【業務効率化】Wordでできる!? 音声データから議事録作成

1 議事録作成は、もはや「生成AI」の利用が前提に

会議につきものの議事録作成ですが、「Zoom」「Microsoft Teams」「Google Meet」といったオンライン会議ツールが普及した今では、会議中にリアルタイムで発言をテキスト化し、生成AIで要約を自動作成し、議事録として共有することも当たり前のようになっています。

こうしたオンライン会議ツールを利用していない場合、多くの会社で使われている Word for Microsoft 365が役に立ちます。あまり知られていないかもしれませんが、

Wordの「トランスクリプト機能」を使って、音声ファイルから文字起こしすることが可能

です。トランスクリプト機能は、発話者を個別に区切って音声をテキストに変換するものです。この記事では、Windows PCを使う前提で、事前に録音した音声ファイルをアップロードし、トランスクリプト機能を使って文字起こしする方法を紹介します。

2 音声ファイルのアップロードから文字起こしまで

1)音声ファイルのサンプル

ここでは政府広報オンライン「音声広報CD『明日への声』令和8年(2026年)1月発行」に収載されている「リチウムイオン電池、誤った捨て方で火災に!」(onseicd_202601_04.mp3)を音声ファイルのサンプルとして使用することとし、あらかじめダウンロードしておきます。

政府広報オンライン 「音声広報CD 『明日への声』令和8年(2026年)1月発行」
https://www.gov-online.go.jp/media/cd/202601/

2)Wordの [ホーム] タブ画面

Wordを起動し、[ホーム]タブ画面の「ディクテーション」のドロップダウンから「トランスクリプト」をクリックします。

文字起こしの手順

「音声をアップロード」をクリックすると、エクスプローラー画面が開きます。なお、「録音を開始」をクリックすると、Wordで直接録音した音声ファイルを使うことができますが、詳細は割愛します。

エクスプローラー画面で、あらかじめダウンロードしておいた音声ファイルを選択して[開く]をクリックします。

文字起こしの手順

しばらく待ちます。

文字起こしの手順

文字起こし結果が表示されます。「ドキュメントに追加」をクリックすると、「テキストのみ」「話者」「タイムスタンプを使用する」「話者とタイムスタンプ」の4つから選択してWord文書に追加できます。

文字起こしの手順

Microsoft 「レコーディングの文字起こし」
https://support.microsoft.com/ja-jp/office/-7fc2efec-245e-45f0-b053-2a97531ecf57

3 音声ファイルから文字起こしして議事録を作成するポイント

1)いかにクリアな音質の音声ファイルを用意するか

前章でサンプルとして使用した音声ファイルは、クリアな音質でしたが、こうした音声ファイルを実際の会議で録音できるかどうかは、事前に何度か試してみる必要があります。音質は、録音機材、特にマイクの性能に依存するので、品質に定評のあるものを選ぶようにしましょう。ノイズキャンセリング機能を搭載したものや、周囲の雑音を拾いにくい指向性マイクを使うのも良いかもしれません。

2)生成AIでの文字起こしや要約を鵜呑みにしない

実際の会議では、そのまま文字起こしすると「えーっと」「あの」「ちょっと」などのフィラー(つなぎ言葉)が目立つかもしれません。このあたりは、生成AIを上手に使うことで相当な部分が解決できます。

一方、雑音や複数の話者の発言が重なることで文字起こし自体に誤りがあったり、固有名詞や専門用語をAIが認識できなかったりすることもしばしばです。生成AIは、会議内容を誤解したり、存在しない情報を捏造したりして、誤った議事録を作成してしまう恐れもあります。最終的な情報の正確性は人間が担保する必要があります。

以上(2026年3月更新)

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画像:Golubovy-shutterstock

【無料】100人以上が参加した「カスハラ対策」セミナー アーカイブ動画を限定公開

大好評だった「カスタマーハラスメント(カスハラ)対策」セミナー(2026年3月10日開催)のアーカイブ動画を特別に無料で公開します!

講師は、日本ハラスメントカウンセラー協会顧問である弁護士 坂東 利国先生です。

寸劇を交えながらカスハラとその対策の基本をお話します。

1時間5分以降は質疑応答で、下記の内容にハッキリと答えています。

  • カスハラと思われる相手を出禁にしていいの?その判断基準は?
  • いざというとき、誰に相談するのがいい?
  • 相手とのやり取りを無断で録音しても問題ない?

セミナーアーカイブ動画は下記URL。期間限定で5月末までご覧いただけます。(画像をクリックしていただくと、YouTubeに遷移します)


以上(2026年3月12日時点)

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画像:日本情報マート

「やまがた未来(みら)くる人材&外国人材活用セミナー」開催リポート

2025年12月15日、きらやか銀行は、

「やまがた未来(みら)くる人材&外国人材活用セミナー」~“人材支援”で地域課題を解決~

を開催しました!

セミナーの様子

本セミナーは、きらやか銀行が山形県の後援を受け、キャプラスクインターナショナル合同会社との共催で行われました。

副業・兼業プロ人材マッチング支援の状況や、全国でも年年拡大している外国人材受け入れの事例、鍵となるポイントは何か、人口減少時代にどのように対応していくかなどを紹介し、さまざまな質疑応答も出て、非常に充実した活気あふれる時間となりました。

当日の、セミナーの様子をご紹介します!

