目次
1 「手弁当」って一体なんですか?
筆者が勤める会社で、社長が上司との会話でこんなセリフを口にしました。
「でもさあ、毎回手弁当ってわけにもいかないよな~」
社長がそうぼやいたとき、平成生まれの筆者の頭には、自分でお弁当を作って持っていく姿が思い浮かんでいました。
ただ、何をどう考えたってそんなはずはないので、単に私が聞き間違えたのかと思い、「そうですね~」と相槌を打ったものの、「手弁当」なるワードはその後の会話でも何度も登場してきます。さすがに気になり、 検索をしてみると……

なるほど、自腹を切ることを指すらしい。
言われれば納得できるような、それにしても伝わらないような……。その他にも、「全員野球」「一丁目一番地」「エイヤで」などなど、いわゆる「昭和ビジネス用語」を見聞きするたびに、インターネットで検索をしたり、しなかったり……。
一方、逆の立場で考えると、「エモい」「チルい」「ノンデリ」などなど、私たち若者世代が普段、感覚的に使っている言葉も、社長や上司の世代には伝わっていないのかもしれません。
皆さんの職場にも、こうした「言葉のジェネレーションギャップ」があるのではないでしょうか。そこで今回、18歳から34歳までの若者世代221人と、35歳以上の昭和世代221人(平成1ケタ生まれも多少含まれますが……)、計442人の会社員を対象に「職場における昭和ビジネス用語と若者言葉」についてのアンケートを行いました(実施日は2026年5月26日~5月28日)。
以降で、結果を詳しく紹介していきます。ぜひお楽しみください!
2 【昭和ビジネス用語編】「リャンメン」は9割に伝わらない
今回のアンケートでは、次の15個のワードを「昭和ビジネス用語」として取り上げました。

ちなみに筆者は、テレコ・ガッチャンコ・ペライチ・リャンメンしか知りませんでした。
1)「伝わっている・伝わっていない」でも世代間ギャップが!
まずは、昭和世代に「若者世代に『昭和ビジネス用語』を使用し、伝わらなかった経験はありますか?」という質問をぶつけてみました!

結果は、
「伝わらなかった経験がある」と答えた人は全体の26.2%
でした! 意外に低いですね。
次は、若者世代に、「上の年代の社員に『昭和ビジネス用語』を使用され、意味が伝わってこなかった経験はありますか?」という質問をぶつけてみると……

結果は、
「理解できなかった経験がある」人が52.5%
でした。世代間で、「伝わっているか・いないか」に認識の違いがありますが、これはおそらく、若者世代が分からないな~と思いながらも相槌で流し、その後に自ら意味を調べて適応したことの表れだと思われます。
2)どんな昭和ビジネス用語が「伝わっていない」の?
今回、若者世代に冒頭の昭和ビジネス用語15語を、「知っているか・知らないか」のアンケートを取ってみました。そしてその結果をもとにして、【伝わらない「昭和ビジネス用語」ランキング】を作成しました。

「伝わらない昭和ビジネス用語」の第1位は、「ポテンヒット」でした! ただ、「ポテンヒット」自体は、昭和世代でも知っている割合が約30%と低めではありますが、若手になると更に認知度が下がってしまうようです。
そして、最も世代間で認知度の差が出たのは「全員野球」。昭和世代の認知度は50.3%でしたが、若者世代の認知度は15.4%でした。
ちなみに、「知っているものがまったくない」と答えた若者も24.6%いました。そう考えると、
昭和ビジネス用語は約1/4の若者には伝わっていない
とも言えるかもしれません。
こちらが「昭和ビジネス用語」認知度の一覧です!

3 【若者言葉編】「顔ない」ってどんな状況?
今回のアンケートでは、次の15個のワードを「若者言葉」として取り上げました。

ちなみに、筆者が勤める会社の社長(昭和世代)は、ノンデリ、顔ない、横転、メンブレを知りませんでした。
1)昭和世代は若者言葉を理解している?
次は、若者世代に「上の年代の社員に若者言葉を使用し、伝わらなかった経験はありますか?」という質問をぶつけてみました。

結果は、
「伝わらなかった経験がある」と答えた人は全体の44.8%
でした! 伝わっていないな、と察している若手は多いです。あるいは、その場で「それ何?」と聞いてくれる昭和世代が多いのかも知れません。
「昭和ビジネス用語」のアンケートと同じように、昭和世代に、「若者世代に『若者言葉』を使用され、意味が伝わってこなかった経験はありますか?」という質問をぶつけてみると……

結果は、
「理解できなかった経験がある」人が29.0%
でした!
そもそも、若者言葉をビジネスの場で使うことが少ない、ということが、若手における「昭和ビジネス用語」への反応との違いとして結果に出ているのかもしれません。
2)どんな若者言葉が「伝わっていない」の?
今回、昭和世代に冒頭の若者言葉15語を、「知っているか・知らないか」のアンケートを取ってみました。そしてその結果をもとにして、【伝わらない「若者言葉」ランキング】を作成しました。気になる結果はこちら!

「伝わらない若者言葉」の第1位は、「顔ない」でした!
「顔ない」は、若者世代の中でも特に10代、20代前半の人が積極的に使っている印象があります。若者世代全体での知名度は18.1%と、さほど高くありませんでした。
ちなみに、4位にランクインしている「ノンデリ」は、弊社内の年上社員の中でも「知らない」という反応が特に多かったですが、筆者の肌感では、若者世代たちの間でかなり日常的な語彙として使われています。
こちらが「若者言葉」認知度の一覧です!

4 「昭和ビジネス用語」「若者言葉」両世代のホンネを紹介
最後に、両世代に「昭和ビジネス用語」「若者言葉」について思うところがあるか聞いてみました! 良いものから悪いものまで、忌憚ない意見をそのまま掲載します。
【昭和世代】
- 「『やばい』のようにシチュエーションや流れで意味が真逆になる言葉はビジネスでは使うべきではない。トラブルに繋がりかねないので」
- 「ビジネスの場で、世代間で伝わりにくいような言葉を避けるべきだと思う」
- 「使用規制せず双方寛容であればよいと思う」
- 「昭和もよいものがあるので覚えて欲しい」
- 「世代それぞれの言い方がある。おじさん、おばさんの言い方はバカにされ、若者だけが正しいような風潮がある」
- 「ある程度浸透している言葉は分かるが、すぐ消えてしまうような言葉は使うのを控えてもらいたい」
- 「(若者言葉は)できるだけ控えてほしい」
- 「最近の言葉は難しい」
【若者世代】
- 「両者の言葉をお互いが完全に理解して使うのは難しいと思う」
- 「コミュニケーションを取るために若者言葉を覚えてほしい」
- 「流行語ではなくいつでも通じる言葉で互いに喋りたい」
- 「お互いのコミュニケーションの為にも、分からない言葉は調べたりもしつつ、伝わらなければその場で説明をすればいいと思う」
- 「お互い歩み寄りたい」
- 「昭和ビジネス用語は嫌いです」
- 「若者用語もあると尚良い」
- 「若い世代の価値観や考えを受け入れる努力をして欲しい」
以上(2026年6月作成)
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画像:日本情報マート





















