(中国経済産業局)中小企業の人材定着を支援するセミナーを開催【経営者とっておきニュース】

中国経済産業局は、中小企業における経営力強化と深刻な人手不足への対応を目的として、企業の経営戦略と人材戦略の一体的な推進を支援するオンラインセミナーを開催します(開催日時:2026年11月19日(木)14時00分~15時30分。参加費:無料。定員:50名。申し込み期限:当日13時00分まで)。

同セミナーでは、人的資本経営や健康経営に実際に取り組む社会福祉法人正仁会と桜田工業株式会社の2社を招き、人材定着に向けた取り組みの意義や具体的な課題について深く掘り下げます。

少子高齢化が加速する地方都市や地域経済において、中小企業の人手不足は企業の存続を左右する喫緊の課題となっています。これまで主流であった求人募集や一般的な育成手法だけでは、人材の確保や定着が難しい局面が増えてきました。このような背景から、従業員を「資本」と捉えて価値を最大限に引き出す「人的資本経営」や、従業員の健康管理を経営的な視点で実践する「健康経営」への関心が高まっています。

しかし、多くの地域中小企業では「言葉は知っているものの、何から始めればよいか分からない」というジレンマを抱えているのが実情です。本セミナーのように、先進的な地域企業のリアルな事例やノウハウを共有する場は、自社の現状を見直し、具体的な一歩を踏み出すための貴重な機会となります。サプライチェーン全体や地域社会全体の雇用維持・活性化にとっても、こうした実践知の横展開は極めて重要な意味を持ちます。

人材確保の競争が激化する中、今後は単なる待遇面での比較にとどまらず、働きがいや健康に配慮した企業風土そのものが選ばれるための必須条件となっていくと考えられます。中小企業にとっても、経営戦略と人材戦略を連動させるアプローチは一時的な流行ではなく、持続的な成長を描くための標準的な経営手法として定着していく見通しです。

こうした動向に対して過度に気後れする必要はありませんが、自社の組織づくりにどう落とし込んでいくか、今後の動向に注目が集まります。経営者や人事担当者は、地域における先進事例の情報を常にキャッチアップし、アンテナを高く保つことが求められます。


【ご注意】本記事は公的資料等を基に生成AIを活用して作成し、編集部で事実確認を行っています。技術の特性上、記述の正確性を完全に保証するのは難しいところがありますので、正確な最新情報については、必ず参照URLの一次情報をご確認ください。
■中国経済産業局「人材確保セミナー『人的資本経営・健康経営に取り組む2社と学ぶ 中小企業の人材の定着に向けた取組の意義と課題』を開催します」■
https://www.chugoku.meti.go.jp/r8fy/event/jinzai/261023.html

以上(2026年10月作成)

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(四国経済産業局)新たな共創を生む「オープンファクトリーセミナー」【経営者とっておきニュース】

四国経済産業局は、工場や製造の現場を一般に公開する「オープンファクトリー」をテーマにしたセミナーを、2026年11月26日に開催します。このセミナーは、国内最大級の地域一体型オープンファクトリー「RENEW」のディレクターと四国各地で実践に取り組むキーパーソンを招き、基調講演やクロストークを実施するものです。

会場の高松オルネとオンライン(Microsoft Teams)のハイブリッド形式で行われ、参加費はセミナーが無料、希望者向けの交流会が1650円となっています。地域の魅力再発見や広域ネットワーク形成、新たな共創への発展を目的としています。

近年、ものづくりの現場を一般に公開して地域全体の魅力を高めるオープンファクトリーの取り組みが、全国各地で注目を集めています。今回のセミナーは、単なる工場見学の枠を超え、産地再生の成功事例から実践的なノウハウを学ぶ絶好の機会です。

中小企業にとっては、自社の技術や製品を直接エンドユーザーや他産業に伝えることで、新たなファンづくりや協業のきっかけを生み出すメリットがあります。一方で、限られたマンパワーの中でどのように受け入れ態勢を整えるかという現場の課題もあり、他社との連携による負担軽減が求められています。

こうした地域資源を活かした新たな取り組みは、今後の市場において企業の認知度向上や地域ブランドの強化に直結します。単発のイベントで終わらせず、広域的なネットワークをいかに持続可能なビジネスの共創へつなげていくかが重要です。今回のセミナーへの参加を通じて、先進地の知見を自社の事業展開にどう応用できるのか、今後の動向に注目が集まります。


【ご注意】本記事は公的資料等を基に生成AIを活用して作成し、編集部で事実確認を行っています。技術の特性上、記述の正確性を完全に保証するのは難しいところがありますので、正確な最新情報については、必ず参照URLの一次情報をご確認ください。
■四国経済産業局「地域の魅力を再発見し、発信する! 四国オープンファクトリーセミナーを開催します」■
https://www.shikoku.meti.go.jp/01_releases/2026/10/20261022b/20261022b.html

以上(2026年10月作成)

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時間外・休日労働に関する監督指導見直しへの対応

令和8年9月1日より、時間外・休日労働に関する労働基準監督署の監督指導が見直されました。
この見直しでは、労働者の健康確保を前提に、事業場ごとの実態や36協定の内容に基づき、より適切な指導を行うことを目的としています。
本稿では見直し内容を改めて確認し、各企業でどのように取り組むべきかを紹介します。

1 見直し内容

これまでの労働基準監督署の指導では、時間外労働時間数に着目し、一律的に月45時間以内への削減を求められる場合がありました。これは36協定の特別条項を締結する企業に対しても同様でした。
今回の見直しでは、時間数のみに着目した一律の指導から、各社で締結している36協定の内容や、協定に基づく健康・福祉確保措置の実施状況を重点的に確認し、必要な指導を行う取扱いに変わります。
一方、労働基準法に定める限度時間(時間外労働月45時間以内、年360時間以内)や、36協定の特別条項に定める上限(時間外労働年720時間以内、時間外・休日労働月100時間未満など)などは変わりません。これらの規定への違反のうち、重大・悪質な事案への労働基準監督署による厳正な対応についても同様です。長時間労働により健康障害等につながるおそれが高い場合には、これまで同様に必要な指導が行われます。