■やまがた未来くる人材活用事業を通じた山形県のプロ人材マッチング支援について

セミナーの様子

セミナーの様子

山形県みらい企画想像部 移住定住・地域活力拡大課 渡会 崇 氏

■県内企業における外国人材活用事例について

セミナーの様子

セミナーの様子

キャプラスクインターナショナル合同会社 代表 森岡 拓也 氏

■質疑応答の様子

セミナーの様子

きらやか銀行では、これからも人材・事業承継・DXという3本柱でセミナーの開催やご相談へのコンサルティング、きらやか情報ステーションでのコンテンツ公開・情報ご提供など、お客さまのニーズに寄り添った支援をしていきます。

ぜひ、ご活用いただけますと幸いです。

以上(2026年3月作成)

「きらやか銀行×GSX サイバーセキュリティセミナー」開催リポート

2025年11月5日、

「きらやか銀行×GSX サイバーセキュリティセミナー事業継続に影響を及ぼすサイバー攻撃の脅威から経営リスクとしてどう取り組むべきか」

を開催しました!サイバー攻撃や詐欺メールの懸念が増えていることもあり、70名以上の方々にリアル参加いただき、オンラインも含めると200名以上と多くの方にご参加いただきました。

セミナーの様子

本セミナーは、きらやか銀行と、サイバーセキュリティサービスを提供しているグローバルセキュリティエキスパート(GSX)との共催で行われました。

当日の登壇者と、セミナーの様子をご紹介します!

■「サイバー空間をめぐる脅威の現状と対策」

セミナーの様子

山形県警察本部 生活安全部サイバー犯罪対策課課長 補佐 小野 秀崇 様

■「お客様にちょうどいいセキュリティ対策をご提供するGSX」

セミナーの様子

グローバルセキュリティエキスパート 代表取締役社長 青柳 史郎 氏

■「事業継続に影響を及ぼすサイバー攻撃の脅威から経営リスクとしてどう取り組むべきか」

セミナーの様子

グローバルセキュリティエキスパート 常務取締役 三木 剛 氏

また、質疑応答の時間には多くの手が上がり、非常に充実したセミナーとなりました。

セミナーの様子

セミナーの様子

2026年3月4日にも開催しました!きらやか銀行×GSX サイバーセキュリティセミナーのご案内

3月4日には、「今すぐできるセキュリティ対策」をご紹介するセミナーを開催しました。このセミナーの模様は追ってお伝えいたします。

以上(2026年3月作成)

ヒント8[仕事4]:一人ひとりの“存在価値” や“存在意義”を演出する/武田斉紀の『人が辞めない会社、10のヒント』(9)

1 部下を褒めて甘やかすためではない、一人ひとりを“活かす”ために

今シリーズの狙いは、経営者、人事担当者、現場の皆さんのお悩みである「社員を採ってもすぐに辞めてしまう上に、そもそも採れない」という課題を解決することです。「人が辞めない会社、10のヒント』と題して、毎回1つずつご紹介していきます。

『人が辞めない会社』に変わるための課題、その原因と解決策は会社によってさまざまです。

今回ご提示するヒントが皆さんの抱える原因に明らかに当てはまらない場合は、読み飛ばしてくださって結構です。ですが、ヒントの1~9までが該当しなくても、10が当てはまるかもしれません。

全社共通の原因もあれば、部署ごとの固有の原因も存在することでしょう。原因が1つだけというケースは少ないので、何回分か読んでいただければ「これはうちにも当てはまるな」というものを見つけていただけるのではと思います。

『人が辞めない会社』に変わるために、前回の第8回では、“仕事の意義やりがい”をどれくらい実感するかは、一人ひとりのモチベーションタイプ (MT) によるという話をしました。

MTには「組織」「職場」「顧客」「仕事」「社会」「生活」の6つがあり、1)6つのMTはいずれも多くの人が大なり小なりもっていて、2)但し、6つの内どれがメインとなるかや、他との優先順位やバランスは人によって異なると紹介しました。

上司や先輩が、部下や後輩一人ひとりのメインのMTや優先順位の高いMTを把握して、それに応じて声をかけてあげられれば、より活力のある職場が実現し、人は簡単に辞めなくなるという話でした。

部下のMTを把握するには、まず部下は誰一人として同じではなく、MTのあり方も一人ひとり異なるのだという認識を持つこと。その上で、常日頃から部下への声かけを実践し、反応を見ながら確認していく方法をお薦めしました。

相手のモチベーションタイプ (MT) を把握できれば、上司も部下もお互いが気持ち良く日々働けるようになり、自ずと退職防止にもつながっていくのです。

2 「自分は大事な戦力なのだ」と思えれば簡単には辞めない

さて、第9回は [仕事] についての最後のヒントです。それは、

人は「自分は今の仕事で大事な戦力なのだ」と思えれば簡単には辞めないということです。

今シリーズではテーマに沿って、「人が採れない、採ってもすぐに辞めてしまう」という話をしていますが、皆さんの組織にも人はすでにいるはずです。

採用した彼らの最初のゴールは何かというと「戦力に育てる (戦力化する)」ことですよね。

たとえ“中途で経験やスキルがぴったりの即戦力人材”を採用できたとしても、職場になじめなければ、入社後すぐに辞めてしまうかもしれません。

そうならないよう、会社側と本人とのギャップは入社前に確認して、できる限り埋めておきます(埋まらない場合は、互いのためにあえて採用しない判断も必要)。それでも入社後のギャップはあるもので、双方の努力でできるだけ早く埋めていくことが肝要です。

