消が不可欠です。

今後も取引適正化の流れは加速すると予測されます。特に、転嫁が遅れがちなエネルギー費や労務費について、客観的な根拠を提示できるかが企業の収益性を大きく左右します。また、「都度見積り化」と「実績値に基づく定期的な価格更新ルールづくり」を標準化することが重要です。単に値上げを打診するのではなく、根拠データを添えて定期交渉の仕組みを構築することが、これからの機械製造業経営に求められます。


【ご注意点】この記事は生成AIを活用して作成したものです。文章の正確性は保証されておらず、誤りが含まれる場合があります。詳細については参照URLの情報を必ずご確認ください。
■中小企業庁「価格交渉促進月間(2026年3月)フォローアップ調査結果」■
https://www.chusho.meti.go.jp/keiei/torihiki/follow-up/dl/202603/result_01.pdf

以上(2026年8月作成)

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画像:terovesalainen-Adobe Stock

食品製造業の価格転嫁率は59.5% 二極化を打破する交渉戦略 【経営者とっておきニュース】

中小企業庁は、2026年3月の「価格交渉促進月間」フォローアップ調査結果を公表しました。食品製造業の価格転嫁率は59.5%を記録し、全体平均(54.2%)を上回る結果となりました。交渉の経緯を見ると、受注企業側から自発的に申し出て価格交渉を行った割合が56.2%に達しています。主体的なアプローチが転嫁率を下支えしている一方で、コストが上昇したにもかかわらず交渉を断念・見送った企業も一定数存在しています。

こうした動きの背景には、エネルギー価格の高騰や人件費の上昇、天候不順に伴う原材料の急騰といった、多角的なコスト増が食品製造業を直撃している実情があります。全業種ベースで見ても、原材料費(55.7%)の転嫁率に比べ、労務費(50.0%)やエネルギー費(48.9%)の転嫁率は低くとどまっており、食品製造の現場でも同様の負担増が経営を圧迫しています。

業界内では、価格交渉の成否による「二極化」が鮮明になりつつあります。

  • 成功事例の共通点:天候不順による主原料高騰の理由を分かりやすく説明したり、客観的なデータを提示して改定を申し入れたりした企業では、発注側からの迅速な理解と価格改定の受入につながっています
  • 苦戦する企業の課題:燃料費や人件費の高騰を訴えても、他社への切り替えを示唆されて契約解除に至ったり、「赤字なら取引をやめればよい」と一蹴されて協議が進まなかったりする深刻な事例も報告されています

また、都道府県別で転嫁率に20%以上の差が開いているほか、取引階層が深くなるほど転嫁が困難になる傾向も続いており、地域やサプライチェーン全体における支援体制の強化が求められています。

今後も原材料費や人件費の上昇が予想される中、自発的な価格改定交渉は食品製造業の存続に直結します。政府による「パートナーシップ構築宣言」の推進など取引環境の整備が進む一方で、最終的な交渉の場では自社の主張を裏付ける根拠の精度が問われます。

食品製造業の経営者が取り組むべきは、「数値化した客観的資料の常時準備」です。単にコスト増の苦境を訴えるのではなく、原材料費や光熱費の推移をデータとして明示し、定期的に価格を改定できる関係性を構築することが、厳しい環境を乗り切るカギとなります。


【ご注意点】この記事は生成AIを活用して作成したものです。文章の正確性は保証されておらず、誤りが含まれる場合があります。詳細については参照URLの情報を必ずご確認ください。
■中小企業庁「価格交渉促進月間(2026年3月)フォローアップ調査結果」■
https://www.chusho.meti.go.jp/keiei/torihiki/follow-up/dl/202603/result_01.pdf

以上(2026年8月作成)

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