(表)見直しの概要

区分 大項目 小項目 内容
変わること 労働基準監督署の指導方針 時間外労働月45時間以内への一律指導 「時間数」のみによる一律指導は行わない
重点指導項目 36協定で定める健康確保措置の実施状況の確認、指導
変わらないこと 法令の規定 限度時間 時間外労働月45時間以内、年360時間以内
特別条項の上限時間等 時間外労働年720時間以内等
労働基準監督署の対応 重大・悪質な過重労働事案等への対応 厳正な指導や対応を実施

2 各企業が取り組むべきこと

これまで以上に重要なことは、自社の業務実態に合った36協定を締結し、その内容に基づき確実に運用することです。具体的には以下のような取り組みが求められます。

① 労働時間の客観的な把握と長時間労働把握時の適切な対応

労働時間の客観的な形での把握は当然ですが、長時間労働の発生を把握した際は、その原因を分析し、業務量、人員配置、業務方式等の改善を進めます。

② 健康・福祉確保措置の確実な実施

36協定に定める健康・福祉確保措置や、管理職による労働時間管理と長時間労働発生時の面接指導等を確実に実施します。また、これらの実施記録や勤怠データ等のエビデンスを確実に保管しておくことも重要です。

※本内容は2026年10月10日時点での内容です。

(監修 社会保険労務士法人 中企団総研)
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画像:photo-ac

時間外・休日労働に関する監督指導見直しへの対応

令和8年9月1日より、時間外・休日労働に関する労働基準監督署の監督指導が見直されました。
この見直しでは、労働者の健康確保を前提に、事業場ごとの実態や36協定の内容に基づき、より適切な指導を行うことを目的としています。
本稿では見直し内容を改めて確認し、各企業でどのように取り組むべきかを紹介します。

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二輪車の特徴と事故防止(2026/11号)【交通安全ニュース】

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活用する機会の例

  • 月次や週次などの定例ミーティング時の事故防止勉強会
  • 毎日の朝礼や点呼の際の安全運転意識向上のためのスピーチ
  • マイカー通勤者、新入社員、事故発生者への安全運転指導 など

警察庁の発表によると、交通事故における二輪車※1乗車中の致死率は「歩行中」に次いで高くなっています(図1)。
重大事故につながる恐れのある二輪車との事故を未然に防ぐため、二輪車の特徴や事故の危険性について確認していきます。

※1 本レポートでは、自動二輪車及び一般原付を総称して「二輪車」と表記しています。

(図1)状態別致死率

(図1)状態別致死率

出典:警察庁「令和7年中の交通事故の発生状況」から当社作成

二輪車の特徴

二輪車には、四輪車と異なる以下のような注意すべき特徴があります。

◆ 車体が小さい

一般に大きいものは近くに、小さいものは遠くに感じやすいため、車体の小さい二輪車との距離を見誤ることがあります。

車体が小さい

※2 有限会社シグナル 提供

◆ すり抜けや車線内での進路変更

渋滞時や交差点手前で車の横をすり抜けたり、障害物を避けるために急な進路変更をしたりします。

すり抜けや車線内での進路変更

◆ 死角に入り込みやすい

フロントガラスのピラーやサイドミラーの死角、対向車の陰などに隠れてしまいます。

死角に入り込みやすい

二輪車との事故の危険性

事故事例から、二輪車との事故について考えてみましょう。

【事例1】右折時:直進してくる二輪車との事故

右折時:直進してくる二輪車との事故

実際よりも二輪車が遠くにいると感じて、「自分のほうが先に通過できるだろう」と判断していませんか?

【事例2】右折時:すり抜けてくる二輪車との事故

右折時:すり抜けてくる二輪車との事故

対向車の左側を二輪車がすり抜けてくる場合があります。対向車に道を譲ってもらった際、「早く右折しなければ」と焦りが生じていませんか?

【事例3】左折時:左側方にいる二輪車との事故

左折時:左側方にいる二輪車との事故

二輪車がサイドミラーの死角を走行している場合があります。「ミラーに映っていないから二輪車はいないだろう」と思い込んでいませんか?

二輪車との事故を防止するためのポイント

二輪車との事故を防止するため、以下のポイントを確認し、安全運転を心がけましょう。

【ポイント】

  • ▢ 対向二輪車との距離を正しく把握しているか
  • ▢ ピラーの死角に二輪車がいないか、目視確認しているか
  • ▢ 右折時、対向車の左側を二輪車がすり抜けてくるかもしれないと予測しているか
  • ▢ 左折時、サイドミラーだけでなく、目視確認もしているか
  • ▢ 左折時、手前からあらかじめ左側へ寄せて、後方からのすり抜けを防いでいるか

以上(2026年11月)

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「ポイ活」の税務! 付与する側も受け取る側も処理が必要?

1 どうすればいいの? 具体的な処理・手続き

〇円以上お買い上げのお客さまにポイントを付与!

このような「ポイント制度」は、顧客を囲い込む一般的な方法として普及しています。ポイントを受け取る消費者も、「ポイ活」をして賢くショッピングを楽しんでいます。

ところで、ポイントが魅力的なのは「お金のように使えるから」に他ならないのですが、付与する側もされる側も、会計や税務の処理はいらないのでしょうか。実は、双方に求められる処理があります。まだ、適切に処理をしていない人は、この記事を参考にしてください。ポイントに関する会計・税務の処理を次のように整理しています。

  • ポイントを付与する企業の法人税:販促費で処理、引き当て計上など
  • ポイントを受け取る企業の法人税:ポイントを使った際に雑収入として計上など
  • ポイントを受け取る個人の所得税:ポイントのもらい方によっては確定申告が必要

2 ポイントを付与する企業の法人税

企業がポイントを付与した場合の会計処理は次の3つです。

  • ポイントが使用されたときに、販売促進費(または値引き)として処理
  • 付与したポイントに対して、決算時に引当金を計上
  • 収益認識基準を採用し、ポイントを付与したときに契約負債を、使用されたときに収益を計上(主に上場企業や大会社で採用)

どの方法を選ぶかによって法人税の取り扱いが変わるので、それぞれの特徴を把握しましょう。なお、上場企業などは、3.の方法で処理することが義務付けられていますが、中小企業はどの方法で処理しても大丈夫です。