ここまでの話は、第5回『入社日までに「入社後のギャップを最小化する」』、第6回『事前にいくら伝えても、入社後のギャップは必ずある』を中心にご紹介してきました。

“中途で経験やスキルがぴったりの即戦力の人材”ならば、これらのプロセスを経ることで、十分に「戦力に育てる」ことができるでしょう。ですが、そんなにぴったりの人材が採用できるケースはまれなのが現実です。

即戦力とまでは言えない若手の中途人材や、まして新卒人材となれば入社前、入社後のギャップを埋めるだけでは足りません。職場になじんだところで、自分が描くような、また会社や上司、職場の仲間から期待されるような仕事ができなければ、仕事自体への手応えが得られないからです。

第8回でご紹介した部下一人ひとりのモチベーションタイプ (MT) に合ったほめる言葉、励ます言葉をかけても、本人に実感がない限りこの問題は解消されません。

前向きに入社を決めた人ほど、本人にとって十分な「仕事の手応え」や「仕事を通した貢献や成長」が感じられなければ、モチベーションが維持できずにどんどん気持ちが辛くなっていくでしょう。

それは、本人が「自分は今の仕事で大事な戦力なのだ」と感じられていないということです。すなわち、職場に自分がいようがいまいが関係ない (あるいは逆に迷惑をかけてしまっている)と感じる。自身の”存在価値”や“存在意義”が見えない状態です。

3 徐々に「仕事を任せ」、自分で自律的に考えさせてみる

こうした自身の”存在価値”や“存在意義”が見えないためにモチベーションが満たされない状態を、皆さんも新人時代に経験していませんか。「はたして自分は、この会社や職場にとって本当に必要なのだろうか」と悩んでしまう。

中途入社の人の場合、これまでの経験やスキルを引っ提げて入社しただけに、余計に今後の希望を見失うかもしれません。

そんなとき、迎える側の上司がやるべきこと。それは彼らに徐々に「仕事を任せ」、一緒に「振り返る」ことです。

社会人が初めてだから、社外から来て分からないだろうからといって、上司や先輩がいちいち指示命令ばかりしていては良い解決策になりません。入社してすぐの新入社員ならまだしも、中途入社の人にとっては指示命令された通りに完遂できたところで、さほど達成感はないでしょう。

とはいえ、これまでの社内のやり方を覚えてもらうことも必要です。ならば次のように声をかけてみてはどうでしょう。

「今回○○さんにはこの仕事をお願いしたいと思います。最初は従来うちでやってきた手順を教えますので、まずその方法でやってみてください。同時にやりながら○○さんなりに、どこをどう変えればもっとよくなるといったアイデアを考えて提案してください。期待していますよ」

中途入社や、新卒でも近しいアルバイト経験のある人であれば、「○○さんが経験した□□□での知識やスキルからの提案もぜひ聞かせてください。期待していますよ」と添えれば期待度がより伝わります。近しい経験がなかったとしても、商品やサービスによっては顧客目線での提案は可能です。

ポイントは、本人の経験、知識、スキル、アイデア、何を活用してもいいので、自分で自律的に考えてもらうという点です。「新戦力としての期待」や「本人ならではの経験、知識、スキル、アイデアを期待していること」が伝われば、誰もが少なからず“存在価値”や“存在意義”を感じられるはずです。

4 提案をクローズにせずチームで共有し、トライして「振り返る」

本人からの提案は、上司が前向きにサポートしながら、2人の間だけで閉じるのではなく、定例会議の場面などでチームの他のメンバーにも聞いてもらいましょう。

2人だけで勝手に進めては、それを見た他のメンバーが混乱し、疑心暗鬼につながりかねません。

人は変化に対して面倒くさいと感じがちです。長年やってきて大きな問題を感じていなければ、新たな提案などは否定したくなるのが人情。「今までのやり方で何が問題なの」「そんなのうまくいくはずがない」 「前にやったけれどうまくいかなかった」と。

前にやってうまくいかなかったからといって、今回もうまくいかないとは限りません。世の中も顧客も常に変化し、技術は進化しています。改善の可能性がゼロでない限りは、「せっかくの提案だし、一度やってみようよ」と上司から提案してほしいのです。

そうして回数や期間(○日、1週間、1か月、半年など)を決めて部署のみんなで、あるいは本人だけでもいいのでトライしてみましょう。その結果をみんなで「振り返る」のです。

たとえ結果が出なくても提案自体はチームを思ってのこと、提案したこと自体は賞賛してあげてください。それでこそまた新たな提案が生まれます。

もう少しやってみようとなれば期間を延ばせばいいし、改善点が見つかればそれを反映してまたトライすればいいでしょう。

繰り返すうちに周囲は少しずつ新メンバーを理解し、協力してくれたり、新たなアイデアをくれたりするかもしれません。ほどなくチームのメンバーも新メンバーを受け入れ、本人は「みんなに存在を認められた」 「自分はここにいていいんだ」と感じ始めているはずです。

新しい組織の一員になることは、誰にとっても不安なもの。経験やスキルに乏しい新卒や若手社員は、「自分などいてもいなくても変わらない」とあきらめがちです。

後ろ盾のありそうな中堅以上の中途入社者であっても、不安なのは同じです。一日も早く戦力にならなければと焦っています。結果、経験やスキルを活かそうといきなり「前職ではこうしていた、このほうが効率的だ」などと主張して、かえって反発を招くことも少なくありません。

上司だけでなく周囲のメンバーは、新たに加わるメンバーが新卒や若手だろうと、ベテランだろうと、「自分はここで存在を認めてもらえるだろうか」と、誰もが不安を抱えているのだと知りましょう。

外部からの採用だけでなく、社内異動でも同じです。人材不足が叫ばれる中、新メンバーを「戦力に育てる」 気持ちがあるのなら、上司や周囲のメンバーのほうから先に受け入れる姿勢を示しましょう。受け入れる側が理解しようと努めてください。

5 一人ひとりの“存在価値”や“存在意義”を演出する

ここまでチームに新たに加わるメンバーを「戦力に育てる」ために必要なことをお話ししてきました。けれども、「自分は大事な戦力なのだと思えれば、簡単には辞めない」というのは、新たなメンバーだけに限りません。

メンバー一人ひとりが「自分は大事な戦力なのだ」と確信でき、自身の”存在価値”や“存在意義”を感じられる状態を演出することで、組織は活性化し、退職防止にもつながります。

上司やチームはメンバー一人ひとりの”存在価値”や“存在意義”を、しっかりと認識できているでしょうか。もし自信がなければ、それぞれの“得意なこと・強み”にフォーカスしてみてください。

いつも仕事の質が高い、仕事が早い、チャレンジ精神があるといった仕事のレベルそのものだけでなくて構いません。

字がきれい、仕事が丁寧、いつも冷静、返事がいい、挨拶がいい、笑顔がいい、何でもいいのです。各人ならではの“得意なこと・強み”を認めて、何度も褒めてあげてください。

「○○さんは字がきれいですね」は、何度言ってあげてもいいのです。相手が「またですか。前にも褒めてくれましたよ」と言って来たら、「だって毎回思うんだよ、素敵だなって」と返せばいいのです。表向きはどうあれ、内心は褒められて嫌な人はいません。

「○○さんは字がきれいですね」と言われた本人はどうすると思いますか? 「これは自分の“得意なこと・強み”なんだ」と強く認識して、さらに腕を磨くことでしょう。恐らく手書きの仕事があれば、社内の誰もがその人を頼ってくるに違いありません。本人は組織における自身の“存在価値”や“存在意義”を感じ、他の仕事にも前向きに取り組めるのです。

本人のモチベーションタイプ (MT) がもし「職場型」であったなら、「○○さんがいなかったら、きれいな手書きが必要な時にみんな困っちゃうね」という一言を添えることで、さらに“存在価値”や“存在意義”が増幅するでしょう。

字がきれいな○○さんには、他にも“得意なこと・強み”を見つけて認めてあげることで、さらに高いレベルの「戦力に育てる」ことを目指しましょう。その演出は上司にこそできる仕事です。

部下のメンバー一人ひとりが「自分は大事な戦力なのだ」と思って仕事に取り組めているかどうか。上司の皆さんはぜひ、毎日チェックしてみてください。

第9回を最後までお読みいただきありがとうございました。次回は個々の仕事ではなく、職場環境としての[組織] についてのヒントをご紹介します。毎回ご紹介するヒントを参考にしながら、自社を退職する一人ひとりの「辞める理由」と、働いている一人ひとりの「辞めない理由」を丁寧に拾ってみましょう。見えてきた自社ならではの“課題”を解消し“強み”を活かせれば、「人が辞めない会社」へと変われるはずです。

<ご質問を承ります>

ご質問や疑問点などあれば以下までメールください。※個別のお問合せもこちらまで

Mailto:brightinfo@brightside.co.jp
https://www.brightside.co.jp/

※武田が以前上梓した書籍『新スペシャリストになろう!』および『なぜ社長の話はわかりにくいのか』(いずれもPHP研究所)が、ディスカヴァー・トゥエンティワンより電子書籍として復刻出版されました。前者はキャリア選択でお悩みの方に、後者はリーダーやトップをめざしている方にお薦めです。

『新スペシャリストになろう!』
https://amzn.asia/d/e8GZwTB
『なぜ社長の話はわかりにくいのか』
https://amzn.asia/d/8YUKdlx

以上(2026年3月作成)
(著作 ブライトサイド株式会社 代表取締役社長 武田斉紀)
https://www.brightside.co.jp/

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画像:VectorMine-Adobe Stock

【朝礼】寒さ和らぐ春の道。散歩で思考を整えませんか?

【ポイント】

  • 散歩をすると、よいアイデアが浮かんだり、不安が解消されたりする効果がある
  • 思考がまとまらないときには、散歩に出かけると混乱していた思考の整理ができる
  • 散歩は体に大きな負担もかからず、気分を爽快にしてくれる

今日は、散歩についてお話しします。散歩にはたくさんの効用があります。腕を振って歩くので、筋肉運動になります。長く歩けば有酸素運動となり、ダイエットにもわずかながら効果があるでしょう。汗をかくので代謝がよくなります。街を歩けば、そこには新しい発見があります。私の場合、最も効果があると感じているのは、脳が活性化されるのか、よいアイデアが浮かんだり、不安が解消されたりすることです。