1)ポイントが使用されたときに、販売促進費(または値引き)として処理

ポイントが実際に使用された時点で、その金額を販売促進費(または値引き)として処理する方法で、

  • ポイントを付与した時点では会計処理は発生しない
  • ポイントが使用されたときのみ会計処理が発生する

ことになります。

ポイントが使用されたときの仕訳は次の通りです。

ポイントが使用されたときに、販売促進費(または値引き)として処理

この方法により会計処理した場合の法人税の取り扱いについては、

特別な留意点はなく、通常通り計上した売上と費用科目(販売促進費)を使って利益計算(収益-費用)をし、所得(法人税法上の利益)を求める

ことになります。

2)付与したポイントに対して、決算時に引当金を計上

付与したポイントについて、将来のポイント使用分の見積額を計算し、決算時に引当金を計上する方法で、

  • ポイントを付与した時点では会計処理は発生せず、決算時に会計処理が発生
  • ポイントが使用されたときにも会計処理が発生

します。

決算時の仕訳は次の通りです。なお、一般的に、引当金の金額は過去数年間の実績からポイントが使用された割合(実績割合)を計算し、それを期末時点のポイント残高に乗じて計算します。

付与したポイントに対して、決算時に引当金を計上

この方法により会計処理した場合の法人税の取り扱いでは、決算時に計上した引当金がポイントになります。法人税を計算する上で、原則引当金の計上は認められていません。そのため、

決算時に計上したポイント引当金は、損金不算入(税務上の費用にならない)として、税務申告書上で調整が必要

になります。

ポイントが使用されたときの対応は、前述した「1)ポイントが使用されたときに、販売促進費(または値引き)として処理」する方法と同じです。

3)収益認識基準を採用し、ポイントを付与したときに契約負債を、使用されたときに収益を計上(主に上場企業や大会社で採用)

収益認識基準を採用し、ポイントを付与したときに将来のポイント使用の見込額を計算して、契約負債を計上し、使用されたときに契約負債の取り消しと、収益を計上する方法です。収益認識基準は、上場企業や大会社(資本金5億円以上もしくは負債200億円以上の会社)に強制的に適用される会計基準です。現時点で、中小企業が適用する必要はありません(任意適用)。そのため、この記事では収益認識基準の解説は省略します。

この方法では、

  • ポイントを付与した時点で会計処理が発生
  • ポイントが使用されたときにも会計処理が発生

します。

以下のケースで考えてみましょう。

  • 10万円の商品を販売
  • 自社が発行する1万円のポイントを付与
  • 実績割合は70%

一般的には、まず過去数年間の実績からポイントが使用された割合(実績割合)を計算し、それを付与したポイント(このケースでは1万円)に乗じて、見積額(独立販売価格という)を出します。次に、その独立販売価格を使い、取引価格を商品売上に係るものと自社ポイントに係るものに配分します。

この場合、ポイントを付与したとき、使用されたときの仕訳は、次の通りです。

収益認識基準を採用し、ポイントを付与したときに契約負債を、使用されたときに収益を計上(主に上場企業や大会社で採用)

この方法により会計処理した場合の法人税の取り扱いについては、

特別な留意点はなく、法人税を計算する際の調整も不要で、通常通りの利益計算(収益-費用)をし、所得(法人税法上の利益)を求める

ことになります。なお、法人税の計算を会計上の取り扱いに一致させるには、法人税法で決められている詳細な要件を満たす必要があります。そのため、ポイント制度を導入する際は税理士などの専門家に相談し、法人税の取り扱いについて確認するようにしましょう。

3 ポイントを受け取る企業の法人税

ポイントを使用するのは個人消費者に限りません。企業も、消耗品やパソコンなどを購入する際や、出張時の宿泊料や航空券の購入時などに、ポイントを使用することがあります。

ポイントを受け取った企業の法人税の取り扱いは、

  • ポイントを受け取った時点では会計処理は発生しない
  • ポイントを使用したときのみ会計処理が発生する

ことになります。そして、ポイントを使用したときの会計処理は、

1.雑収入または値引きとして処理

2.現金で支払った金額で処理

の2つがあります。それぞれの仕訳は次の通りです。

ポイントを受け取る企業の法人税

法人税を計算する際の調整はなく、通常通りの利益計算(収益-費用)をし、所得(法人税法上の利益)を求めます。

4 ポイントを受け取る個人消費者の所得税

最後に、ポイントを受け取った個人消費者の税金(所得税)の取り扱いを見ていきましょう。所得税の取り扱いのフローは次の通りです。

所得税の取り扱いフロー

1)確定申告が必要か否か

最も気になるのは、受け取ったポイントについて所得税の確定申告が必要か否かですよね。この点は、

どのようにポイントを受け取ったか

が重要です。具体的には、次の1.~3.のどのケースに該当するかということです。

1.買い物の際に購入金額に応じて付与されたもの

このケースに該当するポイントは、

確定申告が必要な所得には該当しない

とされています。具体的には、買い物の際に購入金額に応じて付与され、ためたポイントで、現金や電子マネーには交換できず、そのサイトや店舗内の商品を値引きする際に使用されるものなどがそうです。

2.抽選キャンペーンに当選するなどして付与されたもの

このケースに該当するポイントは、プレゼント(贈与)としての性質から、

確定申告が必要な所得になり、「一時所得」に該当

します。具体的には、抽選キャンペーンに当選して、受け取る懸賞金などとして付与されたポイントがそうです。この場合、抽選キャンペーンで付与されたポイントが、株式などの金銭的価値のある商品の購入に充当されるケースなども含まれます。

3.アンケート回答や広告視聴などで得られるもの

このケースに該当するポイントは、特定の行為に対する対価としての性質から、

確定申告が必要な所得になり、「雑所得」に該当

します。具体的には、サイト内などのアンケートに回答したり、広告を視聴したりして得られるポイントが該当します。

2)確定申告が必要なケースとは

前述の「2.抽選キャンペーンに当選するなどして付与されたもの」「3.アンケート回答や広告視聴などで得られるもの」に該当するポイントで、次のいずれにも当てはまる場合、確定申告が必要です。

  • ポイントを現金や電子マネーなどに交換した(以下「現金化」)
  • 交換したポイントの合計額が年間20万円(一時所得の場合は原則50万円)を超えている

ポイントがサイト上でたまっているだけの場合などは、現金化されていないので、申告の対象にはなりません。

いかがでしょう。「ポイ活」上手な人は確定申告の必要があるかもしれません。例年、確定申告は2月中旬から3月中旬までに行う必要がありますので、確認は早めに!

以上(2026年11月更新)
(監修 辻・本郷税理士法人 税理士 安積健)

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画像:ChatGPT

がんになった社員をどう支える? 会社がすべき最適なサポートとは?

1 がんになった社員の約7割が、仕事を続けている

2人に1人が「がん」になる時代。誰にとっても無縁の病気ではありません。厚生労働省の委託事業「がん対策推進企業アクション」が中小企業を対象に実施した調査によると、がんになった社員がいると回答した会社は32.0%に上ります。一方、注目すべきは、

がんになっても68.0%の社員は、勤務を継続している(休職中を含む)

という点です。

がんになった社員の数と就労状況(2024年度)

がんは重い病気ですが、今では医療技術の進歩により、仕事を続けながら治療することもある程度可能になっています。加えて、2026年4月からは、労働施策総合推進法の改正により、社員の治療と仕事の両立を支援することが全ての会社の努力義務となりました。がんになっても仕事を続けたいと望む社員は、会社に対しそれ相応の期待をしていくようになるでしょう。

この記事では、そんな社員のために、会社が社員の「治療」と「仕事」を両立できるように支援する方法を紹介します。

2 社員の不安に寄り添うことが大切

1)治療と仕事の両立のために望むこと

東京都の調査によると、治療と仕事の両立に当たって、がんになった社員は職場に次のようなことを求めています。

治療と仕事の両立のために望むこと

2)がんになった社員の不安に寄り添った支援を

がん治療の大まかな流れは、

がん発見 → 通院治療もしくは入院・手術 → 自宅療養(通院治療・経過観察) → 職場復帰(通院治療・経過観察)

となりますが、その過程で、社員の不安と会社が行うべき支援は変わります。図表3は「社員の不安」と「会社の支援」の関係をイメージしたものです。会社は、

社員の不安に寄り添い、その解決に必要な支援を都度検討することが大切

です。

「社員の不安」と「会社の支援」の関係

次章では「会社の支援」について、実務上のポイントを紹介していきます。

3 会社が支援を行う際のポイント

1)病状を確認

社員からがんであるとの申告があった場合、

現在の健康状態、手術の有無を含めた治療スケジュール・治療方針などを確認

します。

がんは進行度合いや治療方法などによって病状が大きく異なります。例えば、抗がん剤の影響で、気分が優れない時間があったり、注意力が散漫になったりする場合もあります。そこで、

  • 従来通りの勤務が可能なのか、通勤に支障がないか、業務上、配慮を要することなど、会社が喫緊に対応すべき事項を確認
  • 手術などによって、休職する可能性があるのかを確認

します。

2)休暇や勤務形態を相談

社員には手術や通院などが必要になります。社員と相談して、休みの見込み日数や、勤務形態などを確認します。

厚生労働省によると、がん(悪性新生物、腫瘍)で入院した患者の平均在院日数は、全体で14.4日となっています。

がん(悪性新生物、腫瘍)で入院した患者の平均在院日数

通院治療の日数については具体的な数値は示されていませんが、例えば、

  • 化学療法(抗がん剤治療):1~2週間程度の周期で治療を行うことが多い
  • 放射線治療:通院しながら放射線治療を受ける場合、基本的に連日(例えば月~金、数週間)照射を受けることが多い

など、治療法や患者の状況に応じて相応の時間を要するようです(厚生労働省「治療と就業の両立支援指針」)。

社員が休む場合、年次有給休暇も使えますが、治療が長引くと日数が足りなくなるので、「病気休暇」を設けるのもよいでしょう。病気休暇とは、

社員が業務外の私傷病によって就労できない場合に付与する休暇

で、会社が就業規則などで独自に定めます(有給にするか無給にするかは、会社の自由)。長期間働けないなら休職させるのも1つの方法ですが、「仕事をしつつ、定期的に休んで治療を受けたい」という場合、病気休暇のほうが対応しやすいかもしれません。この他、時短勤務やテレワークなどのニーズについても確認するとよいでしょう。

3)金銭的な負担への配慮

図表5は、厚生労働省の調査を基に、がん(悪性新生物、腫瘍)治療の平均費用を試算したものです。入院する場合、どの部位も治療費が平均60万円を超え、さらに食事・生活療養費が別途発生します。

がん(悪性新生物、腫瘍)治療の平均費用

がんになった社員は自分の病状もそうですが、こうした金銭的な負担にも不安を抱えています。ただ、治療費の負担を軽減できる支援制度もいくつかあるので、例えば図表6のような情報を社員に提供してあげると、少しは不安が和らぐかもしれません。

金銭的な負担を軽減する支援制度の例

4)周囲の社員への説明

社員の中には、上司や同僚にがんであることを伝えたくないという人もいます。個人情報保護の観点からも、本人の同意なく、他の社員に病名を伝えることは避けなければなりません。

とはいえ、周囲の社員の理解なくして仕事と治療の両立は難しいため、どの程度、病気について説明するかなどを相談しておきます。例えば、病名を明らかにしないものの、

「病気で手術が必要になるため、しばらく休暇を取得する」「手術後は重いものを運ぶのが難しくなる」など、病状の一部や、従来通りの働き方が難しくなること

を伝えます。

5)業務分担の確認

周囲の社員が業務を代替できるような体制にしておきましょう。具体的には、担当している業務を洗い出し、業務マニュアルを作成します。

社内に既存の業務マニュアルのフォーマットがない場合は、業務マニュアル作成ソフトの利用を検討してみましょう。用意されたフォーマットに必要事項を記入したり、スマートフォンで手順を撮影した動画をアップしたりすることができます。

6)復帰後の計画の相談

社員から復帰のめどについて連絡があったら、復帰後の計画を相談します。その際、主治医に意見書を提出してもらうと、復帰の可否や就業上必要な配慮が明らかになります。

守秘義務があるため、会社が本人の同意を得て主治医の意見を聴取するか、本人を通じて主治医に意見書を提出してもらうなどしてもらいます。確認すべき点は、

  • 現在の病状
  • 復帰の可否と配慮や禁止事項
  • 勤務時間・職場環境・病状に影響する作業や通勤方法
  • 今後の見通し
  • 日常で気を付けるべき事項

などです。厚生労働省「治療と就業の両立支援指針」の参考資料では、意見書を求める際の様式例を掲載しているので、参考になります。

■厚生労働省「治療と就業の両立支援指針」■
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000115267.html