机に向かって熟慮していると、思考が煮詰まった状態になりがちです。そうしたとき、私は散歩に出かけるようにしています。すると霧が晴れたように、混乱していた思考の整理ができるのです。例えば、「今後の経営方針」「仕事の具体的な進め方」「取引先への提案内容」「部下への指導方法」など机に向かっているだけでは、思い浮かばなかったようなことに気が付きます。皆さんも、思考がまとまらないときには、会社の周りを散歩してください。お昼休みを利用して20~30分散歩するだけでも、効果はあるでしょう。より長い距離を歩くのであれば、通勤のときに、1~2駅を歩いてみてください。

これまで、私は仕事の壁にぶつかって悩んでいる社員に「よく考えなさい」とアドバイスしてきました。それでも壁を破れない社員には「もう一度よく考えなさい」と言ってきました。しかし、これは間違っていたのかもしれません。壁にぶつかって悩んでいる社員の多くは、実はよく考え抜いたものの、結果がうまくいかなかったのです。

散歩に出かける楽しさを知った今では、私は「よく考えなさい」、それで駄目なら「散歩に出かけなさい」とアドバイスをします。何より、気分転換になりますし、思考が整理でき、気持ちが前向きになるからです。

散歩は体に大きな負担もかからず、気分を爽快にしてくれます。皆さんの心と体の健康のため、仕事のためにも、散歩をお勧めします。少し春めいてきて、暖かくなってきました。皆さん、私といっしょに散歩に出かけましょう。

                        

以上(2026年3月作成)

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画像:Mariko Mitsuda

【書籍ダイジェスト】『天気予報はなぜ当たるようになったのか』

本書は、元気象庁長官の著者が、自らの経験を踏まえて天気予報の作り方や最新事情を解説している。
気象は、一般的な物理法則で説明がつくものである一方、天気予報を導き出すための「方程式」は複雑で、「数値予報モデル」と呼ばれるコンピュータープログラムを用いて無理やり計算しているという。また、天気は地球全体の影響を受けて変化するため国際協力が進んでおり、すべての国が統一された方法で気象の観測を行い、すべての国で情報交換して使えるような仕組みが整えられている。直近は、機械学習によって気象予測を行う「AI予報」なども始まっているようだ。

書籍ダイジェストは、こちらからお読みいただけます。pdf

【入社1年目の教科書】「健康診断」は権利ではなく義務! 皆さんが守るべき健康管理のルール

あぁ〜、今日は定期健康診断か……。昔から病院って苦手なんだよな。別に調子は悪くないし、受けなくてもいいと思うんだけど、拒否しちゃダメかな……。そもそも、何で会社がいちいち健康診断について指示するの? 自分で自分の健康を管理していれば十分でしょ?

1 皆さんは契約を守るために健康でいる義務がある

会社と皆さんは労働契約を交わしています。労働契約とは、

皆さんが仕事をする代わりに、会社がお給料を支払うという契約

です。そして、会社と皆さんは労働契約を守るために努力しなければならないことがあります。それは「健康管理」。具体的には次の3つに注意しなければなりません。

  • 健康診断は必ず受ける
  • 病気やけが、体調不良のときは我慢せず申告する
  • 健康管理上必要な指示やルールには従う

大げさだと思うかもしれませんが、皆さんが自分の健康管理をおろそかにし過ぎると、会社から懲戒処分を受けることもあります。なぜなら、

  • 皆さんは「自己保健義務」といって、自ら健康管理に取り組む義務を負っている
  • 会社は「安全配慮義務」といって、皆さんが病気やけがをせずに安心して働けるように配慮をする義務を負っている(健康診断ものこの一環)

からです。

そうした意味ではプライベートでも一定の配慮が必要です。遊んで徹夜をしたり、深酒をしたりして仕事のパフォーマンスが落ちるようでは、社会人として失格です。

2 健康診断は必ず受ける

会社が実施する健康診断は労働安全衛生法という法律で定められています。幾つか種類がありますが、基本として押さえておきたいのは、

  • 社員が入社したときに実施する「雇入時健康診断」
  • 入社後、1年以内ごとに1回実施する「定期健康診断」

です。原則として、図表の項目は必ず受診しなければなりませんが、注意書きの通り、省略できるケースがあります。

健康診断

健康診断の結果、もしも「要検査」「要治療」となった場合は、それに従って医師の検査や治療を受けるなど、改善に努めなければなりません。

3 病気やけが、体調不良のときは我慢せず申告する

体調が優れないときや、けがをしたときなどは、我慢せずに会社に伝え、休むようにしましょう。その際、所定の手続きがあるので、先輩に確認してください。大事なことは無理をしないこと。無理をして症状が悪化したら、それこそ周囲に迷惑をかけることになります。

また、症状がひどい場合は病院に行きましょう。その場合、

  • プライベートの病気やけが(私傷病)であれば、原則3割負担(健康保険)
  • 通勤中や仕事中の事情による病気やけが(労働災害)であれば、原則無料(労災保険)

で診察や治療が受けられます。

1.の健康保険を使うときは、保険証(健康保険被保険者証)を持参します。

2.の労災保険を使うときは、所定の書式に必要事項を記入して病院などに提出します。書式は下の厚生労働省のウェブサイトからダウンロードできますが、種類が多いので、慣れないうちは会社に事情を説明して、必要な書式を用意してもらうようにしましょう。

■厚生労働省「主要様式ダウンロードコーナー(労災保険給付関係主要様式)」■
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/koyou_roudou/roudoukijun/rousaihoken.html

4 健康管理上必要な指示やルールには従う

会社は、皆さんの健康を守るため仕事上のルールを設けることがあります。例えば、長時間労働を防止するための「毎週○曜日は、残業せずに帰るように(ノー残業デー)」、夏場の熱中症を予防するための「こまめに水分補給をするように」などがそうです。

こうしたルールをおろそかにすると、皆さんが健康を害してしまい先輩などにも迷惑がかかるので、必ず守りましょう。特に建設業や製造業などの場合、設備や装備、用具の取り扱いに至るまでルールが多い傾向にありますが、こうした業種ではルールを守らないことが即、重大な事故につながる恐れがあります。

以上(2026年1月更新)

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画像:Mariko Mitsuda

【人事部DX】 社員の退職手続きをオンラインで行う  

1 手続きは原則全てオンライン化できる

この記事では、人事労務の仕事を紙からデータに切り替えたい人向けに、

退職手続きはどこまでオンライン化できるのか

をまとめます。一般的な退職手続きは、原則全てオンライン化が可能ですが、図表の赤字に注意が必要です。なお、社会保険については、協会けんぽ管掌を前提で記載しています。健康保険組合に加入されている場合は、各健保組合の取扱いに従ってください。

退職手続き

【社会保険関連、税務関連の書類の取得】

健康保険関連の制度改正があります(2026年3月31日で健康保険被保険者証が完全廃止)。

【法定書類(社会・労働保険関連、税務関連)の提出】

税務関連の書類は、電子証明書がないとオンラインで提出できません。

以降では「退職前または退職日当日の手続き」と「退職後の手続き」の2段階に分けて、労務管理のオンライン化のポイントを見ていきます。

2 退職前または退職日当日の手続き

1)退職届の取得

退職届は、雇用保険の資格喪失手続きを行ったり、退職理由をめぐる労使トラブルを防止したりするために必要な書類です。社員本人が自分の意思で退職したことの証拠となるため、通常は直筆で署名捺印のあるものが望ましいとされています。

ただし、「一身上の都合で退職します」と記載されたメールなど、電子的な手段で退職の意思表示があった場合でも、直筆でない、署名捺印がないという理由だけで、退職届としての有効性が否定されることはありません。ポイントは、

社会通念上、本人が作成、送信したものに間違いないと推定できること

です。例えば、発信元のメールアドレスを社員本人が管理していて、他の人がログインできない場合、そのメールを退職届と同じように扱っても問題ありません。逆に、誰が管理しているか特定できないフリーメールなどを使用した場合、退職届として扱うのは難しくなります。

退職届を電子化する手堅い方法は、電子契約書ソフトを利用することです。例えば、

  • 退職する社員本人が管理をしているメールアドレスに、会社側で作成した退職届のフォーマットを送って電子署名をしてもらう
  • 「退職合意書」を作成し、会社と社員が相互に電子署名を取り交わす

といった形が想定されます。メールアドレスで社員本人を特定していることに加え、電子契約書ソフトによる電子署名が客観的かつ強固な証拠となるので、直筆で署名捺印がされた退職届と同等の証拠能力をオンラインで担保できます。

2)社会保険関連、税務関連の書類の取得

1.健康保険被保険者証(現在は不要)

以前は、退職する社員の健康保険被保険者証(本人分と被扶養者分)の現物を回収し、保険者に返却しなければなりませんでしたが、

2024年12月2日以降、健康保険被保険者証とマイナンバーの一体化(マイナ保険証)に伴い、健康保険被保険者証は発行されなくなりました。経過措置により、既存の健康保険被保険者証は2026年3月31日まで使用できますが、退職時の回収は不要(社員が自分で破棄してよい)

になっています。

ただし、健康保険被保険者証からマイナ保険証への切り替えに伴い、2025年4月30日時点においてマイナ保険証を保有していない場合、同年7月以降、対象となる各被保険者・被扶養者に協会けんぽ都道府県支部から順次、健康保険証の代替となる「資格確認書」が郵送されています。資格確認書の返却は退職時の義務となっていますので、必ず事前に保有状況を確認するようにしてください。2024年12月2日以降に入社され、健康保険の資格取得をした際にマイナ保険証を保有していない場合についても同じく資格確認書が交付されていますので、ご注意ください。

なお、70歳以上の被保険者・被扶養者に対して交付される高齢受給者証については、引き続き資格喪失時の返却は義務とされています。

2.退職所得の受給に関する申告書

退職金の支給を受ける社員は、「退職所得の受給に関する申告書」を会社に提出すると、退職所得控除の適用を受けられます。その場合、退職金に対する所得税が非課税または軽減された税額となります。提出しない場合は、支給額に対し一律20.42%が課税されます。

「退職所得の受給に関する申告書」は、オンラインでの提出も認められています。オンラインでの提出方法としては、「社員が押印したものをスキャナー保存してもらって、PDFなどでメール送信してもらう」という方法がありますが、

社員本人から間違いなく提出されたものであると識別できる必要

があります。識別性を持たせるには、PDFそのものにパスワードを付けることや、当該社員がIDやパスワードを管理しているメールアドレスから送信させることが考えられます。

会社が税務調査などで「退職所得の受給に関する申告書」の提示を求められた際には、本人を識別できる方法で適正にPDFで受領していれば、原本の提示は必要ありません。

3)法定書類(雇用保険被保険者離職証明書)の作成

退職した社員が基本手当(いわゆる「失業手当」)を受給するためには、会社が所轄ハローワークに「雇用保険被保険者離職証明書」を提出する必要があります。雇用保険被保険者離職証明書は電子申請を前提として、「電子政府の総合窓口(e-Gov)」上またはその他の業務ソフト上で作成することができます。