7)復帰後のフォロー

いざ復帰してみると、想定した以上に負担が大きく、予定通りに勤務できなかったり、周囲の社員に遠慮して無理をしてしまったりすることがあります。一方、経過が良好にもかかわらず、周囲がいつまでも過度に気を使って業務の負担を減らそうとすることで、本人が仕事にやりがいを感じられず、不満や悩みを抱いてしまうこともあります。

復帰後1カ月目は週に1回、2カ月目以降は2週に1回など、定期的に面談の時間を設けるなどして、勤務の負担感や安全面での不安など、困り事がないかを確認します。

また、本人だけでなく、支援する周囲の社員とも面談の機会を設けます。特に、直属の上長の不安や負担は大きいものです。周囲の社員の様子とともに、上長の状況なども確認し、必要があれば業務分担の配分を変更し、メンタル面でのフォローを行うようにします。

以上(2026年11月更新)

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画像:ChatGPT

賃金をどう分配する? 経営戦略から考える同一労働同一賃金

1 同一労働同一賃金は適正賃金の実現に役立つ

2026年10月1日に、パートタイム・有期雇用労働法の施行規則や指針、「同一労働同一賃金ガイドライン」が改正され、主に次の点が見直されました。

  • パート等を雇い入れる際(有期労働契約の更新時を含む)に、「正社員との待遇差の内容・理由などについて説明を求めることができる」ことを明示する必要がある(違反すると10万円以下の過料)
  • 同一労働同一賃金ガイドラインに、退職手当、家族手当・住宅手当、無事故手当、夏季冬季休暇、褒賞について、どのような待遇差が不合理になり得るかが新たに加わった。賞与や病気休職(療養に専念するための病気休暇を含む)についても記載が詳しくなった
  • 待遇差は、正社員の待遇を引き下げるのではなく、パート等の待遇を改善して解消すべきことなどが明確になった
  • 雇用管理指針も改正され、待遇差の説明方法や、パート等の意見を聴く機会の確保などが示された

パート等が待遇差の説明を求めやすくなるため、「なぜこの賃金なのか」を説明できる賃金制度の重要性は、これまで以上に高まっています。

ただ、同一労働同一賃金は「パート等の賃金を一律に正社員と同じにする」ことではありません。同一労働同一賃金のルールの目的は、「同じ(価値の)仕事をしている社員に同じ額の賃金を支払う」ことです。ですから、社員の業務内容や責任の程度が違う場合、その違いに応じて賃金に差を設けても、待遇格差が不合理でない限りは違法になりません。

さらに同一労働同一賃金は、経営者が経営戦略に沿って賃金制度を構築するきっかけになります。「経営目標・経営方針に照らして目下重要な戦略は何か。その戦略を実行するために核となる業務や能力は何か」を考え、その業務や能力の大きさに応じて賃金を支払うということです。賃金の支払い基準が明確であれば、パート等から待遇格差に関する疑問が寄せられたとしても、しっかりと説明することができます。

この記事では、基準を明確にするための考え方の例を紹介します。同一労働同一賃金の基本ルールについては、次の記事をご確認ください。

2 経営戦略における賃金の立ち位置

一般的に経営戦略とは、経営理念やビジョンを実現するための、経営目標・経営方針や各分野の戦略を指します。

一般的な経営戦略のイメージ

賃金に関する戦略は経営戦略上、「人事戦略」に該当しますが、経営戦略の他の要素とも密接な関係にあります。例えば、賃金を引き上げる選択をした場合、人件費の増加によって経営目標・経営方針(期末営業利益○○万円など)、ひいては各分野の戦略の見直しが必要になる可能性があります。

特に近年は、最低賃金の大幅な引き上げや人手不足を背景に、賃上げの圧力が年々強まっています。求人や従業員の要望に応じて場当たり的に時給を引き上げていくと、正社員との賃金バランスが崩れたり、人件費が想定以上に膨らんだりしかねません。

賃金の見直しが経営戦略の他の要素に与える影響は、できる限り減らしたいところでしょう。そのためには、「賃金の見直しが必要だから経営戦略を見直す」のではなく、「経営戦略に沿って賃金を適正に支払う」という視点が重要になります。以降では、この視点に立った賃金支払いの考え方の例を2つ紹介します。

3 戦略実行の核となる「業務」に注目する

1)考え方

経営戦略上の重要度に応じて業務を順位付けし、その順位に応じて賃金を社員に分配します。例えば、IT戦略上「新データベースの構築」を重視する場合、その構築業務に従事する社員には、他の社員よりも多めに賃金を支払います。経営戦略上、特に重要と位置付けている業務であれば、さらに細分化してもよいでしょう。同じ新データベースの構築業務の中でも、「上流工程」である要件定義や設計などに従事する社員には、より多く賃金を支払うこともできます。

2)同一労働同一賃金との関係性

同一労働同一賃金では、業務内容や業務に対する責任の程度を基準に、「同じ仕事をしているか」を判断します。例えば、前述の「新データベースの構築業務」に従事する正社員とパート等が1人ずついて、正社員は主に「要件定義、設計」を、パート等は主に「開発、テスト」を担当するとします。この場合、業務内容が異なるため、両者は同じ仕事をしていることにはなりません。また、同じ業務に従事していても、正社員が業務を統括してパート等に指示を出す立場にあるならば、両者の責任の程度は異なるため、同じ仕事をしていることにはなりません。

「業務の重要性」をベースに賃金を設定した場合、パート等に正社員との待遇格差の理由を説明する際は、パート等の労働条件通知書などと照らし合わせながら、待遇格差が妥当なものであるかを明示するとよいでしょう。

2026年10月の改正では、待遇差の説明方法として「資料を活用し、口頭により説明する」または「説明すべき事項を全て記載した資料を交付する」ことが示されました。業務ごとの内容や責任の程度を「職務記述書」などの形で文書化しておけば、そのまま説明資料として活用できます。

4 戦略実行の核となる「能力」に注目する

1)考え方

経営戦略の達成に必要な能力を順位付けし、その習熟度に応じて賃金を社員に分配します。例えば、営業戦略上「サービスAの成約」を重視する場合、サービスAに関する営業の能力が高い社員には、他の社員よりも多めに賃金を支払います。