手書きの離職証明書では、社員に「記載内容について異議がない」旨の署名捺印をしてもらいますが、電子申請の場合、社員側に異議がないことをどう証明するかが問題となります。解決策としては、例えば「離職証明書の記載内容に関する確認書」という書類を作成して社員に署名捺印をしてもらい、PDFで電子申請データに添付するという方法があります。

なお、e-Govで電子申請を行うには電子証明書が必要ですが、電子証明書を持っていない場合、GビズID(1つのIDでさまざまな行政サービスにアクセスできるサービス)による手続きも可能。です。

電子政府の総合窓口 (e-Gov)
https://www.e-gov.go.jp/
GビズID
https://gbiz-id.go.jp/top/

また、在職中に結婚などで氏名が変更になった場合、かつては都度氏名変更届での対応が必要でしたが、現在は資格喪失等の手続きが発生したタイミングで同時に届け出ることになっています。基本手当の受給は、本人確認が大前提となる手続きなので、雇用保険上の登録情報に差異が生じているようなら、氏名変更も同時に行うようにしてください。

3 退職後の手続き

1)退職日までの給与、退職金の支払い

給与明細や退職金支給明細書は、社員の同意があればPDFなどで交付できます。この同意は入社時に得ておけば、途中で社員が撤回しない限り退職時まで有効です。

メールで給与明細を提供する際、通常は最終給与や退職金の支払日が退職日後になるので、会社から付与されたメールアドレスが既に使用できなくなっていると、退職した社員に給与や退職金の明細を送付できません。そのため、セキュリティーに配慮しつつ、退職後も一定期間、メールアドレスを削除しないなどの対応が求められます。

同様に、クラウド給与計算ソフトなどを用いて、ウェブ上で給与明細などを公開している場合も、一定期間は退職した社員のアカウントを削除しないようにする配慮が必要です。例えば、退職後3ヵ月はアカウントを有効にしておいて、その間にダウンロードしてもらいます。

2)法定書類(社会・労働保険関連、税務関連)の提出

1.社会・労働保険関連

次の法定書類を提出する必要があります。

  • 健康保険・厚生年金保険被保険者資格喪失届
  • 雇用保険被保険者資格喪失届
  • 雇用保険被保険者離職証明書

これらは全て電子申請が可能です。e-Govのインターフェースに直接情報を入力するか、業務ソフトを利用してAPI経由で申請をします。電子申請が受理されると、被保険者資格の喪失に関する通知や離職票の事業主控えがPDFで発行されます。PDFが原本扱いとなるので、データのまま社内のサーバーやクラウドストレージなどに保管しておけば大丈夫です。

なお、以前は現物の返却が必要だった「健康保険被保険者証」については、前述した通り、現在は返却が不要となっています。ただし、資格確認証や高齢受給者証などは返却が必要です。

2.税務関連

税務関連では、次の法定書類を作成し、提出する必要があります。

  • 給与所得の源泉徴収票
  • 給与支払報告書
  • 特別徴収に係る給与所得者異動届出書
  • 退職所得の源泉徴収票

給与所得の源泉徴収票は、退職者本人に対して退職後1ヵ月以内に交付しなければなりません。また、それとは別に、その年の給与等支払額が250万円(役員の場合は50万円)を超えた退職者については、年末調整時に別途給与所得の源泉徴収票を提出する必要があります。その際、「国税電子申告・納税システム(e-Tax)」経由による電子申請での提出が可能です。

給与支払報告書は、「地方税ポータルシステム(eLTAX)」経由で電子申請が可能です。こちらも、提出のタイミングは年末調整時となります。給与の支払金額の多寡にかかわらず、全ての退職者について提出が必要となるので注意しましょう。

特別徴収に係る給与所得者異動届出書は、eLTAX経由で電子申請が可能です。特別徴収を停止して、普通徴収に切り替えるための届出書ですので、提出のタイミングは退職時となります。

退職所得の源泉徴収票も、e-Tax経由で所轄税務署にオンライン提出が可能です。ただし、提出義務があるのは受給者が法人の役員である場合のみで、社員が退職した場合は提出不要です。

なお、e-TaxまたはeLTAX経由で電子申請を行う場合、

現状は電子証明書の取得が必須 (GビズIDは不可)ですが、e-Taxについては、2026年9月24日以降、GビズIDとの連携が可能になる予定

です。

国税電子申告・納税システム (e-Tax)
https://www.e-tax.nta.go.jp/
地方税ポータルシステム (eLTAX)
https://www.eltax.lta.go.jp/

3)社員への書類の送付

退職した社員本人には、次の書類を送付します。

  • 雇用保険被保険者資格喪失確認通知書(被保険者通知用)
  • 雇用保険被保険者離職票-1
  • 雇用保険被保険者離職票-2
  • 給与所得の源泉徴収票
  • 退職所得の源泉徴収票
  • 退職証明書(社員から請求があった場合)

これらの書類は、全てPDFでの送付が可能です。「雇用保険被保険者資格喪失確認通知書(被保険者通知用)・雇用保険被保険者離職票-1」「雇用保険被保険者離職票-2」は、e-Gov経由で電子申請をした場合、所轄ハローワークからPDFで発行されます。これを原本として扱い、そのまま退職者本人にメールなどで送付できます。なお、2025年1月からは電子申請などの要件を満たした場合に限り、社員自身が事前に手続きを行っておくことで離職票を社員自身のマイナポータルに直接送付されるサービスも開始されています(その場合、会社宛には事業主控え分のみ交付されます)。

「給与所得の源泉徴収票」「退職所得の源泉徴収票」については、社員本人の同意を前提に、PDFで交付できます。ただし、本人から依頼があった場合は書面で交付します。

退職証明書に関しては、法令を解釈する限りでは書面に限るのか、PDFによるオンライン交付も可能なのかは明確になっていません。実務上の対応としては、少なくとも本人の同意がある場合は、PDFで交付をして差し支えないと考えてよいでしょう。

以上(2026年3月更新)
(監修 人事労務すず木オフィス 特定社会保険労務士 鈴木快昌)

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画像:Stokkete-shutterstock

【入社1年目の教科書】頑張っているからといって勝手に残業するのは自己中な振る舞い

まいったな……。もうすぐ定時なのに仕事が終わらない。先輩から「残業するときは、必ず事前に申請するように!」と言われているけど、何だか面倒くさい……。そんなことをするくらいなら、仕事に集中したほうが効率的じゃない? それに頑張って仕事をするわけだから誰も文句はないよね。遅くまで働いているわけだし……もう、残業申請はしなくていいよね?

1 残業は「例外的」な働き方!

仕事は就業時間内に終わらせることが基本です。皆さんの会社でも、「始業は9時、終業は18時」といった決まりがあると思いますが、それが就業時間です。また、就業時間のうち休憩を除いた時間(仕事をしている時間)が労働時間です。

労働時間については、労働基準法という法律により、

原則1日8時間、1週40時間までという上限が決められており、これを「法定労働時間」

といいます。そして、法定労働時間を超えて働くことが「残業」です。本来、残業は例外的なものなので、残業には上限が決まっています。

残業の上限は、会社の「36協定」に定められています。本来、残業は認められない行為なのですが、会社と労働組合(あるいは社員の代表)が書面で約束することで、会社は社員に残業を命じることができます。ただ、無制限に残業を認めるわけにはいかないので、上限があるのです。例えば、36協定で「残業は1日3時間まで」と定められていたら、3時間を超える残業は認められません。イメージは次の通りです。

残業は「例外的」な働き方

また、36協定では、1日単位だけでなく、1カ月単位などでも残業の上限が定められています。例えば、36協定で「残業は1日3時間、1カ月45時間まで」と定められている場合、1日3時間の残業を15日繰り返すと、1カ月の上限45時間に達してしまいます。ですから、「自分が今月何時間残業しているのか」などを把握して、36協定に違反しないよう注意しなければなりません。

2 残業は事前に許可を得る

どうしても仕事が終わらないことはあります。そのようなとき、残業すべきかどうか迷ったら、「○○の業務のため、○時間残業したいです」と先輩に相談してみましょう。また、仕事は終わっているけれど、もう少し頑張りたいと思うときも、そのことを正直に先輩に伝えてみてください。先輩は残業すべきか否かのアドバイスをしてくれるでしょう。

やってはいけないのは、誰にも相談せずに勝手に残業をすることです。皆さんが勝手に残業すると、会社が皆さんの労働時間を正確に把握できません。そうなると、残業代を正しく支払えなくなったり、働き過ぎている社員を見つけられず、その社員が体調を崩してしまったりする恐れがあります。

なお、残業をする場合は、所定の手続きがあるはずなので、こちらも確実に行ってください。面倒かもしれませんが、残業する権利を得るための責務です。また、残業の許可が下りなかった場合は、素直に帰りましょう。許可が下りなかったということは、会社が「明日でも間に合う」「他の人が協力すればカバーできる」などの判断をしたということです。

3 健康管理も仕事のうち

残業のルールについて紹介してきましたが、良い仕事をするためには休憩も必要です。労働基準法では、労働時間が6時間を超える場合は最低45分、8時間を超える場合は最低60分の休憩を与えることが会社に義務付けられています。会社によっては就業規則などで、これより長い休憩を設定していることがあります。また、「残業が○時間を超える場合、○分の休憩を与える」など、残業に特化したルールを設けていることもあります。

仕事が忙しくなってくると休憩をおろそかにしがちですが、そのようなときこそ休憩をとりましょう。集中力はそんなに続くものではないので、休憩をとることが効率化につながります。そして何より、皆さんの健康が第一であることを忘れてはなりません。

4 先輩が残業しているのに、自分だけ定時で帰って大丈夫?

新入社員の頃は、会社から定時で帰るように促されることも多く、その場合、皆さんは「先輩が残業しているのに、自分だけ早く帰るのは……」と後ろめたく感じるかもしれません。

ですが、最初にも言った通り、残業は「例外的」な働き方。その日にやらなければならない仕事がないのなら早く帰りましょう。プライベートの時間を謳歌することも大切です。もしも後ろめたく感じるのなら、早く帰った分の時間を自己啓発などに充てましょう。早く戦力として成長してくれるほうが先輩も喜びます。

とはいえ、チームで仕事をしているわけですから、帰るときに先輩に「何か手伝えることはありますか?」と、一言声をかける気遣いはあってもいいかもしれませんね。

以上(2026年1月更新)

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画像:Mariko Mitsuda