能力は人によって評価がブレやすいので、経営者が評価基準を決めます。例えば、「サービスAの成約」を重視する場合、成約件数や商談件数などが評価基準としては分かりやすいでしょう。「サービスの要点を理解して、プレゼンできるか」など、定性的な評価基準を用いる場合は、各部門長による人事考課の結果などを基にするのもよいでしょう(評価基準は事前に各部門長に伝えます)。

2)同一労働同一賃金との関係性

同一労働同一賃金では、能力の違いに応じて支給される賃金がある場合、その違いに応じた待遇格差は、原則として許容されます。例えば、前述の「サービスAの成約」の場合、成約件数や人事考課の結果に応じた待遇格差を設けることは、一概に不合理とはいえません。

ただし、成約件数などは社員の所定労働時間などに左右される部分もあるため、正社員とパート等の労働条件の違いも考慮する必要があります。また、人事考課の結果を賃金に反映させる場合は、正社員とパート等の人事制度の違いに注意しましょう。

「能力」をベースに賃金を設定した場合、パート等に正社員との待遇格差の理由を説明する際は、中期経営計画の中から企業が必要とする人材などの記述を引用し、営業成績表や人事考課表などと照らし合わせながら、能力との関連性を明示するとよいでしょう。ただし、「能力または経験」「業績または成果」「勤続年数」に応じて支給するものについては、それぞれに応じた部分に関して、同一であれば同一の支給をしなければならず、一定の相違がある場合はその相違に応じた支給をしなければならないので注意しましょう。

2026年10月の改正では、パート等についても職務内容や成果などを公正に評価し、その結果を昇給に反映させるなど、公正な評価に基づいて賃金を決めることが望ましいとされました。正社員だけでなくパート等も対象にした評価の仕組みを整え、能力の伸びが賃金に反映されるようにしておけば、待遇差を説明しやすくなるだけでなく、パート等の意欲向上や定着にもつながります。

以上(2026年11月更新)

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画像:ChatGPT

【2026年11月号】ちょっと未来のニュース~制度改正、予定イベント&統計情報

少しだけ未来を見る、経営者のための月次ニュースレターです。2026年11月、経営者が押さえておきたい法令・イベント・統計・政策の動きなどを紹介します。

1 制度改正編

11月に予定されている制度改正のうち、中小企業経営者が特に注意すべき2件を紹介します。

1)「飲食料品の消費税減税・就業者負担軽減支援金法案」の審議本格化

国会では、中低所得層の負担軽減を目的とした「租税及び社会保険料による負担の軽減のための飲食料品に係る消費税率の臨時的な引下げ及び就業者負担軽減支援金の支給に関する法律案」の本格的な審議が進められています。この法案の柱は、2027年4月から2年間限定で飲食料品の消費税率を8%から1%へ引き下げることと、その後の本格導入を見据えた中低所得の働く人を対象とする「就業者負担軽減支援金」の新設です。

経営者や総務・経理部門にとって直接的な影響が出るのは2027年春以降ですが、飲食料品を取り扱う小売・飲食業や関連するサプライチェーン企業では、複数税率(1%と10%)に対応するためのレジシステムや受発注システムの改修計画を早期に見据える必要があります。

また、給与所得に応じた支援金の仕組みや、対象となる所得水準(年収の目安など)の議論の行方は、今後の賃上げ交渉や従業員のライフプラン・手取り額にも関わる重要な要素となります。

→ 経営者のTo Do

  • 自社が飲食料品の製造・販売・卸売等に関わっている場合、2027年4月の消費税率1%化に向けた会計・受発注システムの改修スケジュールを確認する
  • 従業員から制度に関する質問が出た場合に備え、減税期間(2年間)や給付の仕組みに関する政府の審議動向を総務担当者と共有しておく
  • 支援金の対象水準や「年収の壁」に関する今後の法改正の議論を注視し、自社の賃金体系やパート・アルバイトの働き方の設計に備える
■内閣官房「『飲食料品に係る消費税率の引下げ』及び『給付付き税額控除』について」■
https://www.cas.go.jp/jp/seisaku/shouhizei_zeigakukoujo/

2)インバウンド向け消費税の免税制度が「リファンド方式」に(2026年11月1日~)

外国人観光客などを対象とした免税販売制度が、2026年11月1日より大きく変わります。従来の「店頭で最初から消費税を差し引いて販売する方式(即時免税)」から、購入時には一旦消費税込みの価格で支払い、出国時に空港等の税関で確認を受けた後に消費税相当額の還付を受ける「リファンド方式(後払い方式)」へと完全に移行します。

この改正は、購入した免税品が国内で不当に転売され、消費税が不正に免れられる問題を防止することを主な目的としています。免税店(輸出物品販売場)の許可を受けている小売店や飲食・サービス事業者にとっては、店頭でのレジ運用や決済端末の仕様変更、外国人客への制度説明の徹底など、実務面のアップデートが求められます。

→ 経営者のTo Do

  • 自社レジシステムや決済端末が「リファンド方式」に対応した仕様変更・改修を完了しているか確認する
  • 店頭での外国人客向け案内ポスターやPOPを新しい免税手続き(購入時の税込み支払い・空港での還付)に沿った表記へ更新する
  • レジ担当者や接客スタッフに対し、トラブル防止のための外国語対応マニュアルや説明手順を共有・周知する
■国税庁「輸出物品販売場制度のリファンド方式への見直し」■
https://www.nta.go.jp/publication/pamph/shohi/menzei/201805/format/002.htm
■経済産業省「外国人旅行者向け消費税免税制度に関する免税店への『リファンド方式移行の準備ガイド』を作成しました」■
https://www.meti.go.jp/press/2026/09/20260917002.html

2 イベント編

1)2026年米国中間選挙(日本時間11月4日)―今後の経済・通商政策を占う政治の節目

4年に1度の大統領任期の中間に行われる米国の連邦議会選挙が、11月3日(日本時間11月4日)に投開票を迎えます。下院の全435議席および上院の約3分の1の35議席が改選されるこの選挙は、トランプ政権に対する中間評価としての意味合いを持つだけでなく、今後の米国における財政・エネルギー政策、そして世界経済に直結する通商・関税政策の行方を左右する極めて重要なイベントです。

選挙結果次第では、為替市場(ドル円の動き)やエネルギー価格、さらには対外関税の引き上げ圧力などに大きな変動が生じる可能性があります。米国や海外市場と取引のある企業はもちろん、原材料や部品の輸入を海外に頼る中小製造業にとっても、今後の経営戦略や調達リスクを考える上で見逃せないトピックとなります。

■日本貿易振興機構(ジェトロ)「2026年米国中間選挙の動向」■
https://www.jetro.go.jp/biznews/feature/usmidterm2026.html

2)DX総合EXPO 2026 秋 / ビジネスイノベーションJapan 2026 秋

11月4日(水)~6日(金)まで、幕張メッセ(千葉県)で開催される、企業の業務効率化や働き方改革を推進する国内最大級のDX(デジタルトランスフォーメーション)総合展示会です。

経理・財務・人事労務の自動化ツールや、企業の生産性向上に直結する最新のSaaS、バックオフィス向けの生成AI活用ソリューションなどが出展します。インボイス制度や電子帳簿保存法への対応、さらに度重なる法改正や人手不足に直面する中小企業にとって、自社の業務効率化のヒントや具体的なツール選定を行う絶好の機会となります。

■DX総合EXPO 2026 秋■
https://www.bizcrew.jp/expo/dx-tokyo
■ビジネスイノベーションJapan 2026 秋■
https://www.bizcrew.jp/expo/bij-tokyo

3)APEC首脳会議(11月18日~11月19日)

アジア太平洋地域の21の国と地域が参加する「APEC第33回首脳会議」が、11月18日(水)~19日(木)にかけて中国・深センで開催されます。今年のAPECでは「アジア太平洋共同体を築き、共に繁栄する」をテーマに、「開放・イノベーション・協力」が重点分野に掲げられており、首脳会議の前後には、閣僚会議やビジネス界のリーダーが参加する「APEC CEO Summit 2026」なども行われます。

AIやデジタル経済の活用、強靭なサプライチェーンの構築、自由貿易の推進など、中小企業の海外展開やグローバルな部品調達に直結する重要な方針やルールが議論されます。アジア市場や海外との取引を持つ企業にとって、今後のマクロ経済の方向性を読み解く上で見逃せない国際イベントです。

■外務省「APEC 2026」■
https://www.mofa.go.jp/mofaj/ecm/apec/pagew_000001_02381.html

3 統計・政策情報編

2026年11月は、日本銀行の「金融政策決定会合における主な意見(10月29・30日分)」、内閣府経済社会総合研究所の「四半期別GDP速報2026年7-9月期(1次速報)」などが公表される予定です。

2026年11月公表予定の主な統計・政策文書

1)金融政策決定会合における主な意見(10月29・30日分)

日本銀行の「金融政策決定会合における主な意見」は、原則として金融政策決定会合の6営業日後に公表されます。

2026年10月29日・30日に開催される日本銀行の金融政策決定会合では、2013年の共同声明導入以来、約14年越しとなる「基調的な物価上昇率が2%の物価安定の目標に到達した」との判断を示すか否かが最大の焦点となっています。

仮に、「2%到達」の判断が下された場合、追加利上げ(年内12月や来春など)を見越した借入金利(短期・長期プライムレート)の上昇が避けられません。また、「物価上昇率2%」が社会全体の前提となります。人材確保のための継続的な昇給原資の確保、自社の製品・サービス価格の適切な改定を継続することが不可欠になります。

■日本銀行「金融政策決定会合の運営」■
https://www.boj.or.jp/mopo/mpmsche_minu/
■日本銀行「金融政策決定会合における主な意見 2026年」■
https://www.boj.or.jp/mopo/mpmsche_minu/opinion_2026/

2)四半期別GDP速報2026年7-9月期(1次速報)

「四半期別GDP速報」は、日本の景気動向をいち早く把握するために、内閣府経済社会総合研究所が四半期毎に発表する国内総生産(GDP)の早期統計データです(1次速報と2次速報があるため、公表回数は年8回となります)。

2026年7-9月期分(1次速報)で特に注目されるのは次の3点です。

1.個人消費(家計最終消費支出)

春闘での賃上げ効果が実際に家計を押し上げたか、あるいは高止まりする食品・エネルギー価格の影響で「節約志向」が勝ったかが最大の分岐点です。また、7~8月の猛暑によるエアコン・冷感グッズ・飲料などの特需があった一方で、外出控えや実質賃金の伸び悩みによる消費抑制効果がどう影響したかが注目されます。

2.設備投資(企業設備投資)

人手不足を背景とした省力化・省人化投資や、DX(IT基盤・生成AI導入)投資、脱炭素(GX)関連投資が堅調を維持できているかが注目されます。

3.外需(輸出マイナス輸入)

訪日外国人客による消費(インバウンド)は個人消費ではなく「サービス輸出」に分類されるため、外需の押し上げ要因として大きく寄与したかどうかが注目されます。

なお、デジタル庁が内閣府と協力して「GDPの四半期別速報に関するダッシュボード」を公開しています。これを使えば、過去からの推移や、どの項目が景気を引っ張っているのか(寄与度)をヒートマップやグラフで簡単に確認することができます。

■内閣府「四半期別GDP速報(公表予定)」■
https://www.esri.cao.go.jp/jp/sna/kouhyou/kouhyou_top.html
■デジタル庁「GDPの四半期別速報に関するダッシュボード」■
https://www.digital.go.jp/resources/japandashboard/gdp-quarterly-estimates

4 話題のタネ

訪問時の雑談のきっかけに。11月ならではのトピックを集めました。

1)日米中の巨大商戦対決――「独身の日」と「ブラックフライデー」はどう違う?

11月は世界的な消費の波が押し寄せる月です。その二大巨頭とも言えるのが、中国発の「独身の日(11月11日)」と、米国発の「ブラックフライデー(11月第4金曜日・2026年は11月27日)」です。どちらも世界的な大型商戦ですが、その発祥やビジネスの背景には面白い対比があります。

  • 独身の日:ネットから生まれたデジタル巨大商戦

もともとは中国の大学生が始めた、1が4つ並ぶ11月11日を光棍節(光棍は独身者を意味するスラング)として祝うインターネット上のジョークから始まり、アリババなどの大手ECプラットフォームが一大ショッピングフェスへ進化させました。実質的に「EC主導・オンライン完結型」のイベントであり、中国をはじめとするアジア圏の越境ECやデジタルマーケティングの勢いを測る指標となっています。

  • ブラックフライデー:リアル店舗と感謝祭文化から生まれた伝統商戦

米国の伝統的な祝日「感謝祭(11月第4木曜日)」の翌日、クリスマス商戦のスタートとなる日です。名前の由来には、買い物客による大混雑を指したフィラデルフィア警察の呼び名とする説が有力で、『小売店が黒字(ブラック)になる日』という説明も広く知られています。現在ではECにも大きく広がっていますが、実社会の季節行事や帰省・年末年始の消費動向と強く結びついているのが特徴です。

「11月前半はアジアのEC市場の熱気、後半は欧米のクリスマス商戦の動き」という視点で両者を捉えると、自社製品の海外需要や国内消費の波を予測する好材料になります。

2)ボジョレー・ヌーヴォー解禁――日本が世界で一番早く楽しめる理由

毎年11月の第3木曜日と世界共通で定められている「ボジョレー・ヌーヴォー」の解禁。フランス・ブルゴーニュ地方のボジョレー地区でその年に収穫されたブドウを使って造られる「新酒」のワイン(赤またはロゼ)を、現地や欧州諸国よりもいち早く味わえるのが日本です。

その理由は、地球の「時差」と「日付変更線」です。現地フランスの解禁時間は「11月の第3木曜日の午前0時」と厳格に決まっていますが、これを日本時間に換算すると、時差の関係で約8時間、日本の方が早くその瞬間を迎えることになります(日付変更線に近いため)。

かつては空港で争奪戦が繰り広げられ「日本人だけが騒いでいる」と揶揄されることもありましたが、「地球上で最も早くボジョレー・ヌーヴォーの出来、その年のブドウの収穫と大地の恵みを祝うことができる国」として、日本が一目置かれる存在なのは変わりありません。

以上(2026年10月作成)

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画像:日本情報マート

経営のヒントとなる言葉(トーマス・アルヴァ・エジソン)

「失敗したのではない。うまくいかない方法を1万通り発見したのだ」(*)

出所:「日経おとなのOFF(2012年8月1日付)」(日経BP社)

冒頭の言葉は、

「発想を転換し続けることで、成果を得ることができる」

ということを表しています。

蓄音機、電球、動画撮影機など、さまざまな製品開発・発明に成功したエジソン氏。エジソン氏は、「百科事典を常に傍らに置いていた」「自習のため、職場に図書館を併設した」など、生涯にわたって学び続けたからこそ、幾つもの偉大な発明を残すことができたとされます。

また、エジソン氏を語る際、人並み外れた努力をしたからこそ、成功できたという点もよく取り上げられます。これは、「天才は1%のひらめきと99%の努力」というエジソン氏の言葉が知られているからでしょう。

後年、エジソン氏はこの言葉の解釈について、「努力の部分が強調され過ぎている」と不満を漏らしていたそうです。そのため、現在では「1%のひらめきがなければ、99%の努力は無駄になってしまう」との解釈が、本人の真意だとする見方があります。

もちろんエジソン氏は強い好奇心を糧に、人一倍努力を重ねた人です。とはいえ、仕事への取り組み方は、興味のある分野に片っ端から着手して研究するのではなく、かなり戦略的に練られたもので、合理的に努力を重ねた人だといえます。

親交のあった“自動車王”ヘンリー・フォード氏は、エジソン氏を次のように評価しています。

「狙いのない試行錯誤はしないのだ」(**)

電球の開発に取り組んだ際のエピソードは、フォード氏の言葉によく表れています。

エジソン氏は、当初から電球の開発を目標にしていたのではなく、電灯システムを普及させたいと構想していました。この構想をできるだけ早く実現するため、全てを自分で開発するのではなく、多くの先行研究を調べ上げて、電灯システム普及の課題を探るという方法を取りました。その結果、フィラメントの開発が不可欠で、その素材として炭素化合物が有用だろうという仮説にたどり着きます。この仮説を踏まえた上で、6000の素材を使って、1万回の実験に取り組みました。

実験の回数だけを聞くと、気の遠くなる道のりに思えます。しかし、エジソン氏は研究に取り組んでから、1年程度で点灯実験を成功させ、その1年後には実用化にも成功するなど、実際には短期間で成果を上げています。こうした成果は、先行研究を踏まえて、やるべきことをできるだけ絞り込んだからこそ得られたものでしょう。

もう1つ注目すべきは、エジソン氏が失敗した素材や実験に固執しなかった点です。失敗した1万回の実験に途中で見切りをつけ、別の方法にすぐに着手したからこそ、早く成果が得られたという見方ができます。

エジソン氏のエピソードからは、「成果を上げるためには、取り組むことを絞り込むべきだ」ということを学べるでしょう。経営者にとっては、当たり前のことですが、これは多くの社員にとって示唆に富むもののはずです。

いろいろな分野に興味を持ち、取り組んでみることは大切です。しかし、興味の赴くままに、計画を持たずに動いていては、得られる成果は限られてしまいます。興味を持つことと、実際に自分が取り組むべきことは分けて考えなければなりません。

成長したい、学びを生かしたいと考えるからこそ、時間やお金などの投入するリソースを分散させず、これだと決めた分野に絞り込み、深く掘り下げる必要があることを社員に意識させましょう。

【本文脚注】

本稿は、注記の各種参考文献などを参考に作成しています。本稿で記載している内容は作成および更新時点で明らかになっている情報を基にしており、将来にわたって内容の不変性や妥当性を担保するものではありません。また、本文中では内容に即した肩書を使用しています。加えて、経歴についても、代表的と思われるもののみを記載し、全てを網羅したものではありません。

【経歴】

トーマス・アルヴァ・エジソン(1847~1931)。米国生まれ。1855年、小学校中退。1876年、メンローパーク研究室設立。1878年、エジソン電灯会社(現GE社)設立。

【参考文献】

(*)「日経おとなのOFF(2012年8月1日付)」(日経BP社、2012年8月)

(**)「トーマス・エジソン 神の仕事力 一生涯、心の糧となる105の名語録」(桑原晃弥、電波社、2017年5月)

「天才の発想力 エジソンとテスラ、発明の神に学ぶ」(新戸雅章、ソフトバンククリエイティブ、2008年1月)

以上(2026年10月更新)

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画像:日本情報